かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

2016年09月

河内のオッサンの唄 / ミス花子

1976_09_河内のオッサンの唄_ミス花子


今回の1曲セレクトは、「河内のオッサンの唄」ミス花子です。

まずはデータです。

・タイトル    河内のオッサンの唄
・アーティスト  ミス花子
・作詞      ミス花子
・作曲      ミス花子
・編曲      クレジットなし
・リリース日   1976年8月1日
・発売元     コロムビア
・オリコン最高位 5位
・売上げ枚数  27.9万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 3位
・ベストテンランクイン期間:1976年8月23日〜10月18日付

世の中、「けったい」な曲って存在するんですよね。思わず「なんじゃ、コリャ」って言いたくなるような曲。
まあ、最近はほとんど絶滅しちゃいましたけど、「コミックソング」ですね。
その中でもひときわ「なんじゃコリャ」といいたくなる曲がある訳で

今回は、そんな曲を引っ張って来ましたわ

ミス花子「河内のオッサンの唄」

ハイハイ、この曲、知ってる方なら、「そうね、けったいな曲だよね」ってすぐに分かると思うけど、曲を知らない方でも「タイトル」を見ただけで雰囲気だけでも分かるでしょ

そうです、コテコテの「関西人」のおっちゃんの事を「河内弁」で歌った曲です

「関西弁」ちゃいまっせ〜 「河内弁」。 関西弁よりもより汚ったねぇコトバですわね。・・・・なんて書いたら、実際使ってらっしゃる方からクレーム来そうだな。。。 うむ関西弁の中でも「アク」が強いコトバですな。

そんな河内弁のオッサンの唄ですからねぇ、めちゃくちゃアクが強いんだわな。

リリースは、1976年8月。コロムビアから。 実はコロムビアからリリースされる前にテイチクからリリースされる予定だったのが、「品が無い」と会社の上訴部から一蹴され、やむなくコロムビアからリリースされたもの。

まあ、テイチクも、こんな「ケッタイ」な・・・・うにゃうにゃ、アクが強い曲が売れるわけがない・・・と思ったんでしょうなぁ。
それがふたを開けてみたら、約30万枚のヒットになっちゃう訳だから世の中分かんないもんなのよ。

もちろん、ヒット当時はワタシも知らなかったんだけどさ、この曲。 1976年8月って言ったら、ワタシゃ小学1年生だったからなぁ。まだ、ヒット曲の世界に入ってきていない訳で、知る由もなかったんだけど。。。。

でもね、自分でチャートを作るようになって、1976年のチャートを作っていた時から、めちゃくちゃ気になってたんだよな、この曲。

まあ、上で書いたように、タイトルからして一目で濃〜いコミックソングだよな・・・っいうのは想像出来たんだけどさ。
それから数年経ってからですね、この曲を実際に聴いたのは。

ちなみに、Wikipediaにもあるように、ダウンタウンのハマちゃんが、この曲大好きで、以前やってた「HEY HEY HEY」の第1回のゲストがミス花子さんだったっていうから、よっぽど好きだったんですねぇ。
 口悪く言えば、河内のオッサンそのものだもんな、ハマちゃんは。
まあ、尼崎出身のハマちゃんは、実際は河内弁じゃないわけで、歌詞に出てくるような「ワレ〜」なんてコトハじゃないけどさ。

個人的に聴いたのも、たしか「HEY HEY HEY」にミス花子さんが出演した頃ぢゃなかったかなぁ。。。

 想像以上のアクの強さでしたねぇ。 こういう「けったい」な曲なら、たとえヒット曲の世界に入ってなかったとはいえ、一度聴いたら、脳裏のどっかに残っていたもおかしくないんだけど、記憶にないってことは、当時ワタシが住んでた、福島では、それほどかかってなかったのかなぁ・・・・。

まあ、曲調的には、もろ1976年だよね・・・なんて一発で分かる70年代フォークロックちょうのフレーズに、アクのつよい河内弁のセリフが絡んでくるっていうスタイルですわな。


それにしても、最近はこういう「アク」の強い曲って、絶滅しちゃいましたね。まあ、コミックソング自体が絶滅だからなぁ。
 なぜか・・・って言えば、理由は簡単で、最初から「一発屋」と思える曲はリリースさえしてもらえなくなったからだわな。いわいる「利潤最優先」、「儲かんない音楽」売らないってやつですわ。

まあ、そういうしがらみが無くても、さいきんの若手のディレクターがそういう泥臭い音楽をどこまで拾えるか・・・っていうところにも関わって来るんだけどさ。
 なんせ、最近の「無菌状態」な音楽に慣れた世代だからなぁ。 こういう「野性味」ある、ばい菌がいっぱいいそうな音楽は、最初からオミットなんじゃないのかな。

