かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

2021年03月

モニカ / 吉川晃司


1984_03_モニカ_吉川晃司


今回の1曲セレクトは、「モニカ」吉川晃司です。

まずはデータでする。

・タイトル       モニカ
・アーティスト     吉川晃司
・作詞         三浦徳子
・作曲         NOBODY
・編曲         大村雅朗
・リリース日      1984年2月1日
・発売元        SMS
・オリコン最高位    4位
・売上げ枚数      33.9万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 3位
・ベストテンランクイン期間:1984年3月19日〜5月28日付
・タイアップ:映画「すかんぴんウォーク」主題歌


少し前に、昔書いてたmixiの日記を読み返したら、このブログに、まだ「移植」していなかった1曲セレクトが何曲か見つかった・・・って書いたんだけども、実は、今回引っ張ってきた、この曲もそんな曲の一つなんだよねぇ。

吉川晃司「モニカ」

ここから読んだ方は、「え〜、なんで、こんな大ヒット曲まだ書いてなかったのぉ〜」と思われて当然・・・・ですよねぇ。。。。  

いや、ワタシもね当然、この曲は、すでにこのブログに移植していたものと思っていたの。。
(mixi時代に書いていた曲は、このブログを始めるときに移植してきてたんですよね)

どうも、どこかで漏れてしまったんだよなぁ。。。。

ちなみに、mixiには2006年4月、今から15年前に書いてんだけどね。
そのまま転記してもいいんだけども、この機に少し加筆しながら書いてみまする。


それにしても今日はいい天気ですわ。 外に出てみれば桜は満開だし、すっかり春ですね。 
もう、こう言う気候になるとソワソワですよ。
ただまだ3月なんだよね。 
3月でこの気候ねぇ。今年は暑くなるのかねぇ? 最近は、春、秋の季節が昔に比べたら異様に短くなっているような気もするんだけども、3月でこの気候であれば、今年の夏も暑くなるだろうね、きっと。

それはそうと この「モニカ」がヒットした1984年もそうだったんだよなぁ。この年の冬は異常なくらい寒かったのよ。で、逆に夏は猛暑。気候が猛烈に変わった典型的な年だったんだよね。

そんな1984年にリリースされた、「モニカ」。
ハイ、吉川晃司のデビュー曲です。
 
この曲は、そんな、さむーい冬の最中、1984年2月1日にリリースされたのですよ。

1984年の2月は、関東地方でも10年ぶりくらいに大雪が降った年で。ここ千葉でも一晩で40cmくらいの積雪になったんだよね。 それが一度だけではなく毎週のように積雪。 兎も角寒い2月だった・・ってこと、今でもよく覚えてますよ。

そんな中、この「モニカ」って曲は、ウエストコーストなテイストがいっぱいのストレートなロックポップな曲。完全なロックとはいえないけど、太陽の光をいっぱい浴びながら聴きたくなるような、軽快なロックでしたよねぇ。

近田春夫氏いわく、佐野元春氏をうーんと、素直にしたような曲調。

 ただね、ウエストコーストの太陽の光をいっぱいに浴びたような曲調だっただけに、最初はあんまり、動きがよくなかったんだよね。
そそそ、実際の気候は、めっちゃ寒かったからさ、当初は、どうも今ひとつピンとこなかったのも事実でしたね。

実際の気候と、ヒット曲傾向の関係って絶対あると思うのよ。 まあ、実際調べてみたわけぢゃないけど、長年の肌感覚として。
ネットを調べると、経済動向とヒット曲の傾向との相関関係を調べた方はいるみたいだけど。。。
誰か調べてみては

・・と話がずれた。。。

まあ、これがデビュー曲という新人ということで、知名度もなかったというのも、当初ヒット戦線に今一つ動かなかったのも事実だったろうし。。。
ナベプロのイチオシ大型新人であったとは思うけど、それほど、大々的なプロモーションは、最初はなかった・・・様な印象もあったなぁ。

曲に対する評価も最初は高くなかったんだよね。
近田氏も、月刊明星の「新曲激評」のコーナーでは、佐野元春のようで面白いが、まだ、固まっていない・・というなんとも歯切れの悪い評価。

