その1 からの続き

・・・ということで、雨が降ってきてしまったけども、ここから、ライブを見る。

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スクリーンショット (16)


まずは、ゲート近くの「NEW BEAT SQUARE」で、Penthouse。

今回、「METROCK OSAKA」に参戦した一番の理由のアーティスト。

主なメンバーは東京大学の音楽サークルからの仲間で構成。鍵盤(キーボード)には、リヨン国際ピアノコンクール3位実績もある角野隼斗氏を迎えるなど、いろいろな意味で「偏差値」が高い、このバンドには、昨年からずっと、注目をしてきていたわけなんだけど。。

You tubeで聴いた限りでは、ロックというよりは、薄くジャズ系がベースとなったポップバンド。
なので、ベースがジャズよりといっても全体的には聴きやすい。

個人的には、ベースの大原拓真氏が中心の太くてファンキーなリズム体に引っかかったというところが大きいなぁ。 
このリズム体に、角野氏の超絶的なキーボードが加わり、 さらに、浪岡慎太郎氏、大島真帆さんという、男女のツインボーカルが乗っかる。

このミクスチャーが独特のグルーヴ感を醸し出してくれるのよ。

ゲス乙女以来、ヒゲダン、緑社・・・と、キーボードを主にフィーチャーしたポップバンドが主流となっている、昨今のシーンの流れを汲んだバンドの一つだけども、 ちょっと違うのは、根が若干ジャズよりであるため、↑のバンドよりは、やや大人向けのサウンドになっているところですかね。

それじゃ、「生」ではどうなんだろう? 一度ライブを見てみたい・・と思っていたんだけどさ。

本来は、昨年のフジロックで見れるチャンスがあった。・・けど、昨年のフジロックは出演時間が夜遅かったんだよね。

それ以前に、グロッキーになってしまったワタシゃ、早々に宿に引き上げてしまい、フジロックでは見ることができなかったわけで。。。。


NEW BEAT SQUARE エリアは ほぼ満員。
やはり注目している人たちは多いんだよね

小雨が降る中、14時20分 
アッパーチューンの「Jukebox Driver」で Penthouse ライブスタート!

大島真帆さんが、他のメンバーに抱えられながら、ギブス姿で登場。
どうも、直前に足を負傷した模様。
・・・でも、ウタには支障がないとのことで強硬出演。

アッパーチューンで一気にボルテージは最高潮・・ ふつうはなるところだけども、意外とステージエリアは落ち着いている。

いやいや、この曲だけでなく、ライブ全体的にぶっ飛んだ・・・ではなく、ある程度の節度がある、大人対応のライブではなかったかな。

まあ、50代を過ぎたワタシなんかには、ちょうどいい塩梅のボテージだったけどね。

もちろん、モッシュ、ダイブ、サークルを期待したいぶっ飛びな人たちには、物足りないかもしれないけど。。。そもそも、そういう音楽ではないしね。

個人的には、ヒゲダンのフォロワーに十分なりうる人たちと、思っているんだけども。。。
いまのところ、今一つ、盛り上がって来ないのは、メディアでのプロモートが限定的ってところが大きいんだろうな。

もっとも、現在、「本業」との二足の草鞋のメンバーが多いっていうので、バンド活動は限定的にならざるを得ない。 そんなわけで今以上のプロモートが難しいっていうのが、一番の本音なんだろうけども。。。

個人的には、もっと大きくなってほしいとは思うんだけどねぇ。。。。

音楽活動だけで一生食っていけるのは、ほんの一握り。 
で、あるならば、本業を持って、バンドはできる範囲という二刀流で・・・。

・・と考えているのかどうかは、よくわからないけども、もし、そうであるならば、いかにも東大出身らしい、現実を見据えたスマートな考え方だとは思う。。

まあ、いいか悪いは、ここでは置いといて。。。
でも、これからは、こういう人たちがもっと多くなるんだろうなぁ。。。


●Penthouse セットリスト
1.  Jukebox Driver (2021年  デジタル1st  EP「Living Room」より)
2.  単焦点                 (2022年 1st配信シングル 2023年 1st CDアルバム「Balcony」より)
3.  Slow & Easy!    (2023年 1st CDアルバム「Balcony」より)
4.  Fireplace              (2021年  デジタル1st  EP「Living Room」より)
5.  Live In This Way  (2023年 1st CDアルバム「Balcony」より)
6.  恋に落ちたら       (2021年  デジタル1st  EP「Living Room」より)
7.  蜘蛛の糸              (2023年 1st CDアルバム「Balcony」より)
※すべてメジャーリリースでのデータ


