1987_09_原色したいね_C-C-B







今日の1曲セレクトは、「原色したいね」C-C-Bです。

まずは、データから

・タイトル     原色したいね
・アーティスト   C-C-B
・作詞       松本隆
・作曲       渡辺英樹
・編曲       C-C-B  大谷和夫
・リリース日    1987年9月23日
・発売元      ポリドール
・オリコン最高位  3位
・売上げ枚数    9.3万枚
・THE HITCHART HOT30 最高位 7位
・ベストテンランクイン期間: 1987年10月5日〜10月19日付


 いやいや、今日は、東京は本当に気持ちのよい青空でしたわ。こういう、秋晴れの日は、気持ち良い曲が聴きたくなるよね。 ・・・ということで、C-C-B「原色したいね」を引っ張ってきてみました。

 最近、にわかにC-C-Bが再注目を集めているようですねぇ。折からの80年代ブーム(?)にのって、この当時のアーティストが再び注目を集めているって言うのは、当時をよく知る者(世代)にとっては、うれしいことですね。
 まあ、それとともに、それだけ年取ったって言うか、仕掛けるほうも同世代になったって言うことでしょうねぇ。

 でもさぁ、C-C-Bっていうと、「Romanticが止まらない」ばっかクローズアップされるでしょ。まるで、「一発屋」のごときにさぁ。 これはちょっと解せないな。C-C-Bってそのほかにも結構面白い曲持ってるんだよね。
 「Lucky Chanceをもう一度」、「空想Kiss」は、「毎度おさわがせ」Part2の主題歌。ちょっと、中華かがったメロディが面白かったね。「ないものねだりのI Want You」は、ラップ入りだったしね。今をときめく、オレンジレンジなどのミクスチャーの元祖だね。
 「Romantic〜」以降、作曲を担当した、筒美京平、作詞を担当した、松本隆 両氏ともかなり入れ込んでたもんなぁ

 で、今回の「原色したいね」は、筒美氏作品から一旦離れての作品。メンバーの渡辺英樹氏による作品なんだよね。
 でも、これがいいだよね。。はつらつとしているっていうか、のびのび伸しているって言うか。
 「ないものねだり〜」を最後に、メンバーの関口が抜け、4人になったわけだけど、その直後のシングル「2 Much I LoveU」はなんか、ギクシャク感いっぱいだったもんなぁ。
 一部、歌謡曲マニアの間では賞賛が高い、「2 Much I LoveU」だけど、ワシ的には、このギクシュク感がどうもね。。。
 そのギクシャク感が、この「原色したいね」では一掃されているっていうかね。単純に聴いてても気持ち良いんだよね。
 
 特に田口氏の自由に動き回るシンセ、キーボード。笠氏のドラムも多分、シングルの中じゃ一番重くて激しいんぢゃないか
なと思わせたし、それでいてノリは最高だったしね。兎に角、なにか吹っ切れた感じがありあり感じたな。

 たしかに自ら筒美'Sチルドレンといってたくらいのバンドだから、筒美氏に絶大な信頼を置いてたんだろうけど、ここらで、自らの手でという思いもあったんだろうね。(確かに関口氏が在籍中に1曲、関口作曲であったが・・)
 それに相応しい曲に仕上がったと思いますよ。もちろん、筒美’Sチルドレンといってるぐらいだから、ところどころ、「空想Kiss」を思わせる中華風のメロディが出て来たりするけど。
 
 ただ、これが、最後の「粘り」だったのかもしれないな。たしかに、この後「抱きしめたい」とか「恋文」などのベスト
テンヒットを出したものの、なんか勢いがなくなっちゃったもんね。
 個人的には、そんな印象を持ってるんだよね。 だから、この曲はC-C-Bにとって最後の「打ち上げ花火」だっんじゃないかなと思ってるんですよねぇ。

ちなみに、タイトル「原色したいね」だけど、個人的には、「黄緑色のパステル蛍光色」ってイメージなんだよな。この曲。そうそう、透明な容器に入ったバスクリンみたいな・・・。ベストテンかなんかで、そんな感じのセットで歌いませんでしたっけね・・・? それともワシな思い込みかな。

 それにしても、秋の青空の下で聴くと気持ち良いですよ。この曲。






※2005年9月に書いたものの再掲載です。