かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

キニナル曲レビュー

【キニナル曲】Woolly / さとうもか

2021_11_Woolly_さとうもか



今回の「キニナル曲」はぁ・・・・コレ。 
さとうもか「Woolly」

まずはデータから

・タイトル    Woolly
・アーティスト  さとうもか
・作詞      さとうもか
・作曲      さとうもか
・編曲      さとうもかバンドfrom東京
・リリース日   2021年10月13日
・発売元     ユニバーサル

最近、さとうもか さんが気になる。
曲だけきくとaikoのフォロワーに聴こえる。 ぱっと聴きaikoの新曲かと思ったもの。

このヒト、なにより母音の声質が独特なんだよね。 大げさに言えばビロードの手触りというか、普通に居そうであまりお目に罹れないような声質。 まずはそこに引っかかるんだよね。
どことなく、ゲス乙女の川谷絵音っぽくも感じるし。まあ、川谷がゾッコンになるのも頷けると思う。
ただし、最新アルバムを聴いてみたけど、引っかかる曲は、まだアルバムのリード曲であるこの「Woolly」って曲だけなのは、ちょっと惜しい。
アルバム全般を聴く限り、まだ、方向性が固まっていないのかもしれないけど、イメージがとっちらがりがち。

このヒトは、この「Woolly」のような、少しR&Bっぽい曲の方が面白いと思うな。 R&Bとビロードの手触りの声質。 今まであったようでなかった感覚っていうが新鮮に感じますね。 まずは、そんな特徴を前面に出した曲でプッシュしても面白いと思いますね。

本人は、もともとR&Bに加え、ジャズ志向でもあるようで、wikiの影響を受けたアーティストを見るところでは、音楽的にはしっかりしたベースがありそうだ。
 併せて文字通りaikoファンということで、この曲のように、もろaikoフォロワーのようになっているんだろうね。

現在のところ、aikoと違うのは、曲がうんと素直だっていう事。 声の印象では一見、頼りなさそうにも思えるけど、aikoの初期の曲のように、普通は使わないような斬新なコード進行で、「なにこれ?」っていう主張やインパクトが出てきたら面白いだろうね。
川谷の他、このヒトのファンのミュージシャンも多いようだから、きちんとした方向性が定まれば、もしかするとこの先出てくるかも。 一応唾をつけておきたい一人ですね。

こういう人は、まずはライブを見てみたい気になるんだけど。。本来だったらCOUNTDOWN JAPANにでも出てくるんだったろうになぁ。。。



【キニナル曲】I'll Be There / 上白石萌音

2021_10_I'll Be There_上白石萌音



今回のキニナル曲はこれだ! 

I'll Be There  / 上白石萌音

早速データから

・タイトル   I'll Be There  
・アーティスト 上白石萌音
・作詞     いしわたり淳治
・作曲     末光篤
・編曲     末光篤 清水俊也
・リリース日  2021年10月13日
・発売元    ユニバーサル
・タイアップ:TBS系「王様のブランチ」テーマ曲

先日から、ハイレゾサブスクが熱い・・っちゅうことで、わんさわんさ騒いでいたわけだけど、昨日、PCのサウンドカードとして、外部接続のDACを購入しまして、あれこれいじっくたんで、PCから外部のアンプを通したスピーカーの音がかなり良くなりまして。。。

正式に、SpotifyからAmazonHDへ鞍替えすることにしました。

・・・で、さっきからAmazonHDのプレイリスト「FRESH J-POP」・・・つまりは、ニューリリースプレイリストを聴いてたんだけどね。

さっそく引っかかっちゃた曲がありましたわ。

それが、今回引っ張ってきた上白石萌音さんの「I'll Be There  」。

10月13日にリリースされた新曲。 最近では珍しく配信だけではなくシングルCDもリリースされ、先週のオリコンシングルチャートでは10位にランクされてきている。

いやいや、それにしても、さわやかな曲ですね。 秋晴れの空の下で聴いたらいいだろうなぁ。

少し前に、最近のトレンドはハスキーボイスと書いた。 milet とか アイナジエンドさんとか、あの手の、少しドスの効いたようなハスキーボイスが昨今のトレンドだとおもっていたし、それは今でも変わらないんだけどさ。

そのトレンドの、正反対のような声質だよなぁ、上白石萌音さんは。

兎に角、伸びやかな高音域と透明感あふれる声質。今どきこれほど素直で清涼感を感じる声質の持ち主っていうのも珍しいよね。

90年代前半に近藤名奈さんというアーティストがいた。当時のガールズポップシーンに属したアーティスト。まあ、それほど大ヒットを飛ばしたわけではないけど。

ワタシねぇ、あの人の声質が好きだったんだよね。 清涼感ある伸びやかな高音域。素直な声質。
あの時も、いまどきこんな素直な声のアーティストがいるのか? と思ったよなぁ。

そして、1994年にリリースされた「N/S」と言うアルバムはワタシのフェイバリットアルバムだった。

今回のこの「I'll Be There」と言う曲、「N/S」に収録されていた「手のひらのハーモニー」と言う曲とイメージが似てるなぁ・・とまずもって感じましたね。

↓ コレ




どこまでも広がる草原と、青空、燦々と輝く太陽、 心地いい風。 そんな風景が目に浮かぶ。

昨年来のコロナ禍で、とかく家の中で過ごすことが多くなった昨今。 
早く、こんな風景の大自然の中に戻りたい。
そんな風にも思えるような、スケールの大きな曲ですね。

個人的には一発で「推し」にしたいと思いましたわ。

ただ、客観的にヒット曲の世界を考えると、どうも、この手の、爽快感にあふれたスケールが大きい曲って、なぜか、昔から、あんまり大ヒットに繋がらないんだよね。

↑にあげた、近藤名奈さんにしたって、結局のところ大ヒットにはつながらず、「そこそこヒット」で終わっちゃったし。

やっぱ、日本人には重箱の隅をつつくようなシミったれた心情を歌った、演歌の世界の方が共感を得やすいんでしょうかねぇ。。。

いずれにしても、そんなしみったれた時代にあって、上白石さんのような声質の持ち主は貴重かもしれないな。 すくなくとも、今この手の、清涼感あふれるスケールの大きな曲が歌えるのは、このヒトくらいしかいないんじゃないかと思えるし。。。





