今回の1曲セレクトは、「カルメン'77」ピンクレディーです。
まずはデータでっす。
・タイトル カルメン'77
・アーティスト ピンク・レディー
・作詞 阿久悠
・作曲 都倉俊一
・編曲 都倉俊一
・リリース日 1977年3月10日
・発売元 ビクター
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数 66.3万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1977年3月21日〜6月6日付
ここんところ、知ってるヒトしか知らないような曲が続いたんで、今回は、思いっきり「メジャー」な曲を持ってきましたわ。
ピンク・レディーの「カルメン'77」
ハイ、ワタシ同世代以上の方、知らないとは言わせませんぞ〜
この曲がヒットしてる頃、ワタシもヒット曲の世界にゃ、まだ、縁がなかったワタシでさえ、知ってましたからねぇ〜。
まあ、あの頃のガキンチョだったら、みんな知ってましたよねぇ。
ピンク・レディーとしては、この曲がデビュー第3弾。例の「大旋風」も、丁度、この曲がリリースされる頃から、「本格的」に火がついてきましたからねぇ。
兎に角、あっという間でしたわね、火がついたのは。
「ピンク・レディー、一夜明けたら、大スター」
っていうのは、全くもって過言ではなくて。
でもさぁ、当時は、兎に角、売れてた勢いもあって、歌詞の中身までは、ちゃんと考えないで、マネとかしてたけど、この曲、冷静になって詞をみると、結構笑えたりして・・・。
いやいや、作詞の阿久悠氏の「悪」戦苦闘振りが忍ばれたりしてさ〜。
1番の歌詞はいいのよ。 まあ、テレビで歌うって事もあって、やはり、考えたんでしょうねぇ。
でも、デレビサイズでは、まず、歌われることのない2番の歌詞がさぁ・・・
♪ そうです私は カルメンです
ああ、お色気ありそでなさそうです
女って突然に変わるものよ ♪
さらーっとみると、なんかさ「?」・・・な歌詞だと思いません
しかも「女って〜」つまるところが、メロディとシンクロしてなかったりして・・・
しかも、続きかあったりして
♪ 近ごろうわさは カルメンです
ああ 危険な女といわれてます
世の中も だんだんにわかる人が
増えてきたように 思えます ♪
ますます「?」な歌詞だったりして・・・
「危険な女と言われてます」と「世の中もだんだんにわかる人が〜」の文章が繋がってないように思うんだけどなぁ〜、この繋がりが不明なのが、余計「?」な感じにさせてたりしてね。
・・・とか、天下の阿久悠氏の歌詞に「チャチャ」を入れてみたりして
いや、絶対に、この曲、歌詞書くの苦労したんだと思うわ。
たしかに、曲自体は、カッコいいんだよね。あの時代で「カルメン」とか持ってきたりして。。。
ラテンが歌謡曲で流行るのは、実はこの年の暮れから78年にかけてなんだけど(郷ひろみの「禁猟区」、中原理恵の「東京ららばい」なんかは、そうだわな)、さしづめ、その先鞭をつけたような曲でもあるし・・。
だけんど、この「詰まってる」メロディラインに歌詞をつけるって言うのは、困ったんだろうねぇ・・・。
・・とか思ったりして。。
そういうことからも、この曲は、ほぼまちがいなく、曲先だったんじゃないですかねぇ。
まあ、それにもめげず、次の「渚のシンドバッド」から、阿久悠氏の詞の世界を見せ付けたのは、さすがですけどね〜。
ちなみに、阿久悠氏自身の証言では、この曲までは、特に「チビッコ」を意識して詞を書いていたわけではない・・とのこと。ただ、あまりにチビッコ人気が凄まじくなってしまったので、次の「渚のシンドバッド」からは、ある程度、「チビッコ」が聴くことを前提に曲を作っていたようですね。
まあ、それがさらにピンク・レディー旋風に拍車をかけることになった訳なんだけどね。
この曲の売り上げは66万枚程度なんだけど、次の「渚のシンドバッド」で一気にミリオンセラーとなり、5作連続ミリオンセラーへの道を突き進むことになるわけですわ。
77年、78年はピンク・レディーだけで、全レコード売り上げの5%をシェアしており、当時のオリコン年鑑を見ると、邦楽、洋楽の他に「ピンク・レディー」っていう「ジャンル」があるんだよね これには驚きだぁ。
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