かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

C-C-B

不自然な君が好き / C-C-B

1986_09_不自然な君が好き_C-C-B


今回の1曲セレクトは、「不自然な君が好き」C-C-Bです。

まずはデータなのだ

・タイトル    不自然な君が好き
・アーティスト  C-C-B
・作詞      松本隆
・作曲      関口誠人
・編曲      大谷和夫 C-C-B
・リリース日   1986年8月27日
・発売元     ポリドール
・オリコン最高位 2位
・売上げ枚数   14.5万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 5位
・ベストテンランクイン期間:1986年9月8日〜10月20日付

涼しくなってくると、脳裏をかすめる曲がある。 うん、1曲や2曲ではないですね。 各年にそんな曲があるからもう何十曲もあるわけで。 それらの曲を聴いただけで、それぞれの年の夏の終わりの風景がフラッシュバックするな。同じ夏の終わりでも、それぞれの年によって風景が変わるからねぇ。

まあ、これも年を重ねてきたせい・・・いやいや、これは年を重ねなきゃ味わえない風景ですな。

今回は、そんな夏の終わり、うん、1986年の夏の終わりを感じさせてくれる1曲を引っ張ってきますか。

C-C-B   「不自然な君が好き」。

まあ、夏の終わりを感じると言っても、当時、この曲を好んで聴いていたわけでもないんだけどね。
むしろ、あんまり聴いてなかったんじゃないのかなぁ。

あの当時、毎年今頃になると決まっておふくろがどこかからスズムシをもらってきて水槽で飼ってたんですよ。これが夜になると一斉に鳴きだしてさ。秋を感じたものですよ。

いつだったか詳しい日時は覚えてないけど、たしか「ベストテン」でこの曲が流れてた時、件のスズムシが一斉に鳴きだしてさ、一気にシミジミとした気分になったのを未だに覚えてるんだよね。

その記憶のせいなのかなぁ、この曲を聴くと夏の終わり〜秋を感じるのは。

いや、正確に言えば夏の終わりじゃないんだよね。時期的にもう少し秋が深まってたような記憶があったんだんだけどね。

逆に言えば、この曲が9月の今頃のヒットだったとは思ってなかったんだよね。10月のヒットだったような・・・って記憶してたんだけど。。。

あ、いや、でもベストテンランクイン期間をみるとあながち間違ってもいないのか。。。

C-C-Bという、一時代を築いたバンドの曲なのに、今まで1曲セレクトで残っていたのは、やっぱり、当時、個人的にあんまり引っかからなかったというのが大きいな。


この曲、ブレイク後初めて筒美京平氏から離れ、メンバーの関口氏が作曲。
だから、どうしてもメロディに戸惑うんだよね。特にAメロのメロディラインの流れは尖ってるし、それでいて無機的でね。当時は違和感いっぱいだったなぁ。

この頃になると、特にバンド系の曲ってエッジが効いた無機質なサウンドが増えたんだよね。
いわいるニューウエイブ系な音。 簡単に言えば80年代以降の洋楽、特に当時のブリティッシュ系っぽい音っていうのかなぁ。

当時、個人的にはこれが生理的にダメでね。ま、それもあって当時ヒット曲から意識的に距離を置いてたんだよね。 
ニューウェイヴ系なロックサウンドばかりじゃなく、おニャン子一辺倒な状況に加えて、急激にオタク的マニアック化したアイドル系にも辟易して、86年のちょうど今頃からヒット曲そのものに距離を置いてたわけなのよね。

もちろん、当時オリコンは定期購読してたし、ベストテンも毎週見てたんたんで、完全に距離を置いてたというわけではないけど。

まあ、オリコンもベストテンもこの頃「惰性」で見てたんだけどね。 ベストテンは毎週ランクを記録してたのもあって、やめるにやめられない状態だったし。
そそそ、歌を聴くというよりもランクを記録するのが一番の目的になってたのよ。。。  
だからね、この当時以降、ベストテンでの実際の歌の場面ってほとんど覚えてないんですよ、ワタシ。

歌の場面になると、オリコンの記事やランキング、あと、明星の歌本読んでたりして、テレビほとんど見てなかったんで。。。


 ニューウェーヴ系には引っかからなかったけど、この「不自然な君が好き」と同時期にベストテン入りしてたアルフィーの「ROCKDOM〜風に吹かれて〜」って曲には引っかかったんだよな。
曲そのものというよりも、歌詞の内容に。
いや、それ以前にこの曲で歌われていた1969年、新左翼運動、学園紛争、ロックアウトっていう、ちょうど私が生まれた当時の世相に。

