Part 1からの続き

7/30 (日)    最終日

昨日、湯沢駅でのシャトルバス待ちの大行列に辟易したのか、焦っていたのか、あるいは両方なのか、どうも気持ちが急いでいたようで、ホテルは朝8時早々に出発。越後湯沢駅には9時前に到着。

シャトルバス待ちの列は、すでに列はできていたものの、さすがにこの時間では昨日ほどではなく、2台ほど待ったところで無事乗車。

昨日はシャトルバスに乗ってからも、大分気が急いていたんだろうね。

バスの車内で繰り返し流されていた、「お作法」ラップのVTRに気が付く。


 

まあ、会場でのマナー通知をまとめたような内容をラップにした曲なんだけども、これが結構よくできてたりして。

なにより  ♪ O〜 SA  HO〜 ♪って叫ぶフレーズがキャッチーで思わずMV画面を見入ってしまう

これなら、日本語がよくわからない「外国」の方もフェス会場でのマナーについて、100%とはいかなくてもある程度は理解できるんじゃないのかな。

でもまあ、こういうPR動画を作るのも、外人の参戦が多いフジロックならではですね。

ところで、↑のYou tubeに作詞作曲者が載ってたりするんで、まさか、こんなPR動画もJASRAC管理じゃないよね。。。 と思ってJASRACの作品データベースを見たら、とりあえずなかった。

うん、さすがに自己管理のようだ。   

こんなPRまでJASRAC管理ではたまらない。

あ、フジロックといえば、公式ソングでもある、 忌野キヨシロー氏の「田舎へ行こう」



もちろん、このMVも↑の「OSAHO」ラップと繰り返しでずっと、シャトルバス車内で流れてましたね。

うん、この曲が流れてくると、「フジロックに来たぜい!」。いやがおうにも気分が盛り上がる!

・・・ということで、9時40分過ぎ、苗場着。 早速ゲートをくぐる。

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それにしても、苗場は今日もピーカン。暑くなりそうですわ。
三日間雨が降らないフジロックも珍しいんちゃう?
今日は個人的にキライなWhite Stage に居座る予定で、早速、White Stageへ。

なんで、
White Stageがキライかっちゅうと、メインのGreen Stageから、Field Of Heavenに向かう途中の道すがらにあるステージなんで、いつもわさわさ久が入り乱れているし、なにより、ステージ後方に設置されてる、トイレの匂いがさあ・・・、後ろの方にいるちと、臭いんだもの。。。。

いや、それ以上に、Green Stageから
White Stageへ向かう途中の、坂のアップダウンがさあ・・・、この年齢になるときついのよ。
そんなことを考えているうちにWhite Stageへ

今日1発目は、「スターダスト☆レビュー」ですわ。

前の「Homecomings」とのインターバル。 一気に観客が少なくなったステージ内を高圧ホースで水撒き。

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雨が降らない会場では、「砂地」の地面は砂埃がすごいわけでさ、適宜水撒きしてくれると助かるわ。

そんな会場への水撒き風景を眺めていたら、「スターダスト☆レビュー」のサウンドチェックが始まった。

通常は、スタッフで行うサウンドチェックだけども、メンバーが出てきて、自らサウンドチェック。

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ボーカルの根本要氏 曰く「プロのリハーサル」とおどけて見せながら、和気あいあいとサウンドチェック。

最近のフェスでは、自らサウンドチェックを自ら行うアーティストって増えてきたけども、それは、多くはブレイクしたての「若手」アーティストであり、こんな大御所アーティストが自らサウンドチェックっていうのも、珍しいんじゃないのかなぁ。
ワタシがそういう場にあまり遭遇していなかっただけなんですかね。。。

それはそうと、昨年の鈴木雅之氏に続き、今年はスターダストレビューと、昭和なアーティストを見ますな・・・って感じだけども。。。

やっぱさあ、どうしても引き付けられますね、ワタシらの年代だと。

うん、新たなアーティストを発見するためにフェスには参戦するんだ・・・とかなんとか、言ってもよ。

やっぱりついつい、引き付けられるわけなのよ。

まあ、同じように感じている方が多いんでしょうね。 いつの間にか、周りには、ワタシらと同じ年代だよね・・あるいは、見るからに先輩・・っと思しき人たちでいっぱい。

・・というか、フジロックに50代以上・・と思しき方たちがこれだけ参戦していたとは。。。。

そんな中、12時40分 スターダストレビュー ライブスタート。

アメージンググレースのアカペラで、見事なハーモニーを聴かせてくれた・・と、そこから「夢伝説」のイントロへ移行。

おーっと、いきなり「代表曲」ですか。

頭の中のビデオテープがすごい勢いでタイムスリップする。

1984年、15歳の夏。
あの頃、カルピスのCMで使われていた「夢伝説」。 この曲を聴くと、あの暑い夏の記憶がよみがえる。
今年のような猛暑だった夏だ。 高校受験対策で通っていた夏期講習に辟易していたあの夏の匂いだ。

