今回の1曲セレクトは、「長い間」Kiroroです。
まずはデータです。
・タイトル 長い間
・アーティスト Kiroro
・作詞 玉城千春
・作曲 玉城千春
・編曲 重実徹
・リリース日 1998年1月21日
・発売元 ピクター
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数 120.6万枚
・THE HITCHART HOT30最高位1位
・ベストテンランクイン期間:1998年3月2日〜5月11日付
ロングヒット。
新曲リリースが怒涛のように毎週毎週続いている最近では、めっきり聞かなくなった「コトバ」ですね。
そもそもリリースした週だけ集中的に売って、あとは「知らん」って感じのウリテ側に問題があると思うんだけどね。最近ロングヒットがでない原因は。
だけど、いつからロングヒットって出なくなってきたのかなぁ。。。 なんて過去のランキングの動きを見てみると、今から10年くらい前あたりから顕著になってきたんだよな。
よく2000年以降はロングヒットが出ていない・・・とか言われるけど、2000年代の前半は、それでもロングヒットってあったんだよね。特に2003年、2004年あたりは意外とロングヒットが出てる。
あんまりそんなイメージも無いかもしれないけどさ。
ただ、2005年のケツメイシの「さくら」を最後に、ワタシのチャートでは10週以上連続1位作品は出てないし、「大ヒット」の目安としている、トータル得点10万点以上の曲も、この辺りを境に激減して来ていたりするんだよね。
ヒット曲ウォッチャーとしては淋しい限りですわ。 大ヒット曲、ロングヒット曲っていうのはヒット曲を聴く上での楽しみの一つだったりするんもね。
・・・・ということで、今回は「90年代」のそんなロングヒットのあるこの曲をセレクトしてきますか。
Kiroro 「長い間」。
この曲は典型的なロングヒットパターンのチャートアクションを見せた1曲だったよな。
90年代では、すでにほとんどの曲が、今と同じようにランクイン1週目、「初動」事に売り上げは集中する傾向が定着していた訳で。 つまり初登場の週のランクが一番良くて、2週目以降は早くも下降していくチャートアクションが「普通むだったんだたよね。
でも、この「長い間」は、オリコン初登場は27位。 ここからジワリジワリはランクを上げ、ベストテン入りまで6週かかっていたりする。
こういうジワリ型のチャートアクションは当時としても珍しい動きだったわけだけど、このジワリ型っていうのがロングヒットの必須条件な動きなんだよね。
つまりはクチコミ型なわけですわ。 口コミで徐々に認知が広がっていき、ヒットの規模が大きくなっていきパターン。
本来ならば、ヒット曲の理想的な売れ方なんですよね。 何が理想的かと言えば、こういう口コミで広がるパターンは、ファン層の限定があまりない。 男女問わず幅広い年齢層に刺さるんだよね。
だから、よりたくさんのヒトがその曲を知っていることになるんですわ。 これれがヒット曲の本来の姿なんだよね。
最近は売れても、そのアーティストの「コア」なファンしか曲しらないじゃない? これじゃ、ヒット曲の本来の姿じゃないんですわ。 うん、ベストセールス曲。ヒットでもなんでもない。これじゃ淋しいよな。
ところでこの曲は、ご存じの通り、ミディアムバラードのシンミリとした心に染みる曲ですわ。
まあ、この曲調が、一気にヒットはせず、ジワリと多くのヒトに浸透して行った一番の要因なんじゃないかな・・・と思うんだけどね。
なかなか、こういう曲は、初聴では、理解するのが難しいですからね。 何度も聴くうちにジワリと染みていくって言う感じで。
ただね、この曲の大ヒット以降、ロングヒットする曲のパターンって、結構似通ってしまったような気もするなぁ。
うん、この「長い間」同様、心に染み様なミディアムバラードな曲。
例えば、この曲以降だったら、2000年のサザンの「TSUNAMI」、2003年の森山直太郎「さくら(独唱)」、2004年の一青窈「ハナミヅキ」、平井堅「瞳をとじて」、2007年の秋川雅史「千の風になって」・・・etc etc etc
なんかね、どこか共通しているような曲調じゃないですか。
まあ、いずれも何度も聴くうちにジワリと染みていくような曲ではあることは間違いないんだけどね。
でも、もっと違う曲調でも「ロングヒット」と呼ばれるような曲がどんどん出てきて欲しいよね。
まあ、そんな、今に通じるジワリと心に染みるロングヒットの「原点」が、この「長い間」であることは間違いないだろうなぁ。
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