かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

2024年03月

【キニナル曲】タイムマシン / SEKAI NO OWARI


202403_タイムマシン_SEKAI NO OWARI



・タイトル   タイムマシン
・アーティスト SEKAI NO OWARI
・作詞     Fukase
・作曲     Saori
・編曲     
SEKAI NO OWARI
・リリース日  2024年3月13日
・発売元    ユニバーサル
・タイアップ: Netflix映画「赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。」主題歌
アルバム「Nautilus」より

めちゃくちゃ好みの傾向の曲という訳ではないんだけども、ここんところ、引っかかってくるんだよな。この曲。
サビの ♪ タイムマシンに乗って チックタック チックタック〜 ♪ って部分。
そもそも、タイムマシンにのって、チックタック〜 ってどういうシチュエーションなの? 
我々世代としては、タイムマインっていうとどうしてもドラえもんの「タイムマイン」を想像してしまう。 

でもあれは、チックタックチックタックなんて、振り子時計を逆回転するようには時間を遡らないぞ・・なんてね。。
そんな余計な詮索をさせるぐらい、なんか妙に引っかかるのよ、この曲。
曲想はセカオワらしい、心温まるメルヘンチックな童謡・童話な二次元的な世界。
セカオワとしては既定路線って感じですよね。

これはこれでいいと思うんだけども、個人的には、一昨年の「Habit」のような攻めてるセカオワのほうが、最近は面白いなとは思う。 一回り回って、原点回帰ってというところでしょうかね。




2023年世界の音楽産業売り上げ

amassに、2023年の全世界のレコード産業売り上げについてのレポートが。。

↓ コレ



あまり実感はわかないけども、2023年の世界のレコード産業売り上げは、前年比10.2%増の286億ドル(約4兆3千億円)。9年連続で前年比増のようだ。

内訳としては、ストリーミングが約68%、フィジカルメディア(アナログレコード・CD)が約18% と両者とも売り上げは前年比を上回っているとのこと。

ストリーミング有料会員数は初めて5億人を突破したらしい
・・けど、まだそんなもんなんだ。。。っていうのが正直な個人的感想かなぁ。。。
現在世界の人口は80億人。そのうちの5億人だから6%に過ぎない。
それを考えると、そんなに大した数字でもないように見えるけど。。。 どうなんでしょうね。
しかも、増加数はここにきて頭打ちとも言われているし。。。

↑のように今はストリーミングが、音楽産業の売り上げをけん引しているメディアであるわけだし、これの伸びがこの先落ちてくれば・・と考えると、ちょっと心配ではありますね。
もっとも、この先、これに代わるメディアが出てくれば、話は別だけども、今のところ「これ」という決め手が出てきていないし。。。

なおデジタルダウンロードは、前年比7.9%減。
どうも、ダウンロードの斜陽は決定的のようだ。

まあ、ストリーミングとダウンロードは二律背反的な関係だろうから、ストリーミングが伸びればダウンロードは落ちるのもしょうがないんところなんだろうけども。。。

フィジカルメディア売り上げの49%はアジア圏とのこと。具体的な国名出てないけども、おそらく依然日本がけん引してるんだろうね。

・・という感じで、第3者的に見て、今一つ盛り上がってる様な気はしないんだけど、世界的に見ると、全体的な音楽産業売り上げは、まだ右肩上がりを続けているようですね。


ちなみに、音楽市場規模は1位アメリカ、2位日本、3位イギリス、4位ドイツ、5位中国・・・
上位に変化は無しではあるけども、中国が売り上げ前年比25%増で上位の国の中では伸びが著しい様だ。
GDP同様、音楽市場規模においても中国がアメリカを席巻するのも、そう遠い未来じゃないかもしれん。
・・・というか、日本が依然2位にガムばっているのがなんか信じられない気もしたり。。。


だけども、このまま中国の市場規模が伸び続け、日本が2位から転落するようなことがあれば、おそらくK-POPは、ターゲットを日本から中国に切り替えるだろうね。
K-POPは自国のパイが小さいことが分かっているから、市場規模が大きな国へ出ていく戦略をしているわけで。。。

K-POPの人たちが「日本ダイスキデス!」っていってるのは、ありゃ、見せかけだからさ。 日本の音楽市場規模が世界2位で、それだけお金を落としてくれるんで大好きなわけで。中国の方が儲かるってわかれば、すぐ切り替えてくると思いますよ。