【キニナル曲】アポトーシス / Official髭男dism

202108_アポトーシス_Official髭男dism



もういっちょ 本日2曲め「キニナル曲」はこれだ

Official髭男dism「アポトーシス」

まずはデータです。

・タイトル    アポトーシス
・アーティスト  Official髭男dism
・作詞      藤原聡
・作曲      藤原聡
・編曲      Official髭男dism
・リリース日   2021年8月11日(デジタル配信)
                                2021年8月18日(CDパッケージ   アルバム「Editorial」より)
・発売元     ポニーキャニオン

先ほど書いたAdoの「会いたくて」同様、前作「Cry Baby」とはガラッと変わったミディアムバラードチューン。

正直ね、前作「Cry Baby」のヒットチャート的なチャートアクションを見てて、果たしてヒゲダンは大丈夫なんだろうか・・と一時思ったんだよね。

少し前にやはり「キニナル曲」で「Cry Baby」を書いた時、この曲は凄い、久しぶりにホームランかもと書いたんだよね。

兎に角、全編にわたる転調の嵐の曲調は、聴き手の方にぐいぐいと迫りくるような、これまでのヒゲダンには見られなかったような攻めの姿勢を感じられたし。 それでいて曲としてまとまりがあった。完成度がかなり高いように思えたからさ。

でも、いざふたを開けてみたら、思ったほどチャートアクションが伸びなかったしさ。

やっぱり、当初から配信のみの曲は、CDリリース曲よりも広がりが少ないからなのか・・とか、プロモーションが少ないのか・・・とか、マイナスの面ばかり感じられたりしたわけでさ。

ま、結果的には、時間をかけてジワリとヒットチャートの順位を上げ、未だに上位に位置するようなロングヒットにはなっているものの、やはりプロモーション的な面では、今一つ地味さを感じたりする。

そこが残念であり、個人的には少し納得いなかったからするんだけども・・・・。


もっとも、そもそもヒゲダンのアーティストパワー問題なのかというところも危惧していたんだけども。

でも、今回引っ張ってきた「アポトーシス」のヒットチャートの急上昇ぶりを見る限りでは、やはり、ヒゲダン、アーティストパワーは、まだまだ健在と思わせてくれる。


ただねぇ、この曲、個人的には、未だによく分かんないんですよ。

悪い曲ではないんだけども、今一つ、消化しきれないでいる。

難しいんだよね曲調的に。

技術的な面から言えば、前作の「Cry Baby」で見せたような転調の嵐のほうが難しいんだろう。

この曲は、あのような転調の嵐ではないし、パッと聴き、表面的にはこれまでのヒゲダンのメロディラインを受け継いでいるような印象がある。

でも、細かく見ると藤原氏の曲をクリエイトする能力レベルが、どんどん上がってきているのか、メロディラインは確実に複雑に難解になってきているんだよな。 

この曲を消化するには一筋縄ではいかないような印象を受けるのよ。

長年「ヒット曲」を聴き続けているワタシとしても、付いていくのはかなり辛いですよ〜、最近のヒット曲は、難しくて。

あー、ロートル オヤジを感じる瞬間。。。。。

もっとも、前作「Cry baby」のように全編転調だらけのメロディラインを見事にまとるきった手腕は、驚きを感じるわけで。 あれから見ると、今回のこの曲の難解なメロディラインも頷けるところなのかもしれないなぁ。

ただ、もっと驚くべきなのは、そんな難解な曲にもかかわらず、この曲のヒットチャートの動きの良さなんだよな。

果たして、聴き手のユーザーのかたたちは、この曲を理解しきって支持しているのかなぁ。
もし、そうであれば、今の聴き手として音楽的な消化レベルは、かなり高いと思う。

いや、millennium parade の「U」がこれだけヒットしているということは、やっぱり、今の聴き手としてのユーザーレベルは確実にかなり高いってことが言えるんだろうな。

凄いですよ、今の聴き手の方たちは。




ところで、アポトーシスとは、多細胞生物の体を構成する細胞の死に方の一種で、個体をより良い状態に保つために積極的に引き起こされる、一種の自殺的な細胞死 の事。

藤原氏が、現在のタイミングでこのようなタイトルを、歌詞内容の曲を書いたのかはよく分からない。
密着ドキュメントによると、「29歳を迎え、残された20代があと1年になった時に、自分の大切な人たちはいつまで元気でいてくれるだろうか」とある。

この言葉の意味としては、コロナ禍の収束の光が見えず、世界に目を転じれば紛争が絶えず、先が見えない不透明なこの世の中を感じてからなのではないだろうかと思えてならないですね。
この曲の詞もメロディラインの難解さ同様、内容は深い。



【キニナル曲】会いたくて / Ado


202108_会いたくて_ado


今回のキニナル曲はこの曲だ!

