1977_07_ブルースカイ_チューリップ


今回の1曲セレクトは、「ブルースカイ」チューリップです。

まずはデータです。

・タイトル     ブルースカイ
・アーティスト名  チューリップ
・作詞       財津和夫
・作曲       財津和夫
・編曲       チューリップ
・リリース日    1977年6月5日
・発売元      東芝EMI
・オリコン最高位  25位
・売上げ枚数    12.3万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 20位

ここ暫く梅雨空が続いていたけど、昨日、今日は、比較的カラっと晴れましたわな。
おかげで、溜まってた洗濯物が乾きましたわ。
そんな天候に誘われ、ひっさびさに散歩に出たりして。 

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もろ「夏」の空を思いうかけべるような、広がるスカイブルーの空。気持ちいいですな。

今日、南九州が梅雨明けしたというニュースが流れていたけど、関東の梅雨明けも、もしかするともうすぐかもしれないですね。


・・・・ということで、今回の1曲セレクトは、今日の広がる青空のような、こんな曲を持ってきましょうか。

チューリップ「ブルースカイ」。

そのまんまやん。。。。。


あざとい方ならば、前回がオフコースの「Yes-No」だったんで、今回はチューリップですかい

・・・とか思われるかもしれないけど、当たりです。。。。

70年代終盤から80年代前半にかけて、比較的近い位置にいたような、チューリップとオフコースだったんで、オフコース書いた後、チューリップを持ってこよう・・・なんて、ちょっと前から機会をうかがっていたわけなのよ。。。

前回のオフコース「Yes-No」では、無駄なところをはぎ取り、計算された無機的な曲調が当時は苦手だった。。

・・・と書いたんだけども、チューリップのこの曲は好きなんだよなぁ。

前回でも対比的にチューリップ、いや財津和夫氏の紡ぎだす、有機的で優しいメロディが好きだ・・・と書いたんだけども、この曲でもそんなところが感じられるのがいいんだろうな。個人的には。

でも、この曲って、ちゃんと聴いたの、ごくごく最近なんだよね。


チューリップ12枚目のシングルとして、1977年6月にリリース。 

ワタシは、まだヒット曲の世界に足を踏み入れていない頃ですわ。

存在を知ったのは、実は、自分のランキングを作って居る時なんだよね。 1992年くらいだったと思う。
自分のランキングで、1977年夏ごろのランキングを作っている時、チューリップでそれまで知らなかった曲が、チャートを上がってきたのよ。 それがこの「ブルースカイ」。

当時の時点ではチューリップと言ったら、「心の旅」「虹とスニーカーの頃」「サボテンの花」「青春の影」くらいしか知らなかったんだけど、そんな所にいきなり「ブルースカイ」って曲が、オリコンで30位圏内に上がり、結果的にワタシのランクでも最高20位まで上がったんで、ずっと気になってたんだよね。

そそそ、1992年時点では、まだ曲を聴かずじまいで、ずっと保留のままになってたんだよね。

あくまで個人的な趣味だけど、ランキング作成と並行して、1966年以降、つまりはG.S以降の、ロック、ニューミュージック系のヒット曲の音源集めと、音源のヒット順への整理も進めていて、それが一段落した、つい最近、そういえば、この曲があったよな・・・ということで、改めて音源を集めたわけなんですよ。

なんで、ちゃんと曲を聴いてから、まだ10年も経っていないと思う。

でも、初めて聴いたときも、ちゃんと1977年を感じたんですよねぇ。 
まあ、それ以前に1977年のランキングでこの曲を見てるし、だから、初めて音源を聴いたときも、どこかその頭があったからかもしれないけど。

正直、1978年頃からの記憶は、比較的はっきり覚えてるんだけど、それ以前の記憶は、今となっては飛びとびにしかない。

なので、正確ではないと思うんだけども、VTRではなくフィルムドラマのような、セピアではないんだけども、少し色あせたような色彩と、しゃりっとした乾いた空気の夏だったような記憶がある。

この曲を初めて聴いたときに、音質がさあ、当時の匂いだったの。 これは1977年の匂いだ・・・そんな感じがしたんだよね。

・・・なんて書くと、そんな馬鹿な・・とか思われるかもしれないんだけどさ。いつかも書いたことがあるんだけど、不思議なもので、年によって、それぞれの年の色合いがあるんだよね。独特のにおいというか。。。

あの当時は、録音技術も録音機器も日進月歩で進化していってた時代だから、そんな風に年によって、独特の音質っていうのがあったんだろうね。

そこからみると、この曲の音は、紛れもなく1977年の音を感じるんですよ。1978年でも、1976年でもない。


この曲のキモといったら、やっぱり、

♪OH! Blue Sky    Blue Sky  この空の明るさよ〜

っていう、サビ始まりの出だしのフレーズでしょうね。 

この下図のようにフレーズのコード進行に、個人的には刺さっちゃいましたね。


スクリーンショット (5)



この曲キーはGであるのにサビの2つの目フレーズである

♪ なぜ僕の〜 ♪ で、Cmにマイナー転調するコード進行と、

♪ 映してはくれない〜 ♪ で Cdimっていうテンションコードに行くコード進行がいいんですわ。

特に個人的には、このディミニッシュコードの響きって好きなんですよね。

どことなく厳かな雰囲気になるでしょ。 教会で賛美歌を聴いているような。

チャゲアスの「SAY YES」の 

♪ 愛には愛で 感じ会おうよ〜 ♪ っていうサビの部分で A♭maj7から Bdimに行くコード進行の響きなんてさ、厳かさを感じるじゃん。

まるで、クラシックを聴いてるような、賛美歌を聴いてるような、ちょっと不思議な感覚になる。
そこに楽曲の深みを感じたりするのよ。

それは、この「ブルースカイ」も同じで、このフレーズのこのコード進行があることによって、曲に深みを持たせてくれていると思う。

なんていうのかなぁ、このフレーズの歌詞の通り 空の明るさ、空の青さを際立たせてくれている・・というかね。

これに対して、サビに続く、Aメロ、Bメロは平易で、インパクトにちょっと乏しい。 まあ、ポップではあるけどね。

この曲、1975年2月リリースの、あの「サボテンの花」以来の10万オーバー、オリコンでベスト30入りというスマッシュヒットとなったのに、それ以上のヒットにならなかったのは、一重に、Aメロ、Bメロの平易さにあるんじゃないのかなぁ・・・と思ったりして。

ここ、もうちょっとキャッチーだったら、もう少しヒットしてたんじゃないか・・とか思ったりしてね。

そんなところから、この曲は「サビ」の曲である、と言い切れるんじゃないかな。

曲全体を通してサビの繰り返しが多いのは、財津さん自身、それが分かってて、そういうメロディ構成にしてるのかもなぁ。

まあ、そういいたくなるほど、抒情的なサビのメロディ、コード進行は刺さるし、この曲のキモだと思いますわ。




いや、まてよ、リリースの時期的に、ジグソーの「スカイハイ」とタイトルのイメージがかぶるな・・・ってことはないかなぁ。。。
それとか、ヒデキの「ブルースカイブルー」とか。。。

んな人はいないか。。。。





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