かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

2015年08月

ボヘミアン / 葛城ユキ

1983_08_ボヘミアン_葛城ユキ






今回の1曲セレクトは「ボヘミアン」葛城ユキです。

まずはデータだっぺ

・タイトル     ボヘミアン
・アーティスト   葛城ユキ
・作詞       飛鳥涼
・作曲       井上大輔
・編曲       井上大輔
・リリース日    1983年5月21日
・発売元      ラジオシティ
・オリコン最高位  3位
・売上げ枚数    41.4万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1983年8月15日〜10月17日付
・タイアップ:毎日放送ドラマ「赤い足音」主題歌

 ヒット曲はインパクト、インパクトってずっと書き続けてきたけど、この「インパクト」という点では、この曲の右に出る曲って、今までを見てきてもそうそうはなかったんではないかなぁ。

  ボヘミアン   葛城ユキ

・・・と聞いて、知ってるヒトだったら、あの「ダミゴエ」で叫ぶ

 ♪ ボヘミ゛ア゛〜〜ン ♪

というフレーズがいやがおうにも耳を付いてくるでしょ。


はっきり言って、この曲は、もうね、この出だしの

 ♪ ボヘミ゛ア゛〜〜ン ♪

だけで、おもわず「OK」といいたくなるんですよねぇ。ここだけで、引き込まれるもんね。

そのほかは「つけたし」といっては失礼だけど、それほど大きなショックなフレーズはないでしょ?

 まあ、一つのフレーズがとんでもなくインパクトがある・・・・これこそが「シングル」だと思うんだなぁ。シングルはやっぱり尖がってなんぼの世界でしょ。
 そういうところから見ると、この曲なんかは「シングル」だよなぁと思うわけですね。

 いやこのころの曲は、ヒットしている曲は、だいたい尖がってる曲が多かった。特に1983年って、ニューミュージック界はあらたなニューウェーブ系ナアーティストが台頭してきた頃で
、それこそ尖がった曲が多かったんだよね。

 ま、そのなかでもこの曲は、突出してたよなぁ。



 だけどさ、ヒトって変われば変わるもんだよね。葛城ユキっていうヒト、もともとは「木曾は山の中」なんていう、ポプコン系のフォークソングを歌ってたんですよ。
 それが、この曲のころは、すっかり「ロック」だもんね。邦楽界では女性ソロロッカーとしては、はしりのような存在だもんね。でも、結果的にはその方向性がよかったんだろうね。もともと、このヒトの声は軟派なフォークというより、どこまでもロックだもんね。

たださ、あまりにも濃い牛乳は飲みづらい・・というところで、この曲以外はヒットしなかったのも、まあ、致し方ないかな・・と

  だいたい、毎日ずっと、このヒトの声聴いてたら、逆に息苦しいですもんね(失礼)

それと、この曲は、もともとドラマの主題歌だったのは、意外と知られていない事実かなぁ?

 毎日放送(TBS)系ドラマ「赤い足音」っていうドラマの主題歌。・・・っていっても、ほとんどのヒトはピンと来ないよね。
 だいたい、書いてる本人もピンと来ていないし・・・(^^;;;

ちょっと調べたら、1983年6月から1ヶ月間水曜日夜10時〜「水曜の女シリーズ」っていうドラマ枠で放送していたドラマだったようです。

・・・・とかいててもピンと来ない私。。。


まあ、そういうタイアップの関係もヒットの要因だったとも、たしかに言えるかもしれないですけどね。
 当時は、今ほどタイアップ力は大きくなかった・・とは言えども、1983年はタイアップ曲が強かったから。。。



肉食系女子・・・なんて叫ばれて久しい現代だけど、こと、ヒット曲界では、このヒトのようなダミゴエで叫ぶ、猛獣系・・・・失礼・・・肉食系のアーティストって、ほとんど居なくなっちゃいましたね。それだけに淋しい。
 ブリッ子のアイドルのようなベイビーボイスだけが女性アーティストぢゃないのよ。



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パステル・ラヴ / 金井夕子

1978_08_パステル・ラブ_金井夕子







今回の1曲セレクトは、「パステル・ラヴ」金井夕子です。

 まずはデータです。

・タイトル    パステル・ラヴ
・アーティスト  金井夕子
・作詞      尾崎亜美
・作曲      尾崎亜美
・編曲      船山基紀
・リリース日   1978年6月25日
・発売元     キャニオン
・オリコン最高位 35位
・売上げ枚数   5.7万枚

