かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

2024年06月

2024年上半期TOP100公開しました

告知遅くなってしまい申し訳ないのですが、ワタシメのランキング、2024年上半期TOP100を公開しました。



▼2024年上半期ランキング速報データ
・集計期間 2024年1月4日〜6月27日付 計26週
・全ランクイン曲数 345曲 (前年比 -42曲) 
・トータルポイント20万点オーバー 0曲 (前年比 -1曲)
・トータルポイント10万点オーバー 7曲 (前年比 +3曲)
・全週ランクイン曲数 8曲 (前年比 +1曲) 
・平均ランクイン週数 4.36週 (前年比 -0.33週)

昨年はひげだんの「Subtitle」が上半期だけでトータルポイント20万点オーバーという特大ヒットが出ましたが、今年は上半期の20万点オーバーは無し。 その分、見た目、やや地味な印象があり。
ただ、今年は10万点オーバーが、昨年より3曲多い7曲出た。
まあ、10万点オーバーの大ヒットと呼べる曲は、データ上は昨年よりもやや増えたという結果でしたわ。

その割には、今一つ地味な印象しか残らないのはなんででしょうねぇ。。。

やはり、平均ランクイン週数が昨年よりも若干ではあるけども短かい傾向が出たからでしょうからですかねぇ。。。
そもそも、上位のアーティストのメンツを見ると、昨年まで年間ランキングの常連だった「ひげだん」がいないし、だから何でしょうかねぇ。どうも今一つインパクトに欠ける印象なんだよね。
それでも、Ado、YOASOBI、ミセスは手堅く上位を確保してるんですけど。。。


その中、上半期のトップはCreepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」
まあ、先週まで15週も首位に居座る曲なわけで当然といえば当然の結果ですわね。ぶりんぶりん。。。

ちなみに「Bling-Bang-Bang-Born」。今やこの曲のカバー、リミックスが全世界で広がっていて、SpotifyとかAmazon Musicでは、この曲のカバーやリミックスが無数に配信されているのよ。

この曲に対しての著作権使用料分配はこれから始まると思うけども、全世界からの著作権使用料だけでどのくらいになるんだろう? ってくらい凄いことになると思う。

果たして、作詞、作曲者のR-指定氏 DJ松永氏には、それら全世界からの著作権料のうちいくら位フトコロに入るのか。。。
自分たちで作詞作曲した楽曲が大ヒットすると、さぞかし儲かったんだろう・・とついつい思ってしまうけど。。。

ただ、R-指定もDJ松永も著作権理団体(JASRAC)会員ではないので、JASRACからの直接の著作権料分配はされず、音楽出版社経由での分配となるわけで。。。音楽出版社とのこの曲に対しての管理契約内容次第なのよね。
現実はいろいろとしがらみがあるのよ。。。 結局のところ著作権管理手数料として著作権管理団体と音楽出版社が一番儲かる・・ということはよくあることなので。。。


3位のYOASOBI 「アイドル」は、すでに皆さん知っての通り。
昨年の年間を制し、いまだに人気が衰えず2024年上期半期でも3位。
この曲も「Bling-Bang-Bang-Born」同様、認知は全世界的になっているわけで、日本でもまだまだランクされていくと思う。

こうしてみると、知らず知らずのうちに日本の曲も世界的なヒットになってきている曲も増えてきて知ることがわかりますね。

今がその時代の、まさに端境期なのかも・・・というのがわかるようなランキングだったとは思う
たしかに、ぱっと見、日本のメディアにはあまり出てこないし、テレビ、ラジオでもそれほど頻繁にかかるわけではないので、今ひとつピンとは来ない曲が多いけど。。


順位が前後するけど、2位が、 tuki.「晩餐歌」というのは、もしかすると意外だったかなぁ。
ここまで最高位が3位と、首位とはなっていない。だからか、今一つ派手なチャートアクションを見てた曲という印象は薄い。ただ、上位を長躯維持し、現在もまだ上位に安定している。
ランキングをくまなく見ていれば、これも当然といえるんだろうけども。
チャートアクションのみならず、この曲自体、今一つ印象に薄いのは、このヒトがメディアにほとんど出てこないし、メディアではほとんど取り上げられないからかもしれん。
現在、弱冠16歳のシンガーソングライター。tiktok発のこの曲は15才の時にリリースしたっていうんだから。。。
もはやtiktokからのヒットというのも当たり前。時代は変わりましたね。
個人的には9位がヨルシカ「晴る」というのが意外だったんだけども。 まさかこの曲がベストテン内に入ってくるとは・・・全くの予想外。。
自分でランク作っているのにねぇ。。 こういう全くの予想外のことが起きるのも、ランキングの妙。
だから面白いんだよね。

