2013年以来、10年ぶりの「茅ヶ崎ライブ」
ネット上を見るとチケット取れなかった方がかなりいらっしゃったようで。
いや、一般の方だけじゃなかったらしい。
個人的に生業は音楽関係でして「業界」の端っこの方にいるわけなんだけども。。。
ライブ参戦の翌々日が出勤だったんで、参戦した話をちょろっとしたところ、アミューズに知り合いがいる同僚が、アミューズの方と話をしたところ、今回のサザンのライブチケット、冗談ではなく業界関係者の方どころかアミューズの方もチケットが取れなったらしい・・。
それだけ、今回のライブチケットの入手は難しかったようだ。
まあ、アリーナ、ドームクラスのいつもの全国ツアーでさえ、チケットを取るのは至難の業のサザンなわけでさ。
で、あるのに、今回はキャパ2万程度の「茅ヶ崎公園野球場」のみだもんなぁ。。 たとえ4日間開催とはいえ、計8万人でしょ。
場合によってはプラチナチケットどころか、「月の石」くらいの価値の競争率も考えられたわけでさ。
まあ、実際、「月の石」くらいの競争率になったのかどうかは分かんないけども、相当高かったはずだよね。
これは、何も考えずにチケット申し込んでも当たらないよな・・・と事前に予想できたからさ。
なのでね、今回のチケットを申し込みする際に、少し対策を考えたんですよ。
そそそ、いかに予想される「高い競争率」を回避して、少しでもチケットが当たる確率が高くならないか・・・っていうのを。。。
で、導き出したのが・・
1. ファンクラブ先行で予約する
2. 土日は回避して、平日の分だけを予約する
3. あえて「アリーナ」を狙わず、「スタンド」オンリーで予約する
・・という3つの対策
1は、まあ当然ですよね。 今回に限らずいつもの全国ツアーでもファンクラブ先行が有利なのは変わらないわけで。
2については、サザンファンの大多数の方が「仕事」を持ってる世代と考えたら、平日の方を選ぶ方の方が少ないはず。
今回、全国ツアーではなく、「茅ヶ崎」だけの開催となると、地方からやってくる方も多いはずで、より土日を選択する方が多いよね・・・と。。。
幸い、ワタシの生業の会社は、7月〜9月いっぱいまでを夏休み期間と位置づけてたので、9月中なら「夏休み」と申告すれば平日でも休みは取りやすかったこともあり、これは問題なかった。
でね、一番のキモは、3だったんじゃないかと思うんだよね。
今回、チケット申し込みの時にアリーナ、スタンドを選択できたじゃん。 こんな選択が出来たら、当然、みんな「アリーナ」を選ぶよね。
BUT、ワタシは覚えていたのよ、10年前の「茅ヶ崎ライブ」を。。。
そそそ、ワタシ、10年前の「茅ヶ崎ライブ」にも参戦してたのよ。 その時は「アリーナ」が当たったんだけども、割り当てられたのはアリーナでもいちばん「後ろ」の方の席。でも前の席が背の高い人でさ。 男としては背が低い方のワタシゃ、全然ステージが見えなかったのよ。
で、後ろ振り返ったら、すくスタンドでさ。 スタンドって1段高くなってるし、外野スタンドは芝生だけども傾斜が付いてるから、後ろの方でも前の人と被ることがない。全然見やすそうじゃん
サザンのライブをいつも見に来る方って、野球場というと、東京ドームとか大阪ドームとか・・ドームクラスを想像する方が多いと思う。
たしかに、東京ドームでスタンド席なんて割り当てられると、特に2階席なんてなると、ステージまでめちゃくちゃ距離感があるし、豆粒のようにしか見えないじゃん。
だから、できれば「スタンド」は回避したい・・・って思うんじゃないかな?
