かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

乾杯 / 長渕剛

1980_09_乾杯_長渕剛







今日の1曲セレクトは、"オリジナルバージョン"の「乾杯」(長渕剛)です。

まずはデータから

・タイトル     乾杯
・アーティスト   長渕剛
・作詞       長渕剛
・作曲       長渕剛
・編曲       青木望
・リリース日    1980年9月1日
・発売元      東芝EMI
・オリコン最高位  1位(アルバムチャート)
・売り上げ枚数   29.8万枚


 まず、お断りしなきゃいけないのは、今回、メインでご紹介するのは、「オリジナル」バージョンの方で、のちにシングルになったニューバージョンの方ではないので、ご了解くだされ。
 うーん、多分、こういう下りを入れないと、これ読んでる大多数の方が1988年の「ニューバージョン」の方を想像しちゃうだろうからねぇ。

 この曲は、どこで知ったんだろう? ・・・と考えてたんだけど、どうもはっきり覚えてないんだよね。
 この曲がリリースされたのは80年9月。 まだ、シングル「順子」が大ヒットしているさなか、アルバムのタイトル曲としてリリースされたんだよね。

 またまた、注釈が必要なんだけど、最近の長渕しか知らない・・っていう方は、全く想像がつかないかもしれませんが、もともとはフォークシンガーなんだよね。長渕って。
 ホント今では信じられないけど、細くってナヨナヨってした感じのシンガーだったのだよね。
もちろん、アコギが中心で、このアルバム「乾杯」にも、アコギ1本の曲が何曲もあるのね。
 いわいるフォークロックっていう感じのエレキ使っている曲もあるけど、大体がアコギの弾き語りの曲なんだ。
 とはいえ、曲の内容は結構骨太の曲が多いんだよね。そうかと思うと、純粋なラブソングもあったり、その辺は、最近の長渕には全く見られなくなったところかなぁ。

 その最たる曲が「乾杯」ですね。アルバムのラストに据えられ、「人間の証明」を彷彿させるピアノのイントロから始まり、壮大なオーケストレーションで締めくくるアレンジがまたよい!
 「ニューバージョン」のようなシンセ類は一切なし。すべて生楽器でのアレンジ。だけど、逆にぐっと心に刺さるものがあるんだよね。
 長渕のボーカルもめちゃくちゃ素直。ニューバージョンのようなクセのある歌い方は一切なし。ストレートにせつせつと訴えかける歌い方がものすごく好感が持てるんだよね。

 そうだ、思い出した。 この曲、高校の文化祭のラストでみんなで合唱したんだ。たぶん、それがこの曲聴いた最初だと思う。。。。 だから、俺、かなり遅いな。はじめて聴いたの。
 でも、単純に感動しちゃったんだよねぇ。その影響もあって、このLPを買ったような気がする。

 だから、88年2月に、この曲シングルとしてリリースするって分かったときは、素直にうれしかったねぇ。ただ、アレンジ違いだったのはガッカリしたけどね。
 個人的には、だれがなんと言おうと、オリジナルバージョンのほうなんだよなぁ。


 だけど、最初にこの頃の長渕は、細くてナヨっとしたフォークシンガーって書いたけど、骨は太かったよね。
 やっぱり「ザ・ベストテン」に「順子」で初登場のときの場面が強烈だったからなぁ。
 覚えてますかね、合歓の里からの中継。後ろの観客の「手拍子」がうるさいっていって、一旦演奏とめちゃったの。
 生放送、視聴率30%を超えてる番組内で、平然とああいうことやるんだから、なんか、とてつもないヒトが出てきたなぁ・・・と単純に感動した記憶がありますよ。
 で、2001年のベストテン特番で、「ベストテンの思い出の名場面は?」の場面紹介依頼が来たんで(自分のサイトの板でも協力しましたよね〜。ベストテン館のスポット出演リストは、そのときTBSの番組製作会社に提出した資料の名残です)、この場面をイノイチバンに書いて送ってやったけど、使われなかったな。。。。。
 ダメだしでも出たんでしょうか? でも、やっぱりもう一度みたいね。この場面。

 しかし、このヒトほど変わっちゃったアーティストも居ないよね。 今のマッチョな体つき、あの頃はだれが想像したでしょうかね。。。。 人間変われば変わるもんだよね。。。。

http://www.dailymotion.com/video/x21f5vu_%E4%B9%BE%E6%9D%AF-%E9%95%B7%E6%B8%95%E5%89%9B_music

YOU TUBEには動画が無いので、他のサイトのものをリンクしました。


※2005年9月に書いたものの再掲載です。


ぼくたちだけの天国 / BAKU

1992_09_ぼくたちだけの天国_BAKU













今日の1曲セレクトは、「ぼくたちだけの天国」(BAKU)です。

まずはデータから

・タイトル     ぼくたちだけの天国
・アーティスト   BAKU
・作詞       車谷浩司
・作曲        車谷浩司
・編曲       BAKU
・リリース日    1992年7月29日
・発売元      ポリスター
・オリコン最高位  10位
・売上げ枚数    7.8万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 24位


