1974_09_追憶_沢田研二






今回の1曲セレクトは、「追憶」沢田研二です。

 まずはデータです。

・タイトル     追憶
・アーティスト   沢田研二
・作詞       安井かずみ
・作曲       加瀬邦彦
・編曲       東海林修
・リリース日    1974年7月10日
・発売元      ポリドール
・オリコン最高位  1位
・売上げ枚数    57.9万枚
・ベストテンランクイン期間:1974年7月22日〜10月7日付


 今回の1曲セレクトは、ちょっと困ってたんだよねぇ。。
 最初書こうと思ってた曲、8月21日リリースだと思ってたら、1ヶ月リリース間違ってた。。。9月21日リリースだったんだよね。
 うーん、書くにはちょっと早いわな

・・・と言うことで、急遽、別の曲に。。。 その曲は、その頃になったら改めて書きますわ。

 で、まあ、折角、「空き」の日になったので、たまには、今まであんまり書いてこなかった時代の曲を一つ・・・と思い、

 追憶  /沢田研二

を引っ張ってきてみました。

これ読んでくださっている方のどのくらいが、この曲知っているのかなぁ・・・と思いながらも、まあ、たまには、あんまり書いてない時代の曲もいいよね。

 フレンチポップス風、あるいはカンツォーネ風のいわいるヨーロッパ系のヒット曲っていうのも、すでに「絶滅」した感がありますよね。
 ヨーロッパったら、UKしかないでしょ最近は。

 最近のヒット曲で、フレンチポップス系風の曲なんて聴いたことがない。

 一番近いって言ったら、多分、シブヤ系がそれに近いのかもしれない。
 それでも、いまやシブヤ系っていうのもすっかり過去の産物になってしまったし、考えて見れば、フレンチポップス、カンツォーネなどのヨーロッパ系な曲は、70年代歌謡曲の産物だったんだよね。

 その真っ只中だったのが、73年〜74年頃だったんではないかなぁ。

 方や4畳半フォークが流行る、一方で、ヨーロッパ系が流行り、そのまた一方では演歌も強かった・・・っちゅう、かなりのごった煮状態のヒット曲界だった。

 だから、面白かったともいえるんだけど、今考えて見れば、4畳半フォークって、とってもミクロな世界な歌だったじゃん。重箱の隅をつついたような世界があって。 そういう意味では、演歌の世界に近かったのかもしれない。

 方や、フレンチポップスは、無限大の広がり感があったんだよね。
 少なくともワタシは、そう感じたなぁ。

 ワタシらの世代だと、ジュリーといえば、77年の「勝手にしやがれ」以降のいわいる「気障」路線からしか、タイムリーには知らないんだけど、それより前の73〜74年ごろは、フレンチポップス路線で勝負してたんだよね。
実際73年11月にリリースした、「魅せられた夜」は、向こうの曲だし、75年5月の「巴里にひとり」は、フランスでもリリースされて、フランスのヒットチャートにもランクされていたりする。

最近では、きゃりーぱみゅぱみゅとかアニメソングがフランスでも人気というけど、ヒットチャート上位に上がるほどではないですよね。 

そういう意味でも、フレンチポップスには気合を入れていたんだよね、このころのジュリーって。

 その中でも最もヒットしたのが、今日引っ張ってきた、「追憶」ですね。

 なにせ、オリコンで1位獲得してるしね・・・って、きっと、知らない方も多いと思うんだけど・・・。
 ジュリーの代表曲・・・ってなっても、なぜか、この曲は外されちゃうんだよなぁ。
 ジュリーの初期の代表曲は「危険なふたり」っていつもなっちゃうんだよね。

 でもでも、こういう「名曲」もあったって事を忘れちゃねぇ。
 一応、74年のレコード大賞の歌唱賞部門では、この曲がノミネートされていたんだよねぇ。


 この曲は、フレンチポップスって言っても、作品は、作詞は、このころのジュリーをずっと担当していた安井かずみ女史、作曲は同じく加瀬邦彦、アレンジは東海林修っていう、フレンチ路線のころは、この方がずっとアレンジを担当してたんだよね。

 でも、正直、どこから聴いても、この曲はフレンチポップスだぞよ。
 まず、あのころの日本の歌謡曲臭さが見られない。

 まあ、確かに、歌詞の内容はクサイし、兎に角「大げさ」な曲展開なんだけどさ、この「大げさ」さがたまらないわけです。

 いや、この臭さ、大げさ感がキライっていう人には、ちょっとツライだろうけどなぁ。

 最近、この手のヨーロッパ系が流行らないのは、この「クサさ」「大げさ」さが、どうも・・・っていうヒトも多いからんんだろうなぁ。
・・・というより、やっぱし、UKかアメリカンが強いから傾向的にそうなんだろうね。

 個人的には、フレンチポップスもカンフォーネもいわいる「邦楽」との相性はいいと思うし、だから、もっと出てきてもいいとは思うんだけどなぁ。
 まあ、カンツォーネを歌いこなせるだけの歌唱力をもったアーティストも、今の時代、なかなかいないけど。。。

 まあ、今の時代、作り手がほとんどUK&アメリカンで育った年代だから、フレンチポップスの時代を知らないからかもしれないんだけどさ。


 大げさといえば、最近では、アニメ系でも大げさな曲がちょくちょく見かけるな。
それでも違和感は感じなかったし・・・。ぜひ、フレンチポップスを取り入れてみてくだされ。


 そういえば、この曲のタイトルは「追憶」だけど、海の向こうでも映画「追憶」のテーマ曲、バーブラ・ストライサンドの「追憶(The Way We Were)」が大ヒットしたのも、この年、1974年だ。




 もちろん、同名異曲なんだけど、ちょっと紛らわしいかもな。
 あ〜、だから、今になって、ジュリーは、あんまり表に出さないのか? この曲。
 ちなみに、個人的には、バーブラ・ストライサンドの「追憶」も大好きです。



音、悪いけど、フルコーラスの動画がこれしかなかったんで、一応リンク
途中「知事選」のテロップが入るけど気にしないでください




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