2015_10_SOS_SEKAI NO OWARI










・タイトル    SOS
・アーティスト  SEKAI NO OWARI
・作詞      Saori
・作曲      Fukase
・編曲      SEKAI NO OWARI Ken Thomas
・英語詞     Nelson Babin-Coy
・リリース日   2015年9月25日
・発売元     トイズファクトリー
・タイアップ:映画「 進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド」主題歌

 さてと、セカオワの新曲は、先月の「ANTI-HERO」に続いて2カ月連続という事になる分けたけど、まあ、タイアップ映画の「進撃の巨人」が2カ月連続公開という事で、必然的なリリースだったわけだわね。

 しかし、パッと聴き、この曲のどこにセカオワが居るのだ? っていうのが、最初の感想だなぁ。
前曲「ANTI-HERO」もこれまでのセカオワのファンジーなヒットストリーム路線からすると180度異なる曲調だったわけだけども、Fukaseのボーカルから、セカオワという認識はできた。

しかしですよ・・・。この曲に関しては、どこにセカオワがいるのか、最後まで分かんなかった。Fukaseのボーカル、最後までファルセットなんだよな。
 しかも、前曲のジャジーな雰囲気も、それ以前のファンタジーの路線とも、全く違う。 はっきり言って、これは、これまでの、いわいる「邦楽」的な音楽ぢゃないんだよね。だから、「○○風」とひとくくりでは言えないよなぁ。

全体的に絶望感と廃墟感が漂うイメージは、映画にシンクロしているものなんだろう。だから、言ってみれば、映画のサウンドトラックの中の1曲って言う感じなんだろうな。この1曲だけでは、全ては語れない・・・っていうような。
メロディラインにしても、この曲だけで完結しているような作りとはなっていないし。


ただ、どこまで行っても、この曲は邦楽的ではないんだよね。完全に洋楽的なメロディであり、サウンドなんだよね。
映画を見たわけではないので、ハッキリとは言えないけど、恐らく映画のクオリティもこれまでの邦画の枠を超えたもんなんだろう。
 だってさ、最初に書いたように、「SEKAI NO OWARI」っていうクレジットが書いてなかったら、完全に、洋楽と間違えるよ。向こうのアーティストが歌ってんだろう・・・と。

 たしか前曲の「ANTI-HIRO」の時も書いたと思うけど、昔、日本のロックは、あくまで洋楽を目指していたところがあった。でも、その溝は果てしなくでかかったんですよ。
 でも、こうして、こういう曲を聴くと、もう、そんな溝は完全に埋まってるんだな・・・と感じずには居られないな。

ただ、全編英語詞っていうのは、どうなんだろう? とは思う。

・・なんて書くと、海外マーケットも見据えてるんだよ・・・なんて反論が来そうだけど、個人的には、だからと言って英語で媚びることはないんじゃないかなぁ・・とも思うんだよな。
 海外マーケットを見据えるからと言って日本人は日本人なんだし、ここは日本語の歌詞で勝負して欲しいと思うのよ。
 海外進出をするうえで、最終的に成功と言えるのは、日本語歌詞の曲で、向こうのオーディエンスに受け入れられることなんだよね。
 それに、海外マーケットの前に、まずは日本のマーケットも、もっと大事にすべきだと思うしさぁ。 
まあ、最近の若いコは、ウチラの世代に比べても英語詞アレルギーっていうのも少なくなっているのかもしれないし、だから、全編英語詞でも抵抗はないのかもしれないけど、それでも、まだまだ日本語詞というのが、日本のオーティエンスに幅広く刺さることは間違いないわけだしな。

ま、今回は映画の主題歌と言う事で、そのイメージの方が先行だということで、これはこれでいいのかもしれないけど・・・。

 だから、セカオワにとって本当の勝負は、次作になるだろうね。今後のセカオワを占うためにもさ。


ちなみに、C/Wの「プレゼント」は、NHK全国合唱コンクール中学生の部の課題曲。
こちらは、これまでのセカオワワールドいっぱいの曲なんで、CDで、続けて聴くと「ほっ」と出来るかも。。。
それにしても、ここ10年程の全国合唱コンクールの課題曲は先進的だよな。
ワレワレの時代では、赤い鳥の「翼をください」とか、トワ・エ・モアの「虹と雪のバラード」なんかのフォーク調の曲ぐらいしか無かったもんな。







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