
今回の1曲セレクトは、「街が泣いてた」伊丹哲也&Side By Sideです。
まずはデータでーす。
・タイトル 街が泣いてた
・アーティスト 伊丹哲也&Side By Side
・作詞 伊丹哲也
・作曲 伊丹哲也
・編曲 Side By Side
・リリース日 1980年11月28日
・発売元 キャニオン
・オリコン最高位 19位
・売上げ枚数 16.4万枚
今回、引っ張ってきた「街が泣いてた」、伊丹哲也とSide By Side、覚えてる方、どのくらいいらっしゃるかなぁ。
伊丹哲也氏、小さい体で大きなギター抱えて、いつもグラサンかけて・・・見た目、ちっちゃな「ツッパリ」にも見えたな。
で、見た目に似合わず、けっこうワイルドな歌い方してるんだよね。それが如何にもアンバランスでさ。
でも、そのアンバランスさが良かったんだろうな。
サングラス外すと、もっとアンバランス、ホント、この曲の一部ドスが効いた歌い方をしてるとは思いもよらないような「童顔」なヒトだったんですよね。でも「かわいい」系で。
それが分かった時は、余計アンバランスに感じたもんだよなぁ。
それにしても、この曲は、キャッチーだったな。典型的なマイナー系のミディアムロックなんだけど、メロディラインは、キャッチーそのもの。逆に泣けるんだよね。
しかし、このキャッチーさが如何にもポプコン的なんだけどさ。
そう、このヒトも例の通りポプコン出身なんだよね。
1980年の第19回ポプコン決戦大会でグランプリを獲得したのが、この曲な訳です。
ちなみに、このときの大会で優秀曲賞を取ったのが、雅夢の「愛はかげろう」なんだけど、実際「売れた」のは、圧倒的に「愛はかげろう」でしたねぇ



それと、同じく入賞したなかに、「きゅうてぃぱんちょす」っていうグループがいたりする。
これ、だれだかわかります?
・・・・そう、杉山清貴なんですよね。杉山清貴&オメガトライブの前身のバンドなのです。
このヒトたち、パッと出のような印象があるけど、こういう「下積み」時代もあるんだよね、しっかりと。
でさ、前々から、いろいろとポプコングランプリの曲を書いてきてるけど、まあ、あの時代、実際、売れてた曲が多いからねぇ。まあ、それだけ世間からも注目されていたと言うこともあるけど、やっぱり、キャッチーなんだよね。曲が。
ぱっと聴き、おもわず引きこまれるようなインパクトが逢ったことは確かなんですわ。
ただ、それが逆に言うとネックなわけで・・・・。すなわち、このポプコングランプリ「受賞」っていうのが、「ピーク」なヒトが多いんだよね。
結局、これらの曲が「良すぎ」で、これを超える曲が、次になかなか出せなくて、結局、一発屋で終わってしまうことが多いんですよ。
まあ、それがいいのか悪いのかは別問題なんだけど、今から考えると結構、酷なことだったんだろうなぁ。
逆に、上記の杉山清貴とか、このあいだ書いた、長渕剛、佐野元春、CHAGE&ASKAのように、なんども挑戦たけど、入賞止まり・・・っていうヒトのほうがヒニクにも、その後、長きに渡って残ってるんだよね。この「ポプコン」出身者って。
まあ、なんども「辛酸」なめた分だけ、実際の「プロ」の世界で生き残るすべを学んでいるんだと思うけどさ。
この伊丹哲也&Side By Sideの場合も全く同じでしたよね。結局、この曲1曲のみ残して、あっという間に消え去っていってしまいましたねぇ。 う〜ん。
いや、今聴いてもいい曲だと思いますよ。この曲も、聴くと、昭和56年1月当時が脳裏にプレイバックしてくるなぁ

