1978_06_かもめはかもめ_研ナオコ







今回の1曲セレクトは、「かもめはかもめ」研ナオコです。

まずはデータです。

・タイトル    かもめはかもめ
・アーティスト  研ナオコ
・作詞      中島みゆき
・作曲      中島みゆき
・編曲      若草恵
・リリース日   1978年3月25日
・発売元     キャニオン
・オリコン最高位 7位
・売上げ枚数   33.0万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 6位
・ベストテンランクイン期間:1978年5月8日〜6月12日付

 前回に引き続き、またまたキャニオン発のヒット曲です。プラス、またまたミディアムバラード曲です。
 いやいや、完全なバラードといっていいかな。

 研ナオコの「かもめはかもめ」。

 うん、正直、オリコンでも必ずしも「上位」!っていうほど上位まで言ってないけど(最高7位)、研ナオコの代表曲と言ってもいいよね。それほど印象に残る曲。

 研ナオコとしては、この曲より上位に行った曲・・・

・夏をあきらめて   1982年9月5日リリース 最高5位
・あばよ       1976年10月10日リリース 最高1位

なんていう、この曲よりも売れたし、チャート上でも上位に行った曲ってあるんだけど、どうも、この曲が一番の代表曲・・・っていうイメージが強いな。

 まあ、個人的に感じている部分が強いと思うんだけどさ。

 それだけ、この曲は研ナオコっていうヒトにピッタリな曲だと思うんだよね。

 でも、どうしてなんだろうね? 普段の研ナオコはあんなに三枚目なのに、とかく唄となると、失恋ソングが良く似合う。
 
 さっきテレビ見てたら、笑いと泣きはお互いに背中合わせどおしって言ってたけど、まさにそんな感じなヒトなんだよね。

 どちらかが「演技」でどちらかが「素」だと思うんだけど、どちらがどちらかは分らない。そういう、プライベートが見えない部分がプロなんだと思うし、それだけ芸風が幅広いっていうことなんだろうなぁ。

 それにしても、このヒトほど中島みゆきの世界を、中島みゆき本人以外でうまく表現できるヒトっていないぢゃないかなぁ。

 中島みゆきは、いろんなヒトに曲を提供しているけど、これほど、本来の中島みゆきの世界観・・・・哀れな女の姿を表現できるヒトってなかなかいないもの。

 うーん、なんていうのかな、哀れな女なんだけど、必ずしも貧乏くさくはない。
 おなじ哀れな曲でも、例えば「昭和枯れすすき」のような貧乏くささっていうの? そういうところは微塵も見えないんだよね。

 でも、色は? と例えると、絶対にグレーがセピア色・・っていうのかなぁ? ふられてもふられても強く生きる女の強さって言うのが見え隠れしてるんだよね。

 うん、でも、やっぱそういう世界観っていうのは、ある程度人生経験がないと表現できないしね。そういういみではアイドルにそういうところを求めるのは酷な話なんだけどさ。

 この曲には、プラス、ゴージャスさが加わっているな。まあ、これはアレンジの影響なんだけど、全編フルオーケストラなアレンジが哀れさを一層引き出している。

 そこが一層、曲を引き締めているし、聴いてる方も一層のめりこんでいくような力があるんだよね、この曲には。

 でもまあ、この時代・・・1978年って歌謡曲のオーケストレーションのグレードが最も高い時期でもあるんだよね。
 うん、一言で言ってダサクない。チープさがない。一言で言って洗練されている曲が多い。

 それは、70年代前半までに比べて格段に録音技術の向上ってあるけど、アレンジャーが勉強してきてる・・・って言うのもあるんではないかなぁ。
 下地として、あのころはイージーリスニングが強かったって言うところもあるからさ、ストリングスの使い方とか、随分勉強してきてるような印象があるもんね。

 この曲なんかは、その代表的な1曲といってもいいんじゃないかなぁ。

 それと、この時代は、普通に「大人」の曲があったよね。この曲なんかは絶対大人の曲だもの。
 詞の内容、曲調、すべてにおいて、少なくともティーンエイジャーに向けての曲ではないし、そういうヒトってあんまり聴いてなかったんじゃない? この曲。

 ワタシも子どもの頃はちっともいいと思わなかったもの。この曲。
 でも、20代後半からジワジワと分ってきたもんね、この曲。

 そういう曲が普通にあの時代はあったし、ヒットもしてた。

 それがヒット曲の幅を広げていたんだよね。大人のヒトにもうれしい時代だったわけですよ





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