今回の1曲セレクトは、「唇をかみしめて」吉田拓郎です。
まずはデータです。
・タイトル 唇をかみしめて
・アーティスト 吉田拓郎
・作詞 吉田拓郎
・作曲 吉田拓郎
・編曲 広島二人組
・リリース日 1982年3月21日
・発売元 フォーライフ
・オリコン最高位 18位
・売上げ枚数 9.7万枚
?THE HITCHART HOT30最高位 22位
・タイアップ:映画「刑事物語」エンディングテーマ曲
この間、Twitterで、最近の音楽業界が元気が無いのもなんとなく分かるんだよね〜云々ってつぶやいたのよね。ハッシュタグもつけなかったんで、まあ、注目されることも無いだろうと思ってたんだけど、幾つかリツイートもらったりして、うーん、やっぱし、おんなじこと考えて居るヒトもいるんだねぇ・・・なんて思ったりして。
まあ、本当に言いたかったことは、頭で音楽を作るんではなく、もっと感情のままに作ってもいいんでないの? ってことだったりするんだよね。
たしかに、最近の曲って、クオリティの面から見ると、以前から見ると向上している部分はあると思う。
ぢゃ、なんで売れないの?
っていうと、よくさ、「ネット配信」とか、「違法サイト」とか持ち出すヒト、最近は多いんだけどさ、まあ、これも当たっている部分もある。ただし、それが総てでは無いと思うのよね。
ワタシねぇ、一番の要因は、曲聴いても「カンドー」する曲が少なくなったから、なんじゃないかかねぇ・・・と思ってるわけよ。
じゃなんで感動する曲が少なくなったんですか・・・って言われると、これまた、要因はいろいろと出てくると思うわけで、一つの要因ではないはずなんだけど、一つの要因として、「頭」だけで音楽作ってないですかねぇ・・・って事よ。
ワタシねぇ、なんかそんな感じがするのよ。
なんか、理論的なんだよね、最近の曲って。計算的というかさぁ、ドライというか、無味無臭というか・・・。
簡単に言ってしまえば、「はずれ」が無いんですよ。大体がそつなく出来てる。まあ、平均的なんだよね。
逆に言えば、「突出」して感動する曲も少ない・・・というか、少なくとも今年に入ってからは、無いな、そういう曲。
だからさ、一回、そういう、「打算的」なところを取っ払って、アッパラパーな気持ちで曲作りするのも必要なんじゃない?
ってことなんだよね。
うん、だから「経費的」にどうのっていう経済的なことではないわけですよ、言いたかったのは。
昔はもっとおおらかだったと思う。うーん、なんていうのかなぁ、「人間味」があったよね、曲に。 そうそう、「人間味」ってやつ。
これなのよ、最近の曲で最も足りない点は。
ワタシさ、正直、初音ミクとかアンドロイドな曲とかさ、いわいる「アニおた」系の曲に否定的なんだけど、なんで、否定的なのか・・・っつうと、ここなんだよね。別に曲の出来が駄作だとか、そういうんじゃないのよ。「人間味」ってところ。それ感じないもの、これらの曲には。。。
っつうか、感じるわけなんだけどさ、生身の人間・・・最近で言えば「3D」な人間が歌っているわけじゃないんだから。
まあ、そんなことわめいているワタシは、近頃の「最先端なドライなヒト」から見れば、「旧人類」なんだろうけどさ、そう見えるなら見えるでも別にいいや・・・なんて思ってたりするわけよ。
やっぱ、人間味があるからこそ、「ヒト」だと思うしさあ。ワタシ、機械とかアニメとか二次元のヒトじゃないもの。
・・・いや、そう思っているヒトって多いんじゃない? ・・・というか、意識的には、そう考えて無くても、無意識的にそう感じてるヒトって多いんじゃない?
最近の曲、だから、売れなくなってきているんじゃないですかねぇ・・・なんて、最近は、そう感じているわけですわ。
・・ということで、今日引っ張ってきたのは、吉田拓郎氏の「唇をかみしめて」。
いや、言いたかったのは、こういう「人間味」あふれる曲って、すっかりなくなったよなぁ・・・って言うこと。
武田鉄矢主演の映画「刑事物語」のエンディングテーマ曲。
全編「広島弁」で歌われているこの曲は、正直、今の曲に比べたら、めっちゃ、ドロ臭いんですわ。「スマート」さは全くない。
きっと、近頃の、「無菌状態」で育ってきたヒトたちには、理解できない曲かもしれない。
でもさぁ、ワタシは、こういう曲のほうが安心するんだよなぁ。「ウタ」聴いてるゾーっていう感じがあるじゃん。なんにも考えなくても。
で、もって、何にも考えなくても感動するじゃん。
それは、やっぱ、人間対人間のぶつかり合いが、音からにじみ出てきているからこそ・・・なんだけどね、感動するのは。
うん、音質のクオリティとか、理論的とかテクニックじゃ無いのよ、音楽は。 音質なんか悪くても、理論的でなくても、テクニックなんか無くても感動できる音楽はいくらでもある。
問題は、どれだけヒトとヒトとのぶつかり合い、人間味があるのか、どれだけ本気で音楽しているのかなんじゃないのかなぁ・・。
少なくとも、この曲を聴くと、いつも、そんなことを思ってしまったりするワタシなんだよね。
2006年9月の「つま恋」ライブ。これ見に行ったなぁ。 このライブ観客のどこかにワタシも居るんだけどさ。
吉田拓郎氏は、世代的に一世代も二世代も前なんで、あんまり曲知らないのに、1975年の伝説の「つま恋」オールナイトライブに触発されて参戦してみたんだけど、VTRのように分厚い編成で、感動のライブでしたわ。
ちなみに、この「唇をかみしめて」のシングル盤は、A面のみ。つまりこの曲だけしか収録されておらず。B面はツルツルだったんだよね。 それで通常700円だったところ、400円だったんですよね。
完全に「刑事物語」のために作られた曲って感じだったかなぁ。
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