でも、バイ菌がいそうだけだも、山の中の清流の水を飲んでみるとおいしい・・・のと同じで、こういう一見ドロ臭い音楽もちゃんと付き合えば面白さ倍増なんだけどね。

最近の音楽が面白くなくなったのは、こういう野性味あるドロ臭い曲、端から一発屋と分かる、ある意味「けったい」な曲がヒットチャートから消えたっていうのは、デカイだろうね。音楽の「幅」が無くなったんだよな。



ミス花子・・・っていうから、女のヒトじゃないんかいワレ〜 ・・・なんて言うヒトは・・・いないか
はい、関西のオッサンですわな。
途中、川谷拓三さんが出てくるけど、この曲がヒットしたことで、「河内のオッサンの唄」っていう映画が作られちゃったんだよね。 その主演が、川谷拓三氏だったわけで。。。 
音楽がヒットして映画化される・・・・時代ですなぁ。


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ごめんねDarling / 岩崎良美

1981_09_ごめんねDarling_岩崎良美


今回の1曲セレクトは、「ごめんねDarling」岩崎良美です。

まずはデータです。

・タイトル    ごめんねDarling
・アーティスト  岩崎良美
・作詞      尾崎亜美
・作曲      尾崎亜美
・編曲      鈴木茂
・リリース日   1981年9月5日
・発売元     キャニオン
・オリコン最高位 41位
・売上げ枚数 5.6万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 33位

むーーー、蒸し暑い夜ですわ。
台風はとりあえず温帯低気圧に変わり、ウチの方ではそれほどの雨にもならなかったんだけど、それにしても蒸し暑い。ジメジメジメジメ・・・・とすこぶる気分が悪い夜ですな。こういう日はカラッとした曲できぶんを一新したいもんです。

ハイハイ、今回の1曲セレクトの「フリ」ですよん

岩崎良美「ごめんねDarling」

ま、前回、「姉」の岩崎宏美さんの「シンデレラ・ハネムーン」を持ってきたんで、姉妹繋がりで・・・ってことで。。。。安易な選択。。。。

いや、丁度同じ時期にヒット曲があったもんで。。。

それにしても、岩崎良美さんの曲を書くときは常套句のようになってしまうんだけど、この曲も、それほどのヒットにはならなかったんだよなぁ。

曲はいいんだよね、カラッとしてて、これからの季節にピッタリだしさ。

いや、今にして思えば岩崎良美さんの曲って決定的に「失敗」した曲って無かったように思うんだよなぁ。この曲にしても、次の「愛してモナムール」にしても。今聴くといい曲なんだよね。

ぢゃ、なんで売れなかったの? ・・・・といったら、単純にアーティストパワーだよね。

岩崎良美さんって、姉の宏美さん同様、歌唱力は折り紙つきだったわけじゃん。少なくとも同じ80年デビューの松田聖子さんよりも、河合奈保子さんよりも上だよね、歌唱力は。

でも、だからこそ、一見して難しい曲でも無難に「歌えて」しまう。

逆に言えば、そこがウィークポイントだったのかもしれない。

河合奈保子さんとかさあ、デビューの頃は一生懸命歌ってたじゃん。そこにキュンとするものを感じちゃう訳なんだよね。

対して、良美さんは、そつなく歌えちゃうからさあ。。。

そもそもアイドルって言うカテゴリーに入れられちゃったのが失敗だったのかもしれない。。。・・・と言っても、当時は20歳。松田聖子とは同年代であり、同じポップスを歌っているとなると、どうしてもアイドルと言う枠組みにカテゴライズされてしまうのも仕方なかったのだが。。。

ところで、とぢらかと言えばヨーロッパ系的な曲が多かった、良美さんの作品だったけど、この曲は、一転して、アメリカンポップス的な空気感だったですよね。
 そそそ、最初に書いたように「カラッ」としてウェストコーストの風を感じるような。 ちょうど、そんなウェストコースト的な空気感が流行ってた時期でもあったしね。ヒップホップ系ファッションっていうの?