いつものことだけども、曲によって、リアルタイムの空間が脳内に広がる不思議なもんだよね。

続いて、「今夜だけきっと」「木蘭の涙」とヒット曲を立て続け。

昨年の鈴木雅之氏もシャネルズ時代のヒットを惜しみなく連発したけども、スタレビもそうなのか?  

・・と期待したけども、ここから、ダンスアップした曲に志向替え。
やっぱ、フェスでは踊れる曲ぢゃなきゃ・・・っていうことだったんでしょうかね。


いやー、個人的には、「
木蘭の涙」とか「夢伝説」のような聴かせる曲だけでも良かったんだけどね〜。

ここからは知らな曲ばっかだったけども・・・、
それでも、それぞれの曲で、各メンバーの楽器プレイをまじかで見れたことは良かったですね。

・・というか、まさか、スタレビのライブを見る日が来るとは、ちょっと前までは思ってもみなかったな。

充実の1時間のステージでしたわ。

●スターダスト☆レビュー セットリスト
1. AMAZING GRACE(アカペラコーラス)
2. 夢伝説
3.   今夜だけきっと
4.   木蘭の涙
5.   AVERAGE YELLOW BAND
6.   HELP ME
7.   おらが鎮守の村祭り
8.   Get Up My Soul
9.   苗場ネオン・パラダイス


さて、この後、夕方の「YUKI」まで見たいアーティストが無い。
とりあえず、会場を散策することにする


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上の写真は、White StageからField Of Heaven間の「BOARDWALK」ってちゅう、700mほどあるバイパス通路なんだけども、大部分はこんな感じの森の中を歩かされる。
この通路は、高低差があまりないんでまだいいんだけども、メインのGreen Stage⇔White Stage⇔Avaron Stage間の高低差がさあ、きついのよ。
私にとっては、ほとんど「修業の場」よ。
テメェは、どんだけ音楽が好きなんだよ、っていうのを試す場としての。
こんな「過酷」な思いまでしてなんで行くのよ・・・なんていつも思うんだけども、この過酷な環境下で聴く音楽ってのが、またいいんだよね。。
ほとんど「M」な世界だけども、こんな非日常を味わいたいがために、行っちゃうんだろうなぁ。。。
ロッキンをはじめ、他のフェスぢゃ、こんな体験できないし。。。。
ここを体験したら、他のフェスのステージ間移動なんて「屁」みたいなもんよ。
もっとも、移動が楽な分「音楽」に集中できる・・っていう利点はあるんだけども・・・。
Fuji Rockは移動だけで精いっぱいで、その分音楽に今一つ集中できないようなところはあるな。。。
まあ、あくまで個人的に、ここ2年間参戦した限りではだけども、。。。
最初にFuji Rockに参戦した2003年のときは、Green Stage⇔Field Of Heven、何往復しても、全然なんともなかったんだけどね。。。
30代の若さだったよなぁ。。。。


それと今回大きかったのは、 この折りたたみイスですね。

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去年は、持参するのを失念して、ずっと立ちっぱなしだったのよ。 

フジロックって、芝生のGreen Stage以外は、基本、地面が砂利で安易に座れない。雨が降ったら余計ですわ。
主催者側もそれは織り込み済みで、前方のスタンディング・エリアとは別に、後方にイス・エリアをどのステージにも設けてあるのよ。
ただし組み立て式のイスは不可。必ず折りたたみ式のイスでなくてはならない。

