今回の1曲セレクトは、「抱いてくれたらいいのに」工藤静香です。
まずはデータです。
・タイトル 抱いてくれたらいいのに
・アーティスト 工藤静香
・作詞 松井五郎
・作曲 後藤次利
・編曲 後藤次利
・リリース日 1988年3月2日
・発売元 ポニーキャニオン
・オリコン最高位 3位
・売上げ枚数 18.2万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 9位
・ベストテンランクイン期間:1988年3月21日〜4月4日 4月18日付
ゴールデンウイーク突入 ですね。 5/1、5/2と休みを取れば9連休・・・となんともはや羨ましい休みの方も多いのかなぁ。
私はと言えば・・・カレンダー通りですっ。だからねぇ、今日からゴールデンウイーク突入なんて気分ではまだないなぁ。 とりあえず今日明日は、「普通」の週末です。。。。。
・・・つうことで行きますかね。
食わず嫌いなのね。
・・・とまたまた「主語無し」でいきなり言ってしまいましたが。。。 うん、ヒット曲に対してですね。
最近はの曲に対しては、ほとんどそう言う感じだね。もうね、曲聴く前に生理的に「あ、いいや」と思ってしまっている自分が居たりして。。。
でもね、それは今に始まった事ではなく、80年代後半からそう言う気があった。 今回はそんな「食わず嫌い」をしていた曲をひとつ。
工藤静香「抱いてくれたらいいのに」。
この曲ねぇ、 今となっては手元に音源を持ってるけどヒット当時は、ほとんど聴いた記憶が無い。
リリースは88年3月。その後4月の今頃までチャートの上位に居た曲ですわ。
ま、確かに当時、「浪人」が決まったと言う事もありヒット曲どころではなかったところもある。。。けど、それ以前に、この曲に触手が伸びなかったんだよな、刺らなかった。
なんで何だろうねぇ、 本来、この曲のようなゴスペル風3連ミディアムバラードって「好物」な筈なんだけどねぇ。。。
恐らくは、この曲のリリース時点では、まだ工藤静香っていうヒトを「歌い手=アーティスト」として認めていなかったんだろうと思う。
とどのつまり、バックに、まだ「おニャン子」っていう匂いを感じていたっていうかね。。。。よく音をはずす、「ウタヘタ」なアイドルじゃん・・・っていう頭があったんで、端からあまり気にしてなかったんだよね、当時は。
アイドルが「3連バラード」かい? って感じで、そんなに売れねーだろうな。。。なんて思ってた。
But 、これが外れましたねぇ。。。
この曲、オリコンで初登場3位で、これが最高位と、後年のトップアーティスト時代に比べると、それほど爆発的に売れた訳ではない。 オリコン最高3位って言う順位は前曲「Again」と同じだし。
ただね、地味ながらも、前曲より長い期間上位に留まった・・・という点では確実に、アーティストパワーが伸びていたんだよね。それは予想つかなかったんだよな。
でもね、後年きちんと聴いてみると、この曲、ちゃんと歌えてるんだよね。 当時17才という年齢を考えるとさ、ここまで歌えば・・・なんても思える。 みょーに大人びたというか、セクスゥイーというか。。。
例えばさ、デビュー曲の「禁断のテレパシー」にしても、2曲目の「Again」にしても大人びた印象はあった。
ただ、それはどこか「作られた」大人っぽさっていう印象だったんだよな。 アイドルによくありがちな。
それらに比べるとこの曲は自然なんですよ。 作られたと言うのではなく自然な大人っぽさ。 そこかねぇ変わったんだよな。。。
確かに3連バラードには、そんな大人っぽさを演出する不思議な力があったりもする。 一種の「媚薬」ですよね。そのせいなのかもしれない。
まあ、日本人の多くが好きだからなぁ、3連バラードって。 そそそ50年代のロカビリーの時代から。
なんて言うのかなぁ、日本人の生理に嵌まるんだよね。 日本語のもつリズム感に生理的にフィットするのかもしれない。
なら、みんなやればいいじゃない・・・とも思えるけど、やっぱり、3連バラードが似合うアーティスト、似合わないアーティストが居るからなぁ。コドモっぽ過ぎるアーティストには似合わないよねやっぱ。
いずれにしても、この曲が地味ながらもジワリと売れたおかげで、それまでいわいる「浮動票」であったファンも取り込んだ感じで、この後、一気にブレイクすることになる。
後の「トップアーティスト・工藤静香」のひとつのフックとなる1曲だったんだろうなぁ。
そしても当のワタシも・・・・アイドルとして・というよりアーティスト・工藤静香っていうヒトを認めざるを得なくなった・・・というか、素直に認めることになるんだけどね、この後。
動画・・・音が小さいです。 なので、ボリューム高めで聴いてくだされ。
それにしても、前曲「Again」から短期間で、よくここまで「歌える」ヒトになりましたよね。これにはさすがにびっくりだよな。
まあ、厳密に言えば、まだまだ音程がフラットしてる部分があったり荒削りではあるけど、ソロデビュー当時の、毎回ドカーンと声をはずしてた時と比べるとね。。。。
これだから、女はコワイ・・・ まあ、このヒトだけじゃないですけどね。
あの山口百恵さんだって、「横須賀ストーリー」で大人びる前までは、それほど歌唱力は感じなかったですから。。。
いずれにしても、この後、92年の「めちゃくちゃに泣いてしまいたい」、「声を聴かせて」と、ゴスペル風3連ミディアムバラードは、工藤さんの得意分野の一つとなりましたけどね。
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