全般的に3月にリリースされたフィジカル 1stアルバム「Balcony」からが多かったのは、今の時点では当然だったかな。
ただ全7曲。30分あまりのステージは、やっぱり、ちょっと物足りなさを感じたな。

堪能したけりゃ、ワンマンライブへ・・・ですな。。。 今後も要チェック。




Penthose終了後、次の目的だった「由薫」さん まで時間が空いていたので、一番大きな「BAY FIELD」の「マカロニえんぴつ」を見る。

今回の「METROCK」参戦は、「これから」ブレイクしてきそうなアーティストを見ることが、一番の目的で、すでにブレイクした「マカロニえんぴつ」を見る予定はしてなかったんだけども、まあ、「見聞」のためにも見てみるか・・ということ。。。

ロッキンだったらば、いつもステージに向かって比較的前方に陣取るんだけども、後方の人が少ないエリアに陣取る。

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15時ちょうど マカロニえんぴつ   ライブスタート!

正直、「マカロニえんぴつ」の曲は、よくわからないんだけども。。。。
やっぱり、このクラスになると、ステージをこなしてきた場数は多いんで、安心して聴いてられる。
ただ、いかんせん曲がよくわからない・・・っていうのが、ちょっと痛かったな。

オジサンねぇ、「マカロニえんぴつ」「Mrs.Green Apple」「Lucky Kilimanjaro」あたりの違いが今一つ、わからないのよ。。。
それでも、全9曲 45分間のステージは最後まで見届けました。

ラストの「何でもないよ、」。

あ、これは、知ってたぞ。 FM802の「OSAKAN HOT100」で何回も聴いてたわ。
・・・なんて、知ってる曲が出てくると安心したりして。。。。
うーむ、これはいけませんね。何事も勉強ですね。。。。

途中から本降りの雨。ステージ上のメンバーも濡れながらのアクトは、熱かったですわ。



●マカロニえんぴつ セットリスト
1. レモンパイ   (2020年 インディーズ 2ndアルバム「hope」より)
2. 眺めがいいね   (2017年 インディーズ 1stアルバム「CHOSYOKU」より) 
3. リンジュー・ラブ  (2023年  デジタル配信 7th シングル)
4. 恋人ごっこ    (2020年 インディーズ 2ndアルバム「hope」より)
5.  ブルーベリーナイツ   (2020年 インディーズ 2ndアルバム「hope」より)
6. 洗濯機と君とラジオ    (2017年 インディーズ 1stアルバム「CHOSYOKU」より)
7. ハートロッカー   (2015年 インディーズ  デジタル配信 2ndシングル)
8. 星が泳ぐ   (2022年 デジタル配信 5th シングル)
9. なんでもないよ、 (2021年 デジタル配信 4th シングル)



マカロニえんぴつが終了しても、「由薫」まではまだ時間がある・・・が、ステージスペースで待機しよう・・と「SUNSHINE ARCH」へ移動。
・・したら、となりの「GREEN HILL」で「JUN SKY WALKER(S)」が始まった。

おおっ、懐かしいね。。。 「由薫」までは、まだ時間があるし、待ち時間の間「ジュンスカ」を見ることに。

ワシ、これまでロッキンを含めて、ジュンスカって見たことあったけっなぁ・・・。あったような気もするし、初めてのような気もする。。。

まあ、ともかく、80年代終盤、原宿の「ホコ天」から出てきた、我々世代には懐かしい「バンド」であることは間違いないわけで、一度は見てみてもいい・・という気分でもあった。

今年結成35周年のバンドサウンドは、すでに円熟の域に達し安心し見てられる。
・・・なんて書くのも、大ベテランのこの方々には失礼ですかなぁ。。。。

ジュンスカがアクトしている間、雨はザーザーぶり。ステージ上にも吹き込む雨で、「これ高いんだよ」・・とぼやくボーカルの宮田和弥氏の革ジャンもびしょ濡れ。
それでも、30分間の短いステージではあったけども、熱いステージを展開してくれた。

今年57歳の、フロントマンの宮田和弥氏。さすがに80年代終盤〜90年代前半の「全盛期」ほどの「勢い」は影を潜めているようにも見えた。
もっとも、雨の影響もあってか、お客さんもそれほど多くなく、芝生スペースが目立った、ステージで、やや気抜けした部分があったのかもしれない。。
ただ、そこは、今年結成35周年の超ベテラン。すでに円熟の域に達したバンドサウンドは安心して見てられる。
・・・なんて、大ベテランのこの方々に書くのもは失礼かなぁ。


