ワタシメのランキングを見てくださっている方には、すでにご存じのことと思いますが、

Official髭男dism 「I LOVE...」

が、ついに14週連続1位という、当ランキングにての連続1位新記録を達成

これまでの連続1位記録は、1991年8月12日〜11月4日付で記録した、あのCHAGE&ASKA「SAY YES」の13週連続1位だったので、実に約29年ぶりに記録を破ったことになる。

しかも、この「I LOVE...」で驚嘆することは14週連続首位を続けた今日でさえ、得点をほとんど落とさずに高レベルをキープしているところだ。つまりはネット配信をはじめ、Youtube再生ランキング、有線、ラジオ総合チャートと幅広いメディアにおいて、幅広い支持を依然集め続けていること。この得点キープ力には舌を巻く。

しかも2位以下の得点差が、現状ではまだかなりついており、次週以降もまだまだ連続首位記録は伸ばしていきそうな気配だ。


ただ、逆に言えば、「I LOVE...」を1位の座から引きずり下ろしそうな勢いをもったニューエントリー曲がここのところ出て来ていないのが、この曲をここまでの長躯1位を許している一番の要因ともいえ、必ずしももろ手を挙げて、この快挙を喜べる・・という状況でもない。

強力なニューエントリー曲が少ない、これは、言わずも知れたコロナ禍の影響で新たな強力曲のリリースが減ってきているというところが一番大きい。

ここのところ週ごとのニューエントリー曲は減少傾向にはあったが、最新ランキングを見ていただけいてお分かりと思うが、今週上位30位までで初登場は、ついに宇多田ヒカル「Time」の1曲のみであった。
ベストテン内の半数以上が、毎週のように入れ替わるような動きの激しい猫の目ランキングを展開した昨年までのランキングとは大きく様相が異なっている。
 
見方によっては、個人的に長年要望していた安定したランキング、⇒1980年代初頭までのチャートアクション のようなチャートアクションにも見える。

ただ決定的に違うのは、新たな新曲のリリースが滞っている中での安定チャートアクションというところ。
1980年前後の重みと厚みのある安定ランキングとは異なり、非常に層が薄い中での安定ランキングという事ですわ。

今は、まだ各曲にある程度のパワーがあるのでランキングとして機能しているところはある。 ただし、現在ランクされている楽曲が、いつまでもこのままのパワーを維持し続けることはまず無理。遅かれ早かれ飽きられてくる時期が必ず来る。
つまりは、強力な新曲がないという事は、ニューエントリーによるランキングの新陳代謝が薄れ、ランキング全体が地盤沈下をしてしまう恐れも出て来ているという事。
それは、音楽界全体の地盤沈下も意味してくるわけで何とか打開策を見出さなければならない状況だと思う。

・・かといって、コロナ禍の影響で、全く動きが取れない音楽界においては、現状、具体的な打開策が見えてこない。ここがもどかしいところなのだが。。。
暫くは、ある意味氷河期である今を「忍」の一字で耐え忍び、雪解けをじっと待つしかないのかもしれないが。。