このあいだ、ジッタリンジンの「サヨナラ」を紹介したけど、1992年の夏の終わり頃、ずっと気になっていた曲がもう1曲あるんだよね。それが、この「ぼくたちだけの天国」なのです。
 実際は、もうちょっと時期は前なんだけど、曲調がいかにも「夏の終わり」を象徴するような、ちょっとさびしめのフォークタッチの曲だったじゃん。
 それもそのはず、これは、BAKUにとって最後の曲だったんだよね。
 そもそも、BAKUっていうグループをご存知でしょうかね。もともとはホコテンでやってた3人組バンド。 メンバーは、G:車谷浩司 B:谷口宗一 Dr :加藤英幸  (オリジナルメンバー B:阿部浩之 ただ、途中で亡くなったんだよね。1991年 享年19歳)

 個人的には、BAKUって好きなグループぢゃなかったんだよね。 いまだから言えるけどさ。知ったのは例の「ぞうきん」(1991年)ですよ。なんだ、このフザケタ曲は? ってのが、第一印象。♪ぞうきん ぞうきん♪でしょ。なんだよ、ただの文化祭バンドじゃねーか、としか思わなかったんだよね。第一、当時はホコテン出身のバンドが好きじゃなかったんだよ。全般的に。なんかね安っぽくてねー。。。
 それからもずっとシカトしてたわけさ。
 
でも、この曲だけは別なんだよね。 これはいい曲ですよ。
 はじめは、どうせいつもの曲調だろう・・とタカをくくってたんだけど、イントロからしてカウンターを食らった感じがしたな。
 めっちゃ簡単なメロディなんだけど、メロディがあたまから離れないんだよね。それだけ印象深いって言うかね。

 当時、個人的にはいろんなこと考えてたんだよね。ちょうど大学3年の夏の終わり、なんかやたらと将来のこと考えてたりしてた時期があった。
 まず第一に何の仕事に就けるのかっていうのと、それ本当にやりたいのか・・っていう自問自答。これずっと考えてたな・・。 兎に角、不安だったのだけは確か。
 なにせ、当時は毎日、国会図書館に入り浸って、自分のサイトに公開してるランキング作成に没頭する日々でさ。大学なんてロクに行ってなかったもん。
 ま、理系だったから実験があるときは行ってたけど・・・。なんせ実験は必修の上に授業でないと単位くれないし、実験の単位とらないと卒業出来なかったかんね。ただ、それだけの理由。
 だいたい、理系に行ったのだって、たんに「営業マン」になりたくなかったからなんだよね、本音いうと。
もっというと、サラリーマンにもなりたくなかったんだよなぁ。理系だったら、あわよくば研究室に閉じこもればいいか・・みたいな考えでいったから・・。だから、興味があったわけではないんだよね。
 そんな考えだったから、まともに就職できるか不安でさ・・。正直、社会人になる自信もなかったしね。あ、それは、今もないか。。。。

 そんな頃、頭ん中で、ずっと流れてたのがこの曲なんだなぁ。 ヒトってさ、いろいろあるじゃん、あのつらい時、不安な時に頭の中で流れてたのはあの曲だったとか、逆に楽しいときはこれ聴いてたとかさ。
 それが、ワシの場合はコノ曲だったんだよねぇ。

 だけど、今の心境もあの頃に近い気がする。先行き不安なんだよね。このままでいいのかっていう不安感が最近、富に渦巻いてるし。心が晴れないっつうかね。 やりたいことをやるって事で前の会社飛び出したわけだけど、ホントにやりたいことやってるのかなっていう疑心感とかね。いろいろ考えるところはあるんだよね。
 そういう時は、やっぱりこの曲を聴きたくなるわけなんだよなぁ。

 今回は、個人的に聴きたい曲を持ってきたって感じだねぇ。 ちょっと申し訳なかったかな。





※2005年9月に書いたものの再掲載です。

悲しみ2(TOO)ヤング / 田原俊彦

1981_09_悲しみ2ヤング_田原俊彦








ども。 今日の1曲セレクトは「悲しみ2ヤング」(田原俊彦)です。

まずはデータから

・タイトル    悲しみ2ヤング
・アーティスト  田原俊彦
・作詞      網倉一也
・作曲      網倉一也
・編曲      船山基紀
・リリース日   1981年9月2日
・発売元     キャニオン
・オリコン最高位 2位
・セールス枚数  38.0万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 2位
・ベストテンランクイン期間:1981年9月14日〜10月26日付
・タイアップ グリコ「アーモンドチョコレート」CM曲

 いままで、女性アイドルは何回か書いてきたけど、男性アイドルは、全然無かったかんね。これからはちょくちょく書いていきたいな。その一番手としては、やっぱ、ワシらの年代ではトシちゃん置いて他になしって感じだよね。マッチもそうなんだけど、やっぱ、80年代アイドルの一番手としたら、このヒトをおいて他になしなわけですよ。
 兎に角、あのころのファンの結束は凄まじかったからねぇ。あのころ、月刊「明星」とか「平凡」とかの人気投票では、いつも1位。付録のヤンソンでも、84年にチェッカーズに抜かれるまで3年以上毎月1位だったもんねぇ。まあ、それだけ強力な「固定ファン」がいたって訳ですよね。

 でも、あの頃のトシちゃんの曲は、かなりいろいろ言われたよなぁ。もともと「歌唱力」がない上に、一見、上辺っつらだけって感じの軽い曲ばっかだったでしょ? デビュー曲の「哀愁でいと」以外はさ。
 マッチが対照的に「硬派」路線を位行ってたからねぇ、余計、批判の的になってたりしてね。
 最たるものは、一つ前の曲「キミに決定!」(81年7月1日リリース 最高位2位)かなぁ。当時は、オイオイって感じだったもんね。20才のオトコが歌う曲かよ・・・っつう批判が多かったよなぁ。
 まあ、その影響もあってか、「浮動票」にはほとんど刺さらなかったわけで、デビュー以来最低セールスの33.8万枚止まり。 その前の「ブギ浮ぎI LOVE YOU」(81年4月5日リリース 最高位2位)が48.7万枚セールスだったことを考えると、一気に下がったんだよね。