Ado    「会いたくて」

まずはデータです。

・タイトル    会いたくて
・アーティスト  Ado
・作詞        みゆはん
・作曲        みゆはん
・編曲       みきとP
・リリース日   2021年8月12日(デジタルダウンロード配信)
・発売元     ユニバーサル
・タイアップ:映画「かぐや様は告らせたい 〜天才たちの恋愛頭脳戦〜 ファイナル」挿入曲

やおら、ミディアムバラードできますか。うーむ、なるほどねぇ。。。。
件の「うっせぇわ」以来、攻めの姿勢が強かったAdoだけに、ここで、この曲調で来るというのはちょっと予想もしなかった。

まあ、「うっせぇわ」の大ヒットには、及ばないものの、以降リリースしてきた曲も軒並みヒットチャート上上位にランクされてきているし、少なくとも今年いっぱいは、アッパーチューンで「攻め」てくるものと思っていたからさ。

ある意味、このヒトのイメージとして定着したアッパーなボーカルのの曲の方が、現状としては「安全杯」とも思えるしさ。 アーティストしてブレイクしたといっても、まだ1年も満たないわけだからさ。まだまだヒットアーティストして安定したとも言えないし。。。

これまでにない曲調にイメチェンするタイミングって難しんですよね。
これが、70年代、80年代だったら、3か月ローテーションの中で、3作は似たような曲調を続け、4作目にイメージチェンジするというのは、ある意味フォーマット的な流れではあったわけだけど、今は、ああいう、ローテーションリリースでもないしさ。イメチェンするタイミングって、より難しくなってきていると思う。

・・・かといって、いつまでも似たような曲調の曲が続けば飽きられちゃうし、アーティストの幅を広げるためにも、これまでとは違った曲調に挑戦するのも当然の選択ではあるんだけど。。。

ただ、これまでも、ヒット曲の曲調からのイメージチェンジのタイミングに失敗して、ヒット戦線から外れてしまった人たちを何人も見てきたんでね。

こういう曲調を変えてくるというのは、ある意味、「勝負」の時なんだよね。

曲調としても、比較的平易でよくありがちなメロディライン。
これまでAdoの曲の特徴の一つであった「毒」も感じるような挑戦的なメロディラインは影を潜めている。 かなり聴きやすい曲調ではありますね。

パッと聴き、Aメロなんかは、例えば片平里菜さんっぽいし、ソフトタッチ路線だけにインパクトも薄い。

だからこそ、ボーカル力が試されるわけだけど、インパクトがうすいメロディラインにしては、全般的には説得力が感じられるボーカルだし、うまくこなしているんじゃないかと思う。

あとは、「大衆的」にどう刺さるかどうかだけど、ボーカリストとしての幅を広げるためにも、一回り成長するためにも、ここは乗り切ってほしいですね。






だけどさ、この曲をクリエイトしたスタッフ一覧をYou tubeで見ると、作詞、作曲、アレンジを含め「個」の集合体で、ここまでのクオリティの曲が作れるってことに、オジサンとしては、正直びっくりですわ。

さながら、ビジネスモデルとしては、C to B的な感じだよなぁ。 
以前には考えられなかった形態なんですよね。

でも「個」の集合体として、ここまでのクオリティの曲が出来るんだったら、ホント、いわいる「職業」として音楽を作る人は必要ないよなぁ・・・と。

もちろん、1曲作るために、みんなバラバラに進めては、まとまるものもまとまらないわけで、制作のまとめ役として、ディレクションする人だけは必要だろうけどさあ。

ともかく、Adoとか、YOASOBIっていう人のブレイクのおかげで、昔では、到底考え付かなかった形で、音楽が作られ、それが大ヒットしていくっていうプロセスを目の当たりにしているんだよね。

まあ、若い人たちには、これがデフォルトなんだろうけど、古い人間にとっては、昔はちょっと考えられなかったような流れに慣れないし、それが、今の曲に近づきがたい要因でもあるんだろうな。


一方では、millennium paradeのような「プロ」の音楽集団がクリエイストする音楽も、ここの所広がりつつある。
コチラは音楽としてのクオリティは「本物」。いわば、昔ながらの B to C的なビジネルモデルの音楽っていのうかなぁ。だからなのか、聴き手としては、より安心感もあるんだよね。

まあ、どちらがいい悪いというんではなくて、音楽をクリエイトする幅というのは、昔とは比べ物にならない程広くなったということと、幅が広がった分、曲によってはクオリティ的にも高くなっていることは認識するべきなんだろうね。




【キニナル曲】U / millennium parade × Belle

202108_U_millenium parade




久しぶりの「キニナル曲」レビュー。 今回はこの曲だ

millennium parade × Belle 「U」

まずはデータから

・タイトル     U
・アーティスト   millennium parade × Belle
・作詞       常田大希
・作曲       
常田大希
・編曲       millennium parade
・リリース日   2021年7月12日(ネット配信)
                                2021年8月18日(シングルCD)
・発売元     ソニーミュージック

ここの所、いわいるヒット曲は言われる曲の勢いが感じられなくなって来たところもあって、キニナル新曲も少なかったんだよね。
いわいるヒット曲系のアーティストにしても、BTSであったり、YOASOBIであったり、固まってきているようにも感じるし。

なんていうんですかね、やや「新鮮味」に欠けるなぁ・・・と思っていたわけですわ。

少し前に、時代は、楽曲志向からアーティスト志向に移りつつあるって書いたように、個々の楽曲については、やや軽視の傾向が広がりつつあるのかもしれない。

・・と少々、嘆いていたわけなんだけども。

でも、久々に来ましたね。「ビビビッ」と来る曲が。

それが、今回引っ張ってきた、
millennium parade × Belle の「U」っていう楽曲。

先月から全国公開されている 細田守氏の最新作、映画「竜とそばかすの姫」の主題歌。 映画公開に先んじて先月12日から、ネット配信が開始されているこの曲が、いま話題になってきている。