まあ、その辺は、作詞、作曲した尾崎亜美さんなんかは目敏いからねぇ、こういう感じの曲になったんだろうね。

ただ、この曲の次の「愛してモナムール」では、一転してヨーロッパスタイルに戻っちゃったこともあって、この曲だけちょっと浮いたような存在になってしまっている感じなんだけどさ。

それにしてもさあ、岩崎良美さんの曲はそれほどのヒットにならなかったと言ってもさあ、この曲、オリコン最高位41位っていうのもねぇ。。。

絶対もっと売れても良かったよなぁ。。。 いや、個人的に、もう少し上まで行ったかな・・・って言う感覚があったんだけどねぇ。

ちなみに、最高位41位っていうのは、次の年の、同じく夏にリリースした「ヴァカンス」と同じなんだけどね。

いや、「ヴァカンス」も最高に良い曲だったじゃん・・・。っつうか、このヒトの場合、売れなかった曲に「いい曲」があったりするんだよな。

で、もって一番売れた曲が、一番「ベタ」な「タッチ」っていうのがね。。。。
こういういい曲を差し置いて、いまや、アニメ歌手的な認識になってしまっているのが、なんともはや





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シンデレラ・ハネムーン / 岩崎宏美

1978_09_シンデレラハネムーン_岩崎宏美


今回の1曲セレクトは、「シンデレラ・ハネムーン」岩崎宏美です。

まずはデータです。

・タイトル     シンデレラ・ハネムーン
・アーティスト   岩崎宏美
・作詞       阿久悠
・作曲       筒美京平
・編曲       筒美京平
・リリース日    1978年7月25日
・発売元      ビクター
・オリコン最高位 13位
・売上げ枚数  14.6万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 11位

さてさて、昨日のLINDBERGに続いて、複数のオリコン1位獲得曲を持っているアーティストの小ヒットだった曲どえす。

岩崎宏美「シンデレラ・ハネムーン」。

う〜む、この曲まだ書いてなかったんだ。昨年書いたとばっかり思ってたんだけども。。。

まあ、未だに時々巷に流れているし、恐らく知っている方も多いであろうこの曲を「小ヒット」なんて呼ぶのもちょっとおこがましいけど、ま、ヒットチャート上の記録では、オリコンでベストテン入り出来なかったし、売り上げも15万枚弱と、お世辞にも大ヒットとは呼べない状況なんでね。
そそそ、俗に言う「スマッシュ・ヒット」ってやつですね。

まあ、この曲がリリースから38年経った今でも、巷に流れ、知っている方も多いっていうのは、やっぱ「コロッケ」の「ものまね」によるところが大きいよな。 それに最近じゃ高橋真麻も歌ってるからな。
 
wikipediaによると、コロッケのものまねがあまりに強烈なんで、本人がこの曲を歌うと失笑が飛ぶってことで、一時期この曲を封印していた事もあったけど、でも、コロッケや高橋真麻の影響もあって、最近では本人もまた歌うようになって喜ばしい事ではあるよね。

作詞は阿久悠、作曲は筒美京平・・・っちゅう70年代の黄金コンビは、岩崎宏美さんでは前年の「想い出の樹の下で」以来6作振りってことなんだけど、そうか、そんなに離れてたんだ。
 作詞の阿久悠氏は、その間も岩崎宏美さんへの詞の提供をしていたけど、筒美京平氏がずっと離れてたんだよね。

・・・そんな岩崎宏美さんへの黄金コンビ復活と言う事もあってか、曲調も初期のディスコサウンドが復活。
まあ、初期の「ロマンス」あたりは、ディスコと言っても当時流行だったフィラデルフィアサウンドの匂いが強く、ディスコというよりもソウルっぽいテイストだったんたけども、この曲は「正調」なディスコでしたよね。

まあ、当時は「サタデーナイトフィーバー」を軸とした超ディスコブームな時代。猫も杓子もディスコでフィーバってる時代でしたからねぇ。
 流行り物を下敷きにするのがウマい筒美氏としたら、当然の路線だったろうな。 しかも、この曲はディスコに若干ロックテイストもプラスして、全体的に激しさもあったしね。 その辺が今でも通じる所以なのかもしれないですね。

ちなみに、下敷きにした曲は、Donna Summer 「Once Upon A Time 」・・・ということで。。。
↓コレ


なるほど、モノの本で言われているようにイントロやリフは、この曲からいただいているようですねぇ。。。
似てる。。。

筒美氏ってドナ・サマー好きなんだよね。後年、80年代に入ってから、河合奈保子さんの「UNバランス」もドナ・サマーの「情熱物語」だったもんね。

プラス 間奏とCメロの ♪ワタシは一人爪など切りながら〜♪ の部分がVillage Peopleの「San Francisco」

↓コレ


この2曲が下敷きになってるんですよね。
ふむふむ、筒美京平氏の場合、大体は下敷きになってる曲が存在するんで、それらを発掘しながら聴くのも面白いんだよな。

ま、いずれにしても当時のディスコですよ。

いつも岩崎宏美さんとディスコって、今一つ結びつかないなぁ・・・なんても思うんだけど、そう言うところを微塵も見せず、躊躇なくディスコサウンドを提供した筒美氏って、一体、岩崎宏美さんのどういうところを見てたんでしょうねぇ。

