1980_09_How manyいい顔_郷ひろみ






今回の1曲セレクトは、「How manyいい顔」郷ひろみです。

まずはデータです。

・タイトル    How manyいい顔
・アーティスト  郷ひろみ
・作詞      阿木耀子
・作曲      網倉一也
・編曲      萩田光雄
・リリース日   1980年7月21日
・発売元     CBSソニー
・オリコン最高位 8位
・売上げ枚数   29.9万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 5位
・ベストテンランクイン期間;1980年9月8日〜10月27日付
・タイアップ:カネボウ「80年秋のキャンペーンソング」

 のっけから・・・。
 久々に、化粧品のキャンペーンソングを引っ張ってまいりましたわ。

 郷ひろみ 「How manyいい顔」

 いや、まてよ・・・。この曲が化粧品のキャンペーンソングだったこと、意外と忘れているヒトも多いんじゃないかなぁ。

 化粧品のキャンペーンソングっていうと、兎角、ニューミュージック系で、「ナウイ」(←死語!)感じの曲が多かったじゃん。

 うんにゃ、でも、この曲は、ちゃーんと、カネボウ化粧品の「80年秋のキャンペーンソング」だったのですぞ。
リリース日は、7月21日と真夏だったのに、「秋」のキャンペーンソングだったんだよね。そのためか、リリースから暫くは、それほどヒットしなかったんですよ。チャートが上昇してきたのが、リリースから2カ月たった今頃なんだよね。
 当時は、まだ「アイドル」に属していた、郷ひろみとしては、ちょっと珍しいチャートアクションを展開した曲なんだけど、やっぱ、これもキャンペーンソングとして、大量O.Aされだした効果だったんだろうなぁ。
 
 80年代も中盤になって来ると、化粧品キャンペーンソングも「アイドル系」が目立ってくるようになってたけど、この当時・・・80年代初頭まで、それまでアイドルポップス系のタイアップはなかったんだよね。

 うん、この曲が、それまでの「禁」を破って、初めてアイドルポップス系で化粧品キャンペーンソングになったんだわさ。

 なぜ、アイドル系は化粧品キャンペーンソングはなかったか・・・っていうと、理由は簡単で、それまでアイドル系は、「オトナ」が聴くような音楽ぢゃなかったわけよ。
 対照は、小中高校生ってわけで、まだ、化粧する年でもなかんべ・・・ってことで、まず、タイアップも来なかったんだろうね。

 でも、80年くらいになると、70年代アイドルの魁ともいえる「新御三家」のファン層も、そろそろ二十歳を超えてきて・・・っていう年齢に当たってきて、そろそろ化粧品も・・・と考え出す年頃だろう・・っていうマーケティングの結果なんだろうけどさ。。

 ・・・いやいや、マーケティングなんていう、大げさなもんでもなく、自然の成り行きを考えれば、大体わかるか。。


 ところで、この曲、個人的にも、当時の郷ひろみの曲としては好きだったんだよなぁ。
 ・・・っていうか、前にも何回か書いてるんだけど、当時、郷ひろみの曲って、総じて、好きじゃなくてさぁ・・・。

 うー、まあ、理由はよくわかんないんだけどさぁ・・、生理的にっていうかなぁ。。

 でも、この曲だけは、別格でしたね。これまた、なんで? って言われると、理由が書けないんだけどさぁ。。

 その証拠に、当時、「ザ・ベストテン」から録音したテープに、この曲だけ入ってたりする。。あせあせ


 歌詞がシャレてたからかなぁ。 やおら

♪処女と少女と娼婦に淑女〜 ♪ 

だもんなぁ。。

 いやいや、これは、阿木耀子女史ならではな界だよね。ぶっとび・・ってかんじで。。

 普通、女のヒトの作詞家から。処女とか娼婦・・なんてコトバはなかなか出てこなかったよ、当時は。
 まあ、80年代もちょっとたって、三浦徳子女史が、そういう、コトバも使うようになってきたけどさあ。

 それと、やっぱし、網倉一也氏のメロディラインだよね。

 このヒトのメロディラインは、バタ臭くない程度に、程よくアメリカナイズされているっていうか、ポップスの王道を感じるんだよなぁ。
 
 うん、少なくとも、日本的なメロディラインを書く人ではないよね。

 例えば、筒美京平氏なんかは、もっとバタ臭いと思うんですよ。

 でも、網倉氏の場合は、そこまでバタ臭くない。 けど、日本的でもない。。
 そんな中間的なニュアンス・・・っていうのかなぁ。 聴いて、すっと入ってくるような軽いメロディラインがいいんだよなぁ。

 たぶん、これが、70年代と80年代の違いだと思うんだよね。 今考えると80年初頭って、軽いもの、全体的に曲調が。
 いや、それがいい時代だったのよ。 そういうときに出てきたヒトが、網倉氏だったってことで、やっぱ、時代の波にのったんだろうな。


だけどさあ、曲の良さにくらべて、この曲のジャケ写はさぁ・・・。

 時期的に、「カーリーヘア」にしてたころの郷ひろみなんだけど、絶対、似合わねーよなぁ。

 どーなんだろ? ファンからも不評だったのかねぇ? すぐ止めたもんね。




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