かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

そして僕は途方に暮れる / 大沢誉志幸

1985_01_そして僕は途方に暮れる_大沢誉志幸






今回の1曲セレクトは、「そして僕は途方に暮れる」大沢誉志幸です。

 まずはデータでは。

・タイトル    そして僕は途方に暮れる
・アーティスト  大沢誉志幸
・作詞      銀色夏生
・作曲      大沢誉志幸
・編曲      大村雅朗
・リリース日   1984年9月21日
・発売元     エピックソニー
・オリコン最高位 6位
・売上げ枚数   28.2万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 5位
・ベストテンランクイン期間:1985年2月4日〜3月4日
・タイアップ:日清「カップヌードル」CM曲

 この間、クリスタルキングの「大都会」を書いた時、音楽業界的に言って、個人的には、音事協 < 音制連 派って書いたんだけど、自分のmixiミュージックの再生アーティスト曲数をみると、なんじゃこりゃ〜exclamation ×2、圧倒的に「音事協」なアーティストの曲数が多いじゃん。。。

 まあ、この間まで「アイドル」の曲ぱっか聴いてたから・・・ってこともあるんだけど、ちょっち、偏ってるなぁ・・・と思いつつ、音制連派⇒フォーク、ニューミュージックの曲を聴き始めましたデス。

 ただ、フォーク、ニューミュージックアーティストって、固まったヒット曲数があるアーティストは70年代に入ってからなんで、66年の曲から聴き始めたけど、同アーティスト再生曲数がなかなか増えないなんだなぁ。個人的にバランスがいいと思える曲の聴き方は難しいですな。


 うーん、今日の「まくら」は全然、引っ張ってきた曲と関係ない流れになっちゃったな。

 はい、今日、引っ張ってきた曲は

 そして僕は途方に暮れる /大沢誉志幸

です。

 いやね、ちょっと前から、この曲気になってたんだ。・・・というのも、最近、やたら、この曲カバーされてません?
 佐藤竹善に高杉ひと美だっけ?

 うーん、ちょっと前には、あんまり予期できなかったカバー曲かもしれないな。この曲は。

 まあ、だから、他人の「手垢」が付いてないだけ、カバーの「ターゲット」になったのかもしれない。

 今の30代中盤以降のヒトだったら、大概、この曲、タイトルは知らなくても聴けば曲は知ってるだろうしね。

 うん、裏を返せば、カバーするのに引っ張ってくるには、ちょっと「死角」だったし、「絶好」の曲ともいえるかもしれない。

 なんで、これまで、ほとんどカバーされてこなかったか・・・というと、やっぱり、オリジナルの大沢誉志幸の「アク」の強さだろうなぁ。

 オリジナルを越えようと思うと、なかなか手を出せないよなぁ。じゃ、くずして(アレンジして)歌えば・・・とおもうと、もともと、この曲のメロディラインが崩れてるからねぇ。

 特に出だしのAメロの部分から

 ♪ 見慣れない 服を着た 君が今 でていたった〜 ♪

 の部分のメロディラインからして崩れてるわけで、ここからさらに、崩して・・・となると、特に「ポップス」の領域ではちょっと難しかったんだろうね、これまでは。

 それでも、果敢にカバーに挑戦してくるってことは、それだけ、今のアーティストの「技術」が上がってきたのか、それとも、それだけ曲が無くなってきたのか・・・、まあ、どっちかだろうな。


 個人的には、佐藤竹善バージョンも、高杉ひと美バージョンも、決して悪い出来ではないと思った。

 ただ、やっぱり、オリジナルの大沢誉志幸の「アク」の強さは、越えられない。

 これは、時代のせいもあると思うけど。今は、カフェミュージック、ボッセ的なソフトロックの時代でもあり、どうも、感情的なサウンドではないんだよね。BGMにはちょうどいいけど、積極的に曲を聴くっていう形の曲は意外と少ない。

 でも、オリジナルの大沢誉志幸の84年〜85年当時は、シングルは、積極的に「聴く」曲であり、そういう文化がまだ、根強く残っていた時代だったからね。曲の味付けも自然と、そういうアクの強いものだったわけだ。

 それでも、当時は、個人的には、この曲については、「邦楽」的な匂いは感じなかったなぁ。「洋楽」的だったんだよね。
 UKロックっぽい、濡れた感じがしたな。あのころは、向こうの音楽もアメリカンロックが下火になって、UKロック&ポップスが時代の主流だったかんね。なんせ「ワム!」な時代だったわけで・・・。

 もちろん、当時から「邦楽」派だったワタシは、最初はちょっと抵抗があったんだよね、この曲。完全に洋楽っぽいんだもん。

 もちろん、今はそんなこと全然ないんだけどさ。


 ただ、この曲、日清の「カップヌードル」のCMに使われだしてから、なんとなく「かっこいいな」って思えるようになったな。

 うん、売れてきたのも、カップヌードルのCMに使われるようになってからだよね。
 だから、リリースからベストテン入りするまで、半年近くもかかっている。

 85年の今ごろからだったからね、CMに使われだしたのは・・・。リリース直後じゃなかったんだよね。

まあ、それだけロングヒットになったわけで、実際、オリコンでも最高6位と、驚くほど高ランクぢゃなかったし、売り上げ枚数もそれほど多くなかったんだけど、だから、印象は強いよね。