 さすがに、これみて、スタッフもあわてたんだろうねぇ・・・、「悲しみ2ヤング」は、もとのナイーブだけではなく、ちょっと硬派をブレンドした本来のトシちゃん・・という路線に戻ったんだよね。
 いや、一番確実な曲調に戻したって行ったほうがいいのかなぁ。

 このあわてぶり、リリース間隔でも分かるよなぁ・・・。「キミに決定」が7月1日で、「悲しみ2ヤング」がわずか中2ヶ月の9月2日だもなぁ。。 当時は3ヶ月ローテーションリリースっていうのが普通なリリースの仕方で、だから、本来なら、7月の次は10月リリースって言うのが通常なんですよ。
 で、本当に10月にリリースするんですけどね。・・・「グッドラックLOVE」(81年10月16日リリース 最高位3位)

・・・ということは、本来は「キミに決定」⇒「グットラックLOVE」っていうのが、通常リリースローテーションなわけ。
 それが、わざわざ9月に1枚かました・・・っていうのは、やっぱり「緊急の路線変更」ってことなんだろうなぁ。逆に考えると、もし、「キミに決定!」が45万枚クラスのヒットパターンになっていたら、果たして、この曲が表に出ていたのか? 御蔵入りになってたんじゃないか? っていうことも考えられるよねぇ。

 まあ、逆に、「キミに決定!」は、本当に実験で、すでにこの時点で売れなかったら、「悲しみ2ヤング」を出すっていう青写真が出来てたのかもしれないけど、でも、今になって思えば、この成り行きに感謝したいなぁ・・・。
 っていうのも、この「悲しみ2ヤング」なかなかの佳曲なんだよなぁ。 トシちゃん本来のナイーブさが充分引き出されてるっていうか、やっと当時の等身大の田原俊彦が出せたんじゃないかって思える曲なんだよね。こんな曲がオクラ入りじゃ、ちょっと哀しいもんね。
 出だしの♪こんなはずじゃ〜♪の不安定な歌い方からして引き込まれるじゃん。 いや、ワシは引き込まれた。
それまでのトシちゃんの曲って、当時のワシでさえ、ちょっと買うの引いてたんだよね。マッチは買ってたけど。でも、この曲は直ぐレコード買ったもんねぇ。
 全体的にアイドル歌謡というよりは、ニューミッジックっぽくしたのが、よかったんだろうね。メロディと泰旋律的に入ってくるトランペットも「哀愁」ただよっててまた、いいのよ。
 間奏に挟まるセリフ♪Oh Baby I Can't say good-bye〜♪ではさまるドランペットなんて、哀愁があっていいじゃんいいじゃん。 あ、ワシ、この部分だけでレコード買ったっていっても過言じゃないですよ。
 いい加減なレコードの買い方かも知れんけど、ワシ、意外とそういう感じでかっちゃったレコード多いんだよなぁ。曲の一部に引き込まれて買っちゃったっていうの。

 しかし、この曲の作詞 作曲の網倉一也氏は、当時、本当にいい曲書いていましたよねぇ。なんつうか、独特の哀愁感があるんですよね。このヒトの作品って。なかなか言葉で表現するのって難しいけど、筒美京平氏のような洋楽にタッチした哀愁感でも、演歌のような「和風」どっぷり「石狩挽歌」のようなめっちゃ暗い哀愁感でもない、当時のティーンエイジャーの一番共感を得られそうな、ほどよい哀愁感っつうのか温度感っつうのかなぁ。
 特によかったのは、「マイレディー」(79年9月リリース)や「Howmanyいい顔」(80年8月リリース)の一連の郷ひろみ作品だよね。
 トシちゃんものは、これとはちょっと切り口があったと思うんだけど、この「悲しみ2ヤング」から次の年の「誘惑スレスレ」(82年10月リリース)を経て、「ピエロ」(83年2月リリース)で完結するって流れですね。
その間でトシの成長も見られるってかんじかなぁ。最後の「ピエロ」なんて、ほとんど郷ひろみ作品と変わんないもんね。曲内容のレベル的にはさ。
 最終的には、84年の「顔に書いた恋愛小説」で終結。この曲もよかったよねぇ。♪時間よとまれ♪でほんとに音が途切れて時間が止まるの。。。斬新なアイデアでしたね。


蛇足だけど、この曲って、グリコアーモンドチョコレートのCM曲じゃなかったかなぁ・・。



 あ、やっぱり、グリコアーモンドチョコレートのCM曲でした。




これもヒット当時の動画だけど、出所が出所なのと、なんせジャニーズ管理曲なんで、すぐに消されると思います。見たい方は早めにどうぞ

※オリジナルは2005年9月に書いたものです。

サヨナラ / JITTERIN' JINN

1992_08_サヨナラ_ジッタリン・ジン





今日のオススメの1曲は、「サヨナラ」(JITTERIN' JINN)です。

 まずは、データから

・タイトル     サヨナラ
・アーティスト   JITTERIN' JINN
・作詞       破矢ジンタ
・作曲       破矢ジンタ
・編曲       破矢ジンタ
・リリース日    1992年8月19日
・発売元      東芝EMI
・オリコン最高位  19位
・セールス枚数   9.0万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 23位
・タイアップ    TBS系ドラマ「キライじゃないぜ」オープニングテーマ


 うーん、どうも、昨日のカキコは、みなさんには受けいれなれなかったようで・・(^^;;;;
 ちょっと、曲がまともすぎたかなぁ・・・。ということで、今日はアバンギャルドで行きましょう!(意味不明)というのと、やっぱ、ちょっとたまには新し目の曲も紹介しないと、20代以下の方は不満だよね・・・っつうことで、新しい曲を持ってきました! 1992年の曲ですよー! どうです、新しいでしょう!? ・・・・・、うーん、あくまで、私の中の人生尺度では、新しいんだけどね。。。1992年?、昨日じゃん!