恰も、当時17歳になったばかりのワタシには、私はいったい何者なのだ? っていうアイデンティティも生まれて来ていたのかもしれない。
それと、アルフィーの「ROCKDOM〜風に吹かれて〜」で歌われていた、ワタシが生まれた時代という世界観が丁度リンクして引っかかったのかもしれないけど。

丁度この年の10月からTBS系で「テレビ探偵団」が始まったりして、時代を回顧すること自体が流行りのようになってきたようなところもあった。
 そんな機運にのっかったというのもおかしいけど、いずれにしろ個人的に1960年代っていう時代に傾倒してたんだよね。

もちろんヒット曲への興味も時代をさかのぼり始めたわけで、東京・蒲田の中古専門店「えとせとらレコード」に足しげく通いだしたのもこの頃だったと思う。
そんな流れの中で音楽に関してはG.Sが見直されて来ていて、ちょっとしたブームになってたんですよこの頃。いわいる「ガレージ」なサウンドだよね。 
個人的には80年代のニューウェーブな音よりも、60年代のガレージのほうが生理的に合ったんだよなぁ。
どこか不良っぽいし、なにより夜に向かった音じゃん、ガレージなサウンドって。
この間のゴールデン・カップスでも書いたように、酒とタバコと・・・っていう夜の匂いと不良な音楽が個人的に音楽の記憶の原点だったりするんでさ。 そこにはガレージなサウンドがあったんだろうね。だからさ、初めて意識してG.Sを聴いたときは「これだ」と思ったのよ。これが私の原点だと。
生理的に嵌ったのも当然だったかもしれないな。
そんなわけで、最新ヒットについては、すっかり疎かになっていましたね、この頃。

1986年の後半、特に今頃で一番記憶にあるのはそんな時代の流れなんだよね。


あ、話がかなりずれたな。。。。メンゴ 




件の「ザ・ベストテン」。
この時も絶対に見てた(ハズ)なんだけども、↑のように理由で、今動画を見ても全く記憶になかったですわ。。。。
この曲、ベストテンでは一度「中継」で歌ったことがあったと思うんだけど、その時の記憶はあるんだけどなぁ。

たださ、当時、聴き込んでなかったこともあり、今聴くと結構新鮮だったりしますね。
例えば「Romanticが止まらない」なんてのは、「懐かし番組」ぢゃ未だに頻繁に流れるし、だから新鮮味は感じないけど、この曲なんか、いまとなっちゃまず流れないしな。その分、新鮮なんだよね。

当時、あれだけ嫌だった、ニューウェーヴ系の音も、今は全く違和感なく聴けるしね。


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元気なブロークン・ハート / C-C-B

1986_05_元気なブロークンハート_C-C-B


今回の1曲セレクトは、「元気なブロークン・ハート」C-C-Bです。

まずはデータなのら。

・タイトル    元気なブロークン・ハート
・アーティスト  C-C-B 
・作詞      松本隆
・作曲      筒美京平
・編曲      大谷和夫、C-C-B
・リリース日   1986年4月9日
・発売元     ポリドール
・オリコン最高位 2位
・売上げ枚数 17.3万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 3位
・ベストテンランクイン期間:1986年4月21日〜5月26日付

えー、ここのところのいつものごとく・・・。久っさしぶりーの、1曲セレクトどぇす。。
まあ、ここ10年ばかし毎年の事なんだけども4月は「生業」の繁忙期でもあり、いつものごとく忙しっちゃ、忙しかった訳なんだけどもね。ゴールデンウイーク直前にも、「予期せぬ」程の仕事量が舞い込んで来まして、ゴールデンウイーク前半は、3日間とも家で「持ちかえり」の仕事をこなす・・・という。。。

うん、全部、古巣の某D社が悪い・・・。 なぞと、他人のせいにしたりする。。。やつあたり

 ゴールデンウイーク後半は仕事なし。 と言っても、本当は仕事残ってるんだけども4連休の間は会社の・・というか某Jさんのデータベースが止まってるんで仕事が出来ず・・・ってところの「仕事なし」なんだけどさ。