 いつだったか、この曲は、どのジャンルに入れたらいいのか迷うんだよな・・・って書いたことがあったな。
 今回のこの曲も、正直、迷うんだよね。

 金井夕子の「パステル・ラヴ」ですわ。

 まあ、一見すると、きっと「アイドル」なんだろう。曲調も大まかに見ると、そんな「雰囲気」でもあるし。。。

 だけどよ・・・・・なんだよね。

 うーん、金井夕子っていうヒト、アイドルとしては、ルックスがな・・・あせあせ 
 ぢゃ、歌謡曲? っていうのも、この曲調からするとピンボケ。
 ぢゃ、ニューミュージック? っていうほど、「ニュー」ぢゃない。。

 うーん、判断が難しいんだよなぁ。。。。。

 78年から79年の70年代終盤。正統派な70年代型アイドルが、軒並み淘汰されて、生き残ったヒトたちは、「スターダム」の絶頂にいる中、「次」を嘱望されてでてきた人たちって、だいたい、そういう中途半端に位置にたたされていたような気がする。

 まあ、多分、アイドルといっても、それまでの中高校生対象というよりは、「大学生」をターゲットにしてたんだろうね。このヒトにせよ、少し後にデビューすることになる竹内まりやしろ。

 ただ、いずれにしろ、中途半端な立ち居地にいたことはかわりないわけで。。。
 だから、このヒトなんて、結局は中途ハンパなままで終わっちゃったもんなぁ・・・。
 
 まあ、本来はシンガーソングライターとして出たかったんだろうね、このヒトなんかは。証拠に、「歌手」をやめて北海道に帰った後は、「青木茗」っていうペンネームで作詞家となったりしている。

 うーん、もう少し、がんばっていたら、竹内まりやのように「シンガーソングライター」としての道が開けていたかもしれない・・・のになぁ。
 ま、その辺は、歴史のあや・・・いやいや、人生いろいろ・・ってところか。。。



まあ、冷静に考えればメロディラインは、「80年代アイドル」って感じもするか。。。
 作詞、作曲が尾崎亜美だからなあ・・・。イメージ的にはそうなのかもな。
 ただ、サウンドは、アイドルって感じじゃないんだよね。ニューミュージックのそれっぽいのよ。 そこが余計困惑させちゃうんだけどさ。。


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うさぎの唄 / 原由子

1981_08_うさぎの唄_原由子






今回の1曲セレクトは、「うさぎの唄」原由子です。

 まずはデータです。

・タイトル    うさぎの唄
・アーティスト  原由子
・作詞      関口和之
・作曲      宇崎竜童
・編曲      HARABOSE
・リリース日   1981年7月21日
・発売元     ビクター
・オリコン最高位 63位
・売上げ枚数   1.8万枚

 サザンの久々のライブツアー「おいしい葡萄の旅」も先日の武道館を持って大団円となりましたな。
かく言うワタシも・・・・当初は参戦するつもりいたんだけど・・・・・。チケット抽選予約の申し込み先が書かれていた、ファンクラブ会報を紛失してしまったのです  まあ、そういうことで、チケット争奪のスタートラインに立つ以前に離脱。。。。
 まあ、高々2万枚のチケットに何十万通も来るのですから、当たらなかっただろうな・・・とは思いますが。。。

 あ、まあ、そういうわけで、今回の1曲セレクトはサザンの曲・・・と思ったんだど、たまには目線を変えて、「ハラ坊」の曲を持ってきますか。しかも、34年も前の曲。

 「うさぎの唄」。

 うーみゅ、大抵のヒトはしらないよねぇ。 よっぽどのサザンフリークか、またはハラ坊のファンでもない限り。。。

 だいたい、この曲オリコンで最高位63位なんて、「左ページ」にもはいってないし、しかも、曲はダンナの桑田氏ぢゃないし。。

 しかーし、結構、面白いんだわ、この曲。遊び心満載で。
 遊び心といえば、この曲の前の「I LOVE YOUはひとり言」だっけ? 遊び心の度が過ぎてあせあせ、「放送自粛」になったの。うん、放送禁止ではなく、放送自粛。 たしかそうだったよな。

 まあ、それの反省からか、この曲は、ぜんぜんエロくはない。でも、にほん昔話にでもでてきそうな、なんか回顧チックなとっても日本的、土着な匂いのするような曲ですな、この曲は。