 だけど、この時代のカップヌードルのCM曲はカッコよかったよな。

 あと、まだ、カップヌードル関係で、他人の手垢が付いてないとすれば(ほとんどの曲が手垢が付いてないけど)、鈴木雅之の「ガラス越しに消えた夏」かな・・・。これまた、アクが強いからなぁ、カバーするの、難しいだろうけどな。
 そろそろ、だれかメジャーアーティストがカバーしてくる頃だろうとは思うけど・・・。






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恋をした夜は / 江口洋介

1993_01_恋をした夜は_江口洋介






今回の1曲セレクトは、「恋をした夜は」江口洋介です。

 まずはデータです。

・タイトル    恋をした夜は
・アーティスト  江口洋介
・作詞      江口洋介
・作曲      江口洋介
・編曲      星 勝
・リリース日   1992年10月21日
・発売元     ポリドール
・オリコン最高位 17位
・売上げ枚数   25.8万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 21位
・タイアップ:アサヒ「缶コーヒー「J.O」」CM曲

いつぞや、気管支炎が悪化して肺炎になってしまったことがあって、1ヶ月間、ほとんど寝られない時があった
あん時は、ほんと辛くて、ココチよく眠りたい気分だったんだよなぁ

 だからかねぇ、今でも、夜になると、眠くなるような「ここちE」(⇒渡辺典子か?。。。)曲を聴きたくなるんだよね、このところ・・・。

・・・ということもあり、今回の1曲セレクトは、江口洋介の「恋をした夜は」を引っ張ってきたりしましたゾ。

 まあ、この曲がここちいいのかどうかは、人それぞれだと思うけど、ワタシ的にはここちいいんだよね。思わず眠くなってくる・・・。

 うん、昔、奥田民生の「休日」は、車の運転してると眠くなるって書いたことあるんだけど、どうも、この曲も、聴いてるといい具合にα波がでてくるんだよなぁ。

 テンポが丁度いいんだよね、眠くなるのに。それと、曲全体が、春の陽気なような、ちょうどいい温度感があるじゃん。

 うん、必ずしも江口洋介の声が眠くなるというわけではなく、この曲のサウンド自体が眠くなって来るんだ。


 ところでさ、江口洋介って、この曲と、もう一曲、「愛は愛で」って曲が同じくらいの売上げ枚数を記録したヒットになってるんだけど、どうも、曲を間違えやすいんだな、ワタシ。

 いつだか、カラオケで「愛は愛で」を歌おうと思って、きょくを入れたら、「恋をした夜は」が出てきちゃったことがあったりして・・・あせあせ

 うーん、そんなに似てると思わないんだが・・・、いやいや、やっぱし似てるか。。。

 何分、両曲とも作詞、作曲は江口洋介自身で、アレンジャーは、星勝氏だもんね。

 ラフなカントリーっぽいところはやっぱ似てるか。

 ただ、テンポは少し違うんだけどな。やっぱし、寝る前には「恋をした夜は」のほうだね。ワタシャ。

いずれにしても、ここのウチの夫婦(妻 森高千里)の音楽の才能は対してもんだよね。
 江口の方は、最近ほとんど音楽をやらなくなったんで、ほとんどのヒトき、このヒトが音楽やるの忘れちゃってるだろうけどさ。




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CRAZY GONNA CRAZY / trf

1995_01_CRAZY GONNA CRAZY_trf



今回の1曲セレクトは、「CRAZY GONNA CRAZY」trfです。

 まずはデータです。

・タイトル    CRAZY GONNA CRAZY
・アーティスト  trf
・作詞      小室哲哉
・作曲      小室哲哉
・編曲      小室哲哉
・リリース日   1995年1月1日
・発売元     エイベックストラックス
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数   158.7万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1995年1月16日〜2月27日付
・タイアップ:フジテレビ系ドラマ「我慢できない」主題歌

昨日、昼間1995年のヒットを聴いてたんだけど、で、聴いてるうちに、なぜか、trfの「CRAZY GONNA CRAZY」を引っ張ってきたくなって、引っ張ってきちゃいました。。。(これも大人気ないねあせあせ

 ここのところ、1月1日リリース曲を何曲か引っ張ってきてたでしょ。
でも、なにも1月1日リリース曲は、80年代までではないわけで、90年代、いや、今でも続いているわけだからね。

 そういう、trfの「CRAZY GONNA CRAZY」も95年の1月1日リリースだったわけだ。

 このころのtrfの「勢い」はすごかったからなぁ。もしかすると、同じエイベックスでも、そのあとの安室、globe、浜崎・・・よりも、一時的な勢いはあったかもしれないな、今考えると。

 そのピークは、ちょうど、この曲リリースの頃かな。前日の12月31日、第36回日本レコード大賞優秀賞受賞、同日、第45回紅白歌合戦初出場・・・で、盛り上がってたところに、新曲リリースだったかんねぇ。

 このころ、ウチラ「オリコンチャート研究会」のメンバーは、大晦日にワタシのうちに来て、レコード大賞〜紅白を見ながら、一晩中ワイワイやるのが恒例になっていて、もちろん、この年もやってたな。