●JUN SKY WALKER(S) セットリスト
1. 全部このままで (1988年  1st アルバム「全部このままで」より)
2. My Generation       (1988年 1st アルバム「全部このままで」より)
3. 声がなくなるまで  (1988年  2ndアルバム「ひとつ抱きしめて」より)
4. そばにいるから (新曲)
5.  START      (1991年  4th シングル)
6.  歩いていこう (1989年 2ndシングル)


新曲「そばにいるから」以外は、ごくごく「初期」のアルバムと「START」「歩いていこう」っていう、ジュンスカの代表曲から。
往年のジュンスカファンにとっては、めっちやくちゃ懐かしいセットリストではなかったかな。
これも、今年が結成35周年っていうのが一番大きいんだろうな。

ちなみに、ジュンスカは、「トイズファクトリー」の第1号アーティスト。
本人たちもだいぶここを強調してたなぁ。。

ジュンスカのブレイクがなければ、ミスチルもマイラバも、ましてや、先ほど見た マカロニえんぴつの活躍もあったかどうか。。。




さて、ジュンスカ終了後、お目当ての「由薫」を見る。
先ほどの「GREEN HILL」ステージから、「隣」の「SUNSHINE ARCH」ステージへ。

ここは、「METROCK OSAKA」ならではのステージ。ステージ規模もごくごく小さめ。
場末のライブハウス・・・うんにゃ、タワレコのインストアライブ会場くらい・・といった方がわかりやすいか。

2019年までの「ひたちなか」でのロック・イン・ジャパンに存在していた、「HILL SIDE STAGE」くらいの規模ですね。


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文字通り、これからブレイクを期待するようなアーティストの「お披露目の場」といってもいいんじゃないのかな。

↑の写真は、ステージとステージの間に撮ったものなので、人が全然映ってないけど、実際「由薫」ライブスタート10分前には、 写真の「黄色い線」より内(ステージ)側は、人でいっぱい。

ただ、黄色線の外側は、人がほとんどなし。。 うーむ、ここは進入禁止だったのかなぁ。。
でも、ワタシゃ気にせず、黄色線の外側に陣取る。


雨も小雨になりつつあった、16時30分 由薫 ライブスタート!

今年の1月期ドラマ「星降る夜に」の主題歌だった「星月夜」のヒットで一躍ブレイクした「由薫」さんだけども、メジャーデビューは昨年。
本人のMCでは今回の「METROCK OSAKA」が初めての野外ライブ出演とのこと。
本人にとっては、感動と緊張のステージだったようですね。 途中、感極まって涙を見せるシーンも。。。とにかく初々しいの一言につきるステージでしたね。

さあ、ここからどう成長していくのか。。。

・・・という期待は所属事務所の方々も同じだったのかなぁ・・・。 
とにかく、一目で「関係者ですよね」・・・って方が多かったですねぇ。おそらくアミューズの方々だと思うけど。。。。

↑写真の右後ろの三角屋根テントがステージ楽屋になっているようでしたが、ライブが始まるとここから、続々と関係者の方々が。。。
特に私の近くで、腕組してステージを見てた、かなり年配で一目で「偉い」と思えたひと、アミューズ会長の大里洋吉氏じゃなかったんかなぁ。。
今、アミューズの公式サイト見て、改めてそんな感じを受けましたわ。

アミューズも「由薫」には、だいぶ期待しているんじゃないかなぁ。。。 

まず一番わかったのは、それだったりして。。。

ただ、ちょっとかわいそうだったのは、ライブ中、となりの「GREEN HILL」ステージでは、次のステージのサウンドチェック真っ最中。その音が大分漏れてきていたこと。

特に今回「メイン」となるべく「星月夜」の時は、ちょっと音漏れがひどかった。
本人は、これに惑わされずにきちんと歌っていたけども、初めての野外フェスとしてはちょっとかわいそうだったかな。


●由薫 セットリスト
1.  NoStarts   (2022年 1st デジタルシングル)
2.  Blueberry Pie (2023年  4thデジタルシングル)
3.  Swimmy  (新曲)
4.  星月夜 (2023年 3rdデジタルシングル)
5.  gold  (2022年 2ndデジタルシングル)




