1985_02_Romanticが止まらない_C-C-B







今日の1曲セレクトは、「Romanticが止まらない」C-C-Bです。

まずはデータでーす。

・タイトル    Romanticが止まらない
・アーティスト  C-C-B
・作詞      松本隆
・作曲      筒美京平
・編曲      船山基紀
・リリース日   1985年1月25日
・発売元     ポリドール
・オリコン最高位 2位
・売上げ枚数   51.7万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1985年3月4日〜5月6日付
・タイアップ   TBS系ドラマ「毎度おさわがせします」主題歌


 ドラマの主題歌をきっかけにブレイクするアーティストって結構いますよね。
 しかも、前実績がほとんど、何もないアーティストがいわいる「大抜擢」されるケースって、少ないようで、実際は意外とあるんだよね。
 たけど、それが一発屋で「終わらない」ケースとなると、これが意外と少ないんだよね。
 つまりぃ、「ドラマ」の力だけじゃなく、そのアーティスト自身の魅力が、人気に結びつくケースって意外と難しいんだよね。

 今日のC-C-Bは、その数少ないアーティストですわね。

 この、「Romanticが止まらない」は、当時、火曜21時〜22時で放送してた、TBS系ドラマ「毎度おさわがせします」の主題歌に大抜擢されたんだよね。

 「毎度おさわがせします」、いやぁ、これは、ワタシも毎週欠かさず見てたなぁ。何気に第1回を見たら、そのままハマっちゃったって感じだったんだよね。

内容は、あるようでないようで・・・・。まあ、「性教育」っちゅうもんを、ちょっときわどい、コメディタッチで描いていったもんだ。 
 あの当時はまだ、「性」っつうもんに、テレがあったよね。今のように「あからさま」ぢゃなかったな。
 ターゲットは、多分、ワタシらの世代、丁度、あのころのディーンエイジャーぢゃなかったのかなぁ。だから、コメディタッチで、軽い感じで丁度よかったんだよね。

 主演は、木村一八クン。いわずと知れた故横山やすし氏の長男ね。それと、中山美穂。ミポリンは、このドラマがデビューなのよね。
 ちなみに、両者ともワタシと同級生。 つまりぃ、ターゲットは、やっぱし、ワタシらの世代だったわけだぁ。

 この当時は、ドラマは2クールが普通。だから、約半年間、ずっと見てたなぁ。

 で、このドラマに大抜擢されたのがC-C-B。 いや、ほんと大抜擢よ。 それまでは、全然知らなかったもん。このヒトたちのこと。よく見つけたきたよなぁ。。。

 ただ、このを作曲した筒美氏、少し前に、このヒトたちに目をかけていたらしいですわ。やっぱし、みてるヒトは見てるってことか。

 で、曲が斬新だったんだよね。思いっきり、シンセがビュンビュンいってるし、ドラムはシモンズだし。 まあ、あの当時、シモンズのビシバシ ドラムってめっちゃトレンドだったわけだけどね。
 最初は、はて? どんなヒトたちなんだろうって思ったな。レコードのジャケ写みると、みんな斜に構えてて影があるじゃん。だから、ちょっと硬派な骨があるバンドなのかなって最初は思ったんだよね。
 BUT、実際、テレビに出てくるようになると、思ってきりナンパって感じだったけど、それよりなにより、あの髪の毛が音〜。。。
 みんな染めてたでしょ。しかも、金髪だけでなくて、青、緑、ピンク・・・・。最初、これだけでヒビッたねぇ(⇒死語?) その後、いわいるビジュアル系バンドが出てきて、髪の毛染めたり、立たせたりするバンドって普通になったけど、当時は「メジャー」の世界では、ああいう「ビジュアル」に責めてきてたバンドっていなかったからね。
 そういう意味では、サウンド的には随分、後のビジュアル系とは、ちがうけど、「元祖」ビジュアル系ですよ。

 曲の方も、充分、計算されたキャッチーメロディ路線でグッド。今考えると、ターゲットも完全にドラマとシンクロさせていた感じだよね。

 だけど、本人たちが困惑したのは、ターゲット層をティーンエイジャーに絞ってしまったことで、「アイドル」扱いにされてしまったことぢゃないかなぁって今になると思いますね。
 そういう、アイドル扱いされたことで、当時は全く演奏テクニックは評価されなかったけど、実際は、テクニックもあったわけなんですよ。 それが証拠に、ギターの米川氏は、未だに六本木あたりのライヴハウスでは、ひっぱりだこになってますしね。
 まあ、それも、売れるための手段ではあったとは思うんだけどね。

 ちなみに、C-C-Bって、「ココナッツボーイズ」の略なんだよね。・・・って、そんなの分かりきったことか。。

 もともとは、ビーチボーイズ風のコーラスグループで、湘南あたりのミニFM局では、結構人気あったみたいなんですけど、レコードは全然売れなかったんですよね。

 で、そうこうしているうちに、何人かメンバーが脱退してしまい、筒美氏と知り合った頃にギターの米川氏と、キーボードにチューさんが入ってきて、俄然ロック色が強くなったわけです。ロック色って言っても、「Romantic〜」が示しているように、半分はポップスなんですけどね。
 これも、筒美氏の計算のうちだったのかなぁ。。。?

 チューさんは、C-C-Bに入る前は、マッチのバックバンドのキーボードで、83年の「ミッドナイトステーション」などプレイしてたのは、有名な話ですわね。




あれ? これってPV? あれから、今年でちょうど30年たつけど、この動画の存在って初めて知ったなぁ。。。
いろいろ勉強になるね。




※2006年2月に書いたオリジナルに、今回若干修正を加えました。