岩崎宏美さんというと、「すみれ色の涙」とかどうしても「日本的」な匂いが先に立つもんなんだけどなぁ。

その辺が普通のヒトとは見るところが違うんでしょうね、筒美氏は。



えー、冒頭に久米さんと黒柳さんが映ってるんで「ベストテン」のようにも感じるけど、「レコード大賞」ですね。
そそそ、1978年のレコード大賞は、ベストテンの成功もあって、久米さんと黒柳さんの司会だったんだよね。

ところで、Aメロの ♪シンデレラハネムーン〜 ♪の部分のヘンチクリンな振りは、いつからやってたんでしょうねぇ。この曲リリースした頃は、こんなヘンチクリンな振りは無かったような気がするんだけどなぁ。
でも、レコード大賞の時にやってるんだから最初から振りはあったんですかねぇ。。。

このヘンチクリンな振りを見る度、何か曲とあってねぇな・・なんて違和感を感じるワタシデス。。


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想い出のWater Moon / LINDBERG

1993_09_想い出のWater Moon_LIND BERG


今回の1曲セレクトは、「想い出のWater Moon」LINDBERGです。

まずはデータです。

・タイトル     想い出のWater Moon
・アーティスト   LINDBERG
・作詞      渡瀬マキ
・作曲      小柳昌法
・編曲      LINDBERG、須貝幸生、神長弘一
・リリース日   1993年8月11日
・発売元     徳間ジャパン
・オリコン最高位 18位
・売上げ枚数 9.0万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 24位
・タイアップ:テレビ東京系「TVチャンピオン」エンディング曲

ここ暫く「大ヒット」というよりは、「スマッシュヒット」的な小ヒット曲を書いてきた1曲セレクトですが、今回もそう言う曲かなぁ。

LINDBERG「想い出のWater Moon」。

LINDBERGといえば、オリコン1位獲得曲を4作もっている90年代を代表するバンドであることは、ここ見に来ていただいている方には百も承知ですよね。
 そんな90年代を代表する曲の「小ヒット」・・・なんて書くと、なんか今一つピンと来ないかもしれないですけどね。

 そそそ、アーティストパワーが下がってきた90年代後半ではなく、アーティストパワーもピークの90年代前半、93年の曲なんですよね、この「想い出のWater Moon」って。

通常、オリコン1位を獲るような「ビックアーティスト」ともなると、アーティストパワーが落ちるまでは、連続してベストテン入りするものであり、特に90年代にもなると、そう言う傾向が顕著だった訳だけど、LINDBERGっていうグループは1位を獲るような「大ヒット」もあれば、次の曲はいきなりベストテンにも入らない・・・なんていう、曲によって「波」が激しいチャートアクションを展開していた、そう言う意味ではかなり異例なグループだったんだよね。
当然、それに比例して、売り上げも曲によって、かなりの上下差が見られたりしてさ。

ま、考えようによっちゃ、そういう「波」があったからこそ、意外と長続きしたバンドとも言えるんだけどね。

以前からここでも書いてきたように、リリースした曲、全部が大ヒットしなくてもいいんだよね。年に数枚シングルリリースするとして、浮動票を噛む大ヒットは年1枚でいい。その他は「つなぎ」として、そこそこ売れればいいんだよね。 逆に言えば、それが長持ちする秘訣でもある訳なんだよね。
70年代、長躯第一線を張ってきた、ジュリーにしても、山口百恵にしても、秀樹にしても、そう言う売れ方をしていたしね。

ただ、そうは言っても、このLINDBERGほどの振幅の大きさはなかったけどなぁ。

今回セレクトしてきた「想い出のWater Moon」の2曲前は、55万枚も売り、LINDBERGとして2番目のヒットとなった「胸さわぎのAfter School」。うん進研ゼミのCMにも使われた大ヒット曲だ。
反対に、この曲の次の曲は、オリコン1位を獲得した「だってそうじゃない!?」(売り上げ47万枚)だったりする。

それなのに、なして、今回セレクトしてきた「想い出のWater Moon」は、オリコン18位、売り上げ9万枚なの?

