今回の1曲セレクトは、「よろしく哀愁」郷ひろみです。
まずはデータです。
・タイトル よろしく哀愁
・アーティスト 郷ひろみ
・作詞 安井かずみ
・作曲 筒美京平
・編曲 森岡賢一郎
・リリース日 1974年9月21日
・発売元 CBSソニー
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数 50.6万枚
・ベストテンランクイン期間:1974年9月30日〜12月9日付
え〜、先ほどの松田聖子様に続いて、今回は郷ひろみと・・これって作為的!? って思われてもまあ、しょうがないか・・とも思うんだけど、本心からするとたまたまですよ、ハイ。
いや、初め違う曲を持ってこようと思ってたんだけど、その曲のジャケ写をネット上で探してたら、たまたま、この曲のジャケ写が目に止まってさ、そのまま持ってきちゃったの。。
と、まあ、なんとなく言い訳がましいですが・・・。
丁度、今ごろヒットだったわけなんで、まあ、いいか・・・と
この曲は1974年(昭和49年)のヒット曲だから、当然、個人的にはタイムリーに聴いてた曲ではない・・・・はずなんだけど、あとあときちんと聴いてみると、やっぱりメロディラインは残っているんだよね。
・・ということは、まだ物心が付かない頃に聴いてたんだろうねぇ、きっと。
ただ、残っていたのは、出だしの
♪ もっと素直に僕の愛を信じてほしい ♪ のAメロの部分。 そのほか特にサビについてはほとんど記憶になったんだよねぇ。
どうしてだろ? よくわかんないんだけど、このAメロの部分、筒美京平氏の得意なメロディラインだよね。
8分休符の後に8分音符で続くフレーズ。例えば堺正章の「さらば恋人」とか。
たわいなことではないんだけど、どうも、このフレーズに惹かれるんだよねぇ。どうしてだろ?
うーん、まあ、簡単に書けば生理的にシックリ来るって言えば簡単なんだけどさ。
なんか、いい意味で背中にゾクゾクッと来る感じがあるんだよねぇ。
暗めのイタリアンツイストっぽいアレンジもシックリ来るものを感じるんだろ思うなぁ。
森岡賢一郎氏って必ずしもアイドルだけのアレンジャーではなく幅広くアレンジをされていた方なので、単純なポップスではない雰囲気、うーん、曲のグレードを一歩アップしてくれるような優美さがあるアレンジをされていた方ですよね。
どちらかといえばヨーロッパ的な優美さを兼ね備えたというか。
下世話的に書くと、もろ70年代を彷彿させるというかね。
それは、この曲でもその通り言えるわけで、それまで、郷ひろみの曲のアレンジって筒美京平氏が自身でやられていたんだけど、この曲はまだ、別の意味で当時の「歌謡曲」として一段グレードが高い優美さを感じるんだよね。
要するに単純に「ダサい」じゃ終わらないサムシングがあるんだよね。今、聴いても。
まあ、そういうこともあり、この曲は、郷ひろみとして、初のオリコン1位獲得曲であったわけなんだよね。
・・・・というか、この曲が郷ひろみにとって、「唯一」のオリコン1位獲得曲なんですよね。
うーん、これって、今考えるとかなり不思議な現象といえるかなぁ。だって、70年代を代表するトップアイドルだったわけですからねぇ、郷ひろみって。
でも、まあ、当時はそれだけ「1位」って言うのは別格だったって訳なんだよね。
数ある曲の中で、それこそ、もっとも「売れるべき」して売れている曲というかね。
ただ、ここまで到達するのに最高位2位というのは、4曲あり、すべて73年リリース曲。 つまり73年3月リリースの「愛への出発」から12月リリースの「モナリザの秘密」まで、4曲連続で2位を確保しているんだよね。
つまり、新御三家のなかでは、当時の人気は一番先行してたわけだよね。
でも、なぜかこの時点で1位獲得は西城秀樹が1歩リードしてたりしてね。(「ちぎれた愛」「愛の十字架」の2曲、1位獲得済み)
だから、まあ、先行する秀樹を追いかけろって言う意味もこめて、アレンジ面でもグレードを上げてきたのかもしれないけどね。
ちなみに、累積セールスの50.6万枚っていうのも、実は、郷ひろみにとっては、現在までを通してみても最高セールスなんだよね。
(2位は82年の「哀愁のカサブランカ」の50.1万枚)
これは、70年代の後半からヒット曲の世界に足を踏み入れて、この時代をタイムリーで知らない、ワタシにとっては、感覚的には意外な感じがしますねぇ。
ま、たしかに、この曲でほとんどテレビに出なかった「哀愁のカサブランカ」が50万枚強売れてるのも感覚的には不思議なんだけども。。。
でも、この曲の場合は、実際当時は、やっぱり、人気あったんだろうねぇ。
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