1998_07_未来へ_kiroro

今回の1曲セレクトは、「未来へ」kiroroです。

まずはデータです。

・タイトル     未来へ
・アーティスト   kiroro
・作詞       玉城千春
・作曲       玉城千春
・編曲       重実徹
・リリース日    1998年6月24日
・発売元      ビクター
・オリコン最高位 4位
・売上げ枚数  58.9万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 6位
・ベストテンランクイン期間:1998年7月6日〜8月10日付

前々から「書こう」と頭の中では思っていたんだけども、なかなか筆が上がらない曲が、今、何曲かあるんだよね。
でも、書かないとヒットした時期が過ぎちゃうなぁ・・・なんて、焦ったりもしてるんだけども。。

今回は、そんな「書こう」と思っていてなかなか筆が上がらなかった曲を、重ーい腰を上げて一つ持って来ますか。

kiroro 「未来へ」

前曲「長い間」でメジャーデビューしたkiroroの第2弾シングルとしてリリースされたこの曲。
「長い間」は、割合すんなり書けちゃったのに、この曲がなかなか筆が上がらなかったのは、やっぱり、この曲の内容だろうなぁ。

近田春夫氏的に、ちょっと斜に構えたいい方で書けば「TOO MUCH 人生的」と言いますかねぇ。真っ直ぐな歌じゃないですか。
 でも、素直に言えば、「くすぐったい」気持ちが強いんだよね、この曲のような真面目な曲をレビューするのは。

ちゃんと書かなきゃ、PTA的な方々からクレームが来るんじゃないか・・・・みたいな強迫観念もあったりしてね。



・・・・とここまで来て素直に書けないワタシなんですが、素直に言えばこの曲好きなんだよな。

なんだかんだ言っても「グッ」と来るじゃないですか。思わず目から「汗」がこみ上げてくる・・・と言うかね。

当時もそう言う気持ちにさせられたけど、「母親」に向けての手紙的な内容の歌詞じゃないですか。
だからね、母親が亡くなってから数年たった今聴くと、なんかねぇ、当時聴いてグッと来た感情とは、また違った、もっと深い感情がこみあげてきたりするんだよね。

個人的にこの曲を初めて聴いたのは、当時勤めてた会社の社用車の中だったな。
うんよく覚えてる。 外回りの技術営業をしてる頃で、仕事をサボって昼寝してたときにラジオからかかってきたんだ。
 最初は、「やっぱりこうきたか」・・・と思うと同時に、曲調的に言えば「長い間」の続編的だったんで、それほど売れないだろうな・・・なんて思ったな。
 当時、すでにチャートを見続けて20年近く経ってたんで、二番煎じ的な曲は、「一番煎じ」より売れない事は分かってたしさ。
 まあ、案の定、前曲の余熱もあってベストテンには入ったものの1ヶ月でベストテンから落ちちゃっしさ。
チャートアクション的にはそれほどの派手さは見られず、売上げも、「長い間」の半分になっちゃったんだけどさ。

ただね、見誤ってたのは、この曲聴けば聴くほど味が出る・・・って言うところだったんだよなぁ。
いわいる「スルメソング」なんだよね。
1回2回聴いたところでは、この曲の良さはなかなか分からないけど、何回も聴くほどに、曲の底から味が出てくる・・・というかね。
 そう言うところが、チャートアクション的には派手さはなかったものの、オリコンではベスト100内に43週もランクインさせるといった、当時としては異例のロングヒットに繋がったんだろうな。

この曲がリリースされたのが98年。 正直言うとヒット曲がダメになり始めたのが、この98年ごろからと言うのが個人的な考えなんだけども、そんな98年にあって、この曲は特異的な曲なんだよね。
 ダメになったというのは、曲的にどうのこうの・・・と言う前に、パーソナル的になったとというかね。前回の浜崎あゆみ「Seasons」でも書いたように、大衆的というより、好きなヒトだけに支持されりゃいい・・・みたいな傾向が強くなった・・・っていうのをこの頃から強く感じてきた・・・と言う意味で「ダメ」になってきたって事なんだけどさ。

でも、そんなヒット曲がダメになってきた98年にあって、この曲は「普遍的」な曲だったでしょ。歌詞の内容は、実際の所パーソナルな内容だったかもしれないけど、でも大局的に見れば、聴く人を選ばない普遍的なモノだしさ。

 曲にしても、98年と言う時代を考えると、全く新しいものじゃない。むしろアナクロ過ぎるくらいアナクロ。でも、それも聴く人を選ばない普遍的なものだったじゃない 誰が聴いても心に染みるような。。。

そういう大衆性がこの曲にはあるんだよね。 

だから、あれから18年経った今でも、この曲を聴くと当時のまま心に染みるし、色褪せてないですよね。
だから、最近の中学校などの音楽教科書にも取り上げられたり、音楽コンクールで歌われたりしてるんだろうし、
日本のみならず、海外のアーティストにもカバーされてるんだろうな。

やっぱね、ここではよく書く様にヒット曲はそうじゃなきゃ行けないと思うんだよね。
その時代固有の特有さがある曲もいいけど、時代を超越していつ聴いても心に染みるエバーグリーンな曲って言うのも必要なんだよね。 




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