1979_02_チャンピオン_アリス







今日の1曲セレクトは、「チャンピオン」アリスです。

ますは、データからでっす。

・タイトル      チャンピオン
・アーティスト    アリス
・作詞        谷村新司
・作曲        谷村新司
・編曲        石川鷹彦
・リリース日     1978年12月5日
・発売元       東芝EMI
・オリコン最高位   1位
・売上げ枚数     78.0万枚
・ザ・ベストテン最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1978年12月28日〜1979年4月5日


 この曲は、当時のワタシとしては、結構ショッキングな曲の一つだったなぁ。
ほら、大体、このテの曲って、「惚れたはれた」の世界がほとんどでしょ。なのに、まったく違う世界を描いた曲でしたからねぇ・・。
 ボクシングの、しかも「負けた側」の世界・・・。兎に角ね、ガキのワタシには、なんだか分からないけど、震え立つ世界だったんだよね。
 うん、「あしたのジョー」の世界だよね。やっぱし、世代的に、アリスを支持していたヒトたちにとっては、「あしたのジョー」ってのは、永遠だったろうしね。
 滅茶苦茶「ナンパ」なガキのワタシだったけど、男臭さ、男の勝負の世界っていう「匂い」をいやがおうにも感じさせてくれた曲っていうのかな。
 ツイストが「美」の世界、ゴダイゴが「ナンパ」の世界なら、アリスは「硬派」の世界なのかな・・・と思わせたな。
それに、このヒトたち、なかなかテレビに出なかったでしょ。それが、「自分」を確立してるアーティストっても思わせてくれたんだよね。
 この「チャンピオン」にしても、テレビではじめてみたのが、ベストテンの初めての1位を取った時。このときは、出演したんだよね。
 これが、めっちくちゃカッコよかった。演奏はスリリングだったし、3人共に気合入った演奏は、たぶん、このときの最高潮だったんではないかなぁ。フルコーラス、プラス 最後の

 ♪ライラ ライラ ライラ ライ〜♪は、通常のバージョンの倍切り替えして、最後を盛り上げるっていう、テレビ演奏としては、異例の5分以上のほんとに大熱演。 たった1曲の演奏で堀内氏なんて、汗びっしょりだったもんね。
 いやいや、ほんと、サムサムチキン・・・トリハダものでしたよ。あの時は。

 ほんと、大人の世界を感じだな。 アリスの3人ともすごくオトナに見えた。無口っぽかったし、谷村氏にしてもニヒルなイメージがあったしね。 どうも、あの当時よくかぶってた、帽子のせいかもしれないけど、ほんとに、テレビではあんまり
しゃべんなかったんだよね。3人とも。

  いや、まだね、当時は知らなかったの。ラジオであんなによくしゃべってたのを・・・。
 ねー、文化放送の「セイヤング」とか、関西の「ヤンタン」とかで、谷村氏が、あんなによくしゃべってたことを・・・。

 いや、だからね、もし、当時のラジオで谷村氏とか、「アリス」というグループをよく知ってたうえで、「チャンピオン」っていう曲をきいたなら、また、随分違った印象が残ったんだろうなぁ・・・・とは、思いますけどねぇ・・。
 うーん、実際どうなんだろうなぁ・・・。

 でも、アリスってグループは、ツイストとか、ゴダイゴとは別な意味で、ニューミュージックのカッコよさを教えてくれたグループっていえるかなぁ。いや個人的には、そうでしたね。
 たしかに、完全なバンドサウンドではなかったし、グループの形態もちがってたしね。ニューミュージックの形態は一つぢゃないんだって、最初から教えてくれましたね。


 それと、共通して言えるのは、みんな、「本気」でやってたことかな。いや、今のグループが本気でやってないって訳ではないんだけど、テレビとして、みられることに「ズレ」てないんですよ。
 兎に角、3分っていう時間に手抜きなしで魅せてくれたことがうれしかったし、だから、こっちも本気でみてた・・・そんな時代だったんですよね。




2006年2月に書いたものの再掲載です。