今回の1曲セレクトは、「そして僕は途方に暮れる」大沢誉志幸です。
まずはデータでは。
・タイトル そして僕は途方に暮れる
・アーティスト 大沢誉志幸
・作詞 銀色夏生
・作曲 大沢誉志幸
・編曲 大村雅朗
・リリース日 1984年9月21日
・発売元 エピックソニー
・オリコン最高位 6位
・売上げ枚数 28.2万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 5位
・ベストテンランクイン期間:1985年2月4日〜3月4日
・タイアップ:日清「カップヌードル」CM曲
この間、クリスタルキングの「大都会」を書いた時、音楽業界的に言って、個人的には、音事協 < 音制連 派って書いたんだけど、自分のmixiミュージックの再生アーティスト曲数をみると、なんじゃこりゃ〜、圧倒的に「音事協」なアーティストの曲数が多いじゃん。。。
まあ、この間まで「アイドル」の曲ぱっか聴いてたから・・・ってこともあるんだけど、ちょっち、偏ってるなぁ・・・と思いつつ、音制連派⇒フォーク、ニューミュージックの曲を聴き始めましたデス。
ただ、フォーク、ニューミュージックアーティストって、固まったヒット曲数があるアーティストは70年代に入ってからなんで、66年の曲から聴き始めたけど、同アーティスト再生曲数がなかなか増えないなんだなぁ。個人的にバランスがいいと思える曲の聴き方は難しいですな。
うーん、今日の「まくら」は全然、引っ張ってきた曲と関係ない流れになっちゃったな。
はい、今日、引っ張ってきた曲は
そして僕は途方に暮れる /大沢誉志幸
です。
いやね、ちょっと前から、この曲気になってたんだ。・・・というのも、最近、やたら、この曲カバーされてません?
佐藤竹善に高杉ひと美だっけ?
うーん、ちょっと前には、あんまり予期できなかったカバー曲かもしれないな。この曲は。
まあ、だから、他人の「手垢」が付いてないだけ、カバーの「ターゲット」になったのかもしれない。
今の30代中盤以降のヒトだったら、大概、この曲、タイトルは知らなくても聴けば曲は知ってるだろうしね。
うん、裏を返せば、カバーするのに引っ張ってくるには、ちょっと「死角」だったし、「絶好」の曲ともいえるかもしれない。
なんで、これまで、ほとんどカバーされてこなかったか・・・というと、やっぱり、オリジナルの大沢誉志幸の「アク」の強さだろうなぁ。
オリジナルを越えようと思うと、なかなか手を出せないよなぁ。じゃ、くずして(アレンジして)歌えば・・・とおもうと、もともと、この曲のメロディラインが崩れてるからねぇ。
特に出だしのAメロの部分から
♪ 見慣れない 服を着た 君が今 でていたった〜 ♪
の部分のメロディラインからして崩れてるわけで、ここからさらに、崩して・・・となると、特に「ポップス」の領域ではちょっと難しかったんだろうね、これまでは。
それでも、果敢にカバーに挑戦してくるってことは、それだけ、今のアーティストの「技術」が上がってきたのか、それとも、それだけ曲が無くなってきたのか・・・、まあ、どっちかだろうな。
個人的には、佐藤竹善バージョンも、高杉ひと美バージョンも、決して悪い出来ではないと思った。
ただ、やっぱり、オリジナルの大沢誉志幸の「アク」の強さは、越えられない。
これは、時代のせいもあると思うけど。今は、カフェミュージック、ボッセ的なソフトロックの時代でもあり、どうも、感情的なサウンドではないんだよね。BGMにはちょうどいいけど、積極的に曲を聴くっていう形の曲は意外と少ない。
でも、オリジナルの大沢誉志幸の84年〜85年当時は、シングルは、積極的に「聴く」曲であり、そういう文化がまだ、根強く残っていた時代だったからね。曲の味付けも自然と、そういうアクの強いものだったわけだ。
それでも、当時は、個人的には、この曲については、「邦楽」的な匂いは感じなかったなぁ。「洋楽」的だったんだよね。
UKロックっぽい、濡れた感じがしたな。あのころは、向こうの音楽もアメリカンロックが下火になって、UKロック&ポップスが時代の主流だったかんね。なんせ「ワム!」な時代だったわけで・・・。
もちろん、当時から「邦楽」派だったワタシは、最初はちょっと抵抗があったんだよね、この曲。完全に洋楽っぽいんだもん。
もちろん、今はそんなこと全然ないんだけどさ。
ただ、この曲、日清の「カップヌードル」のCMに使われだしてから、なんとなく「かっこいいな」って思えるようになったな。
うん、売れてきたのも、カップヌードルのCMに使われるようになってからだよね。
だから、リリースからベストテン入りするまで、半年近くもかかっている。
85年の今ごろからだったからね、CMに使われだしたのは・・・。リリース直後じゃなかったんだよね。
まあ、それだけロングヒットになったわけで、実際、オリコンでも最高6位と、驚くほど高ランクぢゃなかったし、売り上げ枚数もそれほど多くなかったんだけど、だから、印象は強いよね。
だけど、この時代のカップヌードルのCM曲はカッコよかったよな。
あと、まだ、カップヌードル関係で、他人の手垢が付いてないとすれば(ほとんどの曲が手垢が付いてないけど)、鈴木雅之の「ガラス越しに消えた夏」かな・・・。これまた、アクが強いからなぁ、カバーするの、難しいだろうけどな。
そろそろ、だれかメジャーアーティストがカバーしてくる頃だろうとは思うけど・・・。
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