 たしかに、まだ、このヒトならではの特徴ってなかったんだよね。強いて言えば、発音が悪かったって事ですかね〜。。。
 まあ、のちのち、これがこのヒトの持ち味になるわけだけど、あの当時は、字余りの発音不明瞭っていうアーティストは、ほとんどいなかったからねぇ。ほとんどサザンの桑田氏の専売特許みたいな感じだったし。
 だから、新人のくせに「生意気な」という雰囲気もあった様な気がする。今となって思い返せば。

 BUT、暖かくなるにつれて、評価がガラリと変わってきたんだよね。
やっぱり、太陽の下で聴くこの曲ってのが、一番しっくりくるわけで、本来の形に見えてくるんだろうなぁ。
曲のもつ温度感がさ、やっぱり、「初夏」のカラリとした空気感だもんねぇ。

 このあたりは、個人的にも納得なんだよなぁ。ワタシも初めのうちは、この曲、あんまりピンとこなかったのは事実だし。
 でも、今ごろの季節の空気の中で聴くといいんだよね。とくに今日のようにスカッと晴れた日にはあうのよ、この曲。

↑で1984年って、冬はめっちゃ寒かったけど、夏はめっちゃ暑かった・・と書いたけど、今考えると「春」は短く、あっという間に「初夏」になったようなイメージが強い。
だからなんだろうね、この年の「春ソング」って少なかったという印象もあるし。

まあ、いつかも書いたように、この頃になると季節先どりの曲がめちゃくちゃ多くなっててさ、4月には「夏の〜」「渚の〜」っという感じで、ヒット曲の世界は一気に夏モードに転換していたんだよね。

この年はさ、それにリンクするかのように4月に入ると一気に初夏めいてきてたんだよね。
だからなのか、1984年4月、5月のヒットってそんな初夏の風に似合う曲が多いんだよね。
それが、この「モニカ」って曲にも追い風になったんじゃないのかなぁ・・とも思ったりするのよ。

これが1年後の1985年だったら、ちょっと状況が違ったんじゃないのか・・とかさ。
1985年は4月になっても雨がちで肌寒い日が多かったからさ、印象が違ったと思いますね。



 


やっぱ、15年の月日は大きいよなぁ。あの頃と今の文章のノリってだいぶ違うんで、どうも今一つ、うまく加筆できなかったデスわ。 すみませぬ。。。。

ちなみに、この曲のサビの

♪ Thanks ThanKs Thanks Thanks モニカ〜  ♪ の部分

 同じ時期にブレイクしてきた、チェッカーズのフミヤ氏、曰く
かの「ザ・ベストテン」にて

♪ SEX SEX SEX SEX  もう二回〜 ♪ とのたもうておられました。(爆)

どうも、その印象が未だに強いんだよね、個人的に。。。。


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小泉今日子 唄うコイズミさん 筒美京平リスペクト編



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本配信はキョンキョンのデビュー日3月21日だったんだけども、当日は見られず。ようやく視聴。

配信ライブ、「唄うコイズミさん」としては、昨年8月に行われた「第1弾」に引き続いての「第2弾」。

当初、このライブ告知を何気なく見つけた時は、へえ、面白そうじゃん・・くらいの軽い気持だったんだんだけども、音楽系のネットニュースみると、当初から結構期待されていたんだな。 そのくらいいろんなメディアに取りあげられていたんだな・・というのが今更ながらに分ったりして。。。。

今回は、自身も多くのオリジナル曲を歌ってきた筒美京平氏の曲を「リスペクト」するという形で、フィチャー。 メドレーも含んだ全13曲。1時間余りのライブ。

当日のセットリスト

1. 今をいじめて泣かないで  (1984年 5thアルバム「Betty」より)
2. Kiss (1987年 21thシングル「水のルージュ」c/w)
3. 魔女 (1985年 16thシングル)

メドレー
4. 水のルージュ (1987年 21thシングル)
5. まっ赤な女の子 (1983年 5thシングル)
6. 半分少女 (1983年 6thシングル)
7. 迷宮のアンドローラ (1984年 10thシングル)
8. ヤマトナデシコ七変化 (1984年 11thシングル)
9. なんてったってアイドル (1985年 17thシングル)