 で、朝方、ちょっと仮眠して、元日の昼頃から、ボーリング⇒カラオケという、ちょっと強行スケジュールが恒例になってまして・・・。

 そういえば、1995年元日ボーリング場で、もうこの曲がかかってたんだ。

 だからか、どうも、個人的には、この曲⇒1995年元日のボーリング場っていうイメージがこびり付いて離れないなふらふら


 さてさて、曲は・・・というと、正直言って、trfの中でも一番「歌謡曲」に近いと思う。一言で言えば、一番分りやすい。

 うーん、なんていうのかな、尖ってないんだよね。まるいというかマイルドというか、小室哲哉の曲の中でも、聴きやすい部類の曲だとおもう。

 ただ、そんな分りやすい曲でも、音色は輝いている。うーん、なんていうのかな、寒空の中で輝いている白色&青色LED電飾のような、クールな輝きっていうのかな、そうそう、ちょうどクリスマスのLED電飾のような輝きを感じさせるような曲なんだ。

 白熱電球ではなく、あくまでLED電球。つまり「眩しい輝き」は感じるんだけど「暖かみ」は感じない輝きを放っているような曲っていうのかな。

 個人的には、そんな感じを受けるな。


 まあ、曲はどうであれ、この曲がtrfの中では、一番「売れた」曲っていうのも、やっぱり、このころのtrf人気を象徴していますわね。


 ただ、その伝説もこの曲をもって早くも崩れる。この曲から3ヶ月連続リリースをかけたんだけど、あっという間に売上げが落ちてったもんねぇ。

 結局は、連続して「出しすぎ」が原因でしょう。人気が最高潮、熱狂的な人気のときに短時間で矢継ぎばやにリリースすると、あっという間に「飽きられる」っていう典型的なパターン。

 結局さ、旨いもんを連続して食うと、すぐ飽きるのと同じなんだよね、生理的に言って。

 旨いもんはたまに食うから、旨いんであってさ。そりゃ、毎日食ってたら飽きるでしょ。

 それと同じ原理だと思うのよ。





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大都会 / クリスタルキング

1980_01_大都会_クリスタルキング






今回の1曲セレクトは、「大都会」クリスタルキングです。

 まずはデータです。

・タイトル    大都会
・アーティスト  クリスタルキング
・作詞      田中昌之 山下三智夫 友永ゆかり
・作曲      山下三智夫
・編曲      船山基紀
・リリース日   1979年11月21日
・発売元     キャニオン
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数   118.1万枚
・THE HITCHART HOT30最高位:1位
・ベストテンランクイン期間:1980年1月7日〜4月7日付

 いやいや、ポプコン発の大ヒット曲で、まだ書いてなかった曲が残ってたんだねぇ。これは、かなり迂闊だったな。

 大都会 /クリスタルキング

 この曲は、1979年10月に行われた、第18回ヤマハポピュラーミュージックコンテスト、うんポプコンね・・・のグランプリ、さらに第10回世界歌謡祭、グランプリ獲得で、鳴り物入りで、翌11月21日にデビューした曲だ。

 まあ、ポプコングランプリから、世界歌謡祭グランプリっていう流れは、まあ、アーティストの「格付け」みたいなもんで、それまでも中島みゆき、ツイスト、円広志・・・と同じ流れで来てたからね。

 で、みなさん、同じ「キャニオン」からデビューしてたりする。

 うん、ポプコングランプリ⇒世界歌謡祭グランプリ⇒キャニオンからデビュー っていう流れは、一つのブランド的な流れになってたんだよね。このころ。

 ただ、デビューしたものの、1曲目は、「ポプコンブランド」で大ヒットする確率は高かったものの、なかなか2曲目以降ヒット定着っていう確率は低かったんだけどさ。

 だから、自ずから1発屋になる確率も高かったわけで・・・。「世界」をとりながら一発屋とは、いったいどういうこと?
 ・・・っていうのは、一時期笑い話だったこともあったりしてね。


 幸い、クリスタルキングの場合は、「一発屋」で終わることなかったんだけど・・・。

 さすがに、このヒトたちのボーカルの迫力を一度聴けば、あまりのインパクトの強さにびっくりするよなぁ。

 なにより、田中昌之のチリチリ頭に頭のてっぺんから出ているようなハイトーンボイス。
 プラスして、アイパーにグラサンっちゅういかにも「やっちゃん」のような、低音ボイスのムッシュ吉崎っていう、このコンピは、声質的にも、ビジュアル的にも、衝撃的なインパクトがあったもんですよ。

 わたしゃ、初めて、ベストテンの「スポットライト」に出演したとき、予想だにもしなかったボーカルにびっくりこいたもんなぁ。

 あ、ついでに言うと、うちのオフクロもびっくりこいてたのを思い出す。

 絶対に大ヒットすると思ったもの、この曲は。

 まあ、曲的には、今から考えると、客観的にクサイんだけどさ、あのころは、このクサさがカッコよかったんですよ。

 兎に角、ニューミュージック界の成熟期をガキながら感じ取っていたのは事実。

 もうずっと、このままニューミュージック全盛期が続くと思ってたもの、このころは。で、そうであってほしいとも思ってたのもこのころかなぁ。一番、「音楽」に対して多感だったかもしれない、個人的には。
 ヒットしてくる曲が、どれも「スゴイ」と思ってたのもこのころですね。事実、一番楽曲がいい、実験的で面白かったのも、このころの曲かもしれない。30年ヒット曲を聴いてきて。
 楽曲の「成熟期」だったのもかも知れないなぁ