・・・やめましょう・・・こういうことは・・。

 ということで、新し目の曲でも、まともな曲は持って来ませんよん(^^;;;;

JITTERIN' JINN。覚えてる方も多いでしょうが、奈良出身の4人組のバンドですね。
 メンバーは、Vo:春川玲子 G:破矢ジンタ B:浦田松蔵 Dr:入江美由紀 ですね。
 1989年に例のTBS系「いかすバンド天国」、通称「イカ天」でグランドチャンピオンに輝き、89年10月シングル「エヴリディ」でデビュー。いきなりオリコン9位。 翌年の「にちようび」(90年6月21日リリース 31.9万枚セールス)では、1位獲得と、数ある当時のイカ天出身バンドとしては、めちゃめちゃ売れたバンドの一つですね。
 ちなみに、Whiteberryの「夏祭り」は、「にちようび」の次に立て続けにリリースしたシングル(90年8月29日リリース 最高3位 15.5万枚)で、これもヒットでしたね。
 
 ただね、この辺から、ちょっと迷走が始まるんだよね。もともとインディーズのりのバンドだかんね。やっぱ、メジャーの水ってのは、あんまりあわなかったのかねぇ?
 「夏祭り」のあとは、91年「帰っておいで」というシングルを出したあと、活動休止しちゃうんだよね。

 その後は消息不明、1年間釣り三昧の日々を送ってたらしいけど、約1年半の充電期間の後にリリースしたのが、この「サヨナラ」っつうわけ。 このときはレコード会社もコロムビアから東芝EMIへ移籍して、さてさて、再度、これからって感じはしたんだよね。一時は。。。
 でも、このシングルのあと、1枚のシングル(ベスト100位にも入らず)をリリースして、表舞台から消えちゃった・・。
タイトルが「サヨナラ」だけに、ホントに「さよなら」したかったわけではあるまいに・・・。
 ちなみに1992年8月19日リリース。私の23歳の誕生日にリリースぢゃ!(^^;;;; あやや、すでに13年も前の話かいな!?
 とまあ、かなり、マイペースな活動を続けたバンドではあったよね。

 しかし、少し前のスカパンクってのは、ここから始まったっ感じだよね。このヒトたちのスカってのが、多分、日本のヒットチャート上、メジャーとなったのは最初だとおもう。
 ある意味、今の音楽に通ずるパイオニアの部分も持っていると思うんだよね。
 
 うーん、最近のスカは、スカパラダイスにしても、PE'Zにしても、もっと泥臭いところがあるんだけど、このヒトたちは、スカッとしているというか、もっと音の歯切れがすごくいいんだよね。その辺は、ちょっとロックよりというよりは、ポップスのノリに近いってところは、若干ちがうけど。
 その大元になっているのは、入江嬢のドラムにあると思うのよ。このヒトのドラムは、特徴的で、手首のスナップを利かせた、めちゃくちゃ歯切れのいいドラムなんだよね。
 これ、普通のヒトでは、なかなかマネできないと思う。
特にスネアのスナップを利かせ方は、このヒトならではと言う感じでしたねぇ。うーん、ちよっと鼓笛隊的な感じもあったと思うな。

 基本は、スカと60年代ポップスの融合・・・ミクスチャーって感じなんだけど、この「サヨナラ」は、特に60年代の香りがつよい曲でしたねェ。
 元曲、なんかになてるんだよなぁ・・・えーとなんだったけな。ベンチャーズでこんな曲なかったっけなぁ?
 うん、兎に角ベンチャーズサウンドだよね。

 個人的には、もっとがんばって欲しいグループでしたねぇ。ちょっと惜しいな。

 ちなみに、この曲、TBS系「キライじゃないぜ」っていうドラマの主題歌・・と私の記録ノートには書いてあるんだけど、こんなドラマあったっけ??  すっかり忘れてマス(^^;;;;;



※2005年9月に書いたものの再掲載です。

夏ざかりほの字組 /Toshi&Naoko

1985_08_夏ざかりほの字組








今回の1曲セレクトは、「夏ざかりほの字組」です。

まずは、データから

・タイトル    夏ざかりほの字組
・アーティスト  Toshi&Naoko
・作詞      阿久悠
・作曲      筒美京平
・編曲      新川博 
・リリース日  1985年7月21日
・発売元     キャニオン
・オリコン最高位 5位
・売上げ枚数   20.1万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 2位
・ベストテンランクイン期間:1985年8月12日〜9月30日付