まあ、いまもその傾向は少しずつ出てきているし。。まあ、日本のチャートだけ見てると、その辺見えてこないけど、Spotifyなどの世界規模の配信サイトの仕事をしてると、少しずつ見えてきたり。。。。

逆にJ-POPが世界に出ていかないのは、国内の市場規模のデカさが足かせになっているのかも。。。今のところ世界に出ていかなくても国内マーケットで事足りてるんだろうし。。。 市場規模縮小によりランクが落ちて、おしりに火が付けばJ-POPも意識が変わるんだろうけどね。



だんご3兄弟 / 速水けんたろう 茂森あゆみ ひまわりギッズ だんご合唱団

1999_03_だんご3兄弟



今回の1曲セレクトは「だんご3兄弟」速水けんたろう 茂森あゆみ ひまわりギッズ だんご合唱団れす。

まずはデータれす。

・タイトル   だんご3兄弟
・アーティスト 速水けんたろう 茂森あゆみ ひまわりギッズ だんご合唱団
・作詞     佐藤雅彦 内野真澄
・作曲     内野真澄 堀江由朗
・編曲     堀江由朗
・リリース日  1999年3月3日
・発売元    ポニーキャニオン
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数  291.8万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1999年3月15日〜4月19日付
・タイアップ:NHK「おかあさんといっしょ」より

最近の常套句になっていますが、久しぶりの「新規・1曲セレクト」です。
って、過去のアーカイブみたら、先月、平田隆夫とセルスターズの「悪魔がにくい」を書いてたんで、1か月ぶりか。。。

いやー、もっと間が空いてたような気がしたんだけどね。

いずれにしても、テレワークのおかげで仕事でメールとかチャットをすることが多くなり、その分「ビジネス文章」を書く量も半端なく多くなったんでね。 仕事以外で文章を書くのがどうも億劫になってきたこともありーの。 
なんで、空いた時間にこうして曲のレビューを書くことも少なくなってきたんだけども。。。

まあ、たまにね、こうして書きたくなることもあるわけで。。。 


・・ということで、「予期せぬブーム」っていうのはあるもんで、うーん、最近の「大谷ブーム」っていうのも、予期せぬブームなんでしょうかね。 それとも必然なんでしょうかね。。。

今回引っ張ってきた、この曲「だんご3兄弟」っていうのは、全くの予期せぬブームだったんじゃないんかなぁ。。。

今から25年前、1999年の3月。 その日は突然やってきた・・・。

っていう印象があるんだよな。個人的には。

オリコン初登場は1999年3月15日付。 週間売り上げ枚数は 初動で102万5700枚。

そうそう、ぴっくらこいたのを覚えている。 個人的には全くの想定外・・というか、たしかあの時点でまで、この曲の存在すら知らなかったような気がする。今思い返せば。

もっとも、あの頃は生業の仕事のことで頭がいっぱいで、ヒット曲からは やや距離を置いていたこともあった。 加えて、その後ずっと付き合うことになる「痛風」っちゅう持病が、初めて発作を起こしたのも、ちょうどこの頃だったんだよな。

なので、あんまり曲について深堀していなかったっていうのもあるな。

・・にしてもよ、初動でいきなりミリオンセラーっちゅうは、やっぱり想定外だったよなぁ。

まず感じたのは、やっぱり、「子供」向けの曲は、発火するととてつもなく大きな爆弾になるってことだよなぁ。

そもそも僕らが子供の頃の「たいやきくん」なんて、まさにそうだったわけじゃん。 そそそ「およげ!たいやきくん」。

あの曲が、まさか450万枚のこれまでの日本の最高売り上げシングルになる・・なんて、誰も予想もしてなかったわけでさ。

全く同じ現象だったですよね。

でも、考えてみたら、「たいやきくん」ブームが1976年で、 この「だんご3兄弟」が1999年。
23年の時が流れていたわけで。 
そそそ、ちょうど「たいやきくん」の頃のブームの中心世代だった子供が大人になり、そのお子さんたちの世代が「だんご3兄弟」っていう方も多かったんぢやないかのなぁ。