 まさか、このあと4ヵ月後に「80年代アイドル」の芽がでてくるとは、全く考えもしてなかったな、このころは。
 

まあ、それもヒット曲クロニクル上の事実なんだけどもさ。


結局さ、日本のヒット曲の構成上、ロック・ニューミュージックがヒットの「長期主導権」は取れないような構造になっているんだよね。

 ロック・ニューミュージックが強い時期の後には、かならずポップスが主導権をとるようになっているんですよ。

 まあ、業界用語的に書くと、音制連<音事協 っていう力学的な構造ですね。

 これは、戦後日本の音楽業界的クロニクルから言っても、歴史上の事実なんだよね。

 個人的には、どっちかといえば「音制連」支持的なところがあると、自分では思っているんだけどさ。





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悪女 / 中島みゆき

1981_10_悪女


今日の1曲セレクトは、「悪女」中島みゆき です。

まずはデータでーす。

・タイトル      悪女
・アーティスト    中島みゆき
・作詞        中島みゆき
・作曲        中島みゆき
・編曲        船山基紀
・リリース日     1981年10月21日
・発売元       キャニオン
・オリコン最高位   1位
・売上げ枚数     83.3万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1981年11月9日〜1982年2月15日付


 中島みゆき「悪女」・・・。わあー、また、スキ キライが激しそうな曲でして・・・。
 大体において、私のところに来てくれる方で、中島みゆきが好きだーって言うヒトどのくらいいるんだろう?
 それを考えると、ちょっと躊躇したくなるわけで・・・。


 でもですよ。音楽雑誌とかでは、よく批評の対象になる中島みゆきですが、レコード売上げはいいんだよね。
 この曲、「悪女」ですが、オリコンでは、堂々、3週連続の1位。売上げも83.3万枚と、92年に「浅い眠り」がでるまではずっと、一番売れたシングルだったんだもんね。

 ほんと、批判されてる割には、一体誰が買ってんだろう? と思いたくなっちゃう方です。

 でも、この曲は、いい曲ですよ。 どうしても、中島みゆきっていうと、マイナー系、別れ、ひとり・・・などと暗いイメージが付きまとうんですが、この曲は、曲調は、シングルでは珍しくメジャー系ですし、決してノリがいいとは言えないけど、テンポもいいですしね。

 でもやっぱり、引き込まれるのは「詞」の世界なんだろうね。

 ♪ 悪女になるなら月夜はおよしよ 素直ななりすぎる
   隠しておいた言葉がぽろりこぼれてしまう 「行かない   で」〜    ♪

 女の心理が垣間見れる詞ですなぁ。だから、女のヒトには、人気があったんだろうねぇ。

 それと、当時のワタシにとっては、なんかねぇ、大人の世界って雰囲気だったな。
 ホテルのロビーとか、深夜のサ店とか、女のつけぬコロンとか・・・ 要は帰るところなくて、一晩中さ迷い歩く女の歌だよねー。 なんか、その辺の匂いがオトナっぽかったな。

 なにせ、当時は、私ときたら、松本伊代とか河合奈保子の世界だったからさー。知ってるのは。

 それと、この曲を引き締めている部分っていうのは、間奏の部分だと思うんだよね。
 この部分で、いきなり転調して、ピアノのメインメロディに変わるんだけど、このメロディがしなやかで、イメージを変えさせるんだよなぁ。
 全体的に「夜」の雰囲気であるのが、コノ部分だけ「昼」になるっていうのかなぁ。 色に例えると、全体的にはダークブラウンだとすると、コノ部分だけは透明になるっていうイメージがあるな。
 でも、これがあるおかけで、中だるみなしで曲が引き締まるって言うのかな。
 アレンジは、船山基紀氏ですが、渾身の一作だと思いますよ。マジで。

 あ、そうそう、最近の中島みゆきは、歌い方おっかないよねぇ。。。でも、このころはそんなことなかったのよ。
 この曲から始まる3部作、「悪女」「誘惑」「横恋慕」は本来の中島みゆきの「地」に近いような作品群でしたもんね。


 冬は、やっぱし、中島みゆきかな〜。このさき、チョクチョク書くことになる予感。。




※2005年10月に書いたものの再掲載です。

冬の色 / 山口百恵

1974_01_冬の色_山口百恵






今回の1曲セレクトは、「冬の色」山口百恵です。
 
 まずはデータです。

・タイトル    冬の色
・アーティスト  山口百恵
・作詞      千家和也
・作曲      都倉俊一
・編曲      馬飼野康二
・リリース日   1974年12月10日
・発売元     CBSソニー
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数   52.9万枚
・オリコンベストテン期間:1974年12月23日〜1975年2月24日付

 今、元CBSソニープロデューサーの酒井政利氏の著書「プロデューサー」っていう本を読んでいるのね。
 これが結構、参考になるんですわ。一応、業界人の「端くれ」を自負しているものにとっては。

