更新が遅くなってしまいましたが、ワタシメのサイトの2025年上半期ランキングTOP100を掲載しました。
いつものごとくランキングのデータダイジェスト。
・集計期間: 2025年1月2日〜6月26日付 26週分
・集計期間内ランクイン楽曲トータル 329曲 (前年比 -16曲)
・平均ランクイン週数 4.77週 (前年比 +0.44週) 標準偏差 5.72 (前年比 +0.34)
・トータルポイント20万点オーバー 1曲 (前年比 +1曲)
・トータルポイント10万点オーバー 7曲 (前年比 -1曲)
・トータルポイント5万点オーバー 16曲 (前年比 -3曲)
・・・ということで、2025年上半期ランキングを発表しました。
ベストテン内の顔ぶれ・・・大半が「Mrs.GREEN APPLE」じゃん!
・・・というランキングと相成りました。
ベストテン中 6曲がミセス・・・という。
まあ、事前に分かり切ってたことではあるんですけどね。。。。
私のランキングも今年で50年分のデータが溜まりつつありますが、年間、上半期チャートで、こんなベストテン中半数以上を一組のアーティストで占めるなんちゅうのは、もちろん初めてですわ。
パッと見、異常というか、異様というか。。。。
上半期期間中の、1曲あたりの平均ランクイン週数は4.77週。 これは昨年上半期の4.34週よりもわずかに上回っている。 ただし、平均ランクイン週数の標準偏差も、昨年上半期よりも0.34ポイントあがっているので、超ロングヒットの曲と、比較的短期ヒットの曲との差が昨年よりも大きくなりつつあるとい傾向が見られたという結果。
実際、ベスト20内に広げても、半数以上は2024年以前のリリース曲となっていたりする。
昨年の上半期ランクでも、前年以前リリースの曲はランク上位で見られたが、ベスト20内では9曲と、それでも半数以下だった。
今年は昨年よりも増して、超ロングヒット傾向は増えたという結果になりましたわな。
サブスクの隆盛が超ロングヒットに拍車をかけていると言われている。
まあ、たしかにそれについては、個人的にも異論はない。
ただ、それだけなのか? とは個人的には感じたりしてますが。。。
インパクトが強い楽曲、 刺さるメロディラインの曲・・・つまりはキャッチーな曲のリリースが少なくなってきているんではないのか?
そもそも、次の時代を引っ張っていきそうなパワーのあるアーティストの出現が最近は少なくなってきているんではないのか?
個人的には、こんなところも超ロングヒットを生み出している要因ぢゃないのか? とは感じますね。
なにより、ヒット曲自体の傾向も変わってきている。 ここ数年のポップロック系、つまりはバンド、シンガーソングライター系から、作詞、作曲は別のポップス系、
業界的に言えば、音制連系から音事協系の楽曲に、ヒットの傾向がシフトしてきている時期ではないのか?
音事協系のポップスは得てして、超ロングヒットにはなりづらい・・というのは、日本のヒット曲では大昔からの傾向。
アイドル系の曲は、70年代以降、瞬間的なヒットは多くても超ロングヒットって少ないでしょ。音事協系の曲は火が付くのが早いけど収束するのも早いのよ。だからロングヒットになりづらい。
逆に言えば、音制連系の曲は、、フォーク・ニューミュージック時代の昔からロングヒットって意外とあるんですよ。
今は、その端境期。 ウイークリー単位では、音事協系ポップスがランキングの上位に来ているが、 音制連系の楽曲が、まだ後残りのヒットを続けているため、結果的に昨年以前の楽曲が超ロングヒットという形で、「上半期」という比較的長期の集計のランキングでは上位に多く「残っている」。 それが今年の上半期の傾向なのではないか?
それでも、現在の超ロングヒットも、いずれはパワーダウンの時が来るはずだし、逆に、音事協系の楽曲へへ、さらにヒットの傾向がシフトしていくようであれば、恐らく、現在のような超ロングヒットがチャートの上位に多く席巻することも、徐々に収束していくんではないのか。
個人的には、そう見てるんですけどね。
たしかに、「今」の視点で見ると、ちょっと異常な感じに映るけども、今の傾向が今後永劫に続くということは、まず考えられない。ヒットの傾向は刻々と変わっていくものなのよ。
それが時代と言うもんだと思うし。 だから、今の傾向も、何年か後になって、「そういえば、超ロングヒットっていう時代もあったよね」・・・と思えるようになると思うのよ。
ヒット曲を追っかけ続けて50年近く。今までずーっとそうだったし、この先変わるとも思えない。
今年下半期から、某ビルボードチャートでは、ロングヒット楽曲に対して、サブスクのポイントを減額するハンデをつけるという。
この措置について、個人的には上記のような見解から「はやまったな」と思ってる。
なんで、もっと我慢できなかったのか? どうしてもっと長期を見据えることが出来なかったのか?
データ集計は、一時の傾向でそう簡単に集計方法を替えちゃダメなんですよ。
我慢することも大事なわけです。