なんて言いたくなるようなチャートアクションなんだよな。

まあ、大ヒットした曲は、概してデカいタイアップが付いてて露出もでかかったし、この曲はシングルとしてリリースされる2か月前のアルバムからのシングルカットと言う事もあったんだろう。


でもね、LINDBERGの場合、大ヒットした曲よりも、得てしてあまり売れなかった曲の方が面白い曲が多い・・・なんて、個人的にも思うんだよなぁ。
 例えば、95年5月の「水着とBeachとBoys」とかさ。 うむ、この曲もオリコンではベストテン入りしなかったし、売り上げも10万枚にとどなかった、今となっては知ってる人しか知らないような曲だしな。

それと同様に、この「想い出のWater Moon」って曲も、売り上げ的には行かなかったけども、個人的には好きな曲なんだよなぁ。
うん、個人的にLINDBERGの中では一番好きな曲かもしれない。

当時の中高生あたりをターゲットにしていたせいか、素直で「元気印」な曲が多かったLINDBERGにあって、この曲は、どこか「気だるさ」を感じるんだよな。 夏の終わりの気だるさ・・・というかね。

初めて聴いたのは、確かねぇ、徹夜明けのある朝だったと思う。。 なんで徹夜していたのかは忘れだけど。。。
大学4年の夏休み終盤、すでに就職先も決まって、通常なら学生生活最後の夏休みを満喫している頃だと思うんだけど、個人的には憂鬱でしょうがなかったんだよな。
 あと半年でサラリーマンとして、長い長い「拘束」される日々を送らなきゃいけないかと思うと憂鬱でしょうがなかったころだ。 そんな憂鬱のせいか、眠れない日がちょくちょくあり、よく徹夜でなんかやってたんだよな。
ラジオは四六時中つけっぱなしだった。 そんなときにかかってきたのが、この「想い出のWater Moon」。

ふと、空を仰ぎ見ると、日が昇り青く澄んだ西の空に、白けたモーニングムーン。

そんな情景に、この曲が、何かやたらとマッチしたんだよね。

この曲のCメロの ♪ 二人の恋は まるで水に〜 ♪で、少し静かになる部分。 静かになるだけに余計、グッと来る部分が、特にマッチしててねぇ。
この曲と言えば、未だに、あの日見た、朝方の青い空に浮かんだ、白けたモーニングムーンが脳裏に浮かぶんだよな。


動画・・・。それにしてもLINDBERGってYOU TUBEに動画すくねえんだよな。当然この曲も、適当な動画がないんで、他のサイトにリンク

http://www.dailymotion.com/video/x2pj1s_lindberg-%E6%83%B3%E3%81%84%E5%87%BA%E3%81%AEwater-moon_music

PVがございました。。。


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Hey!Bep-pin / シブがき隊

1983_09_Hey!Beppin'_シブがき隊


今回の1曲セレクトは、「Hey!Bep-pin」シブがき隊です。

まずはデータです。

・タイトル    Hey!Bep-pin
・アーティスト  シブがき隊
・作詞      森雪之丞
・作曲      後藤次利
・編曲      後藤次利
・リリース日   1983年8月8日
・発売元     CBSソニー
・オリコン最高位 4位
・売上げ枚数 23.0万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 4位
・ベストテンランクイン期間:1983年8月22日〜10月3日付

ここ暫く「ジャニーズ」の割合が多くなっているような気もしないでもないな。昨日もトシちゃんだったしなぁ。。
・・・なんてグチのように書いてるワタシですが。。。  今回もジャニーズどぇす

まあね、80年代以降「ジャニーズ帝国」と揶揄されるほど、ユニットが出現し、曲もリリースされているんで、セレクトする確率もおのずから高まる・・・と言うところなんですが。。。。

・・・でもって、今回引っ張ってきた曲

シブがき隊「Hey!Bep-pin」 

タイトルを見る限り、イロモノっぽいなぁ・・・っていう感じがしないでもないけど、内容的にも結構イロモノっぽい曲でしたよね。 ・・・なんて書いたら、当時のシブがきファンに怒られちゃうかしら

まあ実際の所は、イロモノというよりは、作詞者の森雪之丞氏の「コトバ遊び」が凄い曲なんだけどね。

デビュー曲の「NAI NAI16」から、シブがきの曲に関わって来ていた森雪之丞氏だけど、確かに初めから歌詞の方向性は、かなりポップだったし、一般人には良く分かんない世界だったりしたけど、それがだんだんエスカレートしてきて、ついにこの曲で、言葉遊びの極致に辿りついちゃったかなぁ・・・なんて感じたりしたな。