 曲の創り方、プロデュースの仕方は、それぞれのプロデューサーやアーティストによって考え方がいろいろあるわけで、必ずしも答えは一つではないんだけども、ワタシ的には、やっぱりリリースするんなら、「売れる」ことが一番だと思うわけなんだよね。

 「おしりかじり虫」の歌詞の文句ぢゃないけど、「売れてナンボの商売」だと思うわけなんですよ。

 もちろん、売れなくてもいい曲はいっぱいあるし、CD売れなくてもいいライヴができればそれでいい、っていう考え方もあるんだけども、個人的には、基本、やっぱりCDをリリースする限りは、売れなきゃダメっていう考え方なんだよね。

 売れることで、聴き手も幸せになるし、出しても幸せになるわけで、それこそwin to winの関係になると思うんですよ。


 その点、酒井政利氏は、これまで、南沙織を始め、郷ひろみ、山口百恵、キャンディーズ・・・等々、70年代〜80年代のレコード売上げシェアの5%を一人で売上げてきたスゴイヒトだから、「売れる曲」のノウハウって人一倍持っている方なんだよね。

 だから、読んでいて売れる曲のプロデュースの仕方、考え方っていうノウハウは勉強になるんだよねぇ。。。

 もちろん、最近よくある「強引」な売り方は「×」ですよ。A氏率いる某グループとは言わないけどさ
あくまでも、楽曲のよさ、実験性、アーティストの特性を充分考えた上での売り方のノウハウですね。


 ・・・ということで、前置きが無くなっちゃったけど、その酒井政利氏がプロデュースした、山口百恵の「冬の色」を持ってきました。

・・・っていうのはいいんだけど、この曲、山口百恵としては、かなり初期の曲なんだよね。果たして、これ読んでくれている方のどのくらいの方が、曲を知っておられるか、ちょっと不安なんだけど・・・。

 でも、この曲で、山口百恵ってオリコンで初めて1位を獲得してるんですよ。
 初期で有名な曲っていったら、74年の「ひと夏の経験」だと思うんだけど、(♪あなたに女の子の一番大切なものをあげるわ〜♪っていうあれね)、でもオリコンで1位は取ってない。最高3位だからね。

 で、1曲挟んで、この曲で初めて1位を獲得するわけです。

 ちなみに、昭和40年代最後の1位獲得、昭和50年代最初の1位獲得曲でもあるんだけど、最近は、平成10年代とか、言わなくなったよなぁ。
 今年は平成20年だから、そろそろ平成20年代最初の1位〜とか、いってもいいような気もするんだけど・・・あせあせ

 なんて、話がずれだけど、この曲のどこが、そんなに良かったんだろ?

 っていっても、正直、ワタシもよく分らないんだよね。インパクトの点からすると、どうしても「ひと夏の経験」の方が上だし・・・。

 何分 ♪ あなたに女の子の一番大切なものをあげるわ〜♪

 だものね。
 前回のバービーボーイズの「目を閉じておいでよ」ではないけど、やっぱし「きわどい」ところがインパクトになっているわけです。

 うん歌謡曲の基本ですなこれは。。。

 そこからみると、この「冬の色」は歌詞の点でのインパクトは、いまひとつはっきりしないし。。。

 そう考えると、メロディライン、サウンドなのかなぁ。

 確かに、出だしの

 ♪あなたから許された口紅の色は からたちの花よりも薄い匂いです〜♪

 のAメロの部分は、どことなく、ラテン色があるような「ムード歌謡」っぽい流れが独特だしね。
 これは、ちょっと、固定ファン以外も狙ってるぞ・・・っていう匂いはする出だしの流れですわね。

 ただ、サビの

♪恋する気持ちに疑いなんて入れる隙間はありません〜 ♪

のメロディラインは、いかにも「70年代歌謡」っていう王道を行くような、ちょっと大げさな流れで、今からすると、ちょっとダサイんだけどさ。

 でも、当時からすると、これが定番っちゃ定番な流れだったんだろうね。

 うん、いかにも馬飼野康二氏が好んでアレンジするような・・・。

 そういういみでは、Aメロは、それまでにない山口百恵 プラス、定番のサビっていう流れで、一見新しそうに見えて、実は定番なんですよ〜っちゅう、斬新性と定番性を組み合わせた曲って感じが、一見新しく見える(←この表現、ヘンだね)、そういう曲なんだよね。

 ちなみに、この曲はオリコンで初登場18位。登場2週目で1位獲得・・・なんちゅう、当時としては、かなーり、すごいチャートアクションを展開しております。(1位は5週連続)

 うん、この時点では、オリコン史上では「初登場1位」という曲は、まだ存在してませんでしたから・・・。

 売上げ52.9万枚っていうのも、「横須賀ストーリー」の66万枚、「いい日旅立ち」の53.5万枚に次ぐヒットであったりします。

 山口百恵の場合は、大体、年に1曲が「勝負曲」となっていたわけだけども、次の勝負曲は、76年の「横須賀ストーリー」になるわけです。その間の1年半は、そこそこって感じで、あんまり有名な曲がない、ちょっと空白の時期だったんだよね。
 