つまりさ、「たいやきくん」のジュニア世代が、この曲に飛びついた・・と。

そう考えると、時代は巡り巡る・・っていうんかなぁ。

まあ、まさか、それを見越して、この曲をプッシュした・・・っていう人は、おそらくいないとは思うんだけどね。 

・・というか、全くの偶然だったからこそ、ここまで刺さったんだと思うし。。。 マーケティング的に見こして、もし、この曲をプッシュしていたんならば、ここまで大きなブームにはならなかったんじゃないんですかねぇ。

うん、ブームなんてもんは意識して作れるもんじゃないですしね。

あとは、子供向けなのに大人が共感できるかどうか。 

「たいやきくん」の時だってそうだったわけじゃないですか。

♪ 毎日毎日 僕らは鉄板の上で焼かれていやになっちぇうよ〜 ♪ っていう歌詞が、「毎日毎日、マイン電車に揺られて 会社という鉄板の上で上司からやんや言われていやになっちゃうよ〜」っちゅうサラリーマンの哀歌だってさぁ。

まあ、「だんご3兄弟」の場合は、あそこまでは暗い気分にはならなかったと思うけど やたらと「〇〇〇3兄弟」なんて揶揄されたしなぁ、大人の間でも。

♪ 朝になって固くなりました〜 ♪ って言った何のこと? とか言われたりも。。。

いずれにしても、子供向けの曲に大人が共感すると、とてつもない爆発てきなブームになるってことは、時代を超えて共感できたってわけで。。。

で、いずれの大ヒットで、一番ホクホクだったのは、もしかすると、ポニーキャニオンさんだったかもな。。。

「たいやきくん」、「だんご3兄弟」 いずれもポニーキャニオンさんからのリリースだったわけで。。。





動画、どうも、いつものYOU TUBEには「歌ってみた」のような動画しかなかったので、今回はニコ動から。。。。


ところで、個人的に、この曲と言って、真っ先に思い出すのは、仕事さぼって、営業車の中で1日本を読んでたあの日だな。

1999年のあれはいつだったんだろ? めちゃくちゃいい天気だった。仕事するふりして営業車で外回りに出たんだけども 途中で仕事する気がなくなって。。。 あれは、佐倉のどこかだったと思うんだけどなぁ。ショッピングモールの本屋で立ち読みしてたら、1冊の本が目に止まったのよ。

田家秀樹氏著の 「読むJ-POP 1945-1999私的全史」 

↓コレ




田家秀樹氏の生まれた時から、1999年まで自身の音楽体験を、その時々の社会情勢と絡めたJ-POPの通史。

ぺらぺらめくってたら、これが面白くてね。 
2〜3ページ読んたところで購入。
田家氏の、平易だけども巧みな文章に、自分の子供の頃からの音楽体験記と完全に一体になっちゃって。。。 営業車の中でも止まんなくなって最後まで読み切ってしまった。

読み切った後、真っ先に感じたのは、「やっぱり音楽の仕事をやりたい」という思いと、「自分はいったい、ここでなんやってんだろう? 」 ・・という思いだったなぁ

仕事さぼったりするくらい、本気でやりたくもない仕事に、いつまでぶら下がってるんだろう・・・

いや、あの時点では、いつ辞めようか・・という気持ちにはなっていたんだけども、今一つ踏ん切りがつかなかったんだよ。

あん時、すでに30歳になってたのよ。 30になると転職先は一気に減るよ・・とか言われてたし。。。


でも、この本に出合ったことで、踏ん切りがついたんだよね。 
で、結局のところ2000年2月いっぱいで、新卒で入社した会社は退職することになるんだけどさ。 


あんときに、ラジオから流れていたのが「だんご3兄弟」だった。これは、よく覚えてるんだよね。

だからさ、この曲聴くと「曲の内容が〜」とか「歌詞の内容が〜」っていう前に、いまだに「決断の思いに」になった、あん時の光景がフラッシュバックするんだよなぁ。


あれ「だんご3兄弟」がヒットのピークだった、1999年の3月だと、ずっと思ってたんだけども、今、手元にある「読むJ-POP」の巻末を開けてみると「第1刷 1999年8月31日」とある。