ムーンライトダンス / 渡辺美里

1989_06_ムーンライトダンス_渡辺美里


今回の1曲セレクトは、「ムーンライトダンス」渡辺美里です。

まずはデータです。

・タイトル   ムーンライトダンス
・アーティスト 渡辺美里
・作詞     渡辺美里
・作曲     小室哲哉
・編曲     小室哲哉
・リリース日  1989年6月1日
・発売元    エピックソニー
・オリコン最高位 2位
・売上げ枚数  18.5万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 7位
・ベストテンランクイン期間:1989年6月12日〜6月26日付

今年は梅雨入りが遅いわりには、蒸しっと来る日があるなぁ。 今日なんかはまさにそんな感じ。
午前中は割と涼しかったけども、午後、晴れてきたらいきなりムシムシしてきた。。。

まあ、千葉特有の蒸し暑さというかね。 40数年前、福島から千葉に越して来た時の夏は、この特有の蒸し暑さにやられてしまったわけで。。 以来、ずっと慣れないんだけどね。。。

でも、こういう不快という特有な季節だからなんですかね。 この季節特有の蒸しっとしたイメージが湧く曲に時々引っ掛かりする。

今回はそんな曲を一つ

渡辺美里さんの「ムーンライトダンス」。

この曲は89年6月1日にリリースされた13枚目のシングル。

全体的にややきつめのリバーブがかかり、ウエットに満ちた1曲。それが恰もこの季節の靄っとした蒸し暑さにリンクする。

「ムーンライトダンス」というくらいだから、月の光の下でのダンスを表現しているんだろうけど、少なくとも、冬の研ぎ澄まされたクリアな月の光の下で・・・というイメージではない。
かといって、春先の「朧月夜」のようなイメージでもない。

梅雨の雨雲が切れた、蒸し暑いよどんだ空気の中、靄っとかすんだ夜空に浮かんだ月の光。
個人的に、この曲からイメージはそんな感じですね。

まあ、ヒットした時期が時期なんで、こういうイメージがついてしまったのかもしれない。真冬にヒットしていたら、もっと違うイメージだったかもしれない。
まあ、ヒット曲の運命なんでしょうね、これも。

この曲がリリースされた1989年は、2年目の「浪人」だった年だ。
いやね、ここでは再三カミングアウトしてるけども、高校時代全然勉強しなかったんで。。。浪人して初めて受験勉強を始めたくらいなんで。。。  人よりも遅れているのよ。

でも、さすがに2年目ともなると、おしりに火が付いた状態だったわ。あの年の今頃は、めっちゃ勉強してたもの。恐らくこれまでの人生の中で本気で勉強したんじゃないか‥ってくらい真面目にやってたな。友達付き合いがあると絶対に遊んじゃうんで、あの年は一切、外部からもシャットアウトしてなりを潜めてたし。。。

そんな訳もあって、音楽・・ことヒット曲からは、意識的に距離を置いていた頃だ。 

もっとも、オリコンの定期購読は続けていたし、ベストテンも「最終回」がアナウンスされたけども見続けていた。 そのくらいだったかなぁ。音楽と接点を持っていたのは。。。

そんなわけで、あの年の丁度今頃は、ヒット曲の動きには、あまり敏感ではなかった。

まあ、あの頃オリコンウイークリーでのチャートの動きについて、毎週かなり詳細な分析されていたんでね。とりあえずトレンド的な動きは把握できたけども、それと、実際の曲がリンクしていないっちゅうね。。。

この「ムーンライトダンス 」もそんな時期に、たしか「ベストテン」で初めて聴いたような気がするな。

正直言えば、個人的に、それまで渡辺美里さんの曲って、あんまり引っかからなかったのよ。もちろん「My Revolution」別格だったし、「悲しいね」なんかはいいなとは思ったけども。
その他の曲は、今一つスルーだった。

まあ、個人的な好み、生理的なところだと思うんだけども、美里さんのまっすぐな歌唱と、バックのポップなメロディのマッチングが、個人的には余り引っかからなかったんだよな。

でも「My Revolution」 「悲しいね」は引っかかったわけで。。個人的には小室哲哉氏と美里さんのコラボっというのは、しっくり感じたのかもしれないな。
うん、両曲とも小室氏の作品だったしね。

