今回の1曲セレクトは、「秋止符」アリスです。
まずはデータです。
・タイトル 秋止符
・アーティスト アリス
・作曲 谷村新司
・作曲 堀内孝雄
・編曲 石川鷹彦
・リリース日 1979年12月20日
・発売元 東芝EMI
・オリコン最高位 4位
・売上げ枚数 50.5万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 3位
・ベストテンランクイン期間:1980年1月21日〜3月31日付
曲の歌詞の世界を堪能する・・・。これも、最近では半分「死語」の世界かなぁ。
今はどうしても曲先っていうのが主流になっているから詩が死んじゃうんだよね。まあ、それでなくてもリズム優先であり、あまり詩は重要視されていないようにも思えるし・・。
しかしながら、昔はそうではなかったんだよねぇ。インストルメンタルなら別だけど、「歌物」は歌詞があってナンボのもんじゃい、っていうところはあったよね。
特にニューミュージックの中でも叙情フォーク系は逆にメロディはあってなきにしも・・・ってところがあったもんね。
ま、たしかにメロディはあるんだけど、キャッチーな旋律があるだけで、それほど凝った作りではないわけでね。
さだまさし、松山千春、アリスなんかはそうでなかったかなぁ・・。
あ、なんで、このお三方を出してきたかって言うと、当時、近田春夫氏が嫌ってたお三方なので・・・
ま、要するに近田氏の場合、叙情フォーク系が苦手らしいのですよね。
私は全然大丈夫なんですけどね。特にアリスは当時から大好きだったよなぁ。
谷村新司と堀内孝雄・・・。
いまでは、紅白でしおお目にかかれないような「大物」アーティストにお成り遊ばしたお二人も当時は、アコギを抱えた「ニューミュージック」の雄だったんですよね。
いまでは、考えられないよなぁ・・・。
・・・・と前置きはこの辺にして、この「秋止符」。なんていっても歌詞がジンとくる1曲だよね。
出だしの
♪ 左利きのあなたの手紙 右手でなぞって真似てみる〜♪
から延々と立体的な映像の世界が流れてくる。
だけど、ワタシ左利きなんで、当時から、これはワタシのことか・・とか思ってたりしたもんね
・・・・ってか、当時10歳のませたガキでしたわ。。
谷村新司が書く詩って、たしかに大げさなところはあるんだけど、こと、この「秋止符」に関しては、めずらしく等身大の失恋小説物っていう雰囲気が大ですよね。
♪あの夏の日がなかったら、楽しい日々が続いたのに ♪
うん、この辺って、身に覚えがある人ってたくさん居るんぢゃないかなぁ。
そう「もし、あの夏の日がなかったら・・・・」
いやー、私なんて、そんな事だらけですね、ここまでの人生。
だから、この曲聴く度、身につまされる思いなんですわ。
そそそ、それと、先月オフコースの「さよなら」の時に書いたけど、この曲はドラマ「3年B組金八先生」の第1シリーズで頻繁に流れていたんだよね。
このシリーズの目玉は、なんつっても「杉田かおる」の「15歳の母」ですよね。
だいたい、そんな場面になると、この曲がかかるんだよね。
・・・というか、この曲の内容自体が、そのままドラマに通じていたりして、もしかして、この曲、このドラマのために作られたのかな? とも思えますね。
それだけシンクロしているんだよね。杉田かおるも左利きだし・・・。
しかしね、あの時代から「悪を隠して」清純な役をやってたとはね・・・。ドラマ見てた時は全然感じなかったんだけど・・・。
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