10. 夜明けのMEW (1986年 19thシングル)
11. ガラスの瓶 (1995年 37thシングル「BEAUTIFUL GIRLS」c/w)
12. 夏のタイムマシーン (1988年 マキシシングル)
13. バナナムーンで会いましょう (1984年 5thアルバム「Betty」より)
 
all music by  筒美京平

まず思ったのが、バックは「今」の音なのに、コイズミさんのボーカルはあの頃のまんま。 
いや口パクと言うわけではなく、ちゃんと生で歌っているんだけども、あの頃〜80年代と全く変わらないんだよね。
これは、特に3曲目の「魔女」で感じましたね。
バックバンドの音は、紛れもなく今の音なんですよ。 でも、キョンキョンのボーカルは85年当時を、そのまま彷彿とさせる。
そんな時空のギャップに、どこか不思議な空気感が漂ってるんですよね。不自然ではなく、自然な雰囲気なのよ。それが良かった。

昨年11月にリアルライブで見た斉藤由貴さんもそうだったけど、30年前と声質もキーも全然変わらない。 
これは凄いな。
普通30年経てばキーも下がるもんですぜ。80年代アイドルのこういうところは恐るべしですね。
曲間のゆるいMCのしゃべり方はところどころ、50代のおばちゃん(失礼)っぽかったり、それ以前に当日の服装からして、隣のおばちゃん風であか抜けないのに、ボーカルだけは「現役」アイドルだった、あの時のまま。まるで時が止まったとのか錯覚してしまう。

やっぱり、歌番全盛期だった80年代を駆け抜けたアイドルならではの鍛えられ方の賜物なんでしょうかねぇ。
カメラの前で歌うことに関してはプロを感じるし、こちらとしても安心感がある。

最近のアーティストはカメラの前で歌うということに、今一つ慣れていないところがあるのか、歌番組に出ると歌い方が不安定だし、歌のクオリティが下がるように感じるけど。。。 


残念だったのは、主要なシングルがメドレーだったことですかね。確かにアコースティックでは少々無理な曲も在りましたが。。

でも、「水のルージュ」は意外とアコースティックな演奏に合いますね。これは意外だった。
オリジナルを考えるとこの曲が一番、無理があると思ってしまいますが。。。
少々ラテンぽいアレンジが斬新、かつ 新鮮だった。 
オリジナルは、もっと硬質で冷たい密度の濃いイメージなのに、まったく硬質感がない。アコースティックならではの自由で生の感覚。
この曲はメドレーではなくて、1曲丸まる歌ってほしかったな。
このアレンジだったらセルフカバーでも聴いてみたいと思いましたね。

1時間余りのライブは短かった。。。 
・・と言いたいところだけど、正直、配信ライブは、このくらいがちょうどいいのかもしれない。
これまでも何本か配信ライブを見てきたけど、2時間超えるとダレるんだよね。
リアルなライブではそんなこともないんだけど、やっぱり、画面越しに2時間凝視するのはダレてくるんだよね。
だから、腹八分な今回のライブくらいがちょうどいいのかもしれない。
「唄うコイズミさん」シリーズは、まだ続くのかもしれないわけで、お楽しみは、この後にもとっておくという意味でも。

でも、デビュー40周年となる来年は、リアルライブで見てみたいものですね。


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♡じかけのオレンジ / 大滝詠一

1982_03_ハートじかけのオレンジ_大滝詠一


今回の1曲セレクトは、「♡じかけのオレンジ 」大滝詠一です。

まずはデータなのだ。

・タイトル    ♡じかけのオレンジ
・アーティスト  大滝詠一
・作詞      松本隆
・作曲      大瀧詠一
・編曲      CHELSEA
・リリース日   1982年3月21日
・発売元     CBSソニー
・オリコン最高位 70位
・売上げ枚数   1.8万枚

ここの所、ショートトピックスばかりアップしていたので、久々の1曲セレクト。

故・大滝詠一氏の不朽の名作「A Long Vacation」リリースから、今日2021年3月21日で丸40年ということで、ネット上やラジオをはじめとしたマスコミ各局では「ロンバケ」づいておりますなぁ。

一番の目玉は、やはり大滝詠一氏の曲の「サブスク」解禁ってやつでしょうか。なんか、これで、一段と火が付いたような様相があるような気もしますが。。。

たださ、もし大滝氏が生きていたら・・・、とにかく音質に煩かった大滝氏が、CDよりも音質が一段も二段も劣るサブスクリプションを許諾したかというと、ちょっと疑問ですわな。