でも、「茅ヶ崎公園野球場」って、地方都市にあるような「市民球場」だから、スタンドと言っても外野は傾斜がある芝生だけで、2階席なんてないし、ステージまでの距離感ってアリーナ後方とあんまり変わらないんだよね。
この辺については10年前に参戦したときのライブレポにも書いてたんだけども。。。
↓ コレ
アリーナでも前の方だったら、アリーナの特権を味わえるけども、そんな確率は「万に一つ」だし、アリーナに当選しても真ん中から後ろになる確率の方が断然高いわけでさ。
・・・・であれば、スタンドの方がステージは良く見えるよな・・って割り切ったんだよね、今回。
しかも、↑のような理由で、当然スタンドの競争率はアリーナよりも低くなるだろうし・・・。
まあ、真のサザンファンならば「アリーナ」を選ばないなんて「邪道」だといわれそうだけどさ。
今回のライブはチケットを当てることが最優先だったわけで、とにかく、このプラチナチケットを当てるためには、なりふり構わず、多くの方々の心理のウラを突くしかない・・・と。
・・・・で、これら3つの対策が功を奏したのか、「初日」9月27日のチケットに当たった。
最初に書いたようにチケットに外れた方がかなりいらっしゃったわけで、ちょっと複雑な気分ではあったけども、9/27(水) 15時20分 茅ヶ崎駅に降り立つ。
予想通り、ものすごい人波。
駅から会場まで一番近道である「高砂通」に人が集中することを回避するため、分散来場が推奨されており、ワタシは電子チケットの管理番号からサザン通りを迂回して会場まで行く様な指示だった。
けども、実際に駅に行ってみたら、「高砂通」も「雄三通り」も人でいっぱいだったようで、管理番号にかかわらず、サザン通りを迂回するように誘導される。
まあ、初めから「サザン通り」から迂回することを前提に下見もしてたんで、個人的には問題はなかったんだけども。。。
想定してたよりも、「サザン通り」は意外とスムーズに国道134号までは出れた。。。 けども、134号に出たとたん、全然進まない。。。
どうやら、電子チケット確認のチェックポイントがあるようだ。
↑のような状態の人込みなので、ネット通信が極端に悪くなっており、スマホの電子チケットサイトを開けられない方々がチェックポイントを塞いでいて、全く進まなくなっているらしい。
個人的には、夏フェスなどの野外ライブで、この辺は経験済みなのでね、予め電子チケットはスマホ画面に開いておくので問題ないんだけども、経験がない方は戸惑っていたようだ。
結局駅から1時間ほどかかり、やっとのことで球場までたどり着く。
10年前は、当然電子チケットではなく「紙」チケットだったんで、電子チケットチェックなんてのはなかったわけで、ここまでの渋滞にはならず、もっとスムーズに会場までたどり着けた記憶があるんだけどね。。。
電子チケットの登場で、紙チケットを発行することも持ち歩くことも無くなり、そのあたりは楽になったけども、まだ使い方になれていない方は多いようですね。暫くは混乱が続くかもなぁ。
チケット認証を済ませ、席指定券との交換
3塁側スタンド L9ブロック 8列7番
思ったよりもセンター寄り。 ありがたいって言ったらありがたいけども、入退場口からは、ちょっと奥だったかな。
もっとレフト寄りだったらトイレにも行きやすかったし、ライブ終了後も退場しやすかったんだけども。。。
オジさん、最近トイレ近いんよ。 いつもライブの途中でトイレ行きたくなっちゃう。
今回も、メンバー紹介の間にトイレ駆け込んじゃったりしたんだけども。。。。
だから、トイレに近い方がありがたかったんだけどね。。。。
まあ、こればっかりはしょうがないですね。
10年前の「茅ヶ崎ライブ」同様、スタンドでもステージまでの距離は近い。
いやいや、10年前よりも近いような気がするな。。。 ステージ規模が大きくなっているのかも。。。
その分、アリーナの席数は10年前よりも削られているような気がする。
でも、スタンドからはステージを一望できるのは変わらないし、この距離感ならば、オーロラビジョンではなく直にステージ上の動きを見ることが出来そうだ。
日はすっかり西に傾いた 17時過ぎ。
10年前は15分ほど遅れた開幕となったが、今日は、そんなことはなくほぼ定刻、メンバーがステージに登場し、ライブスタート!