この辺も不思議でね。 
これもカミングアウトだけども、正直90年代の小室ブームの頃の曲って、やっぱり、今一つなのよ、個人的には。

でも、80年代の小室氏の曲は、なんかいいんだよね。 あ、これはTMは別にして。 うん、他の人に提供した曲でという意味ですね。TMに比べると、音的に素直だし変な仕掛けもないしね。

「悲しいね」以来、小室氏の作品となった、この「ムーンライトダンス」もご多分に漏れず、個人的には引っかかった。

↑に書いたように「靄の中に浮かんだ月の光」っていう、やや怪しげな絵のイメージが浮かぶし。
絵が浮かぶということは、この曲に引っかかった年いう証拠でもあるしね。






個人的に、この曲のキモは、サビ前のフレーズにあるんじゃないのかなぁ・・なんて思うのよね。
Aメロは、アーフタクトから入る小室氏独特のシンコペーション的なメロディライン。
そのままサビに入るかと思ったら、サビ前の

♪ Old Fashined Love Song for you  〜 ♪ っていうフレーズで、いきなりメロディのリズムが変わるじゃん。

初めてこの曲を聴いたときは正直びっくりした。まったく予想もしてなかったので。
個人的にはこのメロディ進行にやられたような気がするんだよなぁ、この曲については。

まあ、いずれにしても、全体的には↑で書いたような蒸し暑い、靄っとかすんだ夜空に浮かんだ月の光。というイメージではあるんですけどね。



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1985年6月15日 ALL TOGETHER NOW

そうか、今日は6/15だった。。。
・・ということは、「千葉県民の日」。。。 

うんにゃ、1985年6月15日 国立競技場で「ALL TOGETHER NOW」が開催。あれからちょうど39年だ。




この年が国際青年年ということを旗印に、あの当時のロック・ニューミュージックのスターが一堂に会し、国立競技場に6万人の観衆を集めた、世紀の大イベントでしたね。

あの年も土曜だったんだな。 ・・ということは、さぞかし参戦しやすかったんでしょ・・と今なら思うけども、あの時、15歳 高校1年だったワタシは当然「授業」だったわけで。。。。

(あ、ちなみに、県立高校は「県民の日」で休みだったような気がする。BUT、ウチらは私立だったんで関係なかったんだよね。)

いや、チケットが取れれば、RCサクセションの「トランジスタラジオ」よろしく、♪授業をさぼって〜♪ 参加したかった。

けど、取れなかったんだよね。

あの頃、ワタシにとってはコンサートのチケット取るっていうのは、敷居が高かった。
今みたいにネットで予約できるわけじゃなかったしね。プレイガイドに出向かなきゃいけなかったし。。。

何より当時5000円っていうチケット代は、15歳の小僧にはデカかった。。。

今だったら、いろいろと手段を考えてもチケットを取りに行ったんだろうけどなぁ。


このイベントのために書かれた「今だから/松任谷由実 小田和正 財津和夫」




ボーカルの名前だけでもひれ伏したくなる、今や日本ロック・ニューミュージック界のレジェンドだけども、このイベントの時のバックがまたすごい。
Dr 高橋ユキヒロ  B 後藤次利 key 坂本龍一 G 高中正義 加藤和彦  今となってはあり得ない布陣。。 
しかしながら5人のうち、3人が鬼籍に入られてしまった・・時代の流れを感じます。。。 

ちなみにイベントに先立って6/1に先行リリースされていたこの曲(シングル)は、6/10〜6/17付オリコンで2週連続首位。 つまりは、イベント当日は首位だったわけで。。。


いや、それ以上に、今となっては「はっぴいえんど」をこの目で目撃しておきたかった。





今考えても悔しい「世紀のイベント」ですね。


●国際青年年 ALL TOGETHER NOW@国立競技場 1985.6.15  セットリスト

総合司会:吉田拓郎

1stステージ / 吉田拓郎・オフコース
1. お前が欲しいだけ(吉田拓郎)
2. Yes-No(オフコース)

2ndステージ / ALFEE
3. ジェネレーション・ダイナマイト
4. 鋼鉄の巨人
5. 星空のディスタンス

3rdステージ / アン・ルイス、ラッツ&スター
6. Aquarius/Let the Sounshin In  (the Fifth Dimension  cover)
7. You've Got a Friend  (Carole King  cover)