山下達郎氏が頑なにサブスクリプションを許諾しない一番のネックはそこですから。師匠筋の大滝氏が許諾したかどうかというのは疑問だよね。

確かにサブスクリプションな世の中、恰も「ロンバケ」リリース40周年という話題に引っ掛ければ、ビジネス的な話題作りにはこれ以上にない目玉コンテンツであることは間違いないところだろうけど。。。。

ところで、ワタシが「A Long Vacation」と出会ったのは。。。 今でもよく覚えてますよ。
実は、リリースされた1981年じゃないんだよね。1981年当時、大滝詠一氏はまだ聴いてなかった。
出会ったのは、リリースから2年後、1983年の確か暮れだったと思う。

ワタシは当時14才 中2.

あのころ、クラス対抗の合唱コンクールがあって、その練習用にと、誰が持ってきたのか、教室にラジカセがあったのよ。アイワ製の真っ赤なWカセット。
で、本来は合唱コンクール用のカセットを聴くためにあったんだけども、実質は自分たちがダビングしたカセットを持ってきては、休み時間に流してたりしたわけよ。

そんなカセットの中に、この「A Long Vacation」があったんだよな。

持ってきたのは、当時、親友だった「お寺」の息子でさ 坊主頭の。。 
お寺の息子が大滝詠一氏・・・・。そのミスマッチングさによく覚えているのよ。

でも、実際聴いてみたら・・・・。 もうね、いっぺんで気に入っちゃった

一番の発見は、「カナリア諸島にて」でしたね。 この曲、リリースされた81年頃に、たしか紅茶のCMで使われていてさ。一発で気に入っちゃったんだ。

♪ 薄く切ったオレンジをアイスティーに浮かべて 海に向いたテラスで ペンだけ滑らす〜 ♪

絵が浮かぶじゃん。 いいなぁ、こういう体験したいなぁ・・・と。

でもさ、それまで誰の曲だか分かんなくて、ずっと探していたんだよね。 そしたらロンバケのこの曲だったんじゃん。

衝撃的だったよなぁ。

で、一もにもなく、その「お寺の息子」の家に遊びに行って、カセットをダビングさせてもらって、まあ、何度も何度も聴きましたね、「A Long Vacation」。

ウォール・オブ・サウンド という音楽にじかに触れたのもこの時が初めてだったんだけど、意外にも死んだオヤジが引っかかっちゃたんだよ、この大滝サウンドに。

オヤジ曰く、なつかしい、未だにこんな音楽やってるやつがいたんだ・・・ってことで。

意外にも古い向こうの音楽が好きで、50'S、60'Sオールディーズをタイムリーに経験していたオヤジにとっては、この60'sぽい、ウォール・オブ・サウンドは、自分の青春時代の音だったらしい。

なるほど、だからなのか、ワタシが初めて聴くのにどこか懐かしいと感じるのは・・・、なんて合点がいってしまったり。。。血は争えないんだよな。 
兎も角、それ以降、オヤジの車のカーステの必須アイテムになったことは言うまでもないわけで。。

もし、あの時、お寺の息子が、「A Long Vacation」のカセット持ってこなかったら、大滝氏本人の曲との出会いもずっと後になっていただろうな、きっと。


いや、逆を返せば、それまではそのくらい、大滝氏本人の曲って聴いてなかったのよ。

たしかに、「A Long Vacation」を聴く少し前に、 薬師丸ひろ子さんの「探偵物語」を聴いていたわけだし、それ以前に松田聖子さんの「風立ちぬ」で大滝氏の音楽には接していたはずなのに、どうも、大滝氏本人の曲には触手が動かなかった。 
アーティストというよりは、プロデューサー。 そんなイメージが強かったのかもしれないな。

だからね、今回、引っ張ってきた「♡じかけのオレンジ」っていう曲も、当時は全く聴いたことなかった。

ぢゃ、曲の存在を知らなかったのか・・・。 というとさにあらず、じつは、曲の存在自体は知ってたんだよね。

1982年の「ナイアガラトライアングルVol.2」。言わずと知れた、大瀧詠一、佐野元春、杉真理 3氏によるスペシャルユニット。 
この「♡じかけのオレンジ」は、このアルバム「ナイアガラトライアングルVol.2」の1曲として収録。アルバムがリリースされた同日、1982年3月21日にシングルカットと言う形でリリースされた曲ですわ。