オリコン配信ダウンロードランキングでは、7/26〜8/2付ランクで、2週連続の首位。

これに呼応して、動画配信チャート、有線、ラジオ等の各メディアチャートでも、上昇気流で、不肖ながら、ワタシメのランキングでも、最新チャート(8/5付)で、総合3位までジャンプアップしてきている。

さすがに、細田守監督の最新作主題歌ということもあって、人気が出てくるのも当然か・・とも思えるけど、この曲、通常の映画主題歌とは少し違うイメージがあるんだよね。

楽曲自体は、壮大なオーケストレーションを前面に押し出した、いかにも「映画音楽」、あるいは「ゲーム音楽」と思えるような曲調。

たださ、そういう、オーケストレーションを前面に押し出したような音楽が、通常のいわいるヒットチャート系の、しかも上位に上がってきている・・というのが、驚きなんだよな。

この手の音楽、↑で書いたように、映画音楽であったり、ゲーム音楽の世界では、これまでも様々あった。
でも、通常、この手の曲っていうのは、いわいる「サウンドトラック」の世界の曲であって、シングルとしてのヒットチャート系には、あまり上がっこないのが通常だったんだよね。

まあ、これは、あくまで近年の傾向であって、昔から無かったわけではないんだけどもね。

例えば、80年代だったら「E.Tのテーマ」、それ以前だったら、ニノロータの「ロミオとジュリエット」とかさ。 もっと前だったら、ビルボードで、「夏の日の恋」が首位を獲得してるし。

それこそ昔は意外と、このようなのオーケストレーションを主体とした映画主題曲でもヒットチャート系に登場することはあったんですよ。

ただ、近年では、ほとんど見かけなくなってきたからさ。 突然こういう曲が出てくると、キニナッテしまう。

今月、18日にはシングルCDとして、パッケージでもリリースされるようであり、暫くは、この曲に注目が集まりそうだ。


それにしても、なんて雄大な曲なんだろうね。
Belleこと、中村佳穂さんのボーカル抜擢というのが、話題になっているけど、個人的には、それに加えて、石若駿氏による、さんざめくティンパニにどうしても惹きつけられてしまう。

それ以外にも、スネア、マリンバなど、パーカッションを石若氏一人で操り、それらパーカッションが主体となって、生楽器同士の壮絶なバトルを繰り広げるのは「millennium parade」ならではだと思う。

まあ、一聴すると、アイドル系とか通常のいわいるヒットチャート系の曲とは、サウンド自体の形式が全く異なるし、やや小難しいところを感じる人も居るかもしれない。

でもさ、これからは、既存の決まった形式でヒット曲を作るという所に固執しないでもいいような気がするんだよね。

現に、そういう既存の形式ではなくても付いてきて来ている人がたくさんいるからこそ、ヒットチャートで上がってきているわけだし。

スマホのアプリを使えば、だれでも作曲やサウンドクリエイト出来てしまう時代。 これから音楽界で求められるのは、ホンモノのクリエイターだと思う。

それは、既存の形式の音楽にこだわらない、全く新しい音楽、クオリティの高い音源をクリエイト出来るヒト。 アプリでは表現できないような音楽をクリエイト出来るヒトたと思う。
そういう人こそがお金を払う価値がある人達になっていくんじゃないのかな と思うし、世間の人たちもそういう人を求めているように思いますね。

昔ながらの形式にこだわるならそれでもいい。 
でも、時代は刻々と変わってきているわけでさ。 新たな時代を切り開くには、既存の様式をぶち壊すくらいの、実験、冒険も必要だと思うんだよね。

常田氏をはじめ、そういう既存の形式をぶち破ろうと思えるアーティストって、少しずつ増えてきていると思う。いい傾向だと思いますよ。

私みたいな古い人間にとっては、昔ながらの様式に沿った曲の方が聴いてて楽なんだけども、どんどん新しくしていってほしい。オジサンとしては、頑張って付いていきますわ。





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【キニナル曲】地球儀 with Vaundy / Aimer

202105_地球儀_Aimer


久々に引き続いての「キニナル曲」だっ
今回引っ張ってきた曲は、Aimerの「地球儀 with Vaundy」

まずはデータです。

・タイトル   地球儀 with Vaundy
・アーティスト Aimer
・作詞       Vaundy
・作曲       Vaundy
・編曲       Vaundy
・リリース日 2021年4月14日 (アルバム「Walpurgis」)
                          2021年3月16日   (ネット配信)
・発売元  SMEレコーズ

少し前に、ここでもトピックスを上げたかと思うんだけども、遅ればせながらradikoプレミアムを契約して、エリアフリーで日本全国のラジオ局のカウントダウン番組を聴きまくっている今日この頃なんですね。

何で、今更ながらradikoプレミアムで日本全国のラジオ局のカウントダウン番組を聴きまくっているのか。

「今」の時代のヒットをリアルで感じたいからっていうのが一番の理由かなぁ。

そうであればSpotifyのプレイリストを聴きまくってもいいし、You tubeのランキングから最新動画を見まくってもいい。いまはいろんな手段があるわけで、他にも手段があるんぢゃないの?・・と思われるかもしれないけど。。。

でも、カウントダウン番組なんですね。ワタシにとっての最新曲の「情報源」は。

やっぱりテレビ・ラジオを通じての「ベストテン番組」全盛期に育ってきた、世代だからさあ。 
能動的に情報を集めるのがヘタなんだよね。 どうしても受動的に耳に入ってきた曲だよりのところがあるのよ。

それに、SpotifyとかYoutubeだと、自分に興味がありそうな曲しか聴かないじゃん。 
そうじゃなくて、本来なら自分で進んで聴きそうもない曲でも、ラジオから偶然に流れてくることによって「刺さる」ってこともあるからさ。