 とちゅうの「皆の衆、であえであえ」の掛け声からはいる、「はい はい・・・」っていうハラ坊の掛け声がよろしい、かわいらしくて。

 で、また、その先にスタジオで盛り上がっている拍手がはいってたりして。 まあ、その辺が遊び心がいっぱいなわけです。

 作詞は、サザンの寡黙なベーシスト、ムクちゃんこと関口和之氏 。作曲は、当然、桑田氏・・・・と思ったら。。。
うんにゃ、これ、宇崎竜童氏なんだ。。。

今、知りました。。。。 ハイ。

サザンと宇崎竜堂氏ってどんな関係があるねん・・・なんて一瞬思って、ネットで調べてみたら、当時、絡みがあったようですな。そう言えば、アルバムで「Hey Ryudo」なんて曲も歌ってたっけね。

ま、たしかにシングルとしてはインパクトという点では弱い気もするけど。。。 このテの曲は通常はアルバムの1曲っていう感じの曲ですからねぇ。

 そういうこともあって、左ページにも入らなかったんでしょう。当時としては。

あー、でも、この曲は、ごちゃごちゃ書いてないで、曲を聴いてほしいのだ。


BUT BUT 当然のようにYOU TUBEにゃ動画が落ちてないんで、別のサイトにリンク

http://www.nicozon.net/watch/sm12495011


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顔に書いた恋愛小説 / 田原俊彦

1984_08_顔に書いた恋愛小説_田原俊彦







今回の1曲セレクトは、「顔に書いた恋愛小説」田原俊彦です。


まずはデータです。

・タイトル    顔に書いた恋愛小説
・アーティスト  田原俊彦
・作詞      三浦徳子
・作曲      網倉一也
・編曲      馬飼野康二 新田一郎
・リリース日   1984年8月8日
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数   25.1万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 5位
・ベストテンランクイン期間:1984年8月20日〜9月17日付

 この間、田原俊彦を書いたばっかって感じなんだけど、またまた、田原俊彦を引っ張って来ちゃいました。スンマソン。
 いや、トシちゃんって、全盛期の頃は8月前後にリリースして、今頃ヒットチャートに上がった曲が多いんですよ。
 大体、80年代アイドルって、3ヶ月ローテーションリリースが多かったから、必然的に毎年、同じくらいのリリースってのが、このころは多くて、結局、固まっちゃったりするんだよね。
 まあ、その辺も考慮して下され。。

 この間は、82年の「NINJIN娘」だったけど、今回、引っ張ってきたのは、その2年後の「顔に書いた恋愛小説」。

「恋愛小説」ってかいて「ロマンス」って読ませるのは、いかにも三浦徳子さんらしいタイトルですね。

 ジブがきの「処女的衝撃」で「バージンショック」も三浦徳子さんでしたし・・・。

 それよりこの曲は、サウンドが良かったな。「ああ、やっと歌って欲しい曲調の曲が来たな」って当時は思ったなぁ。

 毎回書いてるように、トシって、「実験的」な曲が多かったから、ストレートな曲って少ないんだよね。

 でも、ようやくやってきましたよ、ストレートなロック的な曲が。

 作曲は網倉一也氏ですが、トシとの相性って、筒美氏は別格として、このヒトもかなり相性良かったんじゃないかなぁ。
「悲しみ2ヤング」の時も、「ああ、やっとまともな曲が来たな」・・・って同じような感覚になったもんね。

 ただ、この曲は、新たに新田一郎氏がアレンジャーに加わったことで、ややストレートなブラスロックに傾きましたよね。サウンドが。それがまた、意外とトシとの細くてチャーミングな声質にフィットするんだよね。

 プラスいつもの実験的な試みとして、最後のサビの部分の

♪時間よ止まれ♪  

で、ホントに時間が止まったように1度曲を止めちゃったりして、実験性もちゃんと持ってた曲なんだよね。

 まあ、これは、山口百恵の「プレイバックPart2」ですでに行っている試みなんで、目新しい事ではなかったんだけど、「時間よ止まれ」っていう詩にのって、一度曲を止めちゃうのは、面白い発想だとは思ったけどね。

 まあ、そういうことで、この曲は「いける!」って最初聴いた時は思ったんだけど、結果的には、あんまりパッとしないで終わったんだよなぁ。

 後で考えてみると、この曲、近田春夫氏も「ゼッサン」してたんだよなぁ、当時。
 何分、「近田氏がホメる曲は、売れない」っていうジンクスがとうじあったもので。。。あせあせ

 
 でも、まあ、たしかに84年はトシにとっては曲がり角に来てたと思う。そろそろ「固定ファン」しか買わなくなってたし・・・。
 まあ言えば初動型のチャートアクションに移行してたんだよね。

 それでも、今ほどは極端な初動型ではなかったんで、1ヶ月ちょっとはベストテン入りしてたのかな?