当の森雪之丞氏も、この曲「Hey!Bep-pin」の出来にはご満悦だったようで、月刊明星付録Youn Songの1984年7月号の「人気作家インタビュー」では、「持てる技を全て使った」曲って答えてたりするんだよね。
 雪之丞氏、当時目指していた曲って言うのが、「英語のようで英語ではない日本語。しかも擬態語は使わない」って事だったようで、その目指していたところに一番近かったのが、この「Hey!Bep-pin」だった・・ってことだったようなんだよね。

たしかに、一見よく分かんないような「コトバ」の羅列が並んでいるように感じるんだけども、「歌詞」としてみると、ちゃんと意味が通じるんだよな。
 しかも、後藤氏のメロディにきちんと嵌まっていてイヤミがない仕上がりになってるしな。前作「ZOKKON命」に比べてもポップだしね。
まあ、その辺が、流石はコトバの魔術師、森雪之丞・・・って感じがするよなぁ。

当時は、作曲家もそうだったけど、作詞家の方たちも個性が強かったですからねぇ。
物語作りの天才、松本隆、女性を書かせたらピカ一だった、なかにし礼、 そういえば「企画屋」作詞家として秋元康氏が出てきたのも、この頃だったんだよな。
その中でコトバ遊びといったら森雪之丞氏・・・って感じだったよね。

 コトバ遊びと言っても、安っぽいコトバが並んでいる訳ではなく、普段は死角になっているような語彙を引き出して来るのが天才的にうまい作詞家・・というかね。
しかも、雪之丞氏は、自分で作曲もしたりしたんで。。。   そそそ、この曲の前年の堀ちえみ「とまどいの週末」なんかは雪之丞氏の作曲でしたよね。
だからね、メロディとの親和性がつよいコトバ選びにも長けていたっていのうが、他の作詞家とは違っていたんじゃないかなぁ。

そういうコトバ遊びの中で、コトバとメロディのシンクロ・・・というか親和性もこの曲には、あったんじゃないのかなぁ。 そう言う意味でも雪之丞氏も満足だったのもかもしれないな。




シブがきって、意外といつも動画が少ないんだけども、この曲もこの「歌謡大賞」の時のしか上がってないんだよな。
上げてもすぐ消されちゃうのか、それともすでに忘れられてしまったのかよく分かんないんだけどさ。
まあ、3人ともすでにジャニーズじゃないんで、ジャニーズから消されてるって事はあんまりないと思うんだけどね。

・・・というか、この3人が昔は、ジャニーズだった・・・っていうの知らないヒトも、もう大分いるんだろうなぁ。
特に本木なんて、最近じゃ「昭和天皇」までやってしまう、日本を代表する俳優になっちゃったからなぁ。

 
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華麗なる賭け / 田原俊彦

1985_09_華麗なる賭け_田原俊彦


今回の1曲セレクトは、「華麗なる賭け」田原俊彦です。

まずはデータです。

・タイトル    華麗なる賭け
・アーティスト  田原俊彦
・作詞      吉元由美
・作曲      久保田利伸
・編曲      新田一郎
・リリース日   1985年8月14日
・発売元     キャニオン
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数  12.0万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 8位
・ベストテンランクイン期間:1985年8月26日〜9月2日付

1曲セレクトもここ暫くヒット曲という点では、メインストリームからちょっと外れた曲が続いたんで、ここいらで本来のメインストリーム的な曲を持って来ましょうかねぇ。 まあ週末と言う事もあるしね。

田原俊彦「華麗なる賭け」なんてとうだ

でも、うーーむ、ヒット曲のメインストリーム・・・なんて書いちゃったけど、これまた、ちょこっと「ビミョウ」なラインかなぁ。

一応、トシちゃんの曲ではあるけど、売り上げ的には下降線を辿っていた、85年の曲だからね。

それでも、この曲、オリコンでは1位取ってるんだよね。
まっち先生とは対照的に、オリコンではなかなか1位を獲れなかったトシちゅんではあるけども、この曲では、前年8月の「顔に書いた恋愛小説」以来、ちょうど1年ぶりでの1位獲得・・・・とチャートアクション的には良かったんだけどな。
 でも、ベスト100には僅か7週しかランクイン出来なかった・・・と、それまでのトシちゃんの曲としては同年2月の「銀河の神話」とワーストタイの「短命」ヒットに終わってしまった曲だからなぁ。

まあ、だからね、トシちゃんの曲とは言えど、あれから31年経った今じゃ、完全に知ってる人しか知らないよね・・・的な曲であっても不思議はないんだけどね。


ぢゃ曲的にツマンなかったのか・・・といえば、ま、個人的にではあるけども、この曲結構好きだったんだよな。
それまでの数作、ミディアムテンポな曲が続いたおかげか、それまでのトシの曲から比べれば、インパクトが救いない曲が続いたんだけどさ。そそそ、今一つ焦点が定まらない、シングルっぽくは無い曲が続いたんだけどさ。