 山口百恵とて、全ての曲が「勝負曲」ではなかったわけです。

 個人的には、リアルタイムで経験した78年以降は、すべて「勝負曲」のようにも思えるんだけども、必ずしもそうではないんだよね。




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目を閉じておいでよ / バービーボーイズ

1989_01_目を閉じておいでよ_バービーボーイズ







今日の1曲セレクトは、「目を閉じておいでよ」バービーボーイズです。

 まずはデータです。

・タイトル    目を閉じておいでよ
・アーティスト  バービーボーイズ
・作詞      いまみちともたか
・作曲      いまみちともたか
・編曲      バービーボーイズ
・リリース日   1989年1月1日
・発売元     エピックソニー
・オリコン最高位 7位
・売上げ枚数   16.8万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 9位
・ベストテンランクイン期間:1989年1月30日付
・タイアップ 資生堂 男性用整髪剤「TRENDY」CM曲

 今日成人式を迎えましたみなさん、おめでとうございます。
今年の新成人は、1994年〜1995年生まれの方々と言う事で・・・、ワタシ、大学卒業して社会人になった年だ。。。そう考えると、ワタシも長い事社会人やってんだなぁ・・・とか思ったりして。。。

 ・・・・ということもありまして、今回は、ワタシが「成人式」を迎えた時にヒットした曲を持ってきましたぞ。
加えて、今回も、1月1日リリース曲。

バービーボーイズの「目を閉じておいでよ」。

 実は、この曲、かなり昔もチラッと書いたんだけど、「詞がスケベ」としか書いてなかったので
も、ちっと詳しくかこうと思って、また、引っ張ってきました。

 うん、正直言って、詞が「スケベ」なのは変わりないところなんだけどね。かなり直接的な「SEX」やん。
 そういえば、最近、あんまり「歌詞」まで詳しくは聴く事は少ないんだけど、意外と、ここまで直接的な「SEX」な詞って少なくありません?

 うーん、どうしてなんだろうね? もともと「流行歌」っていうのは、「SEX」って言うのが下敷きにあると思うんだけど・・・。
だからさ、子どもの頃、この手の曲を聴くと、「子どもが聴く様な音楽ぢゃありません」なんて怒られませんでした?

 ワタシは怒られたなぁ。いつだか、書いたかもしれないけど、小学生の頃「ベストテン禁止令」なんか出されたことありましたもん。

 まあ、そのころから「マイペース」なワタクシは、そんなもん、守るわけなかったのですが。。。


 どうなんだろうね、最近の曲って、やけに「健全」な歌詞になってきたような気もするんだよね。
 この曲のような直接的「SEX」な曲って少ないような・・・。

 ま、歌詞についてはこの位にして、サウンドは、うーん、このころから、今のコアメロに通じるようなバンドサウンドになってきたような気がする。
 ボーカルトラックをやや抑えめにして、ベーストラックやギタートラックを前面に押し出したような、リズム主体なサウンドっていうのかな。
 で、音自体も「キレイ」な音というよりも、「ラフ」さが目立つような音っていうのかな。

 86〜88年くらいまでは、BOOWYに代表されるように、きれいにエッジが効いたサウンドが主流だったんだけど、バンドブームが到来した89年くらいからは、こんな感じの、より「ラフ」な音が主流になってくるんだよね。

 方や、まだエッジの効いた、きれいなバンドサウンドも生きつづけるんだけど・・・。うん、これは「X」などのビジュアル系に継承されていくんだよね。

 で、方や、この曲のような「ラフ」なバンドサウンドは、ブルーハーツなどのパンクロックや後年のコアメロ系バンドに継承されていく。
・・・っつうか、89年〜90年のバンドブームの頃は、こっちのサウンドのバンドのほうが圧倒的に多かったんだけど・・・。

 まあ、その時代により、流行の「サウンド」っていうのもあるんだけど、少なくとも、こんな感じで「サウンド」が分かれることで、ロックシーンの層が厚くなっていったのは確かな流れだよね。
 いわいる「ロック第3世代」といわれるサウンドなんだけど、この曲は、その先鞭をつけるような時代の曲だったかなぁ。
 サウンド的には、この辺を「祖」として、今のロキノン系と呼ばれるようなバンドたちに継承されていくんだよね

この曲、実は資生堂のCMタイアップ曲だったんだけど、商品名が、男性用整髪剤「TRENDY」だもんね。
いやいや、商品名に時代を感じますよね。時代は、バブル真っただ中でした。

ちなみに・・・・ ワタシは、「2回目」の浪人を期しておりましたので、当然、成人式は欠席いたしましたwww
やっぱさあ、二十歳にもなって「浪人」とも言えなかったからさあ。見栄っ張りだったんだよな、あの頃。





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天までとどけ / さだまさし

1979_01_天までとどけ_さだまさし






今回の1曲セレクトは、「天までとどけ」さだまさしです。

 まずはデータです。

・タイトル    天までとどけ
・アーティスト  さだまさし
・作詞      さだまさし
・作曲      さだまさし
・編曲      渡辺俊幸
・リリース日   1979年1月1日
・発売元     フリーフライト
・オリコン最高位 9位
・売上げ枚数   30.3万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 7位
・ベストテンランクイン期間:1979年2月26日〜3月19日付