ここまでで、とりあえず当初見たいと思っていたアーティストは見た。
雨は降り続いていたし、そろそろ帰ろうかなぁ・・・とゲートへ急いでいたら、「NEW BEAT SQUARE」でちょうど「TOMOO」のライブが始まった。

せっかくだから・・・と思い、急遽ライブを見ることに。

「TOMOO」っていうアーティスト名から、一見すると「男」かと思ってしまうけども、れっきとした女性シンガー。

ショートヘアに丸いお顔立ち、キーボードを弾きながらの歌唱。 さらにポニーキャニオン・・ということで、aikoを彷彿としてしまう。

TOMOO


きっと、aikoのフォロワーっていう感じなんだろう・・・

いや、実際、曲をきちんときくまでは、ワタシもそう連想してたんだけども。。。

こうしてライブで曲を聴いてみると、ボーカルの声質は、aikoのそれよりも、もっと太い。
写真から連想した声質とはだいぶ違ったのが、まず印象。

ポニーキャニオンでも、ヒゲダンと同じ「IRORI Records」レーベル所属なので、aikoというよりはヒゲダンの藤原聡氏というイメージ・・・なんだろうな。

実際、曲を聴いても、どこかヒゲダンを彷彿とさせる曲があったりして。。。

出身は東京ということで、今回、なぜ、METROCK OSAKA ONLYの出演なのかは、よくわからなかったけども、FM 802の「OASAKAN CHART」でもランクインするなど、東京よりも大阪での人気が先行しているようにも見えるというところからなんでしょうかね?

来月、早くも東京、大阪、両NHKホールでのワンマンライブも控えている・・ということで、今後の期待は大。

もちろん、今後のタイアップやプロモーションにもよるところが大きいけども、もしかすると次のブレイクは、このヒトあたりかもしれないな。

今回のライブを見ても、そのくらいのポテンシャルは感じたな。

今回、帰りがけに急遽見たアーティストだったけども、いいヒトのライブを見せてもらった気がする。


●TOMOO  セットリスト
1.  オセロ   (2022年 メジャー 1stデジタルシングル)
2.   らしくなくたっていいでしょう (2020年 インディーズ 3rdアルバム「TOPAZ」より)
3.   夢はさめても  (2023年 メジャー 4thシングル) 
4.  雨でも花火に行こうよ (2020年 インディーズ 3rdアルバム「TOPAZ」より)
5. POP'N ROLL MUSIC (2016年 インディーズ 1stアルバム「Wanna V」より)
6.  Ginger  (インディーズ 5thシングル)


・・・ということで、ここで帰宅の途に。。

今回のフェス参戦、Penthoseの生演奏、 由薫の今後の期待、 そして思いかげないTOMOOのポテンシャルと今後のブレイクの期待・・・と、結構、いろいろな収穫を感じたフェス参戦ですわ。
これだけでも大阪まで来た甲斐はありましたね。

会場の規模からすると、4大夏フェスといわれる、フジロック、ロック・イン・ジャパン、SUMMER SONIC、ライジング・サンよりは、コンパクトではあるけども、これからブレイクが期待されるアーティストが適度にちりばめられているなど、「これから」のアーティストを掘り当てるには、いいフェスだと思いましたわ。

「これから」時代を作っていきそうなアーティストを掘りあてる。 以前はロック・イン・ジャパンがその役割を担っていたところがあったし、個人的には、それが楽しみで毎年ロッキンに参戦していたところがあった。
But、千葉に移転した昨年から今後の音楽シーンを作りそうなニューカマーの出演が少ない。 それは、先日発表された、今年の出演アーティストでもその傾向が強い。
これを見る限り、ロッキンから新たなニューカマーを生み出す役割は終わったような印象を受ける。

その分、他のフェスに期待したいし、今回のMETROCKも、そういう役割を果たせるんじゃないか。
今回の参戦で、そう感じたりしたな。

今後も、あるのアーティストに偏りすぎずに新たなブレーク期待アーティストをどんどん出演させてほしいですわ。


動員数も、多すぎず少なすぎず、適度ではないんでしょうかね。 
もっとも、今回は「雨」ということもあり、本来よりも動員数は少なめだったのかもしれないけども、少なくとも、人の密度が濃すぎるということもなく、個人的には快適に過ごせましたね。
何よりも、会場の大部分が天然芝というのが、ワタシみたいなジジイには、膝に負担が少ない分ありがたい。

まあ、相対的に見ても「〇」ですね。 出演アーティスト次第では、また来年も参戦してみたい。そう思えたりもしましたわ。