まあ、そんな訳で、ひっさびさに「1曲セレクト」を書いてたりしまする。

さてさて、久々に書く今回も「80年代」の曲を持って来たい・・・。とは思っていたものの、いつものごとくなかなか曲が浮かばない。
 いや、ホント、もうね80年代のヒット曲って、書いてない曲、あんまり残ってないのよ。・・・といつものごとく昔のオリコン引っ張りだして、あーでもないこーでもない、とやっていたら、ありましたわ、まだ書いてない曲が・・・。

しかもベストテンヒットやないの

C-C-B 「元気なブロークン・ハート」。

C-C-Bかぁ、かなり久々に書くような気がするけど、この曲はねぇ、うーむ、正直、忘れてました。。 
とは言わないものの、当時、あんまり引っかからなかったのよね。なので、ずっと自分の中でも「死角」の中にあった・・って感じなんだよな。

件の「Romanticかとまらない」で大ブレイクから、前曲の「空想KISS」までは、当時レコード買ってたんだけどさ、この曲から買わなかったんだよ。 それ以後ずーーっと、約30年、この曲の音源が手元になかったっていうのも死角に入った一因ではあるんだけどさ。

なぜ、当時、このシングルから買わなくなってたんだろう

まあ、簡単に言えば上で書いたように引っかからなかったんだけど。。。どうもね、新鮮味を感じなかったって言うのもあるんだろうな。

当時C-C-Bって、チェッカーズの2番煎じだの、所詮はアイドルバンドだのって言う見方をされていたところもあるけど、個人的には好きだった。

確かに元々コーラスグループであった割りにはコーラスは上手くなかったし、演奏力よりも、あの強烈な変色ヘアーっていうビジュアルで売っていたところも強かったしな。

それでも、テクノ寄りのバンドとしては、キャッチーだし、なによりめっちゃ分かりやすい曲調だったからねぇ。
そんな点になぜか新鮮味を感じてたところもある。

でもねぇこの曲はねぇ、前曲の「空想KISS」まで感じていた、そんな新鮮味が感じられなかったんだよな。
それは、ビジュアルとして↑の「ジャケ写」でも分かるように、突飛押しも無いようなあのカラーヘアをやめ、全員「黒髪」に戻したってところもそんな要因の一つではあった。

うん、なんかさ、カラーヘアから黒髪に戻したら、まったく普通のジミーな「あんちゃん」集団になっちゃったって感じだったし。。。

でもまあ、それ以前にこの曲の曲調ですねぇ。
リュウ氏のドラムがシモンズ(あの「ビシバシ」ってる電子ドラム)から、通常のドラムセットに変わったってところからも分かるように、テクノ歌謡から、普通のロックベースの歌謡ポップス風に変わったってところがねぇ、どうも個人的にはいただけなかったんだよなぁ。

 あの頃はさ、アイドル全盛期ではあったけど、一方ではバンド系でいえばいわいるニューウエーブ系の台頭もあったわけでさ、間がいなりにも時代は先へ進んでいるような印象は強かった。

そこに来て、時代を逆行したようなこの曲だったんでね、一層新鮮味を感じなかったんだろうな。

いつもは、どこかしらに「ココ」って言うポイントがある筒美氏のメロディラインも、どうも垢抜けない。
この曲を聴いてて浮かんでくる絵ヅラっていうのが、筒美氏自らアレンジも行っていた70年代の〜っていう感じなんだよね。86年当時から見てもアナクロなのよ。

それまでC-C-Bに新しい風を吹き込んできていた筒美氏も、この曲以後は、どこか試行錯誤的なところに陥っちゃったかなぁ、なんて感じちゃったりするんだよな、C-C-Bに対しては。

その辺はもっと端的に感じる別なシングル曲があるんで、またいずれ書こうと思うけど。。。


でもさ、その辺の曲想・・というか空気の変化っていうのは、聴いてるコチラも敏感に感じるもんなんだろうねぇ。

それまでC-C-Bのシングルってランク上位に比較的留まる傾向にあったんだけど、この曲から、いわいる「初動」型に変わっていくんだよね。
つまりさ固定ファンしかレコード買わなくなってくる傾向。 その分売り上げ枚数も減って来る。 前曲「空想KISS」の25.6万枚に対して、この曲では17.3万枚と20万枚割れ。以後20万枚を超えるヒットって出なかったんだよね。