ちなみに、シングルとしてのこの「♡じかけのオレンジ 」はオリコン最高70位 売り上げ1.8万枚しかなかったけど、、アルバム「ナイアガラトライアングルVol.2」としては、 オリコンLPチャート 最高位2位 売り上げ枚数31.4万枚を記録。
当時のアルバム売上水準を考えると、十分大ヒットの部類だ、

まあ、これじゃシングルは売れなくても当然。 ただ、逆に言えば当時、7インチシングル買ってた方は貴重かもなぁ。今となっては。


1982年当時、音楽情報誌といっても、月刊・明星くらいしか読んでなかったワタシだけど、「明星」の付録の歌本「Young Song」にも、「ナイアガラトライアングルVol.2」特集として、楽譜入りでこの「♡じかけのオレンジ」も掲載されていたからさ。

だから、楽曲の存在だけはリリース当時から知っていたんだよね。

でも、丁度小学校を卒業したばかりの「おこちゃま」には、まだ触手が伸びなかったんだよな。


♪ テキーラの夢のあと〜 ♪ っていう歌詞には、どことなく興味が行ったんだけどね。 うん「テキーラ」っていうアイテムに引っかかったんだよな。 

テキーラって、中南米の度が強いお酒っていうのは、どことなく当時から知ってたみたいなんだよね、ワシ。

だから、この曲、そういう中南米のラテン系の曲を、想像していたところはあったな。

で、実際聴いたのは、いつだったんだろ・・・・。 大分後、 大人になってからでしたね。

それまで想像していた曲調と全く違うんで、かなり拍子抜けしたのだけは覚えてる。

ただ、すでに「ロンバケ」とか「Each Time」で、大滝氏の曲を充分理解したうえで聴いたんで、実際聴いたときは何の抵抗もなかった。

なるほどね大滝さんらしい曲だな。 と思いましたね。

・・とともに、「あ、この曲・・・どっかで聴いてたぞ」 と言う感覚もあったんだよな。

1982年春 まだ千葉に引っ越してくる前、福島のいわきに居たころだ。

家から車で20分くらいったところにあったゴルフ練習場の喫茶コーナー。 あそこでレモネード飲んだ時の情景だ。

恐らく日曜日だったと思う。 天気がいい、レモン色の日光が振りそそいだ日曜日の午前中。 

・・と一瞬にしてイメージがフラッシュバック。

そうだ、特別に意識はしてなかったんだけど、あの時、有線のBGMで、この曲が流れてたんだ。

だからなのか、この曲タイトルには「オレンジ」と入ってるけど、ワタシの中のイメージは「うすいレモン色」だったりするんだよね。

この後、突然、千葉に引っ越すことになるとは全く思って見ず、 引っ越して来てからの大変な半年が待っていようとは 想像も出来なかった、幸せな日曜日の午前中のひとときだったんだよ。

ヒット当時は意識してなくても、後年きちんと聴いてみると、情景がフラッシュバックしてくる。
ここが音楽のいいところだし、素敵なところなんだよね。

まあ、他にもこういう曲がたまにあったりするんだけどさ、この曲は、そういう曲の中でも特に、はっきり情景がフラッシュバックしてきたんだよなぁ。

・・・ということで、個人的には、なんか忘れられない1曲だったりするんだよね。




Youtubeに動画が落ちてなかったんで、 久々にニコ動にリンク。
いつ消されるかわかんないけど、どうぞ。

ちなみに音が小さいので、ボリュームを上げてどうぞ。




ランクイン週数100週目前!

久しぶりの自分のランキングネタ。

先ほど最新ランキング集計が終了。
ヒゲダンの「Pretender」が再びベスト30入りして来た。

まあ、これは先日の「関ジャムSP」の影響なんだろうな・・というのは分かるんだけど、ちょっと目が行ったのはランクイン週数が今週で「99週」。

おう、もし来週もランクインすれば、「100週」の大台やんけ

・・・なんて思いーの、改めてここまでの長期ランクインランキングを見てみたくなって、ちょこっと集計してみた。
(集計期間 1976年1月12日〜2021年3月18日付 ALL TIMEランキングマスターデータから)

