今回の1曲セレクトは、「ミ・アモーレ」中森明菜です。
まずはデータです。
・タイトル ミ・アモーレ
・アーティスト 中森明菜
・作詞 康珍化
・作曲 松岡直也
・編曲 松岡直也
・リリース日 1985年3月8日
・発売元 ワーナーパイオニア
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数 63.1万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1985年3月18日〜6月10日付
過去の1曲セレクト見てたら・・・あ、この曲まだ書いてなかったんだねぇ。
ミ アモーレ /中森明菜
これは不覚。。。・・って言うのも、個人的には、この曲が中森明菜の最高傑作だと思ってるからなんたけどね。
うん、まあ、あくまで個人的になんだけどさ。歌詞についてはなんともいえないんだけど、曲、サウンドもさることながら、中森明菜の歌唱が一番ノッてたよな、力はいっているよな、一番キレがあるよな・・・って思ってるんですよね。
まあ、この曲にいたるまでの何曲か・・・・特に84年以降の曲から、第2ダッシュをかけてきたというのは、これまでの1曲セレクトにも書いてきた通りなんだけど、その成果がこの曲で極限に達したな・・・っていう感じなんだよね。いま思うと・・・。
兎に角さ、この曲メロディラインが至極難しいんですよ。特に出だしの
♪ あなたを探して のばした 指先が 〜 ♪
のところ。そのなかでも特に♪ あなたを〜 ♪ のいきなりの3連譜での下りの見事さ。
入りが難しいだけでなく、何分音が低い・・というのに、中森明菜じゃなきゃ出ない「味」を出してると思うんだよね。
冗談じゃなく、この部分で、ワタシゃノックアウトでしたねぇ。
サウンドも好き。基本、サンバなイメージでしょ。主題が「リオのカーニバル」だからさ。サンバというかラテン。
でも、実際は、イントロ最初のストリングスの動きに続いてのブラスセクションの動き。
こうなると、本来なら、ダサイ歌謡サンバになっちゃうんだけど、そうなってない。ストレートなラテンというより、うまく「無国籍」サウンド的な味付けに仕上がってるし・・。
うん、特に、この曲のブラスの動きがすきなんですよ。ワタシ。
中森明菜の独特の歌唱と声質、プラス バックのブラスの動き・・というダブルなの効果でワタシゅこの曲に「天晴れ」をやりたい気分でしたね・・・。
逆を言えば、焦点が、はっきり定まっている曲・・・っていうか、まともな感じがしたのは、この曲までだったかなぁ・・という気もするなぁ。
この後はなんとなく、迷走する中森明菜・・・っていうイメージなんだよねぇ。
まあ、よく言えば「実験的」な時期ともいえるんだけどさ。
それと、この曲で第27回レコード大賞受賞。これは当時の中森明菜が「レコード業界」っちゅうワクの中でも期待されていたっていう証なんだろうねぇ。
80年代女性アイドルの「雄」であった松田聖子は、レコード大賞とってないからさ。
本来だったら大賞も狙えたはずの83年、84年続けて金賞止まりだった松田聖子と85年の大賞を取ってしまった中森明菜。
その差は、そのままレコード業界での期待の差だったんだろうなぁと思うんだよねぇ。
まあ、その分、中森明菜にとっては重荷だったんだろうけどさ・・・。 その傾向は、次の1986年あたりからジワリと出てきましたね。
あ、蛇足だけど、この曲の歌詞違い+ロングバージョン(12インチ盤)だった「赤い鳥逃げた」っちゅうのもオリコン1位獲得でしたわな。
12インチ盤っていうのが、一番重宝がられていた時期も、丁度この時期でしたね。
まあ、アイドルの12インチ盤は、ほとんど「無理やり」感がいっぱいだったんだけど、「赤い鳥逃げた」は、曲のコンセプトからして、12インチも納得できたなぁ。
この動画、恐ろしく音がいいな。これは、削除対象として狙い落とされる危険がありそうだな・・・。
見たい方は早めの閲覧をお勧めします。
それにしても、やっぱり、この曲の時が、声の伸びも含めて、明菜は声が一番出てた気がするな。
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