4thステージ / 山下久美子、白井貴子
8. こっちをお向きよソフィア(山下久美子)
9. So Young(山下久美子)
10. ロックンロール・ウィドウ(白井貴子)(山口百恵カバー)
11. 今夜はイッツ・オール・ライト(白井貴子)
12. Chance!(白井貴子)
※白井のバックコーラスはデビュー直後の渡辺美里。注目を集める。  ギターにはVOW WOWの山本恭司

番外編
13. 贈る言葉(武田鉄矢)
14. まんまる(さだまさし・イルカ・南こうせつ、さだまさしのカバー)
15. 愛する人へ(さだまさし・イルカ・南こうせつ、南こうせつのカバー)
16. すべてがラブ・ソング(さだまさし・イルカ・南こうせつ、イルカのカバー)
17. 秋桜(さだまさし)
18. なごり雪(イルカ、かぐや姫のカバー)
19. 神田川(南こうせつ、かぐや姫のカバー)

5thステージ / チューリップ、つのだ☆ひろ、ブレッド&バター、チェッカーズ(シークレットゲスト)
20. 涙のリクエスト(チェッカーズ)
21. I Just Called to Say I Love You (Stevie Wonder cover)

6thステージ / はっぴいえんど
22. 12月の雨の日
23. 風をあつめて
24. 花いちもんめ
25. さよならアメリカ、さよならニッポン

7thステージ / サディスティック・ユーミン・バンド(松任谷由実、加藤和彦、高中正義、高橋幸宏、後藤次利、坂本龍一)、小田和正、財津和夫
26. DOWNTOWN BOY(松任谷由実)
27. MERRY CHRISTMAS MR.LAWRENCE(坂本龍一)〜シンガプーラ(加藤和彦)〜京城音楽 (SEOUL MUSIC)(イエロー・マジック・オーケストラ)〜渚・モデラート(高中正義)〜THE BREAKING POINT(後藤次利)以上5曲メドレー演奏
28. タイムマシンにおねがい(サディスティック・ミカ・バンド)
29. 今だから(松任谷由実・小田和正・財津和夫)

8thステージ / 佐野元春 with the Heart Land、サザンオールスターズ(シークレットゲスト)
30. Young Bloods(佐野元春)
31. New Age(佐野元春)
32. Happy Man(佐野元春)
33. Devil With A Blue Dress On & Good Golly Miss Molly (Mitch Ryder cover)
〜Money (That's What I Want)   (Barrett Strong cover)
〜Twist & Shout (The Isley Brothers cover)
以上3曲メドレー演奏
34. You've Really Got a Hold On Me (The Miracles cover)
35. 夕方 Hold On Me(サザンオールスターズ)

エンディング / 出演者全員
36. ALL TOGETHER NOW


ちなみに・・・最後の「ALL TOGETHER NOW」をJASRACのデータベースで検索すると、出版社が付いてない。
作詞、作曲者のメンツからして、39年も出版社が付いていないとは考えにくいんだけど。。。

いや、逆になるほどですね。。 このイベント、あの当時、あれだけ話題になりながら、いまだに映像パッケージ化されていないのは、JASRACのデータベースでこの曲のみて腑に落ちましたわ。
端から、商品化するつもりはないし、今でもないんだ。

その前にwikipediaをみると イベントの主催は 日本民間放送連盟、国際青年の年推進協議会
後援に 文部省、労働省(当時)、郵政省(当時) とある。

・・ははん、国が絡んでたイベントだったんですよね。 これでは、営利目的の製品化も難しいですよね。





TOMORROW / 岡本真夜

1995_06_tomorrow_岡本真夜



今回の1曲セレクトは、「TOMORROW」岡本真夜です。

まずはデータでする。

・タイトル    TOMORROW
・作詞      岡本真夜 真名杏樹
・作曲      岡本真夜
・編曲      十川知司
・リリース日   1995年5月10日
・発売元     徳間ジャパン
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数   177.3万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1995年5月29日〜8月7日付
・タイアップ:TBS系ドラマ「セカンド・チャンス」主題歌

ここまで1700曲ほど書いた「1曲セレクト」。
個人的に苦手な「演歌」を除いて、90年代前半までのロック、ポップス系のいわいるミリオンヒットはあらかた書いた・・と思ってたんだけどね。。。

たまに、過去に書いた曲のアーカイブスを調べてみると、実際はまだまだ抜けがあるんですよね。。
意図的に書いてなかったのもあるんだけども、すでに書いたものとずっと思ってて、実際は書いてなかった・・っちゅう曲もあるんだよなぁ。

