今回の1曲セレクトは、「河内のオッサンの唄」ミス花子です。
まずはデータです。
・タイトル 河内のオッサンの唄
・アーティスト ミス花子
・作詞 ミス花子
・作曲 ミス花子
・編曲 クレジットなし
・リリース日 1976年8月1日
・発売元 コロムビア
・オリコン最高位 5位
・売上げ枚数 27.9万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 3位
・ベストテンランクイン期間:1976年8月23日〜10月18日付
世の中、「けったい」な曲って存在するんですよね。思わず「なんじゃ、コリャ」って言いたくなるような曲。
まあ、最近はほとんど絶滅しちゃいましたけど、「コミックソング」ですね。
その中でもひときわ「なんじゃコリャ」といいたくなる曲がある訳で




今回は、そんな曲を引っ張って来ましたわ



ミス花子「河内のオッサンの唄」
ハイハイ、この曲、知ってる方なら、「そうね、けったいな曲だよね」ってすぐに分かると思うけど、曲を知らない方でも「タイトル」を見ただけで雰囲気だけでも分かるでしょ


そうです、コテコテの「関西人」のおっちゃんの事を「河内弁」で歌った曲です



「関西弁」ちゃいまっせ〜 「河内弁」。 関西弁よりもより汚ったねぇコトバですわね。・・・・なんて書いたら、実際使ってらっしゃる方からクレーム来そうだな。。。



そんな河内弁のオッサンの唄ですからねぇ、めちゃくちゃアクが強いんだわな。
リリースは、1976年8月。コロムビアから。 実はコロムビアからリリースされる前にテイチクからリリースされる予定だったのが、「品が無い」と会社の上訴部から一蹴され、やむなくコロムビアからリリースされたもの。
まあ、テイチクも、こんな「ケッタイ」な・・・・うにゃうにゃ、アクが強い曲が売れるわけがない・・・と思ったんでしょうなぁ。
それがふたを開けてみたら、約30万枚のヒットになっちゃう訳だから世の中分かんないもんなのよ。
もちろん、ヒット当時はワタシも知らなかったんだけどさ、この曲。 1976年8月って言ったら、ワタシゃ小学1年生だったからなぁ。まだ、ヒット曲の世界に入ってきていない訳で、知る由もなかったんだけど。。。。


でもね、自分でチャートを作るようになって、1976年のチャートを作っていた時から、めちゃくちゃ気になってたんだよな、この曲。
まあ、上で書いたように、タイトルからして一目で濃〜いコミックソングだよな・・・っいうのは想像出来たんだけどさ。
それから数年経ってからですね、この曲を実際に聴いたのは。
ちなみに、Wikipediaにもあるように、ダウンタウンのハマちゃんが、この曲大好きで、以前やってた「HEY HEY HEY」の第1回のゲストがミス花子さんだったっていうから、よっぽど好きだったんですねぇ。
口悪く言えば、河内のオッサンそのものだもんな、ハマちゃんは。
まあ、尼崎出身のハマちゃんは、実際は河内弁じゃないわけで、歌詞に出てくるような「ワレ〜」なんてコトハじゃないけどさ。
個人的に聴いたのも、たしか「HEY HEY HEY」にミス花子さんが出演した頃ぢゃなかったかなぁ。。。
想像以上のアクの強さでしたねぇ。 こういう「けったい」な曲なら、たとえヒット曲の世界に入ってなかったとはいえ、一度聴いたら、脳裏のどっかに残っていたもおかしくないんだけど、記憶にないってことは、当時ワタシが住んでた、福島では、それほどかかってなかったのかなぁ・・・・。


まあ、曲調的には、もろ1976年だよね・・・なんて一発で分かる70年代フォークロックちょうのフレーズに、アクのつよい河内弁のセリフが絡んでくるっていうスタイルですわな。
それにしても、最近はこういう「アク」の強い曲って、絶滅しちゃいましたね。まあ、コミックソング自体が絶滅だからなぁ。
なぜか・・・って言えば、理由は簡単で、最初から「一発屋」と思える曲はリリースさえしてもらえなくなったからだわな。いわいる「利潤最優先」、「儲かんない音楽」売らないってやつですわ。
まあ、そういうしがらみが無くても、さいきんの若手のディレクターがそういう泥臭い音楽をどこまで拾えるか・・・っていうところにも関わって来るんだけどさ。
なんせ、最近の「無菌状態」な音楽に慣れた世代だからなぁ。 こういう「野性味」ある、ばい菌がいっぱいいそうな音楽は、最初からオミットなんじゃないのかな。
でも、バイ菌がいそうだけだも、山の中の清流の水を飲んでみるとおいしい・・・のと同じで、こういう一見ドロ臭い音楽もちゃんと付き合えば面白さ倍増なんだけどね。
最近の音楽が面白くなくなったのは、こういう野性味あるドロ臭い曲、端から一発屋と分かる、ある意味「けったい」な曲がヒットチャートから消えたっていうのは、デカイだろうね。音楽の「幅」が無くなったんだよな。
ミス花子・・・っていうから、女のヒトじゃないんかいワレ〜 ・・・なんて言うヒトは・・・いないか



はい、関西のオッサンですわな。
途中、川谷拓三さんが出てくるけど、この曲がヒットしたことで、「河内のオッサンの唄」っていう映画が作られちゃったんだよね。 その主演が、川谷拓三氏だったわけで。。。


音楽がヒットして映画化される・・・・時代ですなぁ。
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