 異色コンビ? いやー、当時は意外と必然だったのかもなぁ。田原俊と研ナオコのコンビでリリースしてしまったんですよね。この曲。
 当時、日本テレビ系「カックラキン大放送」でコンビ組んでたんだよね、この二人。 それと、二人とも同じキャニオン所属だったしなぁ。だから、必然といえば、必然だったんだろうねぇ。
 しかし、この曲、作詞 阿久悠、 作曲 筒美京平 っつう、超強力コンビの曲なんだよね。
 当時は、全くしらなかっのよ。いや、当時から、作家って言うのも気になっていたんだけど、この曲に関しては、知識外だったのね。
 まさか、筒美氏の曲とはおもってなかったもんなぁ。
なんつうか、意外っていうかねぇ、筒美氏っぽくないメロディってきがするんだよねぇ。
 いや、悪いメロディって訳ではないんだけどね。筒美氏ドクドクノ洋楽感っていうのかねぇ、ちょっと希薄かな、もっと和風っぽく聴こえたんだよね。私には。
 うーん、ちょっとGSもかかっているっていうかね。
のっかってる詞のせいもあるかな・・いきなり♪ほのじは〜♪じゃん。
 しかし、この曲売れたよね。「ザ ベストテン」、9月5日放送では2位まで行ってる。
 ちなみに、この週4位は、同じく田原俊彦の「華麗なる賭け」なんだけど、「夏ざかり・・・」のおかけで、すっかり地味な存在になってるもんね。
 「華麗なる賭け」なんて曲、知ってるヒトいる?


ちなみに、8月29日放送の「ザ・ベストテン」は、おニャン子クラブ「セーラー服を脱がさないで」が7位に初登場。
 いよいよ、80年代後半の「バカさわぎ」が幕を開けたんだけど、この頃はまだ、「おニャン子クラブ」もおとなしめっていう印象があるなぁ。




※2005年9月に書いたものの再掲載です。


翼の折れたエンジェル / 中村あゆみ

1985_08_翼の折れたエンジェル





今日の1曲セレクトは、「翼の折れたエンジェル」(中村あゆみ)どえす。

 ますは、データから、

・タイトル    翼の折れたエンジェル
・アーティスト  中村あゆみ
・作詞       高橋研
・作曲       高橋研
・編曲       高橋研
・リリース日   1985年4月21日
・発売元     ハミングバード
・オリコン最高位 4位
・売上げ枚数   37.8万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 3位
・ベストテンランクイン期間:1985年7月1日〜9月23日付
・タイアップ:日清「カップヌードル」CM曲

 
 いま、当時の「ザ・ベストテン」のランクノート見ながら書いてるんですが、この曲は、1985年8月29日放送では6位、翌9月5日放送では10位ということで、ギリギリ、ベストテンランクイン内ということで、紹介させていただきますわ。

 この間の「ボーンフリースピリット」もそうだったけど、この曲も言わずと知れた、日清カップヌードルのCM曲だったんだよね。フイルムのキャッチの方はわすれちゃったけど、曲だけは強烈に覚えてる。
 でも、最初、中村あゆみってこんなに若いとは思わなかったんだわね。パンチのあるハスキーな声。まるで、「ボヘミアン」の葛城ユキみたいだったじゃん。
 そしたら、当時19歳、ワシらと3つしか違わなかったんだよね。いわいる「リンゴっこ」世代。
 なに? また新しいコトバ? いやいやこれ、当時、渡辺美里が言ってた言葉なんだけど、リンゴ⇒(五)輪後生まれ、つまりは東京オリンピック直後生まれって言うことなんですよ。
昭和40年 41年生まれあたりを指すらしいのね。
 俗に言う、音楽の世代の第3世代と同意語なんですよ。

 ただね、最初は個人的にはあんまり好きじゃなかったんだよね。この曲。
 うーん、ロックっぽすぎたかなぁ。ちょっと歌謡曲とは別物に聴こえたんだよなぁ。ヘビメタまでは行かないとしても、ちょっと生理的な部分で拒否してたところがあったような気がする。それと、当時、中村あゆみって「ベストテン」出演拒否してたじゃん。この曲では、1回だけ出演したけどさぁ、なんか「生意気」って感じもしたんだよね。

 ただ、何回か聴いてるうちに、生理的な拒否反応ってなくなってきたな。うまく、体に溶け込んだって言うかね。
 逆に、聴きたくてしょうがなくなったっていうかね。。。
それが、ちょうど今頃だったんだよね。きっと。俺の中ではどうも9月っていうイメージがあったんでねぇ。

 しかし、ほんと、シンプルな曲だよね。今聴いても。ホント
簡単なんですよメロディにしても、リズムにしても。
 当時、高校の文化祭で、この曲よくやってたよねぇ。
俺も結構練習してたな。結局、人前ではやんなかったけどさ。あ、当時、ワタシ、ドラムやってたんっすよ。
 多分、いまでもこの曲のドラムは叩けるよ。
でも、シンプルっていうのは、ヒット曲の原点でもあると思うんだよね。音数が多けりゃいいってもんじゃないじゃん。
 これ、井上大輔氏の言葉からの受け売りなんだけどさ、その通りだと思うわけ。
 浜崎あゆみさん、聞いてる?