・・ということは、あれは、1999年9月だったのかなぁ。。。。

新卒の会社に「辞表」を提出したのが、1999年9月末っていうのは覚えてる。

なので、この本に感化された、すぐ後に「辞表」を出したんだな、きっと。
それだけ感化されたんだろうと思う。この本には。  ・・というか感化されたのよ。

いまでも、いつも手元にあり、なんかの折にはいまだに読み返しているし。。。

この1曲セレクトにしても、楽曲のレビューにしても、この本があったから書いてる・・っそんな気もするんだよね。そのくらい個人的には影響があったな。


よろしかったらポチッと押してね

にほんブログ村 音楽ブログ J-POPへ
にほんブログ村

卒業 / 尾崎豊

1985_03_卒業_尾崎豊






今回の1曲セレクトは、「卒業」尾崎豊です。

まずは、データです。

・タイトル      卒業
・アーティスト    尾崎豊
・作詞        尾崎豊
・作曲        尾崎豊
・編曲        西本明
・リリース日     1985年1月21日
・発売元       CBSソニー
・オリコン最高位   20位
・売上げ枚数     7.4万枚

 さすがに、「卒業」シリーズも3回目にもなると、鬱陶しくなってきたんで、そろそろオーラスに参りたいと思います。

 最後はやっぱし、卒業 / 尾崎豊

で締めたいですね。


 そもそも、尾崎を意識した・・・というか、ちゃんと聴きだしたのは、あの「事件」以来なんだよね。
 
 あの事件⇒1992年4月 尾崎豊逝去

 それ以前は、ほとんどきちんと聴いてもなかったんだなぁ。

個人的に尾崎の存在を知ったのは、1984年夏、日比谷野音で開催された「アトミックカフェ」という2日間行われた「反核コンサート」ですね。

2日間連続で出演予定だった尾崎が、初日の出演の時に、高さ7mのPAセットから飛び降りて両足骨折。 2日目の出演が出来なくなって、お詫びのしるしに白いハトを一斉に飛ばした・・って、あの伝説のコンサートですわ。

PAから飛び降りたことに関して、「なんかやな予感はしたんだけど、勢いでやっちゃった」・・と月刊・明星の記事に飄々とかたる尾崎のインタビューを覚えてるな。

でもね、個人的には、あの時は、そんな「やんちゃなアーティストがいるんだ」ってことぐらいしか気にならなかった。

個人的に本当に尾崎が視界に入ってきたのは、今回引っ張ってきた「卒業」がヒット。続くリリースされたアルバム「回帰線」がオリコン1位を獲得した直後。 オリコンで組まれた「特集」を読んでからですね。

尾崎のコンサートにきていたオーディエンスのインタビュー。いわいる後年の尾崎信者と言われたような方たちだったけど。。一様に社会からロックアウトされたような方たちで。。。

それを読んで、これは、自分とは違う世界のアーティストなんだ・・・って感じたんだよね。

 ・・そういうこともあって、以来、尾崎はずっと素通りしてたんですよ。

 そこに来ての、突然の尾崎の死。 これは、なんとなく、素通りしてたワタシにも、なぜかグサッとこころのどこかに来たものがあったなぁ。
 プラス、件のオリコンチャート研究会のリーダーが、あの事件以来どっぷりはまっちゃったんだなぁ。尾崎に。

 でもね、あれ以来、この曲をちゃんと聴くようになったのは確か。
 そして、85年当時、あれだけうっとうしかったこの曲が、すっと自分の中に入ってきたのも確か。
 7年の年月の間に、挫折を経験したり、物事を深く考えるようになってきて、やっと、この曲の意味が理解できるようになってきたんだと思うな。
 
 でも、理解すれば理解するほど、この曲の「純」なところも分かってきたな。
 尾崎の曲は、どんなに力いっぱい全力疾走してても、煽ってても、根の部分は「純」なんだよね。
 まず、もって、尾崎の曲は、ビジネスライクというところが、ほとんどと言っていいほどない。 今は、これだけ「純な心のハケ」を歌えるアーティストは、まず、いないでしょ。 いや、あの時代もなかなかいなかったと思うな。

 本当の「アーティスト」・・・・なんだよね。

 自分の心のハケを表現するのがアーティスト。プロジェクトのためぢゃない。お金のためぢゃない。
 果たして、そういうアーティストって、いまはどれだけいるんだろう?
 ほとんどは、曲作る前から皮算用してるんでしょ、きっと。。。オリコン何位とって、何万枚売ればなんぼ儲かるとか・・。ソロバンはじいてるでしょ。
 その時点で、既に「アーティスト」ではないんですよ、本当は。

