1986_04_花のイマージュ_岡田有希子








今回の1曲セレクトは、「花のイマージュ」岡田有希子です。

まずはデータです。

・タイトル    花のイマージュ
・アーティスト  岡田有希子
・作詞      かしぶち哲郎
・作曲      かしぶち哲郎
・編曲      かしぶち哲郎
・リリース(予定)日   1986年5月14日
・発売元     キャニオン
・オリコン最高位 ?
・売上げ枚数 ?
・THE HITCHART HOT30最高位 ?
・ベストテンランクイン期間:1986年?

もしかすると、このトピックスを出す頃には日付が変わってるかもしれないけど、本日は4月8日。
30年前のあの日のこと、覚えてますか。
そう、岡田有希子さんが亡くなった日ですね。

あれから30年ですわ。
いつも「あの頃」を事を振り返ると、時の経つのは早いなぁ・・・と常套句のように書いてるワタシですが、この「事件」のことを振り返ってみると、30年、本当に月日が経つのは早いもんだなぁ・・・なんてつくづく感じたりしますわ。

あの日の事・・・。ワタシはですね、帰りの電車で知ったんだよな。
丁度、高校2年になった始業日の帰りだったと思う。 始業日とは言え部活をやってたので、夕方だったんだけど、帰りの電車で前に座ってたオジさんが読んでた「夕刊」の一面が見えてびっくりしたんだよな。

岡田有希子さん 自殺    ・・・なんていう大見出しが。。。

初めは全く信じられなかったもの。エイプリルフールの続きか? ・・・ってぐらいにしか思えな無かったんだよな。

でも、それが確信に変わったのは、家に帰って、夕方のニュースを見て・・・だったな。

それでも、なぜ? どうして? ・・・っていう疑問が消えなかったのも覚えてる。
やっぱりショックだったんだよね。学年はワタシらより2つ上とは言え、同世代でしたからね。


あの事件から、丁度30年・・・となれば、やっぱり、今回の1曲セレクトも、岡田有希子さんしかないよな。
とは思ったものの、岡田有希子さんのめぼしい曲は、すでに書いちゃったんだよね。

なので、今回は「幻」となってしまった、「当時の新曲」でっあった、「花のイマージュ」を持って来ました。

今まで、1300曲近く書いてきた「1曲セレクト」ですが、発売中止で「幻の新曲」となった曲は、今回が初めてですね。

そう、当時の事を知ってる方なら、よく覚えてるでしょうけど、前曲「くちびるNetwork」で初の1位獲得という大ヒットを受けて、亡くなる前にすでに、次の新曲リリースの発表はされていたんだよね。

亡くなる10日ほど前に発売された、月刊「明星」、1986年6月号の付録歌本(Young Song)にも、すでに新曲緊急リリースとして、「花のイマージュ」のリリース告知が楽譜つきで載ってたりしてたんだよね。

↓ コレ

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ただ、「音源」の方は、個人的には、まだ聴いては無かったんだよな。
この時点で、まだOA解禁になっていたのかどうか・・・っていうのも、30年間ずっとあいまいのままになってたんだけど、今回これを書くにあたってwikipediaを調べたところ、亡くなる前日のラジオ番組で初OAされていたんだね。 これは、初めて知った。

いずれにしても、個人的にはずっと耳にしないまま、10数年あまり。

1999年の例の「メモリアルBOX」で初収録され、初めて聴くことが出来た訳なんですよね。

そのころ、毎月のように集まっていた自主サークル「オリコンチャート研究会」のリーダーの家で、初めて聴いたんだけど、曲を聴いて、真っ先に、、もし、当時リリースされていたら、果たしてこの曲で、2曲連続の1位を獲得できたかどうか・・・っていう話題に終始したのを覚えてるな。

この曲の当時のリリース予定は、1986年5月14日。その近辺の新曲リリースといえば、国生さゆり「夏を待てない」が5月10日。 菊池桃子「夏色片想い」5月14日、中山美穂「クローズアップ」5月16日・・となっていたわけで。。。
 このリリーススケジュールで言えば、同日リリースとなっていたはずの「夏色片想い」が最大のライバルとなっていたわけですね。

ちなみに、「夏色片想い」が初登場した、1986年5月26日付オリコンシングルチャートは

1位 夏色片想い   菊池桃子      82,170枚
2位 夏を待てない  国生さゆり      64,390枚
3位 Ban BAN Ban   kuwata band   36,220枚
4位 クローズアップ  中山美穂    34,530枚

・・・という順位。

岡田有希子さんにとって、前曲「くちびるNetwork」の初登場売り上げが9万7千枚だったことから、前曲通りであれば、2曲連続の初登場1位獲得も夢ではなかった・・・はずったんだよね。

ただし、前曲はカネボウのキャンペーンソングだったし、作詞 松田聖子、作曲 坂本龍一っていう、話題性もでかかったからなぁ。

この「花のイマージュ」は、そんな曲の外の話題性はなったからさ。すくなくとも前曲よりは初動枚数も減っていたかもしれないが。。。。

なにより、1999年に初めてこの曲を聴いたとき、あんまりはっきりとした印象は感じられなかったんだよね。
なんちゅうかねぇ、メロディラインがちょこっと古いんじゃないかい? っていう印象があってさ。
タイトルの「イマージュ」っていうイメージには感じ無かったんだよね。
コード進行が、70年代っぽいんだよね。 サウンド的には、確かに80年代中盤の当時のイメージあったけど、如何せん古臭いコード進行のお陰で、「音」として耳に入ってくると、なんかがっかりしちゃった。。。。
・・・なんて言う印象があったんだよな。

でも、今回、改めて、この曲の音源を聴いてみた。

確かに、コード進行が古臭い印象は、今でも拭えないんだけど、でも、99年当時に初めて聴いた時よりも「マイナス」的な印象は感じなかったな。
 なにより、曲のスピードが、それまでの岡田有希子さんのシングルには無かったような疾走感があってさ。
リリース時期の季節感ともあいまって、これはこれでよかったのかもしれないと今回は思えたな。

まあ、99年当時は、高カロリーな曲がバンバン出てた時期だったからねぇ、この手の曲は軽すぎる印象があったのかもしれない。 今は、音そのものが「貧租」になってきたからなぁ。これはこれで新鮮に感じるんだよね。



もし、存命なら今年49才になっていたはず。
一体、どんな五十路前になっていたんでしょうかね。
まだウタはつつけていたのか、それとも女優になっていたのか、それとも引退していたのか。。
このヒトのウタを聴くたび、そんなことを思わずには居られないんですよね。



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