それにしても、懐かしいな。この曲の頃が一番青春してたかもしれない。。。あ〜あのころに戻りたい。。




※2005年9月に書いたものの再掲載です。

まちぶせ / 石川ひとみ

1981_08_まちぶせ_石川ひとみ






今日のオススメの1曲は、「まちぶせ」(石川ひとみ)です。

 まずはデータから

・タイトル    まちぶせ
・アーティスト  石川ひとみ
・作詞      荒井由実
・作曲      荒井由実
・編曲      松任谷正隆
・リリース日   1981年4月21日
・発売元     キャニオン
・オリコン最高位 6位
・売上げ枚数   39.7万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 4位
・ベストテンランクイン期間:1981年8月10日〜9月28日付

 いやいや、8月ももう終わりですねえ・・。こう振り返ってて8月中に紹介しなくちゃいけない曲ってなかったっけ?
・・・と思い巡らせておりましたら、ありましたよ。この曲、石川ひとみの「まちぶせ」。
 たしかに81年夏のヒットではあるんだけど、9月ってイメージでもないもんなぁ・・、ということで、今日のうちに紹介しとこうと思い、引っ張ってきたわけです。

 カバーブーム。いまだに結構周期的にカバーブームって来るようだけど、このころからなのかなぁ、いわいるムコウの曲のカバーではなくて、日本の過去のヒット曲をカバーし始めたのって。
 もちろん、それまでも点々とはあったけどね。例えば、安西マリアの「涙の太陽」とか・・。これは、原曲は「エミージャクソン」なんだけどね。・・・え? ガイジンじゃんかって?
 いえいえ、これはねー、昔はレコード会社の専属作家しか邦楽レーベルからはレコードリリースが出来なかったんで、苦肉の策として、日本人を無理やりガイジンにしたてて、洋楽レーベルからリリースした曲なの。
 だから、作詞、作曲は日本人だし・・。ちなみに作詞は湯川れい子女史ですわ。

 いやいや、話が脱線した・・・。で、この「まちぶせ」は、76年に三木聖子っていうヒトがオリジナルで歌った曲のカバーなんですよね。
 まあ、カラクリとしては、三木聖子も石川ひとみも同じ、キャニオン所属で、おなじナベプロだったからってことで・・、
当時、石川ひとみって売れなくて苦しんでたからねぇ。
これも、やけくその苦肉の策に近かったんじゃないかなぁ。

 なんせ、78年にデビュー以来、曲はだせど、売れなかったアイドルだったからなぁ。石川ひとみって。
 唄は抜群にうまかったんだけどね。声もチャーミングだったし・・。だから、「アイドル」としての素質は持っていたんだけど、時代はニューミュージックブームだったんだよね。
 すでに70年代「アイドル」は時代遅れだったからなぁ。不運なヒトだったともいえますね。

 そういう、「日陰」なところが逆に「どうにかしたい」っていうファン心理を呼んだんですかねぇ、とうじオリコンウイークリー紙上では、「石川ひとみ」をなんとかしたい論争がおきてましたね。 まあ、次元がひくっちゃひくいんだけどさ。

 当時、私は、最初、どこでこの曲聴いたんだろ? 記憶をたどっていくと、多分リリース直後、ゴールデンウイークくらいの「クイズ ドレミファドン」だったと思う。当時、石川ひとみって「ドレミファドン」のアシスタントだったんだよね。
 それで、番組で歌ってたのをよく見た記憶がある。
 でねー、この曲、ヒットするだろうな・・っていう確信というよりも、ヒットしないかなぁっていう願望の方が大きかったんだよね。最初は・・。
 ヒットするとは、ワシも思ってなかったんだけど、曲の印象は良かっなぁ。最初、ひっかかりは少なかったんだけど、イントロだけは印象に残った記憶があるなぁ。
 それと、サビまでのAメロの部分かなぁ。この2箇所は印象に残った。 

 ともあれ、何回か聴いてるうちに全体的に気に入った記憶があるなぁ。
 でも、最初はなかずとばずでさぁ。ヒットする気配も無かったな。
 それが、7月ごろ急に空気が変わったんだよね。これ、原因はなんだったんだろ? 急に来たよね。
 
 でも、ともあれ、「ザ ベストテン」にランクインも果たし、念願だった暮れの紅白歌合戦にも出場を果たす・・。

でも、ファン心理としては、これですべて願望が叶っちゃったようなんだよね。魔法が解けたっていうのかなぁ。
 シンデレラを地で行くようだけど、82年1月1日、除夜の鐘とともに元の「石川ひとみ」に戻っちゃったんだよね。。。
 ・・つまり、もとのなかずとばずの・・ってやつですね。
いらい、全くヒットにも恵まれず、その後の人生も波乱万丈ですもんね。

 しかし、ほんと、今思うと、あの半年間の出来事はなんだったんだろ?
この曲を聴くたび、不思議な気持ちになるよなぁ。
 さすがにユーミンの曲。ただでは転ばない仕掛けになっているんのかなぁ。

 だけど、96年に自分でカバーしちゃったときは気持ち悪かったねぇ(^^;;;;;;;;


 ともあれ、これが起爆剤になって、81年〜82年にかけて、アイドル界ではカバーブームが引きおこったわけね。
 代表的なのは柏原よしえ「ハローグッパイ」(オリジナル讃岐裕子)かな。そのほかにもいろいろでたよね。
 それらにかんしては、また、いずれ・・。




※2005年8月に書いたものの再掲載です。

シャイニンオン君が哀しい / LOOK

1985_08_シャイニオン君が哀しい_LOOK





今回の1曲セレクトは、「シャイニンオン君が哀しい」(LOOK)です。

 まずはデータから

・タイトル    シャイニンオン君が哀しい
・アーティスト  LOOK
・作詞       千沢仁
・作曲       千沢仁
・編曲       LOOK
・リリース日   1985年4月21日
・発売元     エピックソニー
・オリコン最高位 8位
・売上げ枚数   20.2万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 9位
・ベストテンランクイン期間:1985年8月12日 9月2日〜9月16日付