これは「失敗した」・・・と去年からずっと反省してて、今年参戦を決めて、いの一番に購入していたんだけど。。。

価格的にもそれほど高いものではないし、1秒で折りたためて軽い。リュックにも納まるし。。。
ちゃちに見えて、80kgのワシの体をちゃんと支えてくれる。

こんな簡易的なイスでもあるのとないのとでは、疲れ具合が全然違うのよ。

雨が多いフジロックでは、レインコートの用意は必須だけども、そのつぎに用意するものは折りたたみ簡易イスだと思いますよ。

欲を言えば背もたれが付いたイスにすれば、よりよかったな・・と。 

背もたれ付きのイスは重そうだし、折りたたみもしずらそうだったんで、ちょっと敬遠しちゃったんだけども、次回は再度考えてみたいですわ。


陽も西に傾き始めた16時前、 17時からのYUKIを見にGreen Stageへ向かう。
時間的にちょっと早いかな・・とも思ったけども、Green Stageがいっぱいになることも考えられるし。。。
何より、後方の「イスエリア」で座っていたい・・っていう思いから、場所を確保するためにもちょっとすこし早めに動く。

個人的に、フェスに参戦しても「メインステージ」ってあんまりいかないんだよね。
それは、フェスは「新たな音楽を発見する場」とか「これから来そうな新たなアーティストを発見する場」って考えているからかもしれない。

だから、いつも一番小さなステージ、行っても、第2、第3のステージに張り付いていることが多いんわけでさ、時代の寵児的なアーティストの場であるメインステージにはあんまりいかないんわけでさ。

YUKIもこれまでROCK IN JAPANで何度も見るチャンスはあった。だけでも、↑のような理由で、これまで一度も見たことなかったのよ。

今回、どういう訳か、見よう‥っていう気になって、だから、フジロックでもあまり行かない、メインのGreen Stageに行ったりしたんだけどさ。

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Green Stageが一望できる、後方の小高い芝生の丘の上に場所見つけ、折りたたみイスを広げ、腰を落ち着かせる。 そのままうつらうつら・・。

気がついたら17時近く。 周りはYUKI目当ての方たちで、ほぼスキマがないくらいに。




そして17時。バンドメンバーが登場。 インストによるオープニングが始まる。
ほどなくしてYUKI登場。  オーロラビジョンに映し出させれるYUKI?

真っ白な羽羽な衣装。。ニワトリ?
え? 矢口真理・・とちゃうの? ・・・なんて一瞬見間違うくらいまんまるなお顔。

ポップな見た目は、変わんないなぁ・・と思うものの、お顔の丸さを見る限り、やっぱ50代・・・同世代・・・というのも隠せないかなぁ・・・と思ったりして。。。。

ライブは、最新アルバム「パレードが続くなら」収録の「My Vition」からスタート。
引き続き「ふがいないや」「JOY」・・・と比較的初期の曲も織り込み、現在まで満遍なくちりばめた長年のYUKIファンには、納得できるセットリストだったんじゃないのかな。

アッパーな曲に周りでは踊り狂ってる若者がちらほら。。。

でも、ワタシは、今一つ乗り切れなかったんだよなぁ。

考えてみたら、個人的にはYUKIの曲って、「トロイメライ」なんかのミディアムスローな曲が好きなんだよね。 
加えて、個人的にはYUKIの良さを再認識したのが2010年代以降・・・っていうのもあって、2010年代以降の、マニアックとまではいわないけど少し死角に入ったようなシングル曲に好みの曲が多いんだよね。「プレイボール」とかさ。
さすがにそのへんの曲はやらなかったしね。

ただ個人的にも好きな2000年代の「長い夢」は唯一やってくれて、なんか一矢報いたような気分。 1時間のライブは長いようで短かったな。


●YUKI セットリスト
1.   My Vision
2.   ふがいないや
3.   JOY
4.   Baby It's you
5.   星屑サンセット
6.   うれしくって抱き合うよ
7.   プリズム
8.   長い夢
9.   ランデヴー
10. WAGON
11.  鳴り響く限り



YUKI終了後、再度White Stageに戻る。

さて、個人的に今回のフジロックの一番のお目当てだった、カネコアヤノさんですわ。
昨年、FMから流れる「光の方へ」を聴いてから、なんか、このヒトに嵌ってるんだよね。
この曲が収録されているアルバム「燦燦」もヘビロテで聴いてたりするし。

「燦燦」の一連の曲で聴けるような、ソフトロックであり、フォークであり、サイケデリックであり・・・というような1970年代前半を彷彿とさせる、やさしい響きのサウンドが刺さるんだよね。
我々の年代には、モノごごろ付くか付かないか・・って頃に聴いたような、記憶の一番深いところに眠っていたような、どうにも懐かしいサウンドなのよ。