 それに、歌い手が「純」ならば、聴き手も「純」なんだと思うな。だから、そういうところが「癒しに」繋がって、一見「信者」のように見えるんだよね、きっと。

 でも、普通は、「大人」⇒権力側に付くにしたがって、この辺って忘れていくもんなんだろうな。
 
 だけど、ワタシ、今、この曲が今までで一番ワカルっていうか、いまのワタシの心境、いいたいこと、そのままなんだよね。 

♪ 信じられぬ大人との争いの中で 許しあい一体何、分かりあえただろう? うんざりしながら それでも過ごした 一つだけ分かってたこと、この支配からの卒業 闘いからの卒業 ♪

 究極のところは

♪ あと何度 自分自身 卒業すれば 本当の自分にたどりつけるだろう? ♪

 なんだろうな。


 ・・・・ということは、ワタシャ、全然「大人」になっていないってことなんだろうな。。。
 まあ、未だになりたいとも思わないけどさ。
 
 少なくとも、エンタメに関わっている限りは、「大人」になったら終わり・・・っていうのが自論だからさ。
 エンタメなんて、気持ち子供だからできるんですよ。 ソロバンはじいて皮算用するようになったら、エンタメなんて終わりですわさぁ。
 でも、実際は、「サラリーマン」って言う立場だと、そういう「大人」との闘いなわけさ。いくらエンタメに関わっているっていっても。

 そういう、理想と現実のギャップの中で、一層分かり合える曲なんだろうな。この曲って。
 単に、この曲が指してる、「管理教育」っていう「学校」の中の世界だけぢゃない。実社会にも充分当てはまるんですよ。

 もしかすると、それに気付き始めてる年代なのかも。。。私らの年代って。。


 しかしながら、もし、尾崎があのまま、生きてたら今ごろはどんな歌、歌ってたんだろう? 享年26歳だった尾崎も、生きていれば今年50になったはずなんだよね。
 未だに、純な歌、歌ってんだろうな。 それとも、昨今の業界の腐った利潤争いに嫌気さして、メジャーの場からは消えてたかな?

 それでも、あの当時はデカイハコばっかで行ってたライヴも、今では場末のライヴハウスなんかでやってたりして。。
 そしたら、見に行けたんだけどなぁ・・。と、つくづく思ったりして。。。

 


人気ブログランキング

卒業〜GRADUATION〜 / 菊池桃子

1985_03_卒業_菊池桃子





今回の1曲セレクトは、「卒業」菊池桃子です。

まずは、データでっす〜

・タイトル     卒業〜GRADUATION〜
・アーティスト   菊池桃子
・作詞       秋元康
・作曲       林哲司
・編曲       林哲司
・リリース日    1985年2月27日
・発売元      バップ
・オリコン最高位  1位
・売上げ枚数    39.4万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 2位
・ベストテンランクイン期間:1985年3月11日〜4月29日付
・タイアップ:日本テレビ系単発ドラマ「卒業」主題歌


 はいっ!、斉藤由貴の「卒業」ときたら、この曲しかありませんっ・・・・という具合に、ほとんどの方のご想像通り、菊池桃子の「卒業」を持ってまいりました。

え? なんで、斉藤由貴さん「卒業」と来たら、菊池桃子さん「卒業」かって?

はい、タイトルが同じ「卒業」だから・・・。っていうのもあるけども、ヒット時期がもろ被るんだよね。この2曲。

同じ1985年3月のヒット。

恰も、ワタシがちょうど中学校卒業の頃ですわ。

だからね、中学校卒業というと、この2曲がダブルのよ。ワタシん中では。。。


ちなみに、当時、「ザ・ベストテン」のランキングを「記録」するのが、ワタシの「週課」となっておりまして。。。

同じようにベストテンのランクを記録してた「同朋」の方って、全国にゃたくさんいるんだろうなぁ。 いや、あの当時はネットなんかなかったし、周りにやってた方は誰もいなかったんで、こんなことやってるの、ワタシぐらいなんだろうなぁ・・・なんて思ってたんだけども。。。