 うーん、どうも、ここんところ、一発屋攻勢になっているような気がしないでもないけど、本日も一発屋です!!
 こんなこと書いちゃ失礼かもしれないけどね。
 みなさん、LOOKなんて、覚えてますかねぇ・・。
Piano:千沢仁、syn:山本はるきち sax:チープ広石 ボーカル:鈴木徹 っていう、ちょっと変わった編成のバンドだったんですよね。
 でも、まあ、このデビュー曲は、出来が良すぎたよなぁ。
絶対、これがデビュー曲なんて思わないよねぇ。
 泣かせどころのツボを押えている・・というか、完璧に完成された曲だもんねぇ。
 イントロなしからいきなり♪シャイニンオーーン♪だもんね。もう、お客さんつかめるだけつかんじゃえ!!って感じじゃん。思わず引き込まれるよねぇ。

 と、まあ、結果的にヒットはしたんだけど、ランク上位にくるまでは結構時間かかりましたけどね。4月にリリースして、ベストテン入ったの8月だもんね。
 典型的なジワジワ型ヒットだね。ちなみに100位内には24週ランク。すでに、短期型ヒットが始まっていた85年にしては、息が長いヒットになっています。
 曲調からしても典型的な動きではありますけどね。 

でも・・・ですよ。1発やなんですねぇ・・。いや、だからこそ1発屋なのかもしれないな。 最初に書いたようにこの曲は出来が良すぎる。これを超えるような曲はなかなか難しいよねぇ・・・。
 あ、同じようなケースがもう一つ。93年の山根康広の「Get Along Together」。これも、この曲の出来が良すぎて、次に繋がんなかったもんね。

 こう考えると、意外とデビュー曲の選定って難しいんだよねぇ。。。出来すぎてもダメ。ひどくてもダメってわけで・・・。

 ちなみに、次の曲の「ハローハロー」って言う曲も決して悪い曲ではなかったんだよね。この曲からは一転してモータウン系の軽い曲でさ。
 でも如何せん、この曲のインパクトが強すぎたよねぇ・・。

 でも、一発屋で終わったからこそ、「ミュージシャン」としては、長生きできている面もあるわけで、鈴木徹氏は、いまでも、いろいろなセッションバンドで活躍中ですもんね。
 あのボーカルはなかなかマネできないですよ。

 しかしながら、あれから20年か・・・早いなぁ。
 蒸し暑い夏の日から一転、涼しい風が吹き始めると、この曲がよぎってくるんだよなぁ。 
 もうちょっと涼しい風が入ってきて、あたり一面スズムシの音色が響いてくると、また別の曲が頭をよぎるんだけど、それは、また、追々と紹介します。



※2005年8月に書いたものの再掲載です。

ライオンは起きている / 朝倉紀幸&GANG

1982_07_ライオンは起きている_朝倉紀幸





今日の1曲セレクトは、朝倉紀幸&GANGの「ライオンは起きている」です。

 まずはデータから

・タイトル    ライオンは起きている
・アーティスト  朝倉紀幸&GANG
・作詞      HUGO PERETTI、LUIGI CREATORE、GEORGE WEISS
・作曲      HUGO PERETTI、LUIGI CREATORE、GEORGE WEISS
・日本語詞   佐藤ありす
・編曲      渡辺敬之
・リリース日   1982年6月5日
・発売元     ラジオシティ
・オリコン最高位 18位
・売上げ枚数   14.4万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 23位
・タイアップ    TBS系ドラマ「刑事ヨロシク」主題歌

 またもや、ちょっと「へんちくりん」な曲もって来ちゃったかなぁ。。
もしかすると、知ってるヒトしか知らないかもしれない。興味がない方はゴメン。
 
 この曲、もともとトーキンズっていうアチラのグループの大ヒット曲で、原題は「THE LION SLEEPS TONIGHT」って言うの。つまり「ライオンは「寝ている」」だよね。
 で、タイトルどおり、ゆったりとしたサバンナ風の曲調にのって、♪ライオンが寝てる〜♪的な詩の曲なんだよね。
 ここまで書いたら、「あ、あの曲か」って気付くヒトもいるかな?

コレですね。。。



 で〜、今回の「ライオンは起きている」・・・なんだけど、なんで、「寝ている」が「起きている」になっちゃったのか・・・。
 「寝ている」⇒ゆったりとしたサバンナ風の曲調
に対して、
 「起きている」⇒ギンギンのロック調

にしちゃったのよね。つまりぃ、うっさくて「寝てらんない」っていう、まあ、一種の「シャレ」ですよ。

 詩は、全編日本語のオリジナルに変えちゃってるけど、メロディはそのまんま。
 でも、このアイデアっていうのは、面白いよね。
今から23年前の曲だけど、こういう風にオリジナルの曲調をアレンジしちゃったりする「バージョン」違いでの曲ってのは、あんまりなかったんだよね。
 今でこそ、バージョン違いって言うのは、当たり前になってるけど、こういう発想は、当時は一般的ではなかったって言うかね。

 だから、確かに一部では「イロモノ」として扱われてた感もあるね。ちゃんと評価していなかったというかね。

 ちなみに、この朝倉紀幸ってヒト、バンドとしては、この曲が唯一のヒット曲、いわいる「一発屋」なんだけど、この後、80年代後半〜90年代前半にかけて、結構アイドルの曲書いてるんだよね。
 Babe、大西結花、南野陽子、COCO、東京パフォーマンスドール・・etc etc