オープニングから
「C調言葉にご用心」。
「女呼んでブギ」
サザンのライブでは、毎回、オープニング曲にウラをかかれるんだけども、今回も完全にウラをかかれた。 数あるサザンのナンバーといっても、「C調言葉〜」がオープニングとは考えていなかった。
どうなんだろ? 個人的に「C調言葉〜」というと、冬・・・っていうイメージが強く、まだ暑さの残る、この季節・・・っていうところから、全く頭になかったのかもしれないな。
今回のライブのロゴの「烏帽子岩」から、「チャコの海岸物語」あたりは頭にあったんだけども。。。
2曲目の「女呼んでブギ」もちょっと意表を突かれたけども、やっと、ライブで聴けたわ。
♪ 女 呼んで もんで 抱いて いい気持ち〜 ♪ 何てぇ歌詞は、いまじゃコンプライアンスに引っかかるだなんだ・・とかでいちゃもんがつくだろうけども、1978年っていう時代ならではの曲だよね。
気になったのは、桑田氏の声があまり前に出てこなかったこと。
オープニングの「C調言葉〜」は高音が出なかったからねぇ。
さしもの桑田氏でも、もう、オリジナルキーは難しいのか・・とちょっと思えたり。
それと、ステージングや、演出もMCも今一つぎこちなかったこと。
やはり、45年選手の大御所といえど、ライブ初日ということで、まだしっくり来てなかったんですかね。
でも、曲が進むにつれ、のどが開いてきたんでしょうね。 後半、一番盛り上がりを見せる頃にはすっかの声が通るようになってきましたからねぇ、やはりプロですね。
それでも年齢には勝てない・・・んでしょうか。 今回、ライブ本編は22曲。
10年前は28曲だったから6曲ほど少ない。 2019年の全国ツアーは本編だけで31曲やってくれましたから。
それらに比べると明らかに今回のライブは本編での曲数は少なかった。
全般的に、体力的にキツイ、アッパーな曲よりもミディアム、スローな曲が多かったしね。
まあ、アンコールは「Relay〜杜の歌」を入れると4曲で、いつものサザンと変わりはなかったんだけども。。。
もっとも、「Relay〜杜の歌」は生演奏ではなく、MVを流すのみという演出だったので、これがアンコールに含まれるのかどうなのかは、判断が難しいけども。。。。
しかも、セットリスト的には、ライブでは「定番」と言える曲でほぼ占めており、「うわー、久しぶり」と思えたり、マニアックな曲はなかったのがちょっと残念ですかね。
例えば、2019年の全国ツアーでやった、「わすれじのレイド・バック」「思い過ごしも恋のうち」「 DJ・コービーの伝説」「当って砕けろ」・・などのようなライブでは久しぶりの曲ですね。
もっとも、今考えると2019年の全国ツアーが全体的に少しマニアックががったセットリストだったんだけども。。。
今回のような定番曲ばかりのセットリストは、2013年の茅ヶ崎ライブでもそうだったんだよね。
↑にリンクしたライブレポでも「定番曲ばかりのセットリストで残念」という感じで書いてたりするし。。
うん、全体的に見ると、2013年と被ったセットリストだったという印象が強いな。
しかも、2013年の時のセットリストと曲順もほとんど同じ。。。。
2013年のライブにも参戦してて、しかも、セットリストを覚えている人にとっては・・・どうなんだろ? ちょっと安易な曲順に感じたりはしなかっただろうかね。。。。
まあ、そんな方はほとんどいないだろうけどね。。。
定番曲だったがゆえに、若い人にも、古い人にも幅広く、みんなに満足していただけるようなセットリストだったとは言えますね。安心感があるし。。。。
ただ、天邪鬼な私としては、もうちょっと、最近ライブではやらなかったような曲も聴きたかったし、せっかくの「茅ヶ崎ライブ」なので鎌倉、茅ヶ崎を連想するような曲も聴きたかったよなぁ・・という感想ではあるんだけどね。
例えば、「チャコの海岸物語」「夕日に別れを告げて」「茅ヶ崎に背を向けて」あたり。
・・・なんて、そういえば2013年の時も全く同じこと書いたな。。。。
それに加えて、今回は2013年の茅ヶ崎ライブでは披露した「ラチエン通りのシスター」もやらなったし、最近のライブでは定番、桑田氏お気に入りの「ロックンロール・スーパーマン」もやんなかったしな。(※最終日の10/1だけはやったみたいですね。。。)
曲数がいつもよりも少なかったこと・・・・やっぱメンバーの年齢的なことが響いているんですかねぇ。。。 と思うと同時に、セットリストから今回の茅ヶ崎ライブ、「ライブ」とは銘打っているけども、実は、位置づけは「イベント」に近かったんじゃないのかなあ・・・とも勘ぐったりして。。。
サザン「デビュー45周年夏フェス」というイベント。
例えば2018年のROCK IN JAPANも、ロッキンでは異例の14曲もやってくれたけども定番曲ばかりだったしね。もちろん、いつもの全国ツアーに比べたらライブ時間も短かかったけど。。。
むろん、ROCK IN JAPANは必ずしもサザンファンだけが見ているわけではないので、「定番曲」だけのセットリストでも当然だったんだけど。。。。