ま、この頃からCDへの移行が顕著になってきてアナログシングルは売れなくなってきている傾向が強くなっては来ていたけどさ。それを差し引いても、それまでのシングルのように、いわいる浮動票は巻き込まなくなって来ていたことは確かなんだよね。

今考えると、ここがこのヒトたちの「人気」の分岐点だった事は間違いないんだけど、併せてグループとしての方向性もちょっと見失ってくるような分岐点だったのかもしれないな。
そう言う意味では、この曲がこのヒトたちにとっての「終わりの始まり」だったのかもなぁ。




・・・黒髪で、ぶち眼鏡をかけたベースの渡辺英樹氏とドラムのリュウ氏が瓜二つやん。 

しかし、そんな英樹氏も、若くして鬼籍に入られてしまいました。 
その後「クスリ」で捕まったキーボードの田口氏を草葉の陰からどう思ったんでしょうねぇ。

このヒトたちも永遠にオリジナルメンバーでの再結成が出来ない、80年代の超人気グループとなってしまいましたね。その辺も「チェッカーズ」と同じなんだよな。数奇の運命とでもいいましょうか。

・・・・なんて書いたのは、4年前、本日、ドラムの笠さんも鬼籍に入られてしまいました。
昨年、筒美京平ライブでは、ドラムをたたけるまでになっていたんですが・・・。
大分悪かったようですね。 謹んでご冥福を申しを上げます。




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スクール・ガール / C-C-B

1985_05_スクール・ガール_C-C-B








今回の1曲セレクトは、「スクール・ガール」C-C-Bです。

まずはデータです。

・タイトル    スクール・ガール
・アーティスト  C-C-B
・作詞      松本隆
・作曲      筒美京平
・編曲      船山基紀
・リリース日   1985年4月25日
・発売元     ポリドール
・オリコン最高位 8位
・売上げ枚数  21.0万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 5位
・ベストテンランクイン期間:1985年5月13日~6月24日付

いやいや暑い1日でしたわ。ここ数年5月だというのに「真夏日」とか頻繁に観測されたりして、正直80年代までの感覚だと、「本当に5月?」って言いたくなるような感じがしますよね。
 いや、80年代・・・そうだねぇ、ワタシらが「TEENAGER」と呼ばれてた頃は、5月なんていったら、まだうすら寒い日が続いてたよなぁ。
 そそそ、6月1日衣替えで、制服も冬服から夏服にチェンジするじゃん。最初は寒かったもんね、マジで。

今回は、そんな、まだうすら寒かった1985年5月のヒット曲。

C-C-B「スクール・ガール」。

なんで、マクラに80年代の5月ってまだうすら寒かったよね・・・なんてことを持ってきたか・・・というと、この曲の記憶で、まず浮かぶのが「寒かった事」なんだよなぁ。 なんかねぇ、サムサムチキン(トリ肌)立ててブルッと震えながら聴いてた記憶があるんだよなぁ、この曲。
 その前に、1985年の初夏~夏っていうのは、天候不順な日が多くて肌寒い日が多かったんですよね。いや、85年に限らず、85年~88年にかけては夏場、肌寒い日が多かったよなぁ。
 
 丁度、この期間高校生だったワタシだけど、当時、夏場に「熱中症」なんてコトバを聞いたことはほとんどなかったもの。


ところで、この曲は、あの大ヒット曲「Romanticが止まらない」を受けて、次のシングルだった訳だけど。。。
兎角、大ブレイクした次の曲って言うのは難しい訳だけど、この曲も難しかったですよね。
大ヒットの余熱で、ある程度のヒットは約束されているわけだけど、果たしてどういう曲を持ってくるのかっていうのが難しい訳ですよ。

まあ、大体は大ブレイク曲Part2見たいな曲を持ってくることが多いんだけど。。。一番楽だしな。

でも、C-C-Bの場合は、敢えて()、「Romanticが止まらない」とは違う曲調を持ってきたっていうのは、今から考えるとエラかったな。
 
イントロの ♪ Goog-Bye ~ ♪ ってビーチボーイズ風のファルセットで始まった時は、ちょっとビックリしましたけどね。初めて聴いた時は。

ま、「Romanticが止まらない」以前の、「ココナッツ・ボーイズ」って名乗っていた頃のサウンドに一部戻ったということも言えますけどね。
うん、C-C-Bってシンセバリバリのポップロックって言うイメージが強いけど、もともとはビーチボーイズ風のコーラスポップが得意だったんだよね。まあ、それに一時的に戻ったって感じだったかな、この曲では

