今回の1曲セレクトは、「ひと夏の経験」山口百恵です。
まずはデータです。
・タイトル ひと夏の経験
・アーティスト 山口百恵
・作詞 千家和也
・作曲 都倉俊一
・編曲 馬飼野康二
・リリース日 1974年6月1日
・発売元 CBSソニー
・オリコン最高位 3位
・売り上げ枚数 44.6万枚
・ベストテンランクイン期間:1974年6月17日〜9月2日付
あー、もうすぐ夏が終わる・・・というのに、なんか書き忘れてる曲があるな・・・っていうモヤモヤがここんところあったんだよね。で、昨日1日考えてて、思いだしましたよ。
そうだ、山口百恵の「ひと夏の経験」ですよ。
この曲、これまで書いてて当然・・・っていうくらいインパクトがあるはずなのに、10年前にmixiに書いてた時代から書いてなかったんだよね。
そう言う事もあってか、ついつい書き忘れてた1曲ですわ。
↑のデータからも分かるように、8月終わりのこの時期は、すでにヒットのピークを過ぎつつあったんだけど、兎に角、夏が終わる前に書いておこうか・・・と、本当は別の曲をセレクト使用と思ったんだけど、急遽、予定変更してきました。
この曲と言ったら、なんと言っても出だしの
♪ あなたに 女の子の 一番大切なものをあげるわ〜 ♪
っていう部分ですよね。
女の子の一番大切なものをあげる ・・・っていったい何をあげるのか なんて、真面目に議論していたりもするんだけど、まあ、率直に考えれば「アレ」ですよね
本人は「まごころ」とか、うまく交わしてたりもするけど、 サビの最後に
♪ 誰でも一度だけ経験するのよ〜 ♪ って言う文句に繋がるなら、「アレ」しかないよなぁ・・・。80年代風に言えば「B」とか「C」とか
でもですよ。やっぱり衝撃的だったんですよ。この歌詞は。
ここでも何回か書いたけど、、それまでの70年代アイドルって言ったら文字通り「偶像」だったわけじゃん。
そそそ、もともと「idol」って言う意味は「偶像」とか「聖像」っていうことですから。
それこそ、今で言う「ネ申」ですよ。 よく、アイドルは「ウンコしない」とか「霞食って生きてる」とか、この世の人じゃないような「神」のような存在でしたから、「下ネタ」を連想するような曲は、一種のタブーだったわけですね、それまでは。
まあ、間接的にとか、よりソフトな「A」的な歌詞はあったにせよ、この曲ほど直接的なっていうのはさ。
あ、でも、山口百恵の場合、この曲の1年前にリリースした「青い果実」も近いものがあったか。
♪ あなたが望むなら、ワタシ 何をされてもいいわ〜 ♪ ってあったからなぁ。
それを考えたら、このヒトの場合は、当時としてはキワドイ路線の曲を歌っていたわけですよね。
よく、「青い性」とかのコトバで表現されていたりしたしね。
それでも、「青い果実」の時、それほど衝撃的に扱われずに、この「ひと夏の経験」でセンセーショナルなあつかいになったのは、間の1年で、かなり大人びたからじゃないかなぁ、山口百恵って。
今VTRを見ると、「青い果実」の時は、まだあどけなさが残ってたし、ウタもたどたどしさがあったりしたしな。その上で、「青い性」を歌っていても、それほど現実性って感じなかったと思うんだよね。
でも、この「ひと夏の経験」を歌う頃には、アイドルとして、大分成長してたしね。歌も1年で大分達者になってたからなぁ。まあ、後年の「凄み」っていうのは、まだ、感じなかったけど、この時、中学3年でしょ。中3のアイドルとしては、達者だったと思いますよ。
そう言うところから、この曲の歌詞に現実味が感じられたんだよね。 もちろん、歌詞だけじゃなく、この曲独特の、緊張感漂うメロディもアレンジも良かったんだけどさ。
この曲の作曲は都倉俊一氏。 都倉氏っていうと、どうしても、70年代後半のピンクレディーとか、70年代前半でも山本リンダとか、とかく、テーマパーク的なメロディって言うイメージが先行しちゃうんだけども、こえいえシリアスなメロディも書けたんだよね。
だから、ここまで話題になったし、実際大ヒットにつながったんだと思いますね〜。
ちなみに、この曲の44万枚の売り上げっていうのは、ここまでの山口百恵で、ダントツに売れた曲であり、この曲によって実質的な大ブレイクを果たした訳なんだよね。 この曲以降は、一部の曲を除いては、軒並み30万枚以上をコンスタントに続けていくことになるわけだから。
そう言う意味でも、後年の「菩薩・山口百恵」を形作った、1曲でもあるんじゃないかなぁ。
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コメントありがとうございました。
個人的には、この曲がヒットしていた頃は5才だったので、リアルタイムではなく、あとあと、聴いたんですが、やはり衝撃でしたね。
これ、リアルタイムで聴いてたらどういう感じだったんだろう・・・なんて思ったのを覚えています。