今回の1曲セレクトは、「ROCKDOM〜風に吹かれて〜」アルフィーです。
まずはデータです。
・タイトル ROCKDOM〜風に吹かれて〜
・アーティスト アルフィー
・作詞 高見沢俊彦
・作曲 高見沢俊彦
・編曲 アルフィー
・リリース日: 1986年9月5日
・発売元 キャニオン
・オリコン最高位 4位
・売上げ枚数 12.4万枚
・THE HITCHARTHOT30最高位 7位
・ベストテンランクイン期間:1986年9月22日付
ここ暫くジメジメとした雨の日が続いているけど、少し前のようなあのうだるような暑さっていうのは陰をひそめましたよね。
あー、これでやっと秋かなぁ・・・なんて、センチメンタルな気分に浸っていたりします。
どうして、夏の終わりっていうのは、こう、どこか淋しい気分になるんでしょうねぇ。
今回は、そんなセンチメンタルな気分になった、夏の終わりにヒットした曲をひとつ。
アルフィー「ROCKDOM〜風に吹かれて〜」
いまから丁度30年前、1986年の今頃にヒットした曲ですな。
リリースは、86年の9月5日だけど、最初に披露されたのは、前月の8月、例の「10万人コンサート」のアンコールの時だ。
そそそ、以前「SWEAT&TEARS」の時にも書いたけど、当時は「13号埋め立て地」と呼ばれた、ただ、だだっ広い空き地だった場所での伝説の10万人ライブ。
そう、いまでは「お台場」になっているところですよ。
ただ、歌詞が
♪ 俺たちの時代を忘れないで 風に吹かれていたあの頃〜 ♪
っていうフレーズを連呼する内容だったんで、もしかして、この10万人ライブを最後にアルフィーは解散するんじゃないか・・・なんて噂が流れたんだよね。
まあ、歌詞の内容だけでなく、曲調もさ、どころか、祭りが終わった後の虚脱感のような虚しさ溢れるような感じだったし。
たしかにこの曲を最後に解散しても、全くおかしくないようなフェアウェル感もあった。
・・・なんて、さも、当時、アルフィーの解散を予感していた様に書いたけど、個人的には実際の所、この曲を聴いてアルフィーが解散

それよか 歌詞に
♪ When I Was Young 1969〜 ♪
なんて、自分が生まれた年が出てくるんで、なんか、それが嬉しかったりしてね





そんな単純な事で、この曲が引っかかってたりしたな。
まあ、本来は、1969年、70年安保を目前にした、当時の学生運動の頃の空気を回想している曲なんだよね。
個人的には、後年、「70年安保」に向けての学生運動と、当時の社会感に興味が生まれて、大分、本を読んだりしたんだけどさ、この曲がヒットしたころは、まだ、何のことやら理解してなかったからなぁ。
それでも自分が生まれた1969年と言う年が、何かしら、世の中の分岐点だったことは、生理的に分かっていたみたいだけどね。
1969年、ロックアウトされたキャンパス・・・っていうキーワードが出てくると、深い理由は分かんなかったけど、どこかゾクゾクしたものを感じたしなぁ。
考えて見れは、曲調にしても、どこかボブディランですよね、この曲。
初めには「祭りが終わった後の虚脱感」って書いたけど、根っこの所はボブディランの「Blowin' The Wind」なんだよな、この曲。
まあ、サブタイトルが「風に吹かれて」なんて、そのものなんだけどさ






いや、そう言うところも、生理的に分かってたのかもなぁ。 だから、この曲を聴いて、アルフィーの解散とは思わなかったのかもしれない。
ま、いずれにしても、あの時の解散のうわさは、あくまで憶測でしかなかった・・・っていうのは、歴史が物語っている訳で




あれから30年経ったいまでも、アルフィーは「健在」ですからねぇ。
その方が凄い事なんだけどさ。。。
本来のバンドバージョンではなく、アコースティックバージョンを持ってきたりしたんだけど、アコースティックバージョンで聴くと、余計、根っこがボブディランだってことがわかるな。
ちなみに、1969年というと、アルフィーの3人ともまだ中学3年生だったわけで、70年代安保と学生運動には直接かかわっていなかった・・・っていうのは、Wikipediaに書いている通りだわな。
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