たださ、今回の茅ヶ崎ライブも同じような傾向だったといえるのよ。
今回は、あくまでワンマンのライブだけども、だから位置づけとしては、同じようなイメージだったんではないか・・・と。
だから、全国を回らずに茅ヶ崎だけの開催になったんじゃないか。。。。
・・・なんて考えたら、すべて合点がいくような気がするんだよね。
確かに、今回のライブは、周辺住民の協力を仰ぐのも、かなり大変だったようだし、それでもすべての方に賛同を得ての開催ではなかったとも聞いてたりする。
野外ライブだから、音はダダ漏れだし、全く知らない人たちが、住宅地の中をウロウロするわけだから、あまり遅くまでライブを続けるわけにもいかない。
メンバーの年齢的なことも実際当たっているのかもしれない。
こんなところから曲数はこれまでよりも少な目、20時前にはライブ終了・・・とするのも致し方なかった・・・と考えるのが妥当でしょうね。
ただ、これと、セットリスト内容はまた別だしね。
セットリスト内容を見る限りでは、本来のライブ・・というよりは、3曲の新曲のプロモーションも兼ねた「イベント」に近かったんではないか、本来の意味の「ライブ」は、実は別に構想があるんじゃないか・・・とも思えたりもするんだよな。
デビュー「40周年」だった5年前、2018年だって全国ツアーではなく、 ライブと言ったら「ROCK IN JAPAN」への出演だけだったわけだし。。。
でも、翌年2019年に「デビュー40周年」の全国ツアーをやったわけじゃん。
ちなみに、5年前も「ROCK IN JAPAN」に出演する前に、NHKでのスタジオライブを放送したし。。。
今年と同じような流れだったんよ。
もし、今回も5年前と同じような流れの構想があるのならば、例えば来年あたり、別途全国ツアー・・というのも有りうるんじゃないのか・・・なんて考えることも出来るんだよね。
もっとも、あくまで、ワタシ個人の考えなんで、実際に来年全国ツアーが行われるかどうかは、全くの未知数なので。。。。
もし、来年全国ツアーやらなくても怒らないでくださいね。
・・・というわけで、毎度毎度、最後は考えさせることが多い、サザンのライブだけども、今回もいろいろと感じたり考えさせられたりする事があったライブでしたわ。
とは言うものの、今回も最初から最後まで歌い続け完全燃焼!!、ライブ終焉後は「抜け殻」になり果てたワタシが居た。。。。
もう若くないんだから・・と分かっていても、やめられないワタシだったりして。。。。
【サザンオールスターズ茅ヶ崎ライブ2023@茅ヶ崎公園野球場 2023.9.27 セットリスト】
1. C調言葉に御用心 (1979年 5thシングル)
2. 女呼んでブギ (1978年 1stアルバム「熱い胸さわぎ」より)
3. YOU (1990年 9thアルバム「サザンオールスターズ」より)
4. My Foreplay Music (1981年 4thアルバム「ステレオ太陽族」より)
5. 涙のキッス (1992年 31stシングル)
6. 夏をあきらめて (1982年 5thアルバム「NUDE MAN」より)
7. Moon Light Lover (1996年 12thアルバム「Young Love」より)
8. 栄光の男 (2013年 54thシングル「ピースとハイライト」C/W)
9. OH!! SUMMER QUEEN〜夏の王女様〜 (2005年 53thシングル「I AM YOUR SINGER」C/W)
10. そんなヒロシに騙されて (1983年 6thアルバム「綺麗」より)
11. いとしのエリー (1979年 3rdシングル)
12. 歌えニッポンの空 (2023年 5th配信シングル)
13. 君だけに夢をもう一度 (1992年 11thアルバム「世に万葉の花が咲くなり」より)
14. 東京VICTORY (2014年 55thシングル)
15. 栞のテーマ (1981年 4thアルバム「ステレオ太陽族」より)
16. 太陽は罪な奴 (1996年 38thシングル)
17. 真夏の果実 (1990年 28thシングル)
18. LOVE AFFAIR〜秘密のデート (1998年 41stシングル)
19. ミス・ブランニュー・デイ (MISS BRAND-NEW DAY) (1984年 20thシングル)
20. 盆ギリ恋唄 (2023年 4th 配信シングル)
21. みんなのうた (1988年 24thシングル)
22. マンピーのG★SPOT (1995年 35thシングル)
アンコール
1.Ya Ya(あの時代を忘れない) (1982年 16thシングル)
2. 希望の轍 (1990年 10thアルバム「稲村ジェーン」より)
3. 勝手にシンドバッド (1978年 1stシングル)
4. Relay〜杜の詩 (2023年 6th 配信シングル) ただし生演奏は無し。MV上映のみ。
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