 でも、当時の感覚からすると、それでもあっという間に消えた・・・・っていう感覚があったなぁ。

 まあ、そういうわけで、今となっては、覚えている方も少なくなっているだろうなぁ、この曲あたりは。。



えー、YOU TUBE に適当な動画が無かったんで、別サイトにリンク

http://www.nicozon.net/watch/sm15609097


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ピチカート・プリンセス / 渡辺美奈代

1990_08_ピチカート・プリンセス_渡辺美奈代






今回の1曲セレクトは「ピチカート・プリンセス」渡辺美奈代です。

 まずはデータでーす。

・タイトル     ピチカート・プリンセス
・アーティスト   渡辺美奈代
・作詞       横山武
・作曲       井上ヨシマサ
・編曲       ATOM
・リリース日    1990年8月22日
・発売元      CBSソニー
・オリコン最高位  43位
・売り上げ枚数   1.6万枚
・タイアップ:テレビ朝日系ドラマ「お嬢だん」主題歌

 うーん、今回はちょっぴりマニアックですかね。渡辺美奈代っていっても、後期のしかも、オリコン最高位43位だもんなぁ。ま、好きなヒトでなかったら知らないですよねぇ。こんな曲。

 いや、私も偶然にドラマを見なかったら知らなかったと思う。
 そう、この曲は、テレビ朝日系で深夜に放送していたドラマ「お嬢だん」(中尊寺ゆつ子 原作)の主題歌だったんだよね。
 たしか、1時すぎから放送してたんぢゃないかなぁ。ま、最近は1時、2時から深夜ドラマ放送することも全然珍しくもないんだけど、当時は、結構異色でしたよね。
 ま、深夜ドラマの魁って感じかなぁ。

 で、この曲、「ピチカート・ブリンセス」ですよ。

 うーん、一言でいって、わけがわかんない曲だよなぁ。当時のサイケデリックというか、ゆーったりとした流れの中にブツブツブツとシュールといおうか、よく意味がわかんない詞がのっかってて・・・・

 そうねー、良く解釈すると夢の中の出来事のようなふわふわーとした世界を漂うような感じ!? っていうのかなぁ。

 そんなドラッグのような世界が、丁度、暑い夏の盛りの深夜ドラマの世界にマッチしてたんだよなぁ。

 ま、だから、ずっと気になってた曲なんだけどさ。

 作曲は、井上ヨシマサ氏、アレンジはATOM氏。 このコンビが翌年、すんごい迫力の「問題作」を手がけるんだけどね。。。。 ってか、これ、この間書いた中山美穂の「Rosa」なんだけどもね。

 あれ? 今日は、やけに短いかな?  まあ、たまにはいいよね。

 ひとつ付け足すと、ジャケ写と曲調はほとんど結びつかないなぁ。
 それくらい、渡辺美奈代の曲としては、それまでなかったような曲調ですわ。




ごめん、この動画、1コーラスしか歌ってなかった。歌詞の意味がますます分からん。。。。


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マリオネット / BOOWY

1987_08_マリオネット_BOOWY






今回の1曲セレクトは、「マリオネット」BOOWYです。

 まずはデータです。

・タイトル   マリオネット
・アーティスト BOOWY
・作詞     氷室京介
・作曲     布袋寅泰
・編曲     布袋寅泰
・リリース日  1987年7月22日
・発売元    東芝EMI
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数  24.4万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1987年8月3日〜9月28日付

 いつかも書いたような気がするけど、もしさ「80年代」にROCK IN JAPANがあったら・・・なーんて、たまに思うことがあるわけよ。

 もちろん、当時から、ROCK FESを開催しても全く、今と遜色のないアーティストスペックでのROCKイベントは開催可能だった。

 けど、当時は縦割り社会だったからなぁ、音楽業界は。 違うレコード会社同士のアーティストは、一緒のステージに立たない・・とか、変な不文律があったりして。
 それに、ROCK FESっていうノウハウも日本にはまだまだなかったってのもある。
 すでに海の向こうでは、80年代には今と同じような規模、スタンスのロックフェスは開催されていたんだけどさ。
いずれにしろ、当時からROCK FESがあったら、面白かったろうになぁ。
そんな架空「80年代ROCK FES」には、BOOWYは絶対的だったろうねぇ。