そう意味でも、やっぱradikoを活用したくなるわけです。

おかげで、最近の「ヒット曲」にも付いていけるようになってきましたね。 

「今」を感じるには、やっぱり実際に曲を聴かなきゃ分からないですから。
・・・なんて至極当たり前のことなんだけど、長年ヒット曲を追っかけると、ろくに曲を聴かずに頭で
理解しようとしてるところもあったんでね。

今の若いコのように、ところどころ「ぱっと聴き」で理解できるんだったら、違ったやり方もあるのかもしれないけど、ワタシ、それぞれの曲を理解する・・というか消化するのに、えらい時間がかかるんだよね。

これは、今に始まったことじゃなくて、昔っからそう。 

兎に角、1曲を何度も何度もリピートして聴いて、初めて「ああ、そうか」と分かるタイプ。
だからこれまで覚えた曲数も、持っている音源曲数もいわいる音楽好きを自認している人たちよりも全然少ないと思う。

radikoプレミアムを通して、日本全国のカウントダウン番組を聴き倒すことは、1曲を何度も聴くことになるからさ、曲を消化するためにも有効なんだよね。

80年代、ランキング番組全盛の頃は、兎に角ありとあらゆるランキング番組を聴きまくって、当時のヒット曲を消化してたからさ。それを再現しているわけなんだよね。


・・というわけで、最近radikoで全国のカウントダウン番組を聴いてて、気になっている曲が今回引っ張ってきた曲。

Aimer「地球儀 with Vaundy」。


先月リリースされた、フルアルバム「Walpurgis」のリード曲として、3月にネットでは先行配信されているこの曲。

まあ、リード曲ということと、ネットダウンロードでも配信されているということで、カウントダウン番組の対象となっているわけですね。

しかも、FMを中心にここの所、各カウントダウン番組の上位に軒並みランクしてきており、だから、耳にすることも多い。 それで引っかかったわけなんだけども。


ただね、どこに引っかかったのか・・っていうが、正直言って、まだ分かんないんだよね。

・・・・なんじゃそれ  いいかげんだなぁ・・・と思われちゃうかもしれないですけど。。。


ラジオを聴いてると、掴みどころがないんだけども、なんか引っかかる曲だなぁ・・と言う曲ってありません?

つかみどころがないんなら、本来はスルーしたくなるところなのに、妙に引っかかる・・と言う曲。

個人的には、まさにこの曲がそうなんだよな。

恐らく、この曲は、まだ私の中にないようなタイプの曲なんだろうね。 自分の中に無いから直感的には理解できない。 もし、私の中にあるような曲だったら、直感的に理解できるからさ。

今年に入ってこういう曲が多いんだよねぇ。 良くわからないけど、なんか妙に引っかかるような曲。
少し前にヒットしたヨルシカの「春泥棒」なんかもそうだったな。

きっと、今年に入って、ヒット曲の、曲としてのタイプが変わってきているのかもしれない。
すくなくとも昨年までのヒット曲の傾向にはなかったような新しいタイプのヒット曲。


ここ数年、ネット配信を中心とした、いわいる超ロングヒットが次々に生まれてきているけども、それらの曲って、概して分かりやすい曲が多いんだよね。 わかりやすいというか、とっつきやすい曲。

昨日書いたヒゲダンにしても、あいみょんにしても、 昨年大ブレイクしたYOASOBIや、瑛人の「香水」にしても、聴いた瞬間、「あ、これ・・・」って思う曲が多いんだよね。 
これは、これまで長年ヒット曲を聴いてきて、自分の中にあるような曲の感覚・・・タイプの曲だからなんだと思う。だから、逆に言えば安心して聴けるわけでさ。超ロングヒットしている理由も分かるんですよ。

今年に入っても、Adoの「うっせぇわ」とか、優里の「ドライフラワー」なんかはその類だな。
まあ、それぞれの曲の好き嫌いは別にしてさ。


その点から言えば、だからこそ最近・・・今年に入ってのヒット曲は、また一つ進んだ新たなタイプの曲が増えて来たんじゃないのか・・とも思ったりしているところなんですよ。


正直、50過ぎて、これまで自分の中になったようなタイプの新曲を聴き込んで、理解して、消化するってのは、エネルギーが要りますわ。頭が固くなってきている分理解するにも余計時間がかかるし。
10〜20代のころは、それが全く苦にならなかったし、柔軟だったんでどんどん「新曲」を覚えて行けたけどさ。

だから同年代の方々が、最近は「新曲」には向かわないで過去曲に向かうってのは、よくわかるんだよね。
よくキャリアの着地点とか言われるけど、音楽の聴き方にもそういう着地点があると思う。
あの時代の曲のほうが、今の曲より聴いてて楽しいし、シックリ来るよね。。っていう。

でも、個人的には、まだそれを許さないんだよね。だから、新しい曲にも、まだ目を向けていきたい。
確かにワタシも、過去曲聴いてるほうが聴いてて楽だし、気分的にも楽しいしんだけどさ。 どうもそれだけでは満足しない自分もいたりするんだよなぁ。まだ新曲も聴いていきたいっていう思いも強いんだよね。 
天邪鬼。厄介な性格ですわ。

