
今回の1曲セレクトは、「アンジェリーナ」佐野元春です。
まずはデータです。
・タイトル アンジェリーナ
・アーティスト 佐野元春
・作詞 佐野元春
・作曲 佐野元春
・編曲 大村雅朗
・リリース日 1980年3月21日
・発売元 エピックソニー
・オリコン最高位 ランクインせず
・売上げ枚数 0枚
さて、今回は「マクラ」なしにのっけから本題。
佐野元春の「アンジェリーナ」を持ってきたんだけど、取り立てて、持ってきた理由はない。
なんかね、今頃〜・・・って、いつものとおり頭悩ませていたら、たまたま、この曲のメロディが浮かんできたんで。

・・・リリースは1980年の3月21日と、今の時期よりは、ちょっと前なんだけども、如何せん、全く売れなかったからねぇ、この曲、当時は。
ということで、季節も特に問わないか・・ということもありーの。
ただ、ヒットはしなかったものの、30年前の今頃、業界の間では話題沸騰になっていたことは間違いない。
この曲、オリコンにもランクインしてこなかったこともあり、当然、当時は、ワタシ、全く知らなかったんだよね。
初めて聴いたのは、ずっと後だ。うん、「Young Bloods」で初めてシングルのベストテンヒットを記録してから、アルバム「No Damage」を聴いたんだよね。だから、高校生になってからだなぁ。
ただ、初めて聴いたとき、地団駄をふんだんだよな。
なしても、もっと、早くこの曲にめぐり合ってこなかったんだろう。。。
って即座に思ったもんよ。
とにかく、目からウロコだった。
サウンド自体は、たしかに「1980年」のものだ。うん、音の匂いからして「1980年」の匂いなんですよ、この曲。
違うのは、それまで・・・1980年以前には、絶対なかった「音楽」だよな・・・っていう点。
なにより驚いたのは、曲の疾走感。佐野氏自身がよく使う言葉に「ジェットマシーン」ってあったけど、まさに、ジェットマシーンに乗っているような疾走感と爽快感。
これはさあ、まさに「80年代」の幕開けの曲だと思ったのよ。
少なくとも70年代には、絶対、この手の疾走感あふれる曲は無かったはずだ。
70年代のロック・ニューミュージックシーンは、もっと泥臭かった。唯一、ユーミン周辺のサウンドは、オシャレで洗練されていたけど、こんな「疾走感」はなかった。
とにかく、この曲だけで、それまでの日本のミュージックシーンのすべてが変わったような感じを受けたんですよ。
やっぱ、時代の変わり目っていうのはあるんだよな。
いや、少なくとも、音楽シーンの面からみると、「79年と80年の差」というのは絶対にでかい。見えない壁があるかのように、80年を境にそれまでの音楽とは、違う、新しい音楽がスタートしたような感じを受けるし、実際そうなんだよね。
それを感じさせる1曲がまさにこれ。 あとは、Y.M.Oもそうだし、山下達郎の「Ride On Time」なんかもそうだろうな。
そういう曲を、タイムリーに聴いてこなかった・・・っていうのが、なんか悔しくてさあ。しかも、その時代、すでにワタシ、ヒット曲にどっぷり浸かっていた時代なのにさあ。。。
・・・・まあ、そういう曲なんだよね。
とかく、オリコンにランインしてないと、なかなか耳にする機会も少ないことは事実なんだけど、オリコンにランクインして無くても、こういう時代を変えるような「すごい曲」は実際、存在するんだよね。
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