 前回に続いて1月1日リリースの曲をもって来ました。

 天までとどけ / さだまさし

 いや、これは、ちょっと盲点だった。まさか、この曲が1月1日リリースだったとは。。。
 ヒット時期から考えて、もう少し後のリリースかと思ってたんだよね。
 でも、実際は、1979年1月1日リリース。

 それまでワーナーパイオニアからリリースしていた、さだまさしが自レーベルのフリーフライトを立ち上げた、最初の作品になりますね、この曲が。
 うーん、だから、縁起を担いで1月1日リリースにしたんでしょうかね? その辺は、ちょっとよく分らないんだけども。


 しかし、この間の紅白を見てて、この曲の頃の「さだまさし」とは、随分変わったなぁ・・・と思いましたねぇ。

 何が一番変わったか・・・まずもって、普通にテレビに出ていることからして変わったわな。

 なにせ、あのころ、殆どテレビには出なかったんですぞ、さだまさしって。

 中島みゆき、松山千春、南こうせつ 矢沢永吉に並んでテレビに出ないアーティストだったんだよね。

 まあ、松山千春ほど、徹底してテレビを拒絶していたわけではないけど、この曲の頃、ほとんどテレビのウタ番組にでていなかったと思う。

 当然のことながら「ザ・ベストテン」でも、この曲はランクインしてたんだけど、なぜかベストテンにランクされる前の「スポットライト」には、出演したんだけど、ベストテン内にランクされたときは、一度も出演しなかったような記憶がある。

 出演拒否の理由も、さだまさし氏の所在が不明とか、一時、行方不明扱いになっていたような記憶があるんだけど、これは、ワタシの記憶違いですかねぇ・・・。

 その後も「関白宣言」「道化師のソネット」「防人の詩」でベストテン入りしたときも、すべて1回のみの出演だったような・・・。
 「親父の一番長い日」は長すぎて(?)、出演拒否? (というか、さだまさし の曲って全般的に長い曲が多かったよなぁ)


 で、ワタシの記憶の中では、この曲で唯一出演した1979年2月1日放送の「スポットライト」の時があるんだけど、この時、アコギ1本で、この曲歌ったんだけど、矢鱈と「暗い曲」っていうイメージがあったんだよね。

 まあ、だから、さだまさし=暗い っていうイメージがこびり付いちゃったんだけど・・・。

 でも、これがレコードで聴くと、全然違うんだよね、この曲。

 これが全然暗くない。渡辺俊幸氏のアレンジが卓越してるんだろうな。
 もともと渡辺氏ってクラシック出身のヒトだから、フォーキーな曲をうまくオーケストレーションにアレンジするのがうまいんだよね。

 この曲も、恐らく、原曲は「ベストテン」で聴いた時のように、暗ーい曲だったんだろうな。

 そこを、いかにも「さわやな」なイメージに鞍替えさせたのは、やっぱりこの曲のアレンジの力だとおもいますね。

 だからさ、後年、この曲の「レコード」を聴いて、イメージがガラッと180度変わったもんなぁ。

 いまでは、全く暗い曲だって言うイメージは全くないねぇ。

 最後がいいんだよね。

 ♪ ようこそ 僕の街へ ようこそ この愛へ〜 ♪ で一気に駆け上がっていくところ。 ここがこの曲の一番の聴きどころでしょう。

 それまで、さだまさし=暗い っていうイメージがあるヒトもここを聴けばイメージが変わるってもんですよ。



 だけど、あのころ、ひたすらテレビへの出演拒否していた、さだまさし、松山千春や南こうせつが、しょっちゅうテレビに出てたり、永ちゃんがCMやってたりする昨今では、あのころと本当に隔世な気がするなぁ。

 まあ、それだけ時間が経っているってことなんだろうね。あれから、36年だもんなぁ。。。
 人間、そりゃ丸くなるわな。







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浮気なパレットキャット / ハウンド・ドッグ

1982_01_浮気なパレットキャット_ハウンド・ドック






今回の1曲セレクトは、「浮気なパレットキャット」ハウンド・ドッグです。

 まずはデータです。

・タイトル     浮気なパレットキャット
・アーティスト   ハウンド・ドッグ
・作詞       相沢行夫 木原敏雄
・作曲       相沢行夫
・編曲       後藤次利
・リリース日    1982年1月1日
・発売元      CBSソニー
・オリコン最高位  19位
・売上げ枚数    13.6万枚
・タイアップ:コーセー82年春のキャンペーンソング 

 「1月のヒット曲」も、ここまで大分書いてきたからね、「これ」と思える曲も少なくなってきた。。

・・・で、困ってたんだけど、こぼした曲もあったんだよね。

 浮気なパレットキャット  /ハウンド・ドッグ

やべ、このレベルまで落ちると、どのくらいの方が覚えてるか、ちょっと不安。。。
 
 まあ、知ってる方は知ってますよね。

 ハウンド・ドッグ。現在もアーティスト名がどうのこうので、分裂が続いてるの?