個人的に一番印象に残るのは、COCOの「夏空のDreamer」(1992年)かなぁ。
 最初聴いたとき、「え? これ? 「ライオンが起きてる」のヒト書いたの?」ってマジで半信半疑だったもん。
 うーん、「ライオンが・・・」を知っちゃってると、どう考えても、女の子の「アイドル」に曲を書くようなイメージが全くないもんねぇ。。。

 まあ、それだけ、この「ライオンが起きている」すごいのよ。一度聴いたら、めちゃくちゃ印象に残る・・っていうか忘れられないよねぇ。。。 

 ちなみに、この曲、当時TBS系ドラマ「刑事ヨロシク」(日曜日20時〜)の主題歌だったのよね。
 このドラマ、「刑事」ドラマとは名ばかりのパロディードラマだったよねぇ。ビートたけし主演 そのほか岸本加代子とか出てたんだよね。。
 あと、ミッキーって覚えてる? 子供みたいなロックンローラー。「こどもみたいな・・・」って当時16歳か17歳だったたけど、まだ、ボーイソプラノの変わったヒトだったよね。見かけだけは、リーゼントで・・。
 で、このドラマ終わってから、「やめてくれRock'n Roll」って曲でデビューしたの。
 売れなかったけど、同じTBSの「アップルシティ500」にはよく出てたな。
 「アップルシティ」が終わってからはとんと見なくなっちゃったけど、今はとうなっちゃたんだろうねぇ?




※2005年8月に書いたものの再掲載です。

ボーンフリースピリット / ロブバード

1980_08_ボーンフリースピリット_ロブバード






今日の1曲セレクトは、「ボーンフリースピリット」(ロブバード)です。

 まずは、データから

・タイトル      ボーンフリースピリット
・アーティスト   ロブバード
・作詞       岡田冨美子
・作曲        瀬尾一三
・編曲       瀬尾一三
・リリース日   1980年8月21日
・発売元     フォーライフ
・オリコン最高位 34位
・売上げ枚数   9.8万枚
・タイアップ    日清食品「カップヌードル」CM曲


タイアップ曲。今では、完全に普通になったプロモーションのやり方ですわね。
 でも、昔は、CMっていったら、オリジナルのイメージソングが先行で、通常の曲が使われるって事は、逆に珍しかったんですよね。特にそれが「シリーズ」化されるって事は、もっと珍しいわけで、化粧品のキャンペーンソングを除けば、本当に数えるほどぢゃないですかねぇ。

 そのうち、四半世紀のながきにわたって、ずっと一貫して続いているのが、「日清カップヌードル」のCMですよね。
 だいたい、未だに続いてるじゃん。一番最近では、ミスチルの「and I love you」ですしね。
 で、その歴史をずーっとたどっていくと、今回の「ボーンフリースピリット」にたどり着くってわけです。

 1980年夏のカップヌードルのCM曲。25年前のちょうど今頃、CMでバンバン流れていたのがこの曲です。
♪ボーンフリースピリッツ、地球では生きてることが祭りなのさ〜♪っと、サビの歌詞がそのまんま、CMのキャッチコピーになったこの曲、今の30代以上の方なら、覚えてる方も多いかなぁ。

↓ コレ





 いや、実は、私は長年、すっかり頭の隅に追いやられていたんですよね。で、もう15年も前にフジTVでやってた、「19×× 僕らの思い出のメロディ」で紹介されたときに、「これか!」と思ったのが、この曲が気になったきっかけかなぁ。
 曲は、気になってても、タイトルがわかんない場合って多いじゃん。ましてやネットなんか無かった昔の話ではさ。
 この曲もそんなかの1曲ですね。 

 だから、リリースされた1980年当時は、CM以外では、全く知らなかったのよね。どんなヒトが歌ってるのか・・それ以前に、レコードになっているのなんてのも知らなかったし・・。

 さてさて、うたっているのはロブバードっていう、たしか北海道の根室出身、ギター、ベース、キーボードの3人編成のグルーフでしたね。
 うーん、アルフィーのうち、坂崎氏がキーボードになったって考えてみればいいかな・・。
 ユイ音楽工房所属だったらしいから、長渕剛と平行して出てきたって感じですね。
 同じ年、長渕剛も「順子」の大ブレイクで一躍時のヒトになりましたからねー。

 曲は、当時のニューミュージック界の王道って感じのポップロックっていのうかなぁ。ロックをベースにしたコーラスポップスですね。(←無理やり名称つけた。。。)
 
 でも、CMで使われたぐらいだから、サビのメロディはかなり
キャッチーで、一発で直ぐに覚えちゃいますね。ハイ。

 しかし、当時は、CMで使われてたからといって、直ぐに大ヒットに繋がるという習慣は、あまりなく、この曲にしたって、かなり大量のスポットを打たれていたのにも関わらず、オリコンで最高34位ですからね。
 まあ、それほど、当時のヒットチャート上位は、「みんな」で共有するもので、それいえ「壁」が厚かったとも言えますけどね。
 一部のファンだけの支持では、上位進出は難しかったと。
 
 ゲーノー界がバカ騒ぎを始める80年代半ばのことなど、露知らず・・・という、音楽業界が、一番「音楽」業界らしかった頃の一曲なんじゃないかなぁ・・・と、そう思うわけです。







※2005年8月に書いたものの再録です






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