あ、だからと言って、通常「1曲セレクト」で書いてるような過去曲を否定するわけではないんだけどさ。 そこは誤解しないで欲しいなぁ。




でも、なんだかよく分かんけど、引っかかる曲・・・で終わったんじゃ、あまりにも酷いんで、今の時点での引っかかるところ、キニナル点は書いておきますわ。

まずもって、MVのAimerさん本人から、この声質は想像できないなぁ・・という点。

そそそ、個人的にはAimerさんについて、よく分からないで書いてるんでさ。 

ハスキーとは少し違う、少々「がさついた」ような声質、 おおざっぱな歌い方、MVの丸眼鏡に童顔のAimerさんからは、ちょっと想像がつかないんだよなぁ。

曲調は、表面上はR&Bのような少々黒っぽさを感じたりするんだけども、純粋なR&Bとも違う。
ファンキーなベースとギターカッティングが織りなすリズム体の上に、おおざっぱな歌い方のAimerさんのボーカルが乗っかってる。

特に ♪ どうしようなんて MOTION〜 ♪ っていうサビのフレーズとかさ。

なんか不思議な脱力感を感じたり。これが今まで感じたことないような感覚なんだよね。
そこがこの曲の面白いところであり、引っかかるところなんだよなぁ。

もっと聴き込んでくれば、さらに分かってくる部分もあるかもしれないですが。。。。

ただ、言えることは単純にどういう傾向の・・と言うんではなく、この曲はいろんなタイプの曲要素が、複雑に絡み合った曲ではありますね。

wikipediaにも書いているように、かなり多岐にわたったジャンルのアーティストが好きなようだし、そんな傾向がこの曲にも出て来ているんだろうな。

まあ、このジャンルにこだわらず多岐にわたったアーティストを好み、曲を聴いてきた・・っていうのは、今の若いアーティストの特徴だと思うし、そういう幅広いフィルターを通した楽曲だからこそ、これまでかったようなタイプの曲が出てくるんだろうな・・・・というのは、この曲を聴いてると、なんとなくわかるような気がしますね。


だけども、この曲が収録されているアルバム「Walpurgis」、この曲と、intro、outroの曲以外は全曲にタイアップが付いてるんだな。これはスゴい罠。
残念ながら、個人的にはこの曲のほかは、まだ聴いてないんだけども全曲、捨て曲無しってことなんだろうな。



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【キニナル曲】Cry Baby / Official髭男dism

202105_Cry Baby_official髭男dism



久々のキニナル曲、今回はこの曲だ  
Official髭男dism「Cry Baby」

まずはデータです。

・タイトル    Cry Baby
・アーティスト  Official髭男dism
・作詞      藤原聡
・作曲      藤原聡
・編曲      Official髭男dism
・リリース日   2021年5月7日
・発売元     ポニーキャニオン
・タイアップ:MBS、テレビ東京アニメ「東京リベンジャーズ」主題歌

久しぶりの「キニナル曲」。
それにしても最近、「キニナル曲」といえばヒゲダンばっかやな・・・。と思われている方もいるかもしれないですが。。。  大目に見てね。

ヒゲダンは、ブレイク前、まだインディーズ時代だった頃に刺さって、ずっと追っかけているヒトたち。
ROCK IN JAPANでも初登場の2017年。 まだ一番小さなHILL SIDE STAGEの頃から見て来ていたわけで。
その頃からブレイクして欲しいと思っていたものの、まさか、こんなビッグバンドにまで成長するとは思っても見なかった。 それだけに思入れがひとしおなんですよね。

そんなわけで、今でも新曲が出るたびにキニなってしまうわけです。

前曲「Universe」では、「いつものヒゲダンでほっとした」と書いたわけなんだけども、正直に言えば、それとは裏腹に、若干の物足りなさも感じた。

クオリティは、これまでと変わっていないんですよ。これまで通りの安定感がある楽曲だし。

いや、だからこそ物足りなさなさを感じたのかもしれない。

そろそろ、これまでの安定感をぶち壊して、次のフェーズに進んで欲しい・・・という希望もあったんだよね。

今回の新曲「Cry Baby」

そんな物足りなさをぶち壊してくれましたね。 この曲はいい。 いや凄いね。

緊張感たっぷりのマイナー路線のヒゲダン。これもいい。

まずもってこの曲で刺さったのはこの点ですね。 

ここの所ずっと、メジャーポップス系の曲調が続いてたじゃない  

個人的にはそこに、若干物足りなさを感じてたんだよね。はっきり言えば飽きてきていたのよ。

ここの所、以前に比べれば、若干、勢いが止まってきているようにも見えるヒゲダンだけど、同じような感じてる方もいるんじゃないのかな?

この曲は、そんな杞憂を打破してくれる。 前曲とは180度異なる曲想。
だからこそ新鮮味を感じる。

楽曲全編にわたってのインパクト。気合が入ってるな。 そう感じさせてくれる1曲ですね。

それ以上に、転調の嵐にも耳が行ってしまう。

昔から転調が多い曲はあった。 例えば松田聖子さんの「天国のキッス」とかさ(ここに来てしまうのはやっぱり世代か。。。

でも、昔は転調が多いと曲想が不安定になり、イメージがばらつく曲が多かったんだよね。 まとまりがなくなるんですよ。転調に逃げたとみられることもあったし。
だからなのか、とかく評価が低くなることが多かったんだけども。。。

この曲は、うまくまとめている。
改めて、藤原聡というヒトのソングライティング能力の高さには舌を巻いてしまうな。

マイナー系を軸とした転調を多用し目まぐるしく場面が変わる。そんな不安定な曲調にすることによって、コロナ禍以降の先の見えない不安定な日常を表現しているのではないか。 そんな風にも思えてくる。

日々状況が変わる不安定な日常と、それによっての生まれる不安定な精神状態。

そう、この曲は、「今」の世の中をタイムリーに表現した曲なんだ。  

実際には今話題のアニメ「東京リベンジャーズ」の主題歌ということで、アニメの内容に沿った曲内容なんだと思うけど。 ただ、個人的にアニメ内容が良くわからないので、本当にそうなのかどうか・・というのは、何とも言えないんだけども。。。