あの頃の「ベストテン・記録ノート」をひっさびさに紐解いてみた。

IMG_20240310_113236


11位の「卒業〜GRADUATION〜」が菊池桃子さんで、20位の「卒業」が斉藤由貴さんですね。

こんな感じで「同名タイトル」でランクインしてたんで、菊池さんの方は「〜GRADUATION〜」って副題も書いて見分けてたんだうろねぇ。。。

いや、記憶では「卒業(斉藤)」「卒業(菊池)」って書いてたような記憶もあったんだけどね。。。


 斉藤由貴の「卒業」がミディアムアップテンポなら、こちらは「スロー」。
 斉藤由貴の「卒業」がジャパニーズアシッドなら、こちらは思っきり「ポップス」

 ・・・と、同じ「卒業」でも、かなり好対照な曲でしたね。キーが「メジャー」というところは同じだが。。
 まあ、「卒業」だもんね。お祝いの席だもんね。これ、「マイナー」キーだったら、逆に「怖い」わね。

 それと、情景的に、比較的、活発的な雰囲気のある、斉藤由貴の「卒業」にたいして、こちらは、かなり大人しめな主人公をイメージするなぁ。
 
 ただね、同じなのは、どちらも、「都会」が舞台ではないことかしらねぇ。。。

♪4月が過ぎて都会へと旅立っていくあの人の 素敵な生き方頷いた私〜 ♪

 うーん、↑で「おとなしめ」な主人公って書いちゃったけど、それだけでなく、なんとなく大人っぽいよなぁ。
 これって中学生? 高校生? 

 うーん、この時、菊池桃子16歳・・・ということは、高校の卒業ではないよなぁ。
 でも、中学生で「生き方」に頷くかぁ。。。。と思わず、ちゃちゃを入れたくなったりして。。。。

 しかし、このころはまだ、秋元氏もかなり「まとも」な詞を書いてたんですよね。いやはや、ほんとの「プロ」の作詞家っぽいですよ。ワタシも好きでしたもん、このころの秋元氏の詞は。。一方で、とんねるずの「一気」とか「青年の主張」もあったんだけどさ。。。。

 なによ、この落差は。。。って感じだよね。

 話がズレた。

 ・・・で、曲は林哲司氏。 もう、このヒトといえば、ミスター84年、85年といっていいほど、この時期、大当たりしてた作曲家ですね。ほんと、今聴くと、一発で84年ってわかるよなぁってくらい、あの時期を象徴するようなメロディですよね。
 林氏の著書「歌謡曲」にもあるんだけど、本来は「アイドル然」とした曲は好きでない・・とのことなんだよね。
 だから、この曲に限らないけど、菊池桃子の初期の曲って、他の同世代のアイドルの曲とはちょっと違うんだよね。

 特にサウンドに関しては、ほとんどニューミュージック。同じ林氏プロデュースのオメガトライブと変わらないもんね。
 
 80年代も中盤に差し掛かり、あたらなフォーマットのアイドルが出てきたなっていう感じではワタシも見てたなぁ。だから、菊池桃子のレコードは、当時からもってたんだよね。

 まあ、単純に好きだったからってのもあるけど。。

で、人気もこのころが最高調でしたねぇ。この「卒業」の39万枚が菊池桃子の最高セールス。
 おニャン子登場前夜。80年代の80年代らしいアイドルの最後の輝きの時期だった・・といえるかもね。

 そして、秋元氏は、爆弾落としにまわったわけです。


 あ、それから、この曲、日本テレビで放送された、単発ドラマ「卒業」のテーマ曲だったてことは、意外と忘れられてるかなぁ。
 私はしっかりみてるんだよね。そのドラマ。ただ、内容は全く覚えてない。アイドル特有の中身はないドラマだったような気もするが。。。。
 あ、ただ、ジャケ写で菊池桃子が着てる制服は、たしか、ドラマの衣装なんだよね。なんか、それだけは覚えてるな。。




人気ブログランキング

卒業 / 斉藤由貴

1985_03_卒業_斉藤由貴




今回の1曲セレクトは、「卒業」斉藤由貴です。

 まずはデータでっす。

・タイトル     卒業
・アーティスト  斉藤由貴
・作詞       松本隆
・作曲       筒美京平
・編曲       武部聡志
・リリース日    1985年2月21日
・発売元      キャニオン
・オリコン最高位  6位
・売上げ枚数    26.4万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 4位
・ベストテンランクイン期間:1985年3月25日〜5月13日付
・タイアップ    明星食品「青春という名のラーメン」CM曲