そのうち、上位25位までの結果は以下の通り

20210314_ランクイン週数

 これまでもちょくちょく「手」集計していたんで予想通りの部分が大きいのですが。。。今回は全期間のデータから機械的に一気に集計してみました。
その結果・・・、いやいや、中島みゆき「糸」と、ソナーポケットの「好きだよ。〜100回の後悔〜」は見落としていた。最高位が30位以下なんで、ここまで見落としていたようだ。
とはいえ、当然の結果か。。。

しかし、これを見ると、やっぱり、2018年以降は超ロングヒットの時代と言うのが良くわかりますわな。
いや、それ以前2015年あたりから、前触れは見えてたんだよね。再三言っているようにこれらの世代は楽曲の時代であり、一旦バズると超ロングヒットになるという構図がよく見えますね。
さらに、これらのヒットをけん引しているのはネット配信であり、ネットにおける音楽の広がりの裾野は広大ということなんだろうな。
70年〜80年代の演歌歌謡曲のしぶとさも特出すべき点。↑で上げた演歌歌謡曲系の曲、当時の事を振り返るとどの曲もエラいロングヒットだったという印象が強いんだけども、現在の超ロングヒットは、これをも凌ぐようになってきたことが分かりますね。
演歌歌謡曲の系統としての最長ランクインは、高山厳「心凍らせて」(92年)の75週。 この曲がここまでのロングヒットになった時は、もう、これ以上のロングヒットは出ないだろうな・・と一時は思ったもんですけどね。。。

ちなみに、これを見ると、Lisa「紅蓮華」、King Gnu「白日」も間もなく、ランクイン週数100週の大台が迫ってきている。
ただ、ここにきて「紅蓮華」はランク外へ消えてしまったこともあり、この後再度注目が無ければやや難しいか。
King Gnu「白日」はシブとくランクイン中(今週47位)。このままいけば来月には100週に到達しそう。

そして、またアーティストの時代がやって来る。。。と思う

この間の「楽曲の時代とアーティストの時代」というトピックスの中で、今は楽曲の時代、2006〜2015年くらいはアーティストの時代と書いたんだけども、レコード会社的に見ると、アーティストの時代の方がやりやすいんだよね。

なぜかといえば、この間書いたようにアーティストの時代は固定ファンが強いんで、収益の見込みを立てやすい。固定ファンは楽曲クオリティに関わらず、どんな曲でも食いついてくれますから。

だから、逆に今のような楽曲の時代は、レコード会社は大変でしょうね。楽曲が売れる売れないは浮動票の動き次第なんで、収益見込みがなかなか立てられないところがあるだろうし。

楽曲の時代の「今」は、どんなに大ヒットが出たとしても次、ヒットするかどうかの保証が出来ない。
個人的には楽曲クオリティ重視なんで、現在のような楽曲の時代推しではあるんだけども、楽曲の時代のネックはそこだろうな。 いわいる「一発屋」的なヒトが増えるってことですね。
だから、レコード会社寄りの人にしてみれば、浮動票はいらない・・っていう意見が多くなるわけんだよね。

そういうわけで、今の状況を憂いているヒトもいるだろうし、恐らくこの先、そういう方たちの「逆襲」により、再びアーティストの時代が来るんだろうな・・と予想ができるんですよね。

今までずっとそうだったからね。
顕著だったのは 

・78〜79年のニューミュージックの時代⇒80年〜の80年代アイドル時代への変化

・90年代前半のカラオケ発のビッグヒット時代 ⇒90年代後半の小室やつんくによるプロデューサー発のヒットの時代への変化
あたりでしょうか。

 今度アーティストの時代になるとしたら、どういう形でそうなるのかは、よくわからないけど。。。
でも「楽曲の時代」と「アーティストの時代」は二律背反。これらの時代をグルグルらせん状に回転しているわけなんで、いずれまたアーティストの時代が来ることは間違いないハズ。。
いつから? と言われても困ってしまうけど。。。
ワタシが毎週ランキングを付けているのは、こういう変化にできるだけ早く気が付くためというのもありますね。

そしてアーティストの時代がまた来たら・・・。 
きっとワタシは、また過去曲に逃げるんだろう・・・な、 きっと。。。
そのために、今、シコシコと音源集めをしている・・とも言えなくもないわけで。。。