 あ、弁解するようだけど、80年代にも野外でのROCK FESはあった。ただ、今と違うのは会場の規模の違いと、ほとんどが単発開催だったんだよね。今のように毎年、ルーティン的に行われるものではなくて。

 事実、86年夏に九州の阿蘇外輪山で行われた、「BEAT CHILD」という、ロックイベントには、BOOWYも参加している。
 その他、尾崎豊、佐野元春、ハウンド・ドック、ブルーハーツ・・・なんていう、今考えたら、そうそうたる面々が一同介したロックイベントだったんだよね。

 いや、ワンマンではなく、ロックフェスだったら、BOOWYも見たかったな・・なんて、今となっては、個人的にも思ったりしてさ。

・・・・ということで、今回は、87年のまさに今頃ヒットしてた「マリオネット」を持ってきましたわ。

 上で「今となっては・・・」って書いたのは、これも以前、同じBOOWYの「ONLY YOU」を書いたときにも書いたんだけどさ、当時、ワタシ、BOOWYっていうヒトたちが、どうもキライでねぇ。。

 っていうか、今となっては「ヤキモチ」なんだけどさ。

 ワタシらの世代は、まさに「BOOWY」世代のど真ん中なのよ。
高校んときの文化祭バンドっていったら、みーんな「BOOWY」のコピーばっか。みーんな「マリオネット」。

 それがなーんかヤでさあ。 頭きたから、この「マリオネット」は「反骨」で何回も聴いて、ドラムは完コピした。

 で、文化祭でこの曲やって、ドラムがへたくそだと、へたくそ・・・なんてほくそえんだりしてさあせあせ  暗い子だったのですよ、あのころのワタクシは。


 もちろん、今は、この曲「キライ」ってことは全く無い。むしろ、87年の曲の中ではベストソングの一つですわ。
 当時、好きになれなかった理由の一つとしては、この独特のドライブ感なんだろうなぁ。うーん、なんていうのかなぁ、それまでの日本の音楽にはなかったような、ドライブ感なんだよねぇ。それに対応できなかったのよ、当時のワタシは。

 今となっては、この感じが「87年の匂い」だっていう感覚になったんだけどさあ。

 それから20年後。 付き合いということもあるけど、ソロになった氷室のライブで、生「マリオネット」を聴くことになるとは、当時は夢にも思わなかったわけで・・・。




当時はまだ、あんまりなかったPVで・・・。 えれえ、音がクリアなんで、ちょっと引っ張ってきましたわ。

 氷室っていうヒトは、昔から全然変わんないな・・・なんて思ってたけど、いまこうしてPVみると若いな。 やっぱ28年っていう年月はでかいな。 布袋氏は、あんまり変わんないけど。。


 しかし、今となっては、この曲の売上げが24万枚そこそこなんて信じられないよなぁ。。。そのくらいの超人気バンドだったんだけどねぇ、BOOWYって。
 まあ、あのころはまだ、シングル「CD」はなかったわけで、全部「アナログ」だったわけだけど、世間はレコードからCDへっていう時代のまっただ中での24万枚だったからねぇ。


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夜明けのMEW / 小泉今日子

1986_08_夜明けのMEW_小泉今日子






今回の1曲セレクトは、「夜明けのMEW」小泉今日子です。

 まずはデータです。

・タイトル    夜明けのMEW
・アーティスト  小泉今日子
・作詞      秋元康
・作曲      筒美京平
・編曲      武部聡志
・リリース日   1986年7月10日
・発売元     ビクター
・オリコン最高位 2位
・売上げ枚数   15.8万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 4位
・ベストテンランクイン期間:1986年8月4月〜9月1日付

 実際の売れ行きはそれほどでもないんだけど、それ以上にファンに人気あったり、あるいは、その道の「プロ」のヒトに受けがいい曲ってありますよね。

 例えば、今日引っ張ってきた、小泉今日子の「夜明けのMEW」。この曲はその道の「プロ」・・・つまりは歌謡曲評論家の間ではえらく受けがいい曲なんだよね。

 つまり聴くヒトが聴けば、「出来上がった」曲・・・ということなんでしょう。

 かくゆうワタシは・・・・、当時はあんまりピンとこなかったんだなぁ。この曲。

 なんか淡々と流れていっている曲・・・っていうイメージがあって。。。

 あのころのキョンキョンってインパクトが強い曲が続いてたからね。余計、たんたんと聴こえちゃうんだよね。

 色で例えると「あわーーい」色彩に感じちゃう。霧の中の・・・っていうイメージって言うのかなぁ。
 なんとなく、眠れなかった夜の朝もやの風景・・・っていうけだるいイメージが先行しちゃうんだよね。

