
今回の1曲セレクトは、「思秋期」岩崎宏美です。
ますはデータです。
・タイトル 思秋期
・アーティスト 岩崎宏美
・作詞 阿久悠
・作曲 三木たかし
・編曲 三木たかし
・リリース日 1977年9月5日
・発売元 ビクター
・オリコン最高位 6位
・売上げ枚数 40.4万枚
・THE HITCHART HOT30最高位
・ベストテンランクイン期間:1977年9月26日〜11月14日 11月28日〜12月12日付
この間から「秋」っていうイメージの曲をちょくちょく書いてきてるけど、 「秋」が付く曲って、悲しい歌が多いですね。楽しい「秋」の歌ってないもんですね・・・
アリス「秋止符」、ハイファセット「燃える秋」、山口百恵「秋桜」・・・etc そういえば、そうだな。
「ふたりの愛ランド」にかこつけて
♪秋 秋 秋・・・♪
なんて曲は、ないね・・・。どうしてかいな?
天高く馬こゆる秋 なんて故事があるように、秋の空は気持ちいいし、食べ物もおいしい、「実り」の季節なのにねぇ。
・・・ということで、今回は1977年の「秋」の曲を持ってきました。
岩崎宏美「思秋期」
この曲は、岩崎宏美の曲としても、初期の名曲中の名曲ですよ。
岩崎宏美って、それまでは、阿久悠−筒美京平 コンビでどちらかというと、アイドルでもソウル的な味をいれたポップス系の曲が多かったんだよね。
最もヒットしたのは、お馴染みの、デビュー2曲目の「ロマンス」の88.7万枚。
そして、デビュー2曲目で大ヒットを飛ばした「アイドル」は、大成するっていう、ゲーノー界のジンクスどおりになったわけですね。
ただ、そのあとは、次の「センチメンタル」など名曲があったのにもかかわらず、尻つぼみになってしまう。
・・・で、新たに、三木たかしっていう、当時の「歌謡曲」路線の第一人者に白羽の矢を立てて、勝負をかけてきたのが、この「思秋期」なわけですね。
詞は、それまで、ずっと担当してきた阿久悠氏を引き続き起用。
まあ、あのころの阿久氏は、それこそ、飛ぶ取り落とす勢いだったかんねぇ、ここに岩崎宏美の「歌謡曲路線」っていう、新たなステップを開拓する。
・・・・なんて、かたーく書いちゃたけど、ホントにニュー岩崎宏美が誕生した瞬間でしたよね、この曲によって。
もし、あそこで、一ポイント置かないで、そのままポップス路線を進んでたら、それこそ、尻つぼみで終わってたかもしれない。
やっぱり、長く一線で活躍するアーティストっていうのは、それぞれの時期にターニングポイントがあって、そこをうまく見極めて、新境地を開くっていうのがポイントなんだよね。
まあ、それには、アーティスト側にも、それだけの対応能力っていうか、「何でも来い」の実力がないとダメなんだけど・・・。
あとは、そのターニングポイントを見極められる、プロデューサーの存在ね。
CBSソニーの酒井政利氏に対して、ビクターには飯田久彦氏がいたからなぁ。
もちろん、岩崎宏美もピンクレディーも飯田氏が担当していたわけで・・・。
裏側をみると、丁度、この時期、このお二人でのガチンコバトルを転回してたような気がするなぁ。まあ、リリース時期が重なってたってこともあるだろうけど・・。
ともかく、この思秋期の岩崎宏美は凄かったよね。当時18歳とは、思えないような、感情の入れ方、歌いっぷり。
もちろん、それをフォローするだけの曲展開や、アレンジのオーケストレーション、詞の世界も凄かったんだけど・・・。
まさに「歌謡曲」のゴールデンエイジのような曲だよね。
歌う度に、つい思い入れすぎて、泣いてしまう岩崎宏美の心情もわかるってもんですよ。
それだけの「力作」だとおもいますよ。
だから、この曲で、売上げ40万枚強・・・と、それまでの数曲が10万枚台で固定化してた売上げが、完全に「浮動票」を巻き込んだヒットになったってことは、よくわかるんだよね。
いい曲は、だれでも聴けばわかるんだよね。たとえ、そのアーティストのファンでなくても、思わず買ってしまいたくなるような曲・・・っていうのは、大事なんですよ。
そういう曲(業界的にいう「勝負曲」)っていうのは、絶対に必要だと思うんだよね。
アーティストを育てる・・・っていう意味でも。
もちろん、勝負だから、ある意味実験性があるわけで、出して見ないと売れるかどうか、わからない・・・っていう「賭け」な部分も多い訳だけど・・・。
最近の曲で物足りないのは、そういう「勝負曲」をもつアーティストが少ないこと。だから、いつも「固定ファン」ためのだけの曲・・・って書くじゃん。
それじゃダメなんですよ。たしかにビジネスとしては、採算のメドが立てやすいっていうところもあるけど、なにより、それではアーティストが育たない。
いつぞや谷村新司氏が苦言を呈したのは、そこなんだよね。
18才で、この色気はマズいでしょう


大人っぽいですよねぇ。これに比べたら、最近のアイドルの18才は「くそがき」みたいなもんだよね。
それにしてもいつも思うんだけど、「夜ヒット」のバックバンドって、なしてこうもヘタだったんだろう。
ミストーンの多い事。 こういう「ピシッ」した曲では、もっとピシッとした演奏をしてくれないと。。。
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