1990_07_夜明けノブレス_チェッカーズ


今回の1曲セレクトは、「夜明けのブレス」チェッカーズです。

まずはデータです。

・タイトル     夜明けのブレス
・アーティスト   チェッカーズ
・作詞       藤井郁弥
・作曲       鶴久政治
・編曲       THE CHECKERS FAM.
・リリース日    1990年6月21日
・発売元      ポニーキャニオン
・オリコン最高位  2位
・売上げ枚数    28.5万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 3位
・ベストテンランクイン期間:1990年7月2日〜8月13日付
・タイアップ:映画「タスマニア物語」キャンペーンソング

元チェッカーズのフミヤこと「藤井郁弥」氏も今週7/11で60才「還暦」になられたということで。。。
えーって感じだよなぁ。
フミヤまで「赤いちゃんちゃんこ」を羽織る年齢になっちゃったか・・・ってことで。
ちょっと衝撃。

そりゃ、こっちも年取るはずだよな。。。

1984年、折からのチェッカーズ旋風で、フミヤの、前髪垂らす「チェッカーズ」カットにあこがれてた、中3のころ。 
個人的な意識では、つい最近の出来事だったようなイメージがあるんだけども、冷静に考えると、あれから38年も経ってるんだよな。。。。

ロスアンゼルス五輪も遠くなりにけり・・・・だよなぁ。

そんなようなネット記事が、7/11に数多く上がっていたんで、本当は11日当日に、この曲を書こうかと思ったんだけども、ついつい遅くなってしもうた。


チェッカーズ「夜明けのブレス」

この曲は、あのチェッカーズ旋風だった1984年から6年後、1990年のリリースの曲だ。

その間、いわいる売野、芹澤コンビの曲提供を脱し、自分たちで曲を作るようになりましたね。
自分たちで曲を作るようになったのが、86年10月リリースの「NANA」だから、それからも4年が経とうとしていた頃だ。

その間何が変わったか・・・。 一番の変化は、80年代から90年代になったということだろうなぁ。。。

まあ、文字で書いてしまえば、なんてことない違いだけども、こと音楽、ヒット曲に関して言えば、
80年代から「1990年」への変化は、やっぱり、大きかったと思う。

時代の空気感っていうんですかねぇ。 1990年に入った途端、どことなく80年代とは違った空気感を感じたな。 個人的には。

そもそも、90年に入って、ヒットチャート、ことにベストテン入りしてきている顔ぶれも変わってきましたからねぇ。 LINDBERG、ドリカム、B'z、 ま、いずれも80年代終盤にデビューはしていたものの、1990年に本格ブレイクをしてきた面々だ。

その他、たま、ジッタリンジン、などのいわいる「イカ天」系バンドの躍進・・と。

ここに、ビーイング系ブームの先駆けてして、B・Bクイーンズ「おどるポンポコリン」の大ヒットと。

少なくとも、前年89年とは、ヒットチャート上位の顔ぶれも大分変化してきていたわけなんだよね。

時代の空気の変化を感じたのは、そんなヒットチャート上のアーティストの顔ぶれの変化という所が、やっぱり、大きかったんだろうね。


そんな時代の変化の中、今回のチェッカーズ「夜明けはブレス」リリースされたわけで。

個人的に初めてこの曲を聴いたのはいつだったろう? はっきりとは覚えていないけど、初めて聴いて真っ先に思ったのは「時代からズレている」っていう感覚だったなぁ。


曲としては、申し分ないくらいの佳曲だったと思う。 
隙の無い、キャッチーなメロディライン。ミディアムバラードだけど、メジャー系のミディアムバラードは、それまでのチェッカーズのシングルではあんまり前例がなかったんではないか。
それだけに新鮮味はあった


ただなぁ、曲想が1986年の・・・っていうイメージだったんだよなぁ。

つまりさ、80年代のチェッカーズ全盛に近い頃の・・っていうイメージの曲なのよ。

売野、芹澤コンビの「Song for U.S.A」がミディアムバラードといってよいのであれば、あの曲のような曲想な感じてしまう。

まあ実際的にメロディラインは全然違うんだけども・・・。曲を聴いたときに浮かんでくる風景だとか・・空気感だとか・・。 そういう曲想だよね。

それが、どうも1990年・夏 ではなく 1986年・夏 ないイメージなんだよなぁ。

最近の夏は猛暑っていうのがデフォルトになっているんで、全然ピンとこないけど、1990年夏は猛暑でさ。
太陽を感じさせる、黄色、白、あるいはクーラー下で涼んている清涼感を連想させるような「透明」が、この年の夏のヒット曲のイメージなんだけども、 この「夜明けのブレス」は、そういうイメージがなかったからねぇ。

だからなんだろうね。どうしても、この曲については、アナクロなイメージを感じてしまい、当時は、今一つ触手が伸びなかったんだよね。個人的には。

だから何だうろけどさ、この曲が、オリコン2位。 売上げ30万近くまでに達する大ヒットになったのは、個人的には違和感だったんだよなぁ。。。

なんせ、「NANA」以降、メンバーだけで作詞、作曲するようになってから、この時点では最高売上げを記録したわけだから。。。 余計違和感だったのよ。
(最終的には、解散時の最後のシングル「Present for you」の36万枚が、メンバーだけでの作詞・作曲シングルでの最高売り上げ)

もしもだけどさ、「NANA」以降、この曲に至るまでの約4年、確かにベストテン内を外すことは無かったけど、それ以前の売り上げからみると、今一つだったわけでさ。
敢えて、「NANA」以前のチェッカーズをイメージしてのこの曲となった・・・ということはさすがに無ないよなぁ。。。 
もし意図的に売野、芹澤コンビ時代の曲想をイメージして・・・というのであれば、それはそれで才能があるなと思うんだけどさ。


いずれにしても、アナクロなイメージ云々というよりも、曲の良さが勝ってっことなんだろうけどね、この売り上げ枚数は。

いやいや、wikipediaによると、同時期にフミヤの結婚があり・・・とあるので、その影響も大きかったのかもな。

もちろん、今は、あの当時に感じた違和感はない。むしろ、当時聴いてなかった分、新鮮に聴けますね。。
ようやっと、この曲の良さも分かってきたところですわ。





ところで、初めのフミヤの還暦から、チェッカーズ再結成について大分言及されていたようだけども、まあ、まずないんだろうね。
ネットニュースにもあったように、ドラムのクロベエ亡きあとの、チェッカーズ再結成はあり得ないというのは、フミヤの本音だろうし。

ファンも、BOOWYとチェッカーズは再結成して欲しくないという声も多いようだからね。
ファン心理としてもこのまま、80年代のままのチェッカーズでいて欲しいってことなんだろうな。

まあ、今は、ようつべがあるから、いつでも当時のチェッカーズを見れるからなぁ。。


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