今回の1曲セレクトは、「ひまわりの小径」チェリッシュです。
まずはデータです。
・タイトル ひまわりの小径
・アーティスト チェリッシュ
・作詞 林春夫
・作曲 筒美京平
・編曲 筒美京平
・リリース日 1972年5月25日
・発売元 ビクター
・オリコン最高位 3位
・売上げ枚数 41.2万枚
・ベストテンランクイン期間:1972年8月7日〜10月9日付
音楽のジャンル付け。 これほど曖昧なもんは無いですよね。
正直、聴くそれぞれの方で見方は変わるし、だから正解なんてないんですよ。
ロック、ポップス、ジャズ、クラシック・・・それぞれにはっきりとした境界線なんてないし。
モノの本によっては、それらしく境界線を引いてるものもあったりするけど、すべて著者の主観でしょ。
だから、ものの本にロックと書かれてても、自分はポップスと思えばポップスでいいのよ、音楽のジャンルなんて。 それで反論されたら、反論する方が間違っているわけでさ。
・・・なんて、訳の分からない書き方で始めた、今回の1曲セレクトだけども、今回引っ張ってきた曲は、そんな感じで、果たしてこの方たちの曲のジャンルは、何に属するんだろう・・・といつも迷ってしまう方たちの曲ですわ。
チェリッシュ「ひまわりの小径」
今回の「マクラ」に従うと、チェリッシュって、フォークなんだろうか、歌謡曲なんだろうか・・・って頭がいつももたげてしまうわけなんだけども。。。。
そもそも、チェリッシュって、「バイタリス・フォーク・ビレッジ 全国フォーク音楽祭全国大会」に中部地区代表として出場した、5人組のフォークグループなんだよね。
その頭があるから、この人たちは、フォークの人たちっていつももたげてしまうのよ。
ただ、この回引っ張ってきた「ひまわりの小径」にしたって、どう聴いても「歌謡曲」だしね。
加えて、先週の、東京FM「松任谷正隆の変なこと聞いてもいいですか」にゲスト出演した吉田拓郎氏の、
「アメリカで言われるフォークと、日本でいうフォークは別物。フォークってもっと明るくて楽しいもの。 日本の四畳半フォークとかさ、ああいうのは本来は、歌謡曲の一部で、ああいうのをフォークとしたのはマスコミの虚像。アコギ持たせて歌わせれば、何でもかんでもフォークっていうのは違うと思う」
っていうコメントを聴くと、チェリッシュって人たちも、やっぱ「歌謡曲」なんだろうな・・・なんて、ますます思ったりもしてさ。
今回、このタイミングで、この曲を引っ張ってきたのは、丁度50年前のオリコン(1972/9/11付)の週間ランキングで、最高位3位を記録したから・・・っつうのもあるんだけども、実は、↑の吉田拓郎氏のコメントを聴いて・・っていうのは大きいな。
正直、それまで、個人的には、「全国フォーク音楽祭全国大会」から出てきた人たちっていう事実のイメージが大きくてさ。 曲調は「歌謡曲」でも、この人たちは「フォーク」っていう頭の方が強かったんだよね。
まあ、そんな風に思う人の方が「稀有」なのかもしれないけどさあ。 だって、この曲をはじめとしてチェリッシュの一連のヒット曲・・・「てんとうむしのサンバ」にしても、「白いギター」にしても、これらをフォークって思える方の方が少ないだろうしね。
・・・っつうことで、今回引っ張ってきた「ひまわりの小径」。
わたしねぇ、正直、この曲って最近まで知らなかったのよ。
1972年の今頃、丁度半世紀前のヒットでしょ。 ワタシゃ当時3歳。 まだ物心つくか付かないかの頃だからなんですかねぇ。
少なくともリアルタイムで聴いた記憶はないんだよね。
「てんとうむしのサンバ」とか「白いギター」はリアルタイムで聴いた記憶はあるんだけどね。
特に「白いギター」は、当時から大好きだった。
この曲と、フィンガー5と、小坂明子の「あなた」が一緒くたになってになってるんだよね。
自分の中の最古の音楽の記憶としては。
3才と4才の間の1年間っていうのは、やっぱりデカいんだよなぁ。ものごころが付くか付かないか、記憶の固定っていう所では。
ただ、チェリッシュの曲としては、これらの曲じゃなく、今回引っ張ってきた「ひまわりの小径」が一番売れた曲なんだよね。唯一の売上げ40万枚オーバーの曲。
個人的には、これが不思議でね。 いつかは聴きたい・・・と、まだYOU TUBEがなかった頃は、ずっと思ってたのよ。
もっとも、ラジオで流れているのを聴いてたけど、気が付かなかっただけの事なのかもしれないけど。。。
でも、実際曲を聴いて見ると、「うーん、なんかよくわかんないなあ」っていうのが、正直な感想。
少なくとも一発では受け入れがたい曲調・・というか。
タイトルから想像していた曲調とは大分違うなぁ・・・っていうのが第一印象ですね。
「ひまわり〜」っていうところから、もっと快活なサマーソングをイメージしていたんだけども。
そんな感じのしっとりした曲調とはね。。。。
まあ、最近では、秦基博の「ひまわり約束」なんかも、「ひまわり〜」ってつくけどもしっとりした曲だしな。 いや、そんなに時代を飛ばなくても、この曲の2年後の、伊藤咲子の「ひまわり娘」にしても、切ない曲だしな。
「ひまわり」とタイトルに付くからといって、快活なサマーソングをイメージするのも、ちょっと短絡過ぎたかな・・と今となっては思うけど。。。
ところで、↑で書いたように、もともとチェリッシュってメンバー5人のフォークグループって書いたけど、この曲から、今に至るような松崎好孝、松崎悦子夫妻によるデュエットとなる。
この曲のジャケ写のイラストは5人になっているけど、これは、その名残ですね。
まあ、そういう経緯もあり、前曲「だからわたしは北国へ」のフォーキーな曲調から比べると大分歌謡曲的なメロディラインへシフトされてきているんだよね。
特に悦子さんの特徴である高音域をフィーチャーするようなメロディラインにこの曲なんかは変化しているな
「だからわたしは北国へ」も同じ筒美氏の作品だけども、5人フォークグループという意識があるからか、かなりフォーク寄りの曲調。
「白いギター」あたりから知るワタシから見ると、逆に大分イメージが違いますね。
まあ、結果的には、そんな曲調のシフトが大ヒットへとつながったんだろうけどね。
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