1978_05_タイムトラベル_原田真二






今回の1曲セレクトは、「タイムトラベル」原田真二です。

まずはデータです。

・タイトル    タイムトラベル
・アーティスト  原田真二
・作詞      松本隆
・作曲      原田真二
・編曲      原田真二
・リリース日   1978年4月10日
・発売元     フォーライフ
・オリコン最高位 4位
・売上げ枚数   26.2万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 
・ベストテンランクイン期間:1978年4月24日〜5月29日付

 えー、ここでは、もう何回も書いてきてるんだけど、ワタシが「ヒット曲」の世界に入り始めたのは1978年なんですよね。
 だから、1978年の「サウンド」っていうのが、個人的でいう、いわいる「音の原風景」になるのかなぁ。

 まあ、実際は、それ以前にポールモーリアなんていう、まるで、ガキが聴く音楽ではないような音楽にのめりこんでたから、正直言うとそちらの方が「音の原風景」になるんだけど、こと、「ヒット曲」ってなると、やっぱしどうしても78年が原点になるわけなんだよね。

・・・で、今日引っ張ってきたのが、

 タイムトラベル /原田真二

 うん、バリバリの78年の今ごろのヒット曲。

 でもね、実際、ワタシ、この曲はタイムリーでは聴いてないんだよね。ハイ、細かく言うと、ワタシがヒット曲の世界に入ったのは、78年の11月なわけで、実を言うと、そこを境にそれ以前っていうのは、全くといっていいほど、「ヒット曲」は聴いてなかったのですよ。

 ましてや、ニューミュージックなんていう音楽がこの世に存在しているとも全く知らず。。。

 でもね、この曲は、そんな当時は、聴いてもなかった曲なんだけど、今聴くと、「1978年」なんだよねぇ。うん、サウンドの匂いがさぁ、1978年なの。

 だからなんだけど、この曲聴くと、すんごく懐かしい気分になるんだよねぇ。
 実際聴いたのは、大人になってからなんだけどさ(^^;;;;

 原田真二っていうヒトは、昔から知ってたんだよね。ベストテン見はじめのころ、この曲の2曲後の「OUR SONG」でスポットライトにでてたから。

 うん、そのまえ、「サウザンドナイツ」までは、ベストテン入りしてたんだけど、ベストテンに入らなくなってスポットライトに出るってのも、面白い出かただったけどさ。

 とにかく、チリチリパーマのおにいちゃんなイメージはしっかり着いてた訳なんだよね。

 でさ、ま、当時としては、とにかく垢抜けたサウンドを持ってたヒトじゃん。
 超昔風に言うと「バタ臭い」サウンドなヒトっていうのかしら。

 ニューミュージックっていうコトバがほんとに似合うっていうかさ、逆に既存の「歌謡曲」っていうイメージが全く似合わないサウンドをもってたヒト。

 メロディラインはともかく、サウンド自体は完全な洋楽っぽい色を持ってたヒトだったよね。

 この曲が4枚目のシングルなんだけど、そのなかでも一番、垢抜けていたのが、この曲だったんじゃないかなぁ

 デビュー曲の「てぃーんずぶるーす」は、ちょっと歌謡曲っぽいし、「キャンディ」はビートルズの「ミッシェル」のパクリっぽいでしょ。

 それでも、作曲、アレンジと全部自分でやっちゃうんだから大したもんだよね。しかも当時19歳でしょ。やっぱし天才なんだよね。


 この曲の場合、最後の部分がね、いいんだよね。

 ♪時間旅行のツアーはいかが 時間旅行のツアーはいかが♪のコーラスと、原田の♪wow wow wow♪のファルセットが交わる部分。

 いちばん、肩の力が抜けた、本来のこのヒトっぽいのが、この曲だったからも知れないな。
 夢の中の世界っていうコンセプトも面白かったしね。詞は松本隆氏なんだけど、なるほど、面白いところを付いて来るなって感じなんだよね。

 ただ、その後のマッチとか松田聖子を手がけた頃に比べるとまだ、いまひとつ完成されていないかなっていう気はするけどさ。まだ、ブランドっていう高級感は感じなんんだよね。
 それもまたいいんだけどさ。

 曲については、たしかに、どっかエルトンジョンとかビリージョエルの匂いは感じるんだけどさ。
 それでも、当時、ピアノを弾きながら歌う、男性シンガーなんていうのは、あんまりいない時代で単純にカッコよかったんだよね。


 ただ、この曲を最後にオリコンではベストテン入りからは、遠ざかって言った訳ね。
(ザ・ベストテンでは、次の「サウザンドナイツ」までランクイン)

 この曲までは順風満帆だったわけで、突然なんでまた・・・。って言うところもあるんだけど、見た目に似合わず、随分「我」が強かったところがある見たいですからねぇ。。

 このヒトもともとはアミューズだったんですよね。所属は。
今や東証一部の大プロダクションになったアミューズも、当時は、まだ出来たばっかりの弱小事務所だったんだけど、でも、たしか、この曲のころ、突然アミューズ抜けちゃったんですよね。

 まず、それが一つのネック。
 
 それと、例の「宗教」っぽいところってところもね、あったんではないですかねぇ。。。

 ちなみに、このヒトに去られたアミューズは、その直後にデビューしたサザンオールスターズが大当たり・・・と。

 なんかさ、ヒニクなもんだよね。





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