ただ、個人的にこの曲に感じたのはそういうことですね。 それは、この曲の「MV」にも表れていると思う。



今をタイムリーに表現する曲ということで、個人的には、今、イチオシのこの曲。

ただ、実際のところ、リリース以来ここまでの動きを見ると、必ずしも多くの方に支持されてきているな・・という実感は、今一つなんだよなぁ。

確かに、現在You Tubeでは「人気急上昇NO.1」となっているし、Spotifyバイラルチャートや各ラジオ局のヒットチャートでも軒並み急上昇して来ている。

傍から何も考えずに見ると予想通りの動き・・・とも見えるんだけども、どうも今一つ物足りなさも感じるんだよね。

これは恐らく、今週のオリコン「合算チャート」で初登場19位。という、予想以上の低ランキングからの発車という印象が大きいだろうな。

これは、まだダウンロードチャートのみ対象という所からの動きであり、サブスクリプションも対象となる次週にはランクを上げて来るんだろう。

・・・というのは、左脳では分かってるんだけども、どうも、物足りなさの方が先行してしまう。

やっぱり2019年の「Pretender」や、昨年の「I LOVE...」のような圧倒的に強いヒゲダンを見てしまっているだけに、まだ「初登場」段階とはいえ、19位という順位に物足りなさを感じるのは、どうしても否めないわけです。

まあ、冷静に考えれば、やはり昨年に比べると「勢い」に陰りが見えてきているところは、認めなきゃいけないのかもしれないけれど。。。。

ただ、そもそもは、これまで続いてきたメジャー系ポップスという安定感を打破した「NEW」ヒゲダンを魅せてくれた佳曲であるのに、CDリリースが無いというとろこに、物足りなさを感じちゃうんだよね。

前曲「Universe」がCDシングルリリースの1曲だっただけに、今回の曲が配信のみというのは既定路線なんだうろけども、この曲だけはシングルCDに切ってほしかったと思うのよ。

↑で書いたように、全編にわたってたのインパクトというのは、まさに「シングル」と思わせてくれる1曲だと思うんだよね。 だからこそシングルCDに切って欲しかった。
昨年の「HELLO EP」のように、いつか「EP」という形で切ってくるのかもしれないけど。。。



蛇足だけど、「東京リベンジャーズ」ってアニメは、放送局がかなり多様ですね。
MBS(大阪・関西)であるならば、東京・関東はネット局のTBSであるはずなのに、テレビ東京(東京・関東)だし。 さらにBS朝日ってくると、全く持ってどういう繋がり? なんて思っちゃいますよ。
おっさんのワタシからすると。
いまは、以前のようなネット局にこだわらないんですねぇ。なんか新しい発見のようで新鮮。

ちなみに、大昔(〜1975年3月)は、関西MBS(毎日新聞系)に対して、関東テレビ朝日(当時NET   朝日新聞系)がネットという「腸ねん転」状態だったのは、古い方によく知られた事実ですね。

MBSに対して、BS朝日が放送なんて、いまでもその古い「しきたり」が残っている? なんてことはないですよね。。。




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【キニナル曲】2992 / millennium parade


2021年2月_THE MILLENNIUM PARADE


今回の「キニナル曲」はこれだ

・作品タイトル   2992
・アーティスト   millennium parade
・作詞       ermhoi
・作曲       Daiki Tsuneta
・リリース日   2021年2月10日(デジタル配信 2021年1月8日)
アルバム「THE MILLENNIUM PARADE」より
・発売元     アリオラジャパン
・タイアップ:NHKスペシャル「2030 未来への分岐点」テーマ曲

先々週のSpotify Release Radar聴いていて、これは凄いと思ってたmillennium paradeの曲。タイトルを控え忘れていて、どの曲だかわからなくなっていたんだけど、たまたま、さきほどNHKスペシャル「2030 未来への分岐点」の再放送を見ていて、「これだ‼」と改めて分かった。

millennium parade「2992」。
NHKスペシャル「2030 未来への分岐点」テーマ曲。
ハードなバンドサウンドと生楽器によるオーケストレーションとの融合。 
たしかに昔、X JAPANのYOSHIKIもやっていた形態ではあるけど、この曲はあのようなメロウな響きではない。もっとハードだ。電気楽器と生楽器によるオーケストレーションのハードなせめぎあいが今までありそうでなかった響きを醸し出してくれてる。それが新しい。
さすがは東京芸大出身(中退のようだが)の常田だけのことはあると思う。
この番組が提言している、2100年地球環境クライシスの分岐点と言われる2030年問題に向けての警鐘をよく表現している。

それにしても、今この番組を見ていて、2100年地球環境クライシスのシミュレーションを見ているといささか怖くなりますね。
SDG'sと盛んに言われている今、これを否定する人も結構いるみたいだけど、地球環境持続化のためにも我々も今から出来ることをやっていかなくゃいけないんだよな・・と改めて気づかさせられるな。 少なくとも大学で生物多様性という柱の下、動物生態を専攻してきた一人としては。。。(←ワタシのことです。。。)


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【キニナル曲】dawn / LiSA

2021_01_dawn_LiSA



さてさてさて、先ほどのヒゲダンに続いての「キニナル曲」は・・・・この曲だい

LiSAの新曲「dawn」

まずはデータです。

・タイトル     dawn
・アーティスト   LiSA
・作詞       LiSA
・作曲       草野華余子 堀江昌太
・編曲       堀江昌太
・リリース日    2021年1月13日(デジタル配信1月11日)
・発売元      SACRA MUSIC
・タイアップ:MXTVアニメ「バック・アロウ」オープニングテーマ

え? まだ「炎」がヒットチャートトップを驀進しているのに、もう新曲?

