今回の1曲セレクトは、「あなたと愛のために」西城秀樹です。
まずはデータです。
・タイトル あなたと愛のために
・アーティスト 西城秀樹
・作詞 東海林良
・作曲 大野克夫
・編曲 水谷公生
・リリース日 1978年3月5日
・発売元 RVC
・オリコン最高位 6位
・売上げ枚数 21.4万枚
・THE CHART HOT30最高位 5位
・ベストテンランクイン期間:1978年3月20日〜5月1日付
西城秀樹さんの曲も、ついこの間書いたばっかりなんだけど、また今週も持ってきちゃいました。
アルフィーも「今頃」のヒットが多いんで、ここのところ毎週のように書いてるんだけど、秀樹も今頃のヒットが意外と多いんだよね。
まあ、秀樹の場合、昨年も「今頃」に何曲か書いてるんだけど、今年も去年書かなかった曲を、この先頻繁に書いていくことになりそうな気配。。。。
今回は、1978年の「今頃」のヒットであった、「あなたと愛のために」をひとつ。
正直言うと、個人的にはこの曲、大人になるまで知らなかったんだよな。
「存在」は知ってた。「ベストテン」で昔の曲を振り返っているとき、何回か出てきてたし。しかもベストテンでは、最高2位まで行ってるんだよね。
ただ、曲は良く知らなかったんだよな。
この曲って、今となってはヒデキの曲の中でも、完全に「死角」になっちゃってるでしょ。 今となっては、ラジオでもまずかからない曲だよな。
1978年の秀樹というと、どうしても、1曲前の「ブーツを脱いで朝食を」か、この曲の後の「炎」か、そのまた1曲後の「ブルースカイブルー」か・・・って感じで、この曲を上げるヒトは、ほとんど居ないだろうしなぁ。
大体において、この曲を挟んでのリリース間隔が、通常よりも短いんだよね。この時期の秀樹って。
1月 ブーツを脱いで朝食を
3月 あなたと愛のために
5月 炎
・・・・と、2カ月間隔でリリースしている。
当時のリリースパターンは、3ヵ月ローテーションっていうのが、基本だったから、1月に「ブーツを脱いで朝食を」をリリースしたら、この曲は4月リリースっていうのが、基本のはずなんだけど、でも、1か月前倒しでのリリースなんだよね。
でさ、当時の3ヵ月ローテーションリリースっていうのは意味があってさ、つまり、曲のリリース⇒ヒットのピーク⇒ヒットの終焉 っていう曲のヒット寿命が、当時は大体3ヵ月だったんですよね。
だから、3ヵ月ローテーションで曲をリリースすることによって、そのアーティストは1年中ヒットチャートの上位に顔を出すことになり、如何にも「売れてる」って言うイメージになる訳ですよ。
まあ、出す曲出す曲、同じように売れるかどうか・・・というのは、曲の出来にもよるし、売る側の戦略にもよるんで、一概には言えないんだけど。。。
そういうわけで、この「あなたと愛のために」は2カ月間隔でリリースだったことで、どうも、まだ前曲の「ブーツを脱いで朝食を」のヒットのイメージが残ったの時期のリリースだったんじゃないのかなぁ。。。
なんで、今となっては、今一つ印象に薄い曲・・・繋ぎ曲っぽいイメージになっちゃったんじゃないかなぁ・・・なんて思ったりするんだよね。
たださ、印象が薄いイメージの割には、実際の曲は、かなり濃い口な味付けなんだよなぁ。
タイトルからして、如何にも「ロマンス」的な愛の曲・・・そうだなぁ、秀樹だったら、この曲の3年前、1975年の「この愛のときめき」あたりの曲調を想像しちゃったりもするんだけど、そうじゃない。
イントロからして、激しくさんざめくストリングスと、シンセドラムから始まったりするもんね。
実は、個人的には、この曲は一度も聴いたことない状態で、中古レコード屋からシングルを買って、聴いたんだよね。
いや、個人的にも、↑で書いた、「ロマンス」系の曲だとばっかり想像してたんで、激しいイントロにびっくりこいたんだよなぁ。 想像していたイメージと全然違うんだもの。
でも、曲のメロディ的には、正直言って、あまり「ココ」だっていうところは感じなかったなぁ。それまでのヒデキからの新しい面も感じなかったしね。 逆に言えば、当時から見て、すこし古めかしいような感じもあったね。
純粋なポップスというよりも、「歌謡曲」よりって言うのかなぁ、「歌謡ポップス」なんだよね。
うん、70年代の「歌謡ポップス」といったら、「これだ」っていうお手本のような曲って言うのかなぁ。
ただ、イントロのストリングに絡んでくる、シンセドラムの「ポコポコポコ」って言う音は、やっぱり新しいかったんじゃないのかなぁ。
・・・なんて推定で書いてるけど。。。そそそ、ワタシがこの曲を聴いたのは、かなり後になってからだから、シンセドラムなんてのは、全然目あたしくなかったしさ。
でも、当時の「歌謡ポップス」では、この手のシンセドラムを使ってたっていう前例はあんまりなかったはずだしね。だから新鮮だったはずだしな。
だから、この曲の「キモ」は、メロディラインかじゃなくて イントロのこのシンセドラムなんじゃないかなぁ・・・なんて思ったりもするんだよね。
ちなみに、このシンセドラム、この曲と同時期の、ピンク・レディーの「サウスポー」にも使われてたりするな。
、当時の流行りだったのかなぁ・・・。なんて思っちゃったり。。。まあ、それだけ当時は斬新だったんだよねシンセって。
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