今回の1曲セレクトは、「SWEAT&TEARS」アルフィーです。
まずはデータです。
・タイトル SWEAT&TEARS
・アーティスト アルフィー
・作詞 高見沢俊彦
・作曲 高見沢俊彦
・編曲 アルフィー
・リリース日 1986年7月5日
・発売元 キャニオン
・オリコン最高位 3位
・売上げ枚数 15.5万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 4位
・ベストテンランクイン期間:1986年7月14日〜7月28日 8月11日付
さて、明日からROCK IN JAPANだ 本格的に夏フェスの季節がやってきますよ。
かく言う、ワタクシも明日のROCK IN JAPANに参戦するんで、準備をしながら、コレ書いてるところです。
ロッキンもここ何年かは、土曜1日参戦が続いたんだけど、今年は、土日2日連荘参戦なんで、宿泊の準備が必要なんだよね。汗でビッチョリになるんで、下着も替えのシャツも、ボトムズも少し多めに準備。
なんで、たかが1泊2日の行程なのに、結構な荷物になるのよ。
ところで、00年代以来、野外フェスっていうのが「夏の風物詩」に完全になった音楽界だけど、いつごろからあるんでしょ・・・とか思うヒトっているかなぁ。
ま、概略については、ここでも、これまで何回か書いたことあるんだけど、やっぱ1969年の「ウッドストックROCK FES」ってのが、その起源ではあるだろうね。
で、日本では、その流れを引き継いだ「中津川フォークジャンボリー」あたりが、「野外フェス」の起源といえるのかなぁ。
その後も、75年の「つま恋」で7万5千人を集めた「よしだたくろう&かぐや姫」、81年から始まった「サマーピクニック」、そのほか、毎年のように何かしらの「野外コンサート」あるいは「野外ジャム」っていうイベントはあったものの、大体が「単発」のマイナーなイベントであったんだよね。
その中で脚光を浴びたのが、86年8月に開催された、アルフィーの10万人コンサート「THE ALFEE 1986 TOKYO BAY-AREA」だったかもしれない。
なにがって、そのキャパシティーの規模のでかさだよなぁ。10万人っていう、当時としては空前絶後の規模のコンサートだったわけだから。
これは、99年7月のLUNA SEAの10万人ライブ。同年同月の例のGLAYの幕張20万人ライブまでの13年間、トップであり続けてたわけだから、86年当時、10万人コンサートなんて、どんなレベルだったかっだよね。
当時の資料を見ると、会場は、東京都江東区青海1丁目13号埋立地とある。 今で言う「お台場」よ。 うん、お台場の東京テレポート駅からパレットタウンあたりだよね。
当時は、建物もなんもない、ただの「埋立地」よ。そこに馬鹿でかいステージを組んで、一面の草っぱらだった埋め立て地の草を馴らして会場にした・・という。
当時としては、かなり思い切ったライブだったと記憶してる。まあ、今だったら、夏フェス慣れしてるから、大体どんな状況なのか想像が付くけど、なんせ当時は、前例がないライブだったからねぇ。
当時の写真をみると、みんな「ふつう」のコンサートに行くようなカッコしてたりする。いわいる「野外フェス」行くぞー、見たいな、Tシャツに首からタオル引っ掛けて〜・・・なんていう服装のヒトはほとんどいない・・・。
なんかね、それからして違和感が・・・。まあ、当時は、みんな夏の「野外ライブ」のなんたるか・・・なんて知らない時代だったからねぇ〜。
個人的には、「夢の島」っていうイメージかあって、「ごみ捨て場」でライブやんのかよ〜。なんか臭そう・・・っていうイメージがあったりしたな〜。
でも、もし、今だったら、行ったんだろうな、きっと。。。
で、きょう引っ張ってきたのは、そのときのライブのメインソングとも言える「SWEAT&TEARS」ですわ。
まあ、この曲に関しては、正直、家ん中でじっと聴いてても、全然ツマンナイよなぁ。完全に「ライブ」で聴くべき曲ですわ。
きっと、あのときの野外ライブでの「SWEAT&TEARS」が最高だったんだろうねぇ・・・って感じでさ。
まあ、あのライブの興奮の渦の中では、「説教じみた」内容のこの曲も、なんのてらいもなく受け入れられたんだろうねぇ・・とかさあ、感じちゃったりして。。
大体が、♪ 瞳から汗を 体中に涙を〜 ♪ なんていう、今となっては、手垢いっぱい、めっちゃ使い古された体育会系な歌詞を、何もしないでまともにはなかなか聴けませんよ〜。ライブのあの独特の空気の下で聴くからいいわけで。。
ところで、最近、このテの単独アーティストによる、超大型ライブってすっかりなくなったよねぇ。結局99年のGLAYの20万人ライブ以来、それを超える観客規模のライブってのは行われていない。
まあ、理由の一つが、これ以上の規模のライブが行えそうな適当な場所がない(交通の便を考えて)ってのもあるだろうけど、一番の理由としては、ビジネスとして成り立たないってのが大きいだろうなぁ。
なんせ金かかるのよ、このテの大規模なライブは。収支としては、よくてトントン。大概は「赤」なんだよね。
99年のLUNA SEA、GLAYがね10万人、20万人規模のライブがやれたのも、ライブ自体は「大赤字」でも、CDセールスで、それを充分補填出来るだけの売上げがあったからこそだしさあ。
今のように、CD売れない、不況でスポンサーも付かない・・なんて状況下では、出来るわけがないわけよ。
ちなみに、アルフィーのこの「10万人ライブ」。資料によると総制作費が4億8000万円とある。 チケットが3800円で、実際の入場者数が92,500人だったっていうから、入場料の売上げは3億5千万円強。これでけでは、マイナス1億3千万の大赤字なのよ。実際は、そのほかグッズの販売、スポンサー収入もあっただろうから、よくてトントンだったろうけど、それでも多分、赤だったろうな。
まあ、そういうわけで、大規模ライブは儲かんないわけよ。
じゃあ、なんで、そんなのやるの? っていうと、一つが話題づくり→プロモーションだよね。ライブそのものでは儲かんなくても、話題づくりでマスコミに一斉に流れれば、その後のCDセールスも好転してくるし、だから、ライブの「赤」の分を回収することはいくらでも出来るしさ。
もうひとつはファンサービスってのもあるんだろうしな。
とはいっても、実際のところは前者のためにやってるってのがほとんどの場合はそうなんだろうけど。。。
少なくとも、完全ビジネス化した90年代以降の場合は。。。。
さてと、気分はすっかり夏フェス ROCK IN JAPANへGO〜
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