ただ、やっぱり、どうしてもインパクトっていう点では、「Romantic~」には遠く及ばなかった訳で、売り上げも「Romantc~」の半分以下の20万枚で止まっちゃいましたけどね。

 当時の個人的な期待からすると、やっぱり「Romanticが止まらない」PART2のような曲が聴きたかったっ言う部分が強かったんだよね。そう思ったヒトはやっぱり多かったんじゃないかなぁ。それは、売り上げに如実に出てましたよね。

まあ、まだガキだったしな当時は。 戦略的なことまでは見えなかったからさ。

今から考えると、戦略的な部分も強かったんだろうね、「Romanticが止まらない」のようなアッパーチューンではなく、ミディアムテンポの曲を持ってきたっていうのは。

筒美氏って、1曲単位ではなく、それぞれのアーティストの先々について戦略的に考えて曲作りをするスーパーな天才だから、おそらく同じ曲調を続けて、アーティストの幅を狭くするよりも、敢えて違う曲調をもってきてC-C-Bの可能性を探ったんじゃないか・・・なんて今では思えたりするんだけどさ。

数字って見方によっては捉え方が変わってくるじゃない  この曲を持ってる事で「20万枚しか」売れなかったのか、あるいは、こんなにインパクトが少ない曲でも「20万枚も」売れたのか・・・っていう捉え方の違い。

筒美氏は、後者的な捉え方だったんだろうね。
うん、上でも書いたように、大ブレイクの次の曲っていうのは、大ブレイク曲と同じように売れる事はまずない・・・って言うのを見越したうえで、インパクトが小さいミディアムテンポの曲を持ってくるとね。。。そこで可能性を見出し、次の第3弾に繋げていく・・・っていうのが、当時の筒美氏のパターンだったような気するなぁ。

例えば、まっち先生なんかそうだったじゃないですか。 大ブレイク曲の「スニーカーぶる~す」の後、あえてインパクトの少ない「ヨコハマチーク」を持ってきて、次の「ブルージーンズメモリー」に繋げていったとかね。
 
それと同じはパターンをC-C-Bでも試していたんだろうな・・・ま、一種の実験的な曲だったんだよね、この曲は。
っていうことは、今となってみれば感じますね。

作詞の松本氏は、言わずと知れた「大作詞家」だし、だから、いい詞を書くのは最初から分かってるんで、それだけ、冒険というか、実験的なことが出来たようなんだよね、当時、松本−筒美コンビで、連続してシングルに携わっていた時は。

70年代~80年代頃の曲って、こんな風に「戦略的」なところまで感じながら聴くのも面白いですよね。
最近の曲って、あんまり戦略的な部分が見えなかったり、あるいは見えすぎでかえってつまんなかったりするんでさ。。。。

まあ、C-C-Bのプロデュースは、筒美氏の実弟の渡辺忠孝氏だったからなぁ。兄弟としてそりゃ軽視できないアーティストだったろうけどね。

なに? 実弟なのに筒美氏と名字が違うって  筒美京平っていうのは「ペンネーム」ですよ~。
本名は、渡辺栄吉氏ですからねぇ~

・・・なんて書かなくてもわかってるか。。。ここ読んでくださっている方たちは。。。



それにしても、いつも書いてるような気がするけど、この時代一世を風靡していた、C-C-Bもチェッカーズも、「メンバーの死」ってことで、「オリジナルメンバー」では、再結成が絶対に不可能になってしまいましたね。
高々30年前なのか、それとも30年も前なのか、いずれにしても隔世の感じがするよなぁ。




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Luckey Chanceをもう一度 / C-C-B

1985_09_Lucky Chanceをもう一度_C-C-B






今回の1曲セレクトは、「Luckey Chanceをもう一度」C-C-Bです。

まずはデータです。

・タイトル    Luckey Chanceをもう一度
・アーティスト  C-C-B
・作詞      松本隆
・作曲      筒美京平
・編曲      船山基紀、C-C-B
・リリース日   1985年8月21日
・発売元     ポリドール
・オリコン最高位 3位
・売上げ枚数   21.7万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 2位
・ベストテンランクイン期間:1985年9月9日〜11月4日付

