2000_03_Goodbye yesterday_今井美樹


今回の1曲セレクトは、「Goodbye Yesterday」今井美樹です。

まずはデータでする。

・タイトル     Goodbye Yesterday
・アーティスト   今井美樹
・作詞       布袋寅泰
・作曲       布袋寅泰
・編曲       布袋寅泰
・リリース日    2000年2月9日
・発売元     ワーナーミュージックジャパン
・オリコン最高位 5位
・売上げ枚数  50.5万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 5位
・ベストテンランクイン期間:2000年2月21日〜4月13日付
・タイアップ:フジテレビ系ドラマ「ブランド」主題歌

長年ヒット曲を聴いてくると癇に障る曲ってある。 なんていうのかねぇ、生理的に合わないっちゅうかさ。 
確かに、中学生の頃までは、耳に入る曲ってどの曲も新鮮に映ったんで、そう言う感覚はあんまり無かったんだけどね、大人になるにつれ生理的に合わない曲って増えてくるんだよな。

単純に曲調の好き嫌いって言うの出てくるし、曲そのものではなく曲周りの状況とか、ワタシの方の環境、心境の変化って言うのもあるな。

これって言うのは、ワタシだけではなく、みんなそんなもんだと思うんだけど、どうなんだろ?

子供の頃ヒット曲好きな方でも、大人になってヒット曲の世界から離れて行く・・これが普通の現象であるわけでさ、そう言うところから見てもそうなじゃないかな。

だからね、ワタシは嫌いな曲はありませーん・・・ってな感じで、やたらめったらCD集める方って時たまいるんだけど、個人的には信じられないんだよなぁ。

ま、曲の好き嫌い抜きで、CDをコレクションするのが生きがいって方もいるんで、一概には否定できない部分もあるんだけど。。
個人的には生理的に合わない曲・・・否、今考えれば、当時合わなかった曲になるのかな・・・は、音源を集めないヒトだからさ。


おーっと、また前置きが長くなったな、今回は、そんなヒット当時、今一つ、生理的に合わないな・・・と思った曲を一つ。

今井美樹「Goodbye Yesterday」

この曲は、今から19年前、ミレニアムで湧いてた2000年の今頃のヒット曲だ。

ただし、↑のデータから見ても分かるように、ランキング的にはそれほど派手なチャートアクションをしていたと言う訳ぢゃない。

2000年の今頃と言えば、サザンの「TSUNAMI」が1位を独走中であり、B'zの「今夜月の見える丘に」が連続1位になるかどうか・・と言う状況の頃だ。

そう言うチャートの頂点に君臨していた曲から見ると、ちょっと陰に隠れたようなジミな存在。 そんなイメージだったかもしれない。

いや、もしかすると、この曲、今となっては「知らねーな」って言う方もいるかもなぁ。それほど、ジミなチャートアクションを展開していた曲ですわ。

それでも、比較的長期間ベストテンをキープするロングヒット、売り上げも50万枚を上回る大ヒットだったんだよな。

ミレニアムっていう時代の流れとも相まって、2000年の今頃ってヒット曲も時代の動きって言う感じで、新たなアーティストがブレイクしてきたのもこの頃だ。
平井堅が「楽園」でブレイク。小柳ゆきの「あなたのキスを数えましょう」が有線から火が付き、ジワリとチャートを駆け上がりベストテンまで到達したのも頃だ。

そういった、ニューカマーの登場の中で、少し埋もれてしまったって言う印象が、この「Goodbye Yesterday」にはあったかもしれない。

まあ、でもそう思えるのも、個人的に、当時この曲、生理的に合わなかったからなのかもな。

いや、いい曲なんですよ。 今井さんらしいバラードで。

タイトルからも分かるように、根は失恋ソングなんですよね、きっと。
まあ、具体的にそう分かるところは無いんだけど、全体的な歌詞の流れで。

失恋ソングっていったら、昔はグチグチ引きずるのがオチだったじゃん。
演歌じゃないけど、酒場の隅で飲んだくれたり、泣いて泣いて泣きぬれて・・・。そんなダークなイメージが失恋ソングとしてのデフォルトだと思うし、そんな「負の感情」の部分が良いんだよね「失恋ソング」って。

でも、この曲って、失恋ソングでも、ポジティブなんだよな。

♪ Goodbye Yesterday and  Hello Tomorrow〜 ♪

割り切りが早い。

昨日までの事はすっぱり忘れて、さあ、明日から、また新たなワタシを歩いて行こう

っていうポジティブさ。

もしかすると、そういう「すぱっとした割りきり」の部分が、それまでの失恋ソングにはあんまりなかったしさ、だからこそ、そんな部分に個人的にはちょっと「違和感」を感じたのかもな。

そんなドライでいいの? 

人は変わって行く、次のステップに進むためには、それまでの自分を脱ぎ棄てて行かなくちゃいけない。 そう言うポジティブ志向は必要なんだろう。
でも、個人的にはいつまでもグチグチ「引きずる」タイプだからさ、そういうスパンとドライに割り切る心情ってよく分かんないんだよね。


っつうかさ、布袋寅泰氏と結婚して以来、今井さんの曲って大分変わっちゃったよな、っていう印象が強い。

布袋氏と結婚する以前、それこそ91年の「Piece Of My Wish」の頃までは、そんなドライな印象って無かったんだけどねぇ。
W浅野とは別に意味での「いい女」っていうかさ、ワタシらからしてみれば「いいお姉さん」ってイメージだったんだけどねぇ。

以前、96年の「PRIDE」の時にも、同じような事を書いたんだけども、布袋氏の理想の女性像というか、願望をこめた曲が目立つんだよな、布袋氏と結婚してからの今井さんの曲って。
「PRIDE」なんて、もろ布袋氏の願望だもんね、歌詞の内容は。
当時の近田春夫氏の「考えるヒット」では、そんな部分をかなりdisってたもんなぁ。もちろん、わたしも違和感だった。
でも、それを今井さんも受け入れたからこそ曲想が変わっちゃった。 そんな感じはするんだけどね。

この「Goodbye Yesterday」でも、それが出たような気がするなぁ。 初めて聴いて、まず、感じたのは「あ、PRIDEと同じだ」って言う感覚だったもん。


そんな訳で、生理的に合わなかったこの曲、本来だった手元には音源が無くてもおかしくないんだけども・・・・。

BUT、この曲、ヒット当時から音源が手元にあるんだよなぁ。たしか、当時、どなたかに音源いただいたんだよな。 で、何度も何度も聴いてるうちに、受け入れられた訳なんだよね。

キライキライっちゅうても、何回も聴いてるうちに、それも当時の「時代の曲」になるんだよな。 当時のワタシの心境を反映した曲っちゅうかさぁ。 それもワタシの中の時代の1ページだからさ。






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