今回引っ張ってきた曲は、まさにそんな曲ですわな。

岡本真夜「TOMORROW」

mixi時代を含め、アーカイブスを検索してみたら・・・出てこない。。。

いやー、この曲なんかは絶対に書いたと思ったんだけどなぁ。。。。

ミリオンヒットでも個人的に触手が伸びなかったような曲は、意図的にこれまで書いてことなかった・・というのはあるけども、この曲はそんなことなかったしな。。
むしろ、初めて聴いた時から引っかかった曲だった。

この曲を初めて聴いたのはいつだったんだろ? うーん、思い出せない。。。

29年前と言ったら、社会人2年目、まだ害虫駆除会社に勤務していた頃。
2年目ということで、一通りの仕事の手順は覚え、ひとりでも行動できるようになり、やっと仕事の面白さを覚え始めていた頃だ。
確かに月に1/3ほど深夜勤があり、体力的には大変だったけども、なんせ20代中盤という若さだったからなあ。不規則な勤務でも苦にはならなかった。(今だったら絶対に死ぬな。。。きっと。。)

まあ、そんなわけで、定期的な深夜勤務ということもあり、この曲が主題歌となっていたドラマ「セカンド・チャンス」は見ていない。

・・・ということで、ドラマからこの曲を知ったわけではなかったと思うんだけどね。

やはり、リリースされた後にbay fm「POWER COUNTDOWN JAPAN HOT30」にランクされてから知ったんだったっけなぁ。。。

兎も角、素直メロディラインに 疾走感のあるモータウン系という組み合わせが新鮮で、一発で引っ掛かったのは覚えてる。
この手の曲って、それまでありそうではあったんだけどもね。 いや、もしかしたらそれ以前にもこの手の曲はあったのかもしれない。ただ個人的に届かなかっただけで・・・。
いずれにしても、初めて聴いたときはめっちゃ新鮮に聴こえたな。

ただ、この曲が、岡本さんのデビュー曲とは思わなかった。
すでに、何年かのキャリアを積んだヒトが、ドラマ主題歌に大抜擢されてブレイク。。。
そう思ってたんだよね。

いや、そのくらい、すでに出来上がってた曲と感じたよなぁ。

まあ、十川知司氏のアレンジも冴えてたというところも大きかったんだろう。

90年代の十川知司氏といえば、それまでチャゲアスやASKAソロ名義の数々の楽曲でアレンジの手腕を発揮し時代を席巻していたしな。


時代は90年代も中盤。 タイミングとしては、trfの大ブレイクで小室サウンドが注目。一方でシャ乱QやL⇔Rがブレイク。 うん、スピッツの「ロビンソン」が大ブレイクしたのも同じころですね。

そんな中で、90年台初頭を席巻した80年代の大御所ロックアーティストの勢いに陰りが見え始め、ビーイング系はややスローダウン。

代わってtrfの大ブレイクで小室サウンドが台頭。一方でシャ乱QやL⇔Rなどの新たなバンドがブレイク。 うん、スピッツの「ロビンソン」が大ブレイクしたのも同じころですね。

そんな時代が大きく動いてた同時期、岡本真夜さんもこの曲で出ていたわけなんだよね。

wikipediaによると、上京してからデビューまで2年半。その間デビューが3回延びたとある。

それからすると、仮に上京してすぐにデビューした場合、92年にはデビューしたかもしれない・・ということになる。

もし、この「TOMORROW」が92年にリリースされていたら。。 果たしてここまでの大ヒットになったのか・・といえば、正直、断言する自信はないなぁ。

もちろん、タイアップしたドラマ「セカンドチャンス」は無かったわけだし。。 いや、仮に他のタイアップが付いてたとしても、これだけのヒットになっていたのか!?

楽曲のクオリティ云々という前に、果たしてこの曲が1992年という時代にマッチしていたのか・・というと、やっぱり疑問だしね。

1995年って、↑で書いたように新たなアーティストの台頭によって楽曲の志向もそれまでと変わってきてましたよね。

個人的には、それら新興アーティストの曲とか、同時期にヒットしていた、THE BOOM「風になりたい」や、大黒摩季の「ららら」あたりから、乾いた温度感を感じるんだよね。ちょうど1995年の今頃のヒットには。

そんなヒット傾向の時代に、この「TOMORROW」っていう曲はピッタリマッチした・・ような気がしてならなんのよ。 うん1995年っていう時代だったからこそこれだけのヒットになったような気がするんだよな。