出だしの

♪夜明けのMEW 君が泣いた 眠れない夏 〜 ♪

っていうイメージが強いからかなぁ。。


 メロディライン的には、前年の同じ時期にリリースした「魔女」と同じようなミディアムバラード路線。

 ただ、アレンジに武部氏を起用したことで、音色的にはより輪郭がハッキリした曲調になりましたね。

 それよか、この曲の場合、詞がいいんだろうな。作詞は秋元氏だけど、いつもふざけた詞を書いてた秋元氏だけど、たまーに、これは・・・っていう印象的な詞を書くんだよな。

 稲垣潤一の「ドラマティックレイン」なんかそうだったもの。

 この曲は、失恋の曲。キョンキョンにとっては、もしかして、初めての本格的な失恋の曲なのかな。

でも、ところどころ、印象に残って離れないフレーズがあるんだよね。

 ♪ 愛をゴメンね〜 ♪

 ♪ きみを知っていると思っていた〜 ♪ とか

 最後の ♪終わらない夏〜 ♪

 などなど、断片的ではあるけど、メロディとシンクロしてて、印象に残るフレーズがこの曲にはあったりするんだよね。

 そういうところも含めて、今は、当時に比べると、この曲好きになったな。

 何回も聴かないと分らない曲なのかもしれない。この曲は。




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てんとう虫のサンバ / チェリッシュ

1973_08_てんとう虫のサンバ_チェリッシュ






今回の1曲セレクトは、「てんとう虫のサンバ」チェリッシュです。

 まずはデータです。

・タイトル   てんとう虫のサンバ
・アーティスト チェリッシュ
・作詞     さいとう大三
・作曲     馬飼野俊一
・編曲     馬飼野俊一
・リリース日  1973年7月5日
・発売元    ビクター
・オリコン最高位 5位
・売上げ枚数  40.0万枚
・オリコンベストテンランクイン期間:1973年8月6日〜10月8日付

 今回は懐かしい曲をひとつ。。

 チェリッシュの「てんとう虫のサンバ」

 え? 懐かしくない? 今でもしょっちゅう聴いてる?

 そーだよねぇ、この曲、結婚式の披露宴の「余興」では、未だに必ずといっていいほど、誰か歌うし。。。
 もーね、やめりゃいいのに・・・って思うんだけどさ。それでも、だれか歌うんだから〜。

 ワタシの結婚式の時は、この歌は「禁止令」を出しますっ。。

・・・ってか、結婚っていつの話だ?

それでも、昔に比べたら最近は歌われなくなったのかなぁ。流石に、この曲をタイムリーで聴いてたヒトも結婚式周辺では少なくなったと思うしねぇ。

 ま、ともかくも。。。 そもそも、この曲って、別に結婚式用に作られた曲ぢゃないんだけどね。たまたま

 ♪ あなたとわたしが夢の国 森の小さな教会で結婚式を挙げました〜 ♪

 ってあるんで、以来、結婚式で歌われるようになって、今に続く・・・ってことなんだよね。
 ま、リリースから、今年で42年経ってるわけだから・・・ってそんなに経ってるのかぁ〜 逆に驚き。。。
それだけ歌われ続けているってことは、それだけポピュラーで、しかも歌いやすいってことがあるからだろうなぁ。

 タイトルに「サンバ」とありながら、ぜーんぜん「サンバ」ぢゃないのは不思議な曲なんたげとさ。

 今にして思えば、やっさしいメロディに、童話の国のようなやっさい歌詞なわけで、小学生でも簡単に歌えるしね。
 やっぱね、世代に捕らわれず、だれにでも受け入れられるって言うことは、ヒット曲の命題の一つだしねぇ。