・・・なんて思えたLiSAさんの新曲。 

鉄は熱いうちに打て・とばかりの連続リリース。攻めてきますね。

いいんじゃないですか? この攻めの姿勢は。
とかく売れたら守りに入りたがるじゃないですか。 まあ、あまり攻めすぎると飽きられも早いわけで、その辺の自制コントロールも大切ではありますけどね。

それにしてもLiSAさんデカくなりましたね。
昨年の日本レコード大賞受賞は、このヒトを、一回りも二回りもデカくしましたよね。

この曲にしても存在感は半端ない。 当然のように売れてくるような気がする。

まあ、前曲の「炎」や、その前の「紅蓮華」を超えるようなヒットは、なかなか難しいところではあるだろうけど。

現に、ここまでのオリコンシングルデイリーチャートも驚くような動きではない。前作「炎」の動きからすると物足りなさを感じるだろうな。

そもそも、こんかいの新曲はMXTVのアニメ主題歌ですわ。「炎」や「紅蓮華」の「鬼滅の刃」という超強力なタイアップとは、やはり違うわけで、その分メディアミックスパワーは落ちるしね。

・・ということは、LiSAさんの現在のアーティストパワーと楽曲パワーで勝負ということになる。

いや、でも、現在のLiSAという、真のアーティストパワーを図るにはもってこいの楽曲では無いか。

正直、楽曲としては、個人的に、まだいいのか悪いのかよくわからない。このヒトの曲の場合、個人的には「紅蓮華」にしても、「炎」にしても、聴き込むたびに良さが分かってきたところがあるんで、この曲もそうなのかもしれない。
ただ、現時点でも楽曲としてのパワーは感じる。 イントロからしてキャッチーだし、思わず引き込まれますね。前曲「炎」があのように究極のバラードだったわけで、そのギャップから、この楽曲の持つヘヴィーな部分は際立ってるしね。





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【キニナル曲】Universe / Official髭男dism

202101_Universe_Official髭男dism


さてさて、今回のキニナル曲はこの曲だぁ

Official髭男dismの新曲「Universe 」

まずはデータから

・タイトル    Universe
・アーティスト  Official髭男dism
・作詞      藤原聡
・作曲      藤原聡
・編曲      Official髭男dism
・リリース日   2021年2月24日(デジタル配信2021年1月9日)
・発売元     ポニーキャニオン
・タイアップ :映画「ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ)2021」主題歌

昨年8月リリースの「HELLO e.p」以来、ヒゲダン久々の新曲ですな。
「シングル」CDと言う形でのリリースは昨年2月の「I LOVE...」以来1年ぶりのリリースとなる。
デジタル配信は、先週1月9日に先行リリースとなっているので、すでに耳にしている方も多い事だろう。

今回はいったいどういう曲で来るんだろう? と期待半分、不安半分ではあったんだけど、実際、曲を視聴した際、イントロ聴いて安心した。いや大分安心した。
いつも通りのヒゲダンの曲調だ。

正直、「ドラえもん」の主題歌ということで、奇をてらった曲調で来るのか・・という一抹の不安もあったりしたんで。


ただね、逆説的に言えば、だからこそ少し不安な部分もあるんだよな。

・・・というのも、ヒゲダン、ヒットチャート的に昨年の「I LOVE...」を頂点に、動きにやや陰りが見え始めてきている。

例えばYoutubeの動画再生回数を見ると 現在までで

・I LOVE...  2020年2月リリース 11,000万回
・パラボラ  2020年4月リリース  2,000万回
Laughter  2020年7月リリース  2,400万回
・HELLO          2020年8月リリース  1,300万回

と「I LOVE...」以降右肩下がりになってきている。
Youtubeの動画再回数のみならず、ネット配信等の動きを総合的に見た総合ランキングでも、昨今のヒゲダンの専売特許である「粘り」のあるロングヒットも影を潜めてきている。

これらの傾向から、さしものヒゲダンも人気に陰りが見えてきたか・・・と、少なくとも昨年の後半以降はそんな傾向が見え始めているんだよね。

その要因として、ヒゲダンのあのキャッチーなメロディラインとサウンドもちょっと飽きられてきているんじゃないのか・・とも思えるんだよなぁ。

キャッチーな曲調は永遠です。

・・と言いたいところではあるんだけど、トレンドの移ろいは早いもの。 2019年〜2020年にかけてトップトレンドであった、あのキャッチーなエレピ主体のサウンドも2020年後半以降、すこしトップトレンドから外れつつあるんじゃないのか・・・とも思えるんだよね。

そういう意味でも今回の新曲、今後のヒゲダンを占うためにもターニングポイントとなるような気がする。

昨年の「I LOVE...」はCDシングルリリースで大ヒットした事、それとヒゲダンと映画主題歌というと「コンフィデンスマン.JP」での「Pretender」「Laughter」での実績から相性もいい。
これらの事例から、この「Universe」もヒットのポテンシャルは十分あるだろう。
いやいや、だからこそ、今回のこの新曲のチャートの動きには注目なんだよね。

・・・でもって1/9にリリースされたネット配信の動きとしては、オリコンの週間配信チャートでは週間8位、Youtubeの動画再生回数も:現在までの再生回数、約280万回と、当初危惧したように思ったほど伸びて来ていない。
もっとも、ネット配信は土曜配信開始だったこともあり、集計期間がイレギュラーではあるが・・・。

まあ、映画の公開もまだだし、CDリリースもまだ1か月以上も先なんで、現在の動きで悲観することは無いだろうけど、一抹の不安が残る出足ではあるな。




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