昔、筒美京平氏が「1973年なら1973年の色がある。ヒットさせるにはその年の色を出さなくてはならない」っておっしゃっていたけども、そういうことなんだよね。

もっとも、職業作家の時代から、シンガーソングライターの時代に変わったわけで、シンガーソングライターが、そんな時代の色を追いかけるように曲を作るということはないだろうから、この「TOMORROW」にしても全くの偶然なんだろうけどさ。





この曲のMVを見ればすぐわかるんだけども、そういえば、岡本真夜さんって、デビューしてから暫くはテレビにも出ない、マスコミに顔を出さない・・・など正体を隠してたんだよね。

それなのに曲は、ロングヒットで売れ続けていたし、声質やCDジャケットの横顔シルエットから、相当な美人なんじゃないか・・とか、逆に 実は岡本真夜って覆面アーティストで本当はいないんじゃないか・・とか囁かれていた・・ような記憶もあるなあ。

その後しばらくしてテレビ初登場の際、ワタシも見てたんだけども、想像していたよりも、ちょっとジミメのルックス(失礼)ちょっと拍子抜けした記憶がありますね。

その昔、やはりCMタイアップでの声質から、相当な美人じゃないかと囁かれた久保田早紀さんが「異邦人」の大ヒットでテレビに出演したときに、想像通りの美人だったことから、岡本真夜さんもそうなんじゃないか・・なんて期待したりもしたんだけどね。

ただ、だからと言って、楽曲の売り上げには支障がなかったし、この曲一発で終わらず、その後もコンスタントにヒットを出し続けてきたことからも、ヒットアーティストとしての実力は相当なものなんですけどね。。。

ちなみに、岡本真夜さんのテレビ初出演は95年の「紅白」とあるけど、そうだったかなぁ・・・。
なんか、もうちょっと早い段階で出演してたような記憶があるんだけどね。



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トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代



5/31公開、(音楽)業界的に話題になっている映画「トノバン 音楽家加藤和彦とその時代」
近くのTOHOシネマ市原でも上映ということで、早速「レイトショー」。
今日が初日に加え土曜日ということもあってか、レイトショーにも関わらず、結構な人の入りでしたわ。

会社に業界枠のチケットがある・・・というので、個人的にはチケットいただいていたわけで。。。
うん、生業の社外理事を務め、↑の映画にも出演していらっしゃる フジパシ会長の朝妻一郎氏から回ってきたんだと思うんだけどもね。。。

作曲家・プロデューサー・アーティストと、60年代以降マルチな活動をされていた、トノバン・加藤和彦氏について、関わった業界関係者・アーティストの証言でつづる いわいる業界モノの「ドキュメント」映画。
ではあるんだけども、加藤氏がかかわった楽曲がふんだんに使われた、音楽的映画でもありましたね。
これを見ていると、60年代のフォークル、70年代のサディスティック・ミカ・バンド、80年代のソロ活動とひとつのジャンルにとどまらない、加藤氏の音楽性の広さと、交友関係に舌を巻く。
ただ、加藤和彦氏本人に加え、高橋幸宏氏、坂本龍一氏・・・と、最近亡くなった方からの証言を聞いてると、どうしても時代の流れを感じてしまいますわ。。。
最近、この手の業界モノドキュメント映画も増えてきたんだけども、途中でダレル構成が多いんだね。
でも、今回の映画は、音楽がふんだんに使われていたこともあってか、途中でダレルこともなく2時間継続して楽しめる。
業界人にとどまらず、70年代 80年代フリークと自他ともに思っている方には、めちゃくちゃ勉強になる1本だと思いますわ。
まあ、恐らく1年くらいしたら、BSフジあたりで放映するんだろうけども、使用されている音楽は、映画館のスクリーンで「爆音」で聴くことを想定しての音質ですね。まるで「ライブビューイング」。
・・というわけで、映画館で見た方がより臨場感はあると思いましたわ。(当然ですわな)
ちなみに、映画の途中で流れた、1977年1月に出演したフジテレビ「ニューミュージック・スペシャル」の映像。
これ、今回初めて見た。新発見でしたわ。
これをみると、「ニューミュージック・スペシャル」って、意外と、公開されていない映像がまだ眠っているのかもなぁ。。。
「ニューミュージック・スペシャル」の映像こそ、DVDあるいはブルー・レイにまとめて欲しいよなぁ。
ジャパニーズロック、ニューミュージック(今でいうシティ・ポップス)の歴史として絶対に金字塔になると思うんだけど。。。。
まあ、一つのレーベル、事務所ではなく多岐にわたったアーティストが出演しているから権利関係クリアするのが難しいんだろうけどな。。。
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