
今回の1曲セレクトは、「哀愁のシンフォニー」キャンディーズです。
まずはデータです。
・タイトル 哀愁のシンフォニー
・アーティスト キャンディーズ
・作詞 なかにし礼
・作曲 三木たかし
・編曲 馬飼野康二
・リリース日 1976年11月21日
・発売元 CBSソニー
・オリコン最高位 12位
・売上げ枚数 22.8万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 12位
ひっさしぶりにキャンディーズをセレクトしてきました。うーん、いつ以来だろう?
もう主要な曲は大分書いたような気もするんだけど、まだ、書いてなかった曲もあったんだよね。
今回は、その中の1曲。
「哀愁のシンフォニー」
でもさ、この曲が、オリコンでベストテン入りしてなかったんて、ちょっとショックだわぁ。
時々、今でも有名な曲が、思ったより意外と売れてないことってあるんだけど、この曲もそんな曲の1曲かなぁ。
この曲は76年リリース、・・・ということは、私は小学1年だったわけだけど、この曲、当時から知ってたんもんねぇ。
まだ、まともにヒット曲に接してなかった頃、知ってたぐらいだから、ベストテン入りしててもしかり・・・と思ってたんだけどねぇ。
あ、逆に、この曲の前々曲の「夏が来た!」なんてぇ、当時、知らなかったぞよ。でも、オリコンでは5位まで行ってたりして。。。

なかなか、当時の記憶と実際とでは、ギャップがあったりするんだよねぇ。
ちなみに、この曲のTOP100入りは18週。なぜか、「春一番」の16週よりも長かったりして。。。

うん、爆発的には売れなかったけど、地道に売れた曲の典型ですね。
で、もって、キャンディーズで一番、長くTOP100入りしてたのは「わな」の23週。あの「微笑がえし」が22週で、それより1週長かったりするんだよね。
その辺のチャートの「アヤ」っていうのも、面白いわなぁ。。
この曲、記憶にあったのは、やっぱ、曲のインパクトのせいじゃなかったかなぁ。
キャンディーズが大人っぽさをイメージした最初の曲じゃないかしら?
それまでの穂口雄右氏のポップなイメージから、詞 なかにし礼、曲 三木たかし っていう、歌謡曲の王道路線を持ってきたってところからも、大人っぽさを演出したかったんじゃないかなぁ・・・って言うのが分りますよね。
特にサビの
♪ こっちをむいて 涙をふいて あなたのこと 愛せるかしら 何となく、コ・ワ・イ〜 ♪
って、あの一文のところは、一度聴いたら耳から離れないインパクトがあるよねぇ。
それと、ユニゾンが、あっても、2音のコーラスが多かったキャンディーズで、三人バラバラのフレーズが出てくるのも印象的
♪ ワタシの 胸の奥の 湖に あなたは〜 ♪
からのBメロの部分ね。
あ、いやいや、イントロの ♪ ダバダー 〜 ♪の部分から3音のコーラスになってたか。。。
これらに絡まってくる、馬飼野康二氏らしい、大げさなオーケストレーションが、また、曲を印象的に盛り上げてくれるんだよね。
ま、タイトルに「シンフォニー」って付いてるくらいだからね、この位の大げさなオーケストレーションで丁度いいかなとも思うんだけど。
なんつぅのかな、この季節、木枯らしが舞っている様な印象的なオーケストレーションで・・・。
これが、また、一度聴いたら、なかなか耳から離れないような見事さで。。。
いや、まてよぉ・・・今、聴くと、あの頃のキャンディーズって都会っぽい曲が少ないんだ。
どっちかと言うと、田舎の風景の中の・・・って曲が多いんだよね。「春一番」なんて、もろそうじゃん。
この「哀愁のシンフォニー」もどっちかというと、都会の喧騒の・・というより、郊外の木枯らしで枯葉が舞っている風景・・・が似合うような曲想だもんね。
そういう意味では、当時、福島の田舎に居た、ワタシにとっては、身近に感じる印象が強かったのかもしれないなぁ・・・。
その辺が、都会的な「ピンクレディー」との差だったのかもしれないわ。
それにしても、「全キャン連」なんて、全国組織のファンクラブを持ってたのって、キャンディーズが最初なんだよね。
今でこそ、ファンクラブって言ったら全国規模が当たり前だけどさ。
でも、結束は非常に硬くて、「ザ・ベストテン」で、解散後、一度2位に落ちた「微笑がえし」を、我々の手でもう一度「ベストテン」の1位を取らせようってことで一致団結、次の週、再度1位を獲得させたっていうのは、有名な話だよね。
まあ、こういう組織が、その後の「親衛隊」に繋がっていくんだけど、キャンディーズの場合、ファン層に「大学生」が多かったので、後の80年代アイドルの親衛隊のような「ヤンキー」な兄ちゃんが少なかったのも、印象的かな。
だから、何か、キャンディーズっていうと、クリーンなイメージがあるんだよなぁ。個人的には。
だから、個人的にも好きだったのかも。。。