1976_06_夏が来た_キャンディーズ






今回の1曲セレクトは、「夏が来た!」キャンディーズです。

まずはデータです。

・タイトル     夏が来た!
・アーティスト   キャンディーズ
・作詞       穂口雄祐
・作曲       穂口雄祐
・編曲       穂口雄祐
・リリース日    1976年5月31日
・発売元      CBSソニー
・オリコン最高位  5位
・売上げ枚数    17.2万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 5位
・ベストテンランクイン期間:1976年6月14日〜6月28日付 

 蒸し暑いなぁ・・・。さっきの南佳孝「モンローウォーク」の「頭」にも書いたんだけど、もう夏だよね。 
そういうこともあって、今回はキャンディーズの「夏が来た!」を引っ張ってきましたぞ。


 でも、果たして、キャンディーズにこんな曲があった事をどのくらいの方が知っているのかなぁ・・・・。

・・・と心配になるくらい、実際は陰に隠れた存在の曲って言えるんじゃないかなぁ。

 かくゆうワタシも、キャンディーズのベスト盤を買うまでは、この曲の存在を知らなかったひとりですから・・・。

 でもでも、ちゃんとシングルとして存在してたんですよ。オリコンでも最高位5位まで行ってる、ヒットな曲だもんね。

あの大ヒット曲「春一番」の次の曲なんですよね。
春に「春一番」をリリースし、次は夏リリースだから「夏が来た!」・・・・と、一見かなーり安易な発想のリリースのような感じが拭えないわけで、今だったら、まず100%ボツだろうなぁ。まあ39年前だから出来たことであってさ。

 作詞、作曲者も「春一番」と同じく、穂口雄祐氏。

 まあ、これも「春一番」の大ヒットを受けて、二匹目のドジョウを狙った・・・ってミエミエな起用なんだろうね。。 今から考えると。

 BUT、穂口氏は、「二匹目のドジョウ」は無い! とみたか、この曲はかなり肩の力が抜けた作品になっているんだなぁ。
 
 「春一番」があれだけインパクトが強い躍動感に富んだ作品だったじゃないですか。
 普通だったら、「春一番PART2」を狙うはずですよ。でも、いずれにしろ、大ヒットに続く曲で、同じ程度の大ヒットはない・・と見たんでしょうね。

 この「夏が来た!」は、まったくインパクトが無い・・・ように感じるんだよね。たしかにサラリとした躍動感が初夏の爽やかな風を思わせるようなポップチューンなんだけど、「ココ」という思わず引き込まれるようなメロディーラインは見当たらない。たんたんと流れていく感じなんだよね。
 シングルっぽくないんだよね。アルバムの1曲としても収まってもおかしくない。

BUT BUT、なぜか今になって、この曲の評価が高い。いやいや、当時もファンの間では評価が高い隠れた人気曲だったんですよね。

「歌謡曲完全攻略」によると、インパクトに富んだ「春一番」にくらべて、「技」という点では勝っているって言うことなんだけど、具体的にどういう技があるのかは、ちょっと良くわかんないだけどな。
でも、確かに、ベタな「春一番」に比べると、この曲は、ほとんど手垢が付いてないからなぁ。その点、今聴くと、新鮮さを感じるんだよね。

 個人的には、後ろに挟まってくるオルガンの流れがこの季節に風のような軽快さがあって、曲全体の温度感をこの季節特有のものにしている・・・と感じもしてるんだけどね。


 だけど、一般的にみるとやっぱりインパクトに欠けるって言うのは致命的だったんんだろうなぁ、この曲、さすがに大ヒット直後とあって、最初いきなり5位まで行ったんたけど、そのあとあっという間にランクダウンしちゃったんだよね。うん、現在の多くの曲のようなチャートアクションだったわけです。

 まあ、だから、あとあと印象に残らなかった訳なんですよね。
 いずれにしろ、穂口氏の予感は当たったわけですわね。それなら二番煎じな曲をやるよりは、実験的な曲をやったほうがマシ・・・ということで、こういう、シングルタイトル曲というよりもB面的な曲を挟んでみたんだろうな。

 蛇足だけど、NHK-BSで何回か放送されている「キャンディーズスペシャル」で、一番いいなぁと思ったのが、この「夏が来た!」だったんだよね。
 レコードで聴いていたようなさらり感がなく、かといって、しつこすぎも無い。丁度いい塩梅の良質なポップスっていうイメージが好印象だったんだよね。

 もしかして、この曲ってテレビで歌うことを前提としてたのかなぁ・・・なんて思ったりしてさ。



「クイズ ドレミファドン」から。 まあ、ナベプロ制作の番組なんで、キャンディーズは強かったわな、この番組。
あ、イントロクイズやりたくなってきた。。。
 最近も特番で細々とつづいてるイントロクイズだけど、また、視聴者参加型で復活していただけないもんですかねぇ。
 最近の特番は、「超ウルトライントロ」が、当時の基準の「超〜」じゃなくなってるのが興ざめなんだよなぁ。
きっと、タレントじゃ、昔基準の「超〜」だと誰も当てられないからだろうけど。。。
 


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