この曲は、久しぶりに緊張感があるアップテンポだったし、曲の焦点も定まった・・というか、引きしまった感じの曲だったじゃん。
あ、久々にシングルっぽい曲が来たな・・・・なんて、嬉しかったんだけよね。 おそらく85年の勝負曲はこれだ・・・って感じ取れたとさ。 だから、これは売れてくるんだろうな・・・なんて予感があった。

BUT、フタを開けてみれば、ここまでのシングルの中でワーストの売り上げに留まっちゃったからなぁ。

デビューから丁度5年が経過し、さしものトシちゃん人気にも完全に陰りが見えてきたんだろうな・・・っていう所は拭えなかったよなぁ、この動きから見てさ。

まあ、丁度、この曲とは別に、トシ&ナオコの「夏ざかりほの字組」って曲が並行してヒットしてたって事もあるんだろうけどね、この曲の場合。
うん、「夏ざかりほの字組」は、売り上げ20万枚を超えてましたからね。そっちに「獲られ」ちゃったんだろうな。


ちなみに、この「華麗なる賭け」の作曲者は久保田利伸氏。 うんシンガーとしては、まだブレイクする前ですね。
個人的にも、この曲で久保田氏の名前を知ったのかな。
 久保田氏といえば、そのご「FUNKY」というキーワードで80年代終盤、大ブレイクしたアーティストだけど、この曲については、その後の「FUNKY」さっていうところは感じなかったんだよな。

いかにもそれまでの既存のポップス的な流れの曲だったしさ。どちらかと言えば、アレンジャーの新田一郎氏の色合いが強かったんだよな。イントロを初め、ブラスが比較的前面に出てきてたりするし。

久保田氏本来の「FUNKY」な一面がクローズアップされたのは、この曲に続いて次の「It's BAD」からだろうな、やっぱ。この曲・・・と言うよりも、「It's BAD」をきっかけにブレイクして言った感が強いからねぇ。



動画・・・リンクしたい動画が、You Tube以外からだと弾かれちゃうんで、You Tubeへ直リンク

https://www.youtube.com/watch?v=WhgFoZ0y6nI


個人的には、この曲の派手めな間奏が好きなんだよね。 いかにも「華麗なる」って感じでさ。
まあ、根っこの所は1985年・・・というよりも、もっと古い60年代〜70年代のエンターテインメント華やかかりし時代の雰囲気なんだけどさ。。。
 でも、個人的には、この曲の間奏部分を聴くと、1985年の今頃が一瞬にしてフラッシュバックされるんだよな。


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Woman / フランク永井

1982_09_Woman_フランク永井


今回の1曲セレクトは、「Woman」フランク永井です。

まずはデータです。

・タイトル     Woman
・アーティスト   フランク 永井
・作詞       山下達郎
・作曲       山下達郎
・編曲       山下達郎 乾裕樹
・リリース日   1982年6月21日
・発売元     ビクター
・オリコン最高位 33位
・売上げ枚数 8.8万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 32位

ここ暫く、ストレートなヒットストリームな曲から外れているような感じの1曲セレクトですが、今回も、そう言う意味では「変化球」と言うような曲なのかなぁ。

フランク永井「Woman」。

フランク永井さん・・・なんて書くと、もしかするとワタシと同世代、あるいは、少しの上の世代でも名前を見ただけで、(ブログ)ページを素通りされてしまいそうな感じがしますが・・・。

そうだよねぇ、ワタシらの世代としては、フランク永井氏といったら、「歌謡曲界」の大御所というような存在だったわけで、いわいるヒット曲のメインストリームである「ロック・ポップス」のヒトでは決してない・・・って言う認識が強いからなぁ。

子供の頃に、よくテレビで歌っていた「おまえに」とかさあ。。。 少なくとも、子供が聴くような「歌手」ではないって言うところが強かったですよね。
 もちろん、ワタシ自身も、オヤジとかオフクロが、飲み屋のカラオケで歌っていたような・・・っていう認識が強くてね、興味なんてなかったんですが・・・。

じゃ、なんで、1曲セレクトで引っ張ってきてるの?