 このヒトたちって、昔からそうなんだよねぇ。大友康平氏の我が強いのかなぁ。

 この「浮気なパレットキャット」を歌ってた頃のメンバーもすでに半分以上、いなくなってたりする。
・・・というか、この曲がヒットした翌年には、すでに、ドラム、ベース、ギターのメンバー3人も脱退してるんだよね。

 だから、この曲のジャケ写を見ると、今では全く存在しないメンバーが写ってたりする。

 紆余曲折奈バンドだよなぁ。

 だいたい、この曲から3年もヒットが無かったんだよね、このヒトたち。
 ただ、普通、そこまでなったら、解散しちゃうと思うんだけど、新たなメンバーを向かえて、「ff」のヒットから快進撃をはじめちゃうんだから、ポジティヴ志向っていったらそうなんだろうな。


で、この「浮気なパレットキャット」だけど、「ff」以降の汗臭い、ドロ臭いロックバンドなイメージがある方は、ちょっと想像しづらい曲調かなぁ。

 これが、ロカビリーなんだよね。まるっきりの。ツイスト&シャウトしちゃいそうな、ごきげんなナンバー(⇒うわ、いまや死語だぜよ、この表現)。

♪パッパッパッ パレットキャット きまぐれ子猫 あの娘は浮気なパレットキャット〜 ♪

 なんて、とっても、浮かれた詩だったりして・・・。

 まあ、コーセー化粧品のキャンペーンソングだったら、ちょっとダサメな詩を織り込んだってところなんだろうけどさ。

 だいたい化粧品のキャンペーンソングってそんなもんジャン。まえ書いた中原めい子の「君たちキウイ・パパイヤ・マンゴーだね」だって、今、ぱっと見たら、なんじゃこれ? でしょ。あれと同じ。
 言葉がキャッチー過ぎて、後になったら「笑える」ってパターンね。
でも、その分、その場の雰囲気で「なんだこれ?」って振り向いてくれるって言うのかなぁ。

 まあ、もともと、広告代理店が考えた、キャッチコピーを織り込んで・・・って言うのが、定番だからなんだろうけどさ。

 この曲も「浮気なパレットキャット」っていうのは、もともとあったキャッチコピーなんだろうね。

 なんで? パレットキャット?

 理由は簡単。あのころ、「なめ猫」ブームで、ニャン子がトレンドだったから・・・ってところでしょう。



この後の「ff(フォルテシモ)」とか「ROCS」あたりからハウンドドック知ったヒトには、ちょっと驚きかなぁ


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バナナの涙 / うしろゆびさされ組

1986_01_バナナの涙_うしろゆびさされ組






今日の1曲セレクトは「バナナの涙」うしろゆびさされ組です。

まずはデータです〜〜〜。

・タイトル     バナナの涙
・アーティスト   うしろゆびさされ組
・作詞       秋元康
・作曲       後藤次利
・編曲       後藤次利
・リリース日    1986年1月21日
・発売元      キャニオン
・オリコン最高位  1位
・売上げ枚数    31.0万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 3位
・ベストテンランクイン期間:1986年2月3日〜2月24日付
・タイアップ:フジテレビ系アニメ「ハイスクール!奇面組」主題歌


 昨日「街が泣いてた」を書いたときのコメントに「街が泣いてた」が「ハイスクール!奇面組」で使われてたっていただいて、丁度思い出したんだけど・・・。

 そういえば、主題歌だった「バナナの涙」って丁度、今ごろだったじゃん・・・。

・・・って事で引っ張ってきました。この曲。

 しかしさ、どうなんだ? 45歳のオッサンのページが「ハイスクール!奇面組」っちゅうのは。。。

 ・・・・やっぱさ、ちっとハズカシイですな、正直言って(爆)


 あ、ちなみに・・・・「ハイスクール!奇面組」ちゃんとみてたよ。当時。たしか、フジテレビの土曜日18時30分〜だったよねん。

 ジャンプも読んでたし、単行本持ってたし・・・。


・・・・・って好きだったんじゃん。結局は(爆)

・・・ハイ、河川唯ファンでした。。。(爆)(爆)


 しかし、この曲は、よくわかんなかったな。
・・・って、うしろゆびさされ組の曲をよく、理解しよう・・・って言う方が、そもそも間違いなのかもしれないけど・・・。

 そそ、このヒトたちの曲は、存在を楽しんでいれば良いのです。

 とりあえずは、なんだかよく分からないけど、心地よい曲なんだよね。

バナナの涙って言うくらいだから、いちおーーはバナナボートの世界ってことで、こんな南国ムードな曲なんだろうけど、それにしても、う〜ん、やっぱり意味不明だ。。。。。

 これ、いま初めて聴いてたら、ほぼ間違いなく、ワタシャ、バカ怒りしてただろうな。当時、16歳のワタシが聴いてたから許せるんだよね、きっと。

 しかし、このワケガワカラナイ曲が31万枚売れた世の中だったんだもんねぇ・・・。あの時代って、今から思えば本当にワケワカンナイ時代だったんだよねぇ。

 今、いくらアイドルブームって言っても、普通じゃCD30万枚も売れないでしょ。。。
 それを考えると、恐ろしい時代でしたねぇ。あの時代は。

 まあ、このころまでは、おニャン子関係も一般市民権を得てたんですよね。
 この後「コア」ファンの独壇場になってからは急速に失速していくんだけど・・・。



シロート丸出しですな。。 この頃は、まさか高井さんが、秋元康夫人になるとは全く考えもつかず・・・。


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