楽曲の時代とアーティストの時代

「関ジャム」2000〜2020年プロが選ぶ最強のベスト30
https://post.tv-asahi.co.jp/post-144778/?fbclid=IwAR233wfBneqnTa0LNjM1m8t3n5VI8t7O_ls5dXcCGOLaljYiOsWC7Acy9xc


もしかしたら、ここ読んで下さっている方にも見た方が多いかもしれないですが。
何分「濃い」プロの方たちが選ぶランキングなんで、当初は、かなりマニアックにランキングになると思っていたんですが、結果的には、意外と「まとも」なランキングだったな・・・と。


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番組当初、21〜30位の時点で、思ったよりもまともな曲が出てきたんで、このままだと、1位はSMAPの「世界に一つだけの花」かいな  と思いながらみてたんだけども1位はヒゲダンということで、
ヒゲダン推しのワタシにはうれしい結果ではあったんですが。。。

全体的に見て、売り上げ枚数重視よりも、音楽的にクオリティが高い楽曲中心だったというのは、さすがに現役バリバリの「プロ」が選んだだけあるなとは思う。
ただ、結果から見て、2000年〜2005年 と2015年以降に、見事に偏ったよなぁ。

こう見ると、2000年代って2006年〜2015年くらいの時代って「音楽的」に見て素敵な曲が少なかったんだな・・というのは、これを見ても実感できるし、個人的にも納得。


それじゃ、2006年〜2015年くらいの時代ってどういう時代だったか・・といえば、2006年に倖田來未女史がシングル毎週リリースなんていう無茶ぶりを発揮したり、EXILEなどのエイベックス勢が元気だったり、 その後にAKBクループが出てきたり、西野カナが出てきたり、大まかに見ると「アーティスト」の時代だったんじゃないかと思う。
楽曲クオリティよりもアーティストパワーの方が重視された時代ですわな。

逆に2000年〜2005年(特に2003〜2004年にかけて) あるいは、2015年以降現在までは「楽曲の時代」ではないのかと思うんだよね。
なぜこう言えるか・・・ 「楽曲の時代」というのは、ロングセラーが多くなる傾向が昔からあるのよ。
これは、楽曲のクオリティの高さにより、そのアーティストの固定ファン以外のいわいる浮動票も噛むからですね。
浮動票と言うのは、得てして固定ファンよりも動きが遅いので全体的なヒットの流れから見るとロングヒットになりやすい。
2018年以降、現在にかけてもゴリゴリのロングヒットの時代だし、2000年初頭、特に2003年〜2004年にかけてもロングヒットが多かったですからね。

逆に「アーティストの時代」は、固定ファンが強い時代なので、瞬発的には爆発的な売れ方を見せるけれど短命なヒットになりやすい。
2009〜2015年頃にかけてのワタシのランキングでの猫の目のように毎週動きが激しかったころのチャートを思い出してもらえれば一目瞭然ですわな。

そういう観点から見ると、結局、アーティストの時代っていうのは、後々になって印象に残る曲が少ないってことなんだろうな・・っていうのが、今回の結果から見ても分かるな。
恐らく、90年代で同じ企画をやっても同じような結果が出るんじゃないのかな。


ちなみに、このブログの1コーナーである「1曲セレクト」って、いわいる過去のヒット曲を書いてるわけなんだけども、書き始めたのが2005年。
なぜ2005年当時に「過去のヒット曲」について書き始めたのか・・というと、つまりさ、2005年時点での「今」の曲に積極的に聴きたいと思える素敵な曲が少なくなってきていたんで、「過去曲」に逃げた・・とも言えるわけよ。
2005年時点では、「今」の曲よりも過去の曲の方が素敵に思えたからさ。

逆に、最近「1曲セレクト」を書く頻度が低くなってきたのは、確かにこれまで大分書いてきて書こうと思える曲が少なくなってきたからというのが、一番の理由ではあるんだけども、「今」の曲が、クオリティの高い素敵な曲が多くなってきたんで、「過去」に逃げなくても良くなってきたから・・・とも言えるんだよね。

今回の結果から見ても、今は音楽的にクオリティが高い曲の時代って言えると思うしさ、J-POPって。 
最近、80年代とか過去の曲好きな「若者」が増えてきているけど、もっと今の時代の曲を誇ってもいいとも思うんだよなぁ。

若者世代からすると「うっせぇわ」、だろうけど。。。

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