 ・・・とはいえ、売上げ枚数はちょうど40万枚・・・と。

 これが、みんな知っている割には少ないと思うか、いやこんなもんだろう・・と思うかと、人それぞれだと思うけど、ワタシは、最初、売上げを知ったときは、思ったより少ないと思ったなぁ。
 うむ、ほんと誰でも知ってるのにねぇ・・・。ちなみに、チェリッシュで、一番「売れた」曲は、この曲ぢゃなくて、1年前の「ひまわりの小径」だったりする。 これが41.2万枚。 わかんないもんなんだよねぇ。

 ただ、やっぱし、曲の作り手としては、40万枚しか売れなくても、何千万人に知られている曲・・・って言うほうが作家冥利に尽きるところなんだよね。
 その辺、本音を言えば、レコード会社との思惑の違いになるところであり、ジレンマなところなんだろうねぇ。
 個人的には、どちらかといえば、前者(作家側)の考え支持なのかなぁ。だから、個人的なランキングは、「売上げ枚数」っていう考えは、全く含めていないわけだしぃ。



ちなみに、この曲の次が「白いギター」っちゅう曲だったわけですからねぇ(全然かんけーないが。。。)

 個人的には、「白いギター」のほうが好きだったなぁ。・・というか、遠い記憶でタイムリーな記憶があるのは「白いギター」なんだよね。「てんとう虫のサンバ」は、タイムリーで歌っているころの記憶がないんだよなぁ。。。

 ま、いずれにしてもチェリッシュとしては、人気がピークに達している頃の曲ですわな。


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あなただけを / あおい輝彦

1976_08_あなただけを_あおい輝彦






今回の1曲セレクトは、「あなただけを」あおい輝彦です。

 まずはデータです。

・タイトル    あなただけを
・アーティスト  あおい輝彦
・作詞      大野真澄
・作曲      常富喜雄
・編曲      惣領泰則
・リリース日   1976年6月25日
・発売元     テイチク
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数   79.2万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1976年8月9日〜11月8日付

 時々、特に好きでもないんだけど、耳にまとわり付くように、残る曲ってあるんだよなぁ。。
 さっきも、RIP SLYMEの「太陽とビキニ」を聴いてたら、どーも、耳に残るな。 今も、頭の中でグルグルとなり続けているぞよ。

 うん、例のサビの部分ね。

 ♪ サンシャーイン  輝ける日々に〜 デイライト〜 ♪

 ってとこ。 あそこの、バックのコード進行がかねー。おもいっきり、キンモクセイの「七色の風」じゃん。 ウォール・オブ・サウンド、フィルスペクター風・・というか、このコード進行は、日本人好みだよなぁ。
 うーん、なんちゅうかね、爽快感が、日本の湿気の多い、ベトつく夏に、合うんだよな、これが。


 ところで、それにつづく、チープなオルガンの音色が、どことなく、寂しさを注ぐのよ。
 
 夏の太陽のはずなのに、この物寂しさは何? って感じで・・。 

 でも、あれ? これってどっかで感じた、物寂しさと同じだよな・・・っておもって、頭の中をガラガラかき回して、たどり着いたのが、今日、引っ張って来た、あおい輝彦の「あなただけを」だったりして。。。

 この曲も、レコード音源で聴くと、バックのチープなオルガンの音色から、どこか、物寂しさを感じるんだよな。 もろ、夏の曲なのにさ。

 ♪ あー、今年も 南の風に 誘われてきたよ〜 ♪

って、歌詞を見ても、おもっいきり「夏うた」なのに、太陽ギラギラな「ナッツー」の感じがしないのは、やっぱ、このアレンジのせいだと思うわ。

 その影響もあってか、1976年6月25日リリースなのに、ヒットのピークは、9月〜10月・・・なんて、「秋」に入ってからだったりするんだよね。


 ところで、この曲って、ジャンルに分類すると、どこに入るんだろ?

 いやいや、こういう曲は分類が難しいよなぁ〜。

 パッと聴いたところ、「歌謡曲」ですかねぇ〜。

 いや〜、あおい輝彦ですよ〜。もと「ジャニーズ」ですよ〜。 やっぱし、「アイドルポップス」だろ?