・・・って事になりそうなんたけども・・・。 今回セレクトしてきた「Woman」って曲、これが素晴らしいんだよね。

プロデュースが、なんと山下達郎氏。

フランク永井氏と山下達郎・・・・。どう考えても結びつかない組み合わせ。 まあ、一種の異種格闘戦のような感じもするんだけども、普段混じり合わないような組み合わせだからこそ、時に素晴らしい出来になる事がある。
そのお手本のような曲じゃないのかなぁ。

まあ、火が無い所に煙は立たず・・・ということで、山下達郎氏は子供の頃からフランク永井氏には興味があったようなんですけどね。

 フランク永井氏は、↑で書いたようにこの曲の近辺こそ、歌謡曲に特化した曲ばかりを歌っていた訳だけど、名前から分かるように、元はジャズから入ってきていたわけで、最初から歌謡曲から出てきたヒトじゃないんだよね。もちろん、50年代から60年代にかけては、当時のポップス調の曲も歌っていた訳で。

そんなこともあり、歌謡曲調ばかり歌っていたフランク永井氏に、達郎氏はある種の不満があったようなんだよね。
 
自分だったら、本来のフランク永井を引き出す事が出来る。

そう言う信念でプロデュースした曲が、この「Woman」。

そう言うだけあって、この曲は完全なポップスだもんなぁ。 ま、ポップスといっても、当時の聖子やまっち先生の様なポップスとは違うけどさ。
 なんていうの、きらびやかなエンターテイメントの頂点と言いますか、フランク・シナトラが一世を風靡していた頃のような匂いがする様なポップス。
 そそそ、だからこそ和製シナトラと呼び名が高い、フランク永井氏が本当の意味で輝くような1曲と言いますかね。

ま、チャート成績こそ、オリコンで最高33位・・・と大ヒットと言うところまでは行かなかったけど、それでも77年の「おまえに」以来、5年ぶりに「左ページ」にランクインされ、スマッシュヒットを記録。

同時に、達郎氏のこの「仕事」については、当時も評価が高かったですよね。

でも個人的には当時は、この曲聴いてなかったんだよなぁ。 
曲自体は知ってた。なにせマスコミ的に評価が高かったし、なにより、明星付録の「Young Song」の新曲評で、あの「辛口」の近田春夫氏がベタ褒めしてたからなぁ。 だから曲の存在は知ってたんだよね。

それでも、やっぱり、フランク永井氏⇒オヤジ、オフクロ世代のヒト・・・っていう意識が強くてねぇ、曲を聴くまでは踏み込めなかったんだよな。

実際に曲を聴いたのは・・・いつだったかなぁ  オトナになってからですね。

なんかね、どこかでずっと引っかかってはいたんだよね。 きっかけは忘れちゃったけど、なんかのきっかけで、レコードを中古屋で購入して聴いてみたんだよね。

地団駄を踏んだよなぁ。 なんで、リリース当時に聴かなかったのかってさあ。
最近、「本当」のエンターテイメント性あふれる曲ってとんと見かけなくなったけど、これこそ「エンターテイメント」といえる曲なんだよなぁ。
 それでいて、リリースされた1982年の匂いもしっかりしてたりしてさ。そそそ、根っこの所はフランク・シナトラって言う感じなんだけど、それでもしっかりリリースされた時代性は踏まえているんだよね。



昔、牧伸二氏が、例の♪あ〜やんなっちゃった〜♪で、♪フランク永井は低音が魅力〜♪ってうたってけど、この曲でもご多分にもれず、 ♪ム〜〜 ♪っていう低音の魅力を入れている辺りは、達郎氏のサービス精神でしょうかねぇ

ちなみに、この曲のバッキングミュージシャン
Guitar、Glocken、Tubular Bell、Percussion & Background Vocal : 山下 達郎
Drums : 青山 純
Bass : 伊藤 広規
Guitar : 松木 恒秀
Keyboards : 清水 信之
Percussion : 浜口 茂外也
Tenor Sax Solo : 井上 大輔
Background Vocal : 山川 恵津子、鳴海 寛
Trumpet : 数原 晋、小林 正弘
Trombone : 向井 滋春、粉川 忠範
Tenor Sax : 村岡 健
Bariton Sax : 砂原 俊三
Strings : 多 忠明グループ

えー、他の方のブログから拝借してしまいましたが・・・・

基本、当時の達郎氏ではお馴染みのバックミュージシャンで固められていたりするけど、いずれも一流のスタジオミュージシャンで構成されてますよね。
やっぱり良い音楽には、いいミュージシャンなんだよね。

ちなみに、この曲、未だに評価が高いのか、最近もブログでレビューを書いている方、多いですね。
やはり達郎人気なんでしょうかねぇ、それとも、この曲を歌っているフランク永井氏自体の評価が高いんでしょうかねぇ。 いずれにしても未だに人気が高い様です。


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