1976_09_遠くで汽笛を聞きながら_アリス






今回の1曲セレクトは「遠くで汽笛を聞きながら」アリスです。

まずはデータでーす。

・タイトル     遠くで汽笛を聞きながら
・アーティスト   アリス
・作詞       谷村新司
・作曲       堀内孝雄
・編曲       篠原信彦
・リリース日    1976年9月20日
・発売元      東芝EMI
・オリコン最高位  51位
・売上げ枚数    4.2万枚


 アリスは、ついこの間、78年の「ジョニーの子守唄」を持ってきたばかりなんだけど、今回は、「あえて」ブレイク前の曲を引っ張ってきてみましたわ。

 なぜか!? ・・・といえば、単純に、これが「いい曲」だからですよ〜。この「遠くで汽笛を聞きながら」

 是非ねー、紹介したくてねぇ、リリースされた、この時期になるまで、ずっと暖めておいたんだよね。

 この曲は、まだ、アリスっていうグループが、例の「冬の稲妻」で本格ブレイクする前の曲なんだよね。
 ・・という訳で、オリコンでも最高51位。左ページにも入んなかった曲なんんで、さぞかし、だけも知らないんだろうなぁ・・・・。

 ・・・と思ってたんだけど、結構、知ってるんだよね、みんな。一体どこで情報仕入れてくるのかなぁ、、と思っちゃうくらい。
 まあ、アリスの「ファン」の方には常識だろうし、当時「ヤングタウン」などの深夜ラジオをきいてた世代の方にもお馴染みだろうしね。

 それを考えたら、76年当時は、まだまだニューミュージック勢も、「大衆的」ではなかったって事が分かりますねぇ。

 私らの年代でアリスっていったら、「チャンピオン」に代表されるような、ちょっと「大げさ」なハードボイルドな劇画タッチな曲っていうイメージなんだけど、ブレイク前は、意外と、もっと純粋・・・っていっちゃ、ちょっと違うかもしれないけど、素朴、素直な曲もあったんだよね。

 ま、71年のデビュー曲「走っておいで恋人よ」なんて、思わず「クサーーーーッ」っていうタイトルでしょ。曲ももろフォークソングだったりしてね。

 76年当時もまだ、その名残はあったわけで、この「遠くで汽笛を聞きながら」もそんな一端の曲っていイメージかなぁ。

 ただね、サウンドはすでに、エレキが全面に押し出した、ニューミュージック系になってはいましたけどね。
 詞の世界は、まだまだ、フォークの時代を彷彿させていたんんだよね。


♪ 悩み続けた日々が、まるで嘘のように 忘れられる時がくるまで心を閉じたまま 暮らしていこう 遠くで汽笛を聴きながら なにもいいことがなかったこの街で ♪


おもわず、1番の歌詞をまるまる書いちゃったけど、やっぱり、どこか心の奥底に潜む〜〜 的な70年代前半的なフォークの世界・・うーん、4畳半フォークとは言わないけど、閉ざされた世界の歌っていうところはあるんだよね。

 そう、悩んでるんですよ。 なぜか、この時代までは、こういう「悩み」の歌が多いんだよね。70年代中盤。
 時代背景的なところは、ワタシなんかは、まだ、物心も充分付いてない世代だったから、よくわかんないんだけど、確かにオイルショック直後で景気はよくない世の中だったことは間違いないわけで・・・。

 歌は世につれ・・・とはよく言ったもので、やっぱり、背世の中の動きっちゅうのが、歌にでて来るんだよねぇ。

でもさ、「悩む」っていうのは、いつの世の中にもあるわけでさ、だから、この曲なんかは、あの時代だけでなく、いつの時代でも「悩み」のあるヒトには共感がもたれるんぢゃないかなぁ。

 だから、一見、この曲、知らなそーに見えるヒトが意外に知ってたりするんだよね、きっと。

ワタシなんかさ、この曲の1番の歌詞そのままだもん、今。

 ほんと共感ですよ、この曲には。


 ボーカルは、この曲に関しては、谷村新司がリードボーカルでなくて、ベーヤンこと堀内孝雄がリードボーカルなんだけど、今の演歌とはまるで違う、とっても素直なボーカル。それが、この曲にマッチしてて、ピッタリはまってるんだよね。

 サウンドは、先ほども書いたように、この曲のころからエレキが全面に出てきて、フォークからニューミュージックに変わってきたときですね、アリスも。

 特に、この曲に関しては、イントロや最後のインストのエレキのフレーズがかっこいいんだよねぇ。

 いや、これホントに、カッコいいんですよ。嘘だと思ったら、一度聴いてみてくださいよ。目からウロコだから。

 そういういみでも、この曲は是非、紹介したかったんだよねねぇ。
 機会があったら是非、聴いて欲しい1曲ですね!




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