
今回の1曲セレクトは、「林檎殺人事件」郷ひろみ 樹木希林です。
まずはデータですぅ
・タイトル 林檎殺人事件
・アーティスト 郷ひろみ 樹木希林
・作詞 阿久悠
・作曲 穂口雄右
・編曲 穂口雄右
・リリース日 1978年6月21日
・発売元 CBSソニー
・オリコン最高位 6位
・売上げ枚数 30.7万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 3位
・ベストテンランクイン期間:1978年7月17日〜9月11日付
・タイアップ:TBS系ドラマ「ムー一族」挿入曲
いつの時代も聴いてて楽しい曲って言うのはあるよねぇ。あ、いや、決して何かの曲のパロディとか、コミックソングという括りではなくて、単純に「楽しい曲」っていうの?
それもお笑い系のヒトが余力でやるんではなくて、普通のアーティストがそういう曲をやるというね。
はいはい、今回引っ張ってきた曲の前ふりですねぇ。
林檎殺人事件 郷ひろみ 樹木希林
楽しい曲だったよね。まずね、それまで新御三家では「二の線」であったはずの、郷ひろみが、一気に肩の力を抜いて、こういう、コミックソング的な曲に挑戦したっていうのも画期的だったんだけどね。
やっぱり、TBS系ドラマ「ムー」で樹木希林と競演したのは、郷ひろみにとってはでかかったんだよね。「芸の幅」を広げるという点では。
それ以前だったら、まず、こんな「軽い」曲は歌ったりしなかったろうしね。
でも、まあ、実際は、この曲の前の年に「お化けのロック」っていう、同じく、樹木希林と歌った、コミックソングがあるから、この曲は、その第2弾ということになるんだけどね。
でも、いまとなっては、「林檎殺人事件」の方が、一般的には知られているんだよねぇ。
なぜか?
っていったら、やっぱし「ザ・ベストテン」のちからの大きさなんだろうなぁ。
この番組のおかけで、この曲は一気に認知度が上がったしね。なにせ、ベストテンでは4週連続1位だからねぇ。
レコードセールスがオリコンの最高位をみてもそれほど高くなかったのを見るとハガキが強かったんだよね。
それまで、郷ひろみの場合、ハガキは西城秀樹に押され気味だったところを見ると、この曲に限っては、郷ひろみのファン以外のヒトも支持してたってことなんだろうね。
それだけ、親しみやすかったし、聴いてて楽しかったし、エンターテイメントというよりは「娯楽」的に楽しかったね・・・・って意味おんなじじゃん(爆!)
ちなみに、前の年、1977年の「お化けのロック」の方がレコード売上げは上だったりする(40.0万枚)。
この時はまだ、「ザ・ベストテン」は存在してなかったからねぇ。
やっぱり、ベストテンの存在感なんではないかなぁ・・・と思ってしまうわけですわ。
で、圧巻は1978年8月24日放送でしたっけ? 樹木希林が黒柳さんの衣装とまったく同じ衣装で、髪型も玉ねぎに結って登場したの。
擬似、黒柳徹子と郷ひろみも久米さんのタキシードとおなじ衣装ででてきたりして、擬似司会コンビで歌ったのが一番有名にしたよねぇ、この曲。
で、まあ、こんな、たのしい企画でも、ぴったり合ってしまうのが、この曲のよさだったんぢゃないですかねぇ。
♪ ふに ふに ふに ふに ふに ふに〜♪といつもながら「擬音」が多い、ちょっとふざけたところが多い阿久悠氏の歌詞と、キャンディーズという後ろ盾を失ってやや、失速ぎみだった穂口氏のメロディがうまい具合に「融合」した、傑作なんじゃないかなぁ・・・。口を酸っぱくしていってもさ。
といまとなっては思っちゃうわけです。
だけどさ、郷ひろみもこういう三の線の曲も折角、覚えんだから、このあとも時折、こういう、肩の力抜いた曲やればよかったのにねぇ・・・。
これ以後は「二の線」だけに「集中」して「孤高のヒト」となってしまったわけだもんね。
えーと、音だけだったら、↓の方がはるかに良いです。
http://www.dailymotion.com/video/x28vlfj_%E6%9E%97%E6%AA%8E%E6%AE%BA%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6-%E9%83%B7%E3%81%B2%E3%82%8D%E3%81%BF-%E6%A8%B9%E6%9C%A8%E5%B8%8C%E6%9E%97_music
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