これは、一度生で聴きたい・・・。

うん、今回のフジロック参戦一番の目的だったのですよ。

White Stageは、前のアーティストのインターバルだったけども、すでに結構な人。。

必ずしも、メジャーなアーティストとは言えないカネコアヤノさんだけども、フジロックに来るくらいな方たちは、やはり、その辺の耳が肥えてる方が多いようですね。

昨日の「vaundy」ほどにはならないだろうけども、そこそこ人でいっぱいになりそう。
本来のイス・エリアもスタンディングにさせられそう。
どこかステージが見やすいところはないか・・と周りを見渡したら、PAテントの真後ろが、あまり人がいないじゃんか。。。

しかも、通常は、PAテントの後ろもテントシートで覆われているので真後ろにいてもステージが見えないことが多いけど、テントシートに覆われていないじゃん。 こりはステージまで見えるぞ・・・。 とPA、真後ろに陣取る。

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案の定、PA越しにステージまで見えるわ。 しかも手前の柵に寄りかかりながら。。。。
まあ、PA関係者のヒトの出入りが多いのが、難点だけども。。。 それと、テント屋根に音が遮られて、音がこもる。。。まあ、そのくらいは我慢かな。。。。

予想通り、直前には、ヒトでいっぱいになったWhite Stage。
20時ちょうどカネコアヤノ、ライブスタート!





最新アルバム「タオルケットは穏やかに」を中心としたセットリスト。 まあ、これはある意味当然だったろう。。。 けど、私が思っていたよりも、結構ヘヴィ。
甘くキャッチーなメロディラインは、アルバム「燦燦」とあまり変わりないんだけども、サウンドがヘヴィなのよ、思っていた以上に。

ヘヴィメタ、とまではいわないけども・・・そうね、どこか絶望感、破滅感も感じたりして。。。
銀杏BOYZっぽいというか。。。

アルバム「燦燦」で聴かせてくれたような、あのソフトロックな、フォーキーなカネコアヤノさんはどこなの?  ・・・ここを期待していただけにちょっと肩透かしだったな。

いや、このヘヴィーさが、本来のカネコアヤノさんなのかもしれない。うーむ、これは、ちょっとカネコアヤノというアーティストの認識不足、曲の聴き込み不足だったかもしれないですね。
後日、アルバム「タオルケットは穏やかに」を聴いてなるほどな・・と。もっと他のアルバムを聴いておくべきだった。

しかも、お目当ての「光の方へ」もやってくれなかったし。。。。。

まあ、2019年の曲だし、2023年の今となっては、過去の1曲なのかもしれない。。。

それでも、最近まで「資生堂」の企業CMのBGMで使われていたし、期待してたんだけどねぇ。。。

その辺は、8月の「SPACESHOWER  SWEET LOVE SHOER FES」に期待して・・ってところですかね。 
そそそ、カネコアヤノさんは今年の「ラブシャ」にも出演予定だし、ワタシも参戦予定なのよね。

今回のフジロックは、個人的には肩透かしなライブになってしまったけども、「ラブシャ」に楽しみを残しますわ。


●カネコアヤノ セットリスト
1.タオルケットは穏やかな
2.   愛のままを
3.  爛漫
4.  さよーならあなた
5.  グレープフルーツ
6.  月明かり
7.  気分
8.  アーケード
9.  こんな日に限って
10. わたしたちへ

ということで、ワタシ的なフジロック2023年は、これにて終焉。
昨日と同じように、「ヘッドライナー」は回避し、足早にシャトルバス乗り場へ。

ゲートは、いつの間にか、「See You In 2024!」 

来年また逢いましょう・・・ の文字に変わってた

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去年もそうだったんだけども、これを見ると「あー、祭りが終わった」という喪失感が一気に襲ってくる。
まあ、去年は、ゲートをくぐる時点でいい加減疲れていて、「来年はもう来ねーよ」っていう気分だったけども、今年は、「そうね、また来年も来てもいいかな」・・・という気分になっているワタシが居たりして。

うん、今年は宿泊したホテルも、温泉大浴場付きの、また泊まってもいいかなと思える、いい雰囲気だったしね。六日町で会場から遠かったのが玉にキズだったけどさ。

来年も前向きに考えようかな・・・今からそんな気になっているワタシだったりして。。。