 さーて、お立会い! 3月といえば、昨日も書いたけど、卒業シーズン・・・と来たら、「卒業ソング」・・ということで、いよいよ真打の登場。今日からダシオシミしないで、バンバンいきまっすよん。。。
 
 ということで、今日は、斉藤由貴「卒業」から・・・

 この曲は、不思議な感じだったよね。ジャパニーズアシッドで、真っ直ぐで・・・、一歩違ったら文部省唱歌かと思ったくらい。それだけ、斉藤由貴ってヒトは、まっすくでマジメっていうイメージが強かったんだよね。

  まずもって、イントロのシンセ駆け上がりの音色からして、ジャパニーズアシッド。琴っぽい音をベースにした音色。ちょっと、この前の年にヒットした、高見知佳の「くちびるヌード」にも使われているような・・・、あ、これは、どっちかというと、チャイニーズっぽいか。。。。 ま、いずれにしろアジアンテイストなイメージは強いですよね。
 ここからして、なんか、背筋伸ばして聴かないと・・・って気になっちゃうんだよね。なんとなく。。。
 まあ、これは、アレンジャーの武部氏の持ち味、お得意なところなわけで。。。

<追記>
ただ、あのイントロは、学校のチャイムをイメージして作られたようですね。4年前に行った斉藤由貴35周年コンサートで武部氏自ら語っていたから間違いないと思いますわ。

・・・というか、筒美氏のデモテープの段階で、あのイントロのフレーズは入っていた・・・っていうのが、あん時のコンサートで明らかになったのよ。 うん、武部氏とのMCコーナーでそのデモテープも流してくれたんで。。。

なので ↑で書いたようにアレンジャーの武部氏が考えて作ったフレーズではないようです。
武部氏は、筒美氏のデモテープからよりリアルなチャイムっぽい音にアレンジしたという感じですね。

詞に関しては、松本ブランドでワタシなんぞには、文句のつけようがないですわ。
 とにかく、このヒトの詞は、情景が浮かぶんですよねぇ。分かりやすい。しかも、言葉が簡潔でしょ。いや、だから、分かりやすいんだよね。それに3分間にドラマがあるっていうのかな。まあ、これが「歌」の基本だよね。

 メロディは筒美氏。これも、ワタシごときに文句つけられないですわ。でも、筒美氏にしては、ちょっと変わったメロディではないかなぁ・・・。

 出だしのAメロ ♪制服の胸のボタンを〜♪ などの譜割。

8分休符、8分音譜続きが得意な筒美氏にしては、ちょっと細かいというか、とっつきにくい譜割りなんですよね。平山三紀の「真夏の出来事」、尾崎紀世彦の「また遭う日まで」・・・71年ごろに結構多用していた、ちょっとR&Bっぽい譜割をジャパニーズテイストのアレンジにのせてってところですかね。
 すると、こんな、ちょっと不思議なイメージの曲の出来上がりってところなのかな。これぞ、和洋折衷のミクスチャー。70年代以降の歌謡曲の基本ですね。

 そう、この曲はアイドルポップスというよりは「歌謡曲」なんですよね。根の部分では。ただ、あんまり、「歌謡曲歌謡曲」したんでは・・・ってことで、表面上は、ポップス色に色を塗り替えたってところですかね。

 この曲、明星食品で、あのころ売り出させた「青春という名のラーメン」っていう、ちょっと一風変わったネーミングのカップラーメンのCM曲だったんだけど、初めて聴いたときから、アイドルの曲っていう感じは、ワタシの中ではあんまりしなかったもんなぁ。ほぼ歌謡曲だったですよ。イメージは。
でもまあ、それが狙いだったんろうね。

 代わりに、ジャケットは、アイドルしてますぞ〜。ぽにーてーるちゃんの斉藤由貴。
 ワタシャ、個人的には、このジャケットが一番好きですわ!




この動画もめずらしいカットだなぁ。PVのつもりで撮ったのかしら?


人気ブログランキング
記事検索
月別アーカイブ
QRコード
QRコード
読者登録
LINE読者登録QRコード
livedoor プロフィール

かじやん