 その前に、 うそうそ、ジャニーズなんて・・・、っていう方・・。

 あおい輝彦 こそ、初代「ジャニーズ」の「顔」だったお方、なのですぞ。

 今で言えば、櫻井翔か、亀梨和也か、山下智久か・・っていう存在だったのですわ。

 ・・・だったら、やっぱし「アイドル」だろ? とも考えたくなっちゃうし・・。


 いやいやいや、作詞の大野真澄は「ガロ」、作曲の常富喜雄は「猫」ですぞ、ニューミュージックじゃん・・・、とも言えるし。。。ふらふら


 ・・・・どうなんでしょ? まあ、そもそも、ジャンル分けすること自体ナンセンスなんだけどさ。 




 それにしても、この曲、オリコンでは6週連続、1位なんて、76年を代表するような大ヒットだったんだけど、その割には、今となっては、なんか知られてないよな、イマイチ。。。


 ・・・っていうか、ワタシも長いこと、知らなかったんだけど。。ふらふら

 その辺なのかなぁ・・・、6週連続1位の割には、ミリオン近くまで位ってない氏ね。

 いや、76年って、そういう傾向にあったんだよな。この年は、例の「たいやきくん」と、「ビューティフルサンデー」で、丁度、半年間も1位を占領され、後半も、1位ロングで獲得した曲が続いているんだけど、その割には、今に「残って」る曲が少ない・・・と。

 ちなみに、この曲の次のオリコン1位は、山口百恵「パールカラーにゆれて」が5週連続でとってるんだけど、やっぱし印象に薄いしね〜。




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夏咲き娘 / 堀ちえみ

1986_08_夏咲き娘_堀ちえみ






今回の1曲セレクトは、「夏咲き娘」堀ちえみです。

 まずはデータです。

・タイトル    夏咲き娘
・アーティスト  堀ちえみ
・作詞      三浦徳子
・作曲      白井良明
・編曲      Light House Project
・リリース日   1986年7月14日
・発売元     キャニオン
・オリコン最高位 14位
・売上げ枚数   2.5万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 22位

 昨日は一時的に涼しくなったんで、これで猛暑とはおさらば・・・と思ってたけど、今日はまた暑くなるみたいですね。
 でも、部屋の窓やふすまは全開にしてるから、時々入り込んでくる風が気持ちいんですよね。


さてさて、今回、引っ張ってきた曲は、堀ちえみの「夏咲き娘」。

・・・といっても、この曲、おそらく知ってる方は少ないだろうな。

 堀ちえみって87年3月リリースの「愛を今信じていたい」でアイドルとして休業状態に入っちゃうんだけど、その2曲前の曲。

 アイドルとして完全に迷走状態に入ってた時期ですね。
堀ちえみって、前半はキャラクター作りにかなり苦心してたけど、「ドジでノロマなカメさん」のイメージが定着した後半は、一転して曲は実験路線に入るんだよね。

 ただ、実験路線も度が過ぎて逆に「本来」の路線が、どうであるべきなのか・・を見失っちゃったアーティストのひとりなんではないですかね?

 うんにゃ、82年組の場合、「個性」を確立した、中森明菜、小泉今日子以外は、ほとんど全員がそうだったと思う。石川秀美にしろ早見優にしろ松本伊代にしろ、アイドルとしての後期は路線を見失っていたもの。
 ピークを過ぎたアイドルのあり様が如何に難しいか・・・というところなんですよね。

 でも、まあ、なんだかんだ言っても現在でも残っていますけど。。。。


 で、まあ、この「夏咲き娘」は、そんな時期の1曲なんだけど、個人的には、最後期の堀ちえみの曲の中では、好きな1曲なんだな。

 タイトルからして、伊藤咲子の「ひまわり娘」を彷彿させるようなところがあるけど、曲調は全く違う。

 ガレージ歌謡っぽい作りの曲。ヘンチチャーズっぽいエレキをフィーチャーした、どう考えても堀ちえみとは結びつかないようなイメージな曲ですね。
 まあ。これも実験の一つだったんだろうけど・・・。

 ただ、ベンチチャーズっぽいと書いた割には、本物のベンチャーズのあの快活さは感じない。逆にどこか寂しげなんだけよね。曲が。

 そうだなぁ・・・、今日のように暑い日でも、ふっと涼しい風が吹いてきて、穂が出始めたススキを揺らしている時って、なんとなく物悲しくなったりするじゃん。
 
 あんなイメージなんだよね。確かに「夏」向きの曲なんだけど、どこか淋しい。

 まあ、この曲の歌詞にもあるけどね。

♪夏に咲いた花はどこか淋しい〜 ♪

って、まさにそんな感じの曲なんだよね。

 歌詞もそうなんだけど、ところどころに絡んでくる、シンセの対旋律がまた悲しげだから・・・というところもあるんだろうな。

 いずれにしろ、この曲を聴くと、真夏なのに、どこか秋の気配を感じてしまうワタシです。




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