 久しぶりのC-C-Bです。もしかしたら、今年の冬に「空想KISS」を書いて以来かもなぁ。

その間、キーボードの田口氏が「クスリ」で捕まったり、なによりリーダーでベースの渡辺氏が、急性動脈乖離で急逝したのがショックでしたね。

 まさか、こんなに若くして逝ってしまうとは思ってもみなかったんで。。。
 
で、ようやく、またC-C-Bのヒットシーズンが巡ってきたわけで、こうして久しぶりに書いています。
 
今回は「Luckey Chanceをもう一度」。
「Romanticが止まらない」でブレイク後、第3弾に当たる曲ですわね。

よく、ブレイク後、第3弾目が本当の勝負曲なんていわれるんだよね。
 ブレイク曲は別として、次の曲は、その「余波」で1発屋にならない限りは、どんな曲を持ってきてもだいたいは売れるもんなんだけど、第3弾目となるとなかなかそうは行かない。 ブレイクの時の熱も冷めてくるし、もし、同じような曲が続けば飽きられてくる。

ぢゃ、C-C-Bはどうだったかっていったら、歴史が示すとおり、うまく行ったんだよね。

 うーん、まあ、基本的にスピード感とサウンドは、「Romanticが止まらない」に近いものはあるけど、そこまで力みがないんだよね。
 
 ちょっと軽薄な内容と、それに見合う16ビートの軽快なノリが、「Romantic〜」とは、見た別の魅力を見せてくれたっていうかね、それまでとは違う面のC-C-Bを魅せてくれたんだよねぇ。

 まあ、たしかに、まとまりとインパクトっていう点では、どうしても「Romantic〜」には勝てないんだけどさ。

 それでも、笠氏だけでなく、ベースの渡辺英樹氏のリードボーカルっていうのも新鮮だったし、それまでのイメージを覆すというのではなくて、さらに「広がり」を持たせたんぢゃないかなぁ。
 まあ、これがあったから、次の「空想Kiss」でチャイニーズっぽい味付けをしても、サウンドに違和感がなかったっていうかね。

この曲と、次の「空想ISS」のベースラインは難しいと、よく言わせれるんだけど、そんな難解な曲を弾きこなしながらリードボーカルを取ってた渡辺氏は、カッコよかったよな。

当時、C-C-Bは、チェッカーズ と並んでアイドルバンドに見られていたわけで、だからバンドとしての評価は低かった。 だけど演奏力は高かったんだよね。 アイドルバンドゆえに、そういう目では全然見られてなかったけどさ。


 それと、この曲といったら、「ザ・ベストテンin静岡」(第400回 85年10月17日放送)での1位獲得だよね。
 そう、「おまえら、みんなぶっ殺すぞ」でおなじみの伝説の「とんねるずバカ怒り事件」の次に登場ですよ。(つまり、とんねるず「雨の西麻布」は2位だったのよ)

 でもさ、正直、とんねるずの事件ががあんまりインパクトがありすぎて、この曲は全く覚えてないんだよね、ワタシ。  あれから今年で、丁度30年ですわ。早いもんだよね。

 後年、「ザ・ベストテン2003」特番で、この時、記念に富士山頂の山小屋に設置した1位記念プレートが今でもあるかどうか「証拠写真」が欲しい・・・なぞとTBSさんから依頼が来た時は、ワタシゃ、ギョッとしましたよ。だって、そんなこと、全然、覚えてなかったんだもんさ。

 ・・・などなど、個人的にもいろいろ想い出がある曲なのですわ、この曲。




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空想KISS / C-C-B

1986_01_空想KISS_C-C-B






今回の1曲セレクトは、「空想KISS」C-C-Bです。

 まずはデータです。

・タイトル    空想KISS
・アーティスト  C-C-B
・作詞      松本隆
・作曲      筒美京平
・編曲      大谷和夫 C-C-B
・リリース日   1985年11月27日
・発売元     ポリドール
・オリコン最高位 3位
・売上げ枚数   25.7万枚
・タイアップ:TBS系ドラマ「毎度おさわがせしますPART2」主題歌
・THE HITCHART HOT30最高位 3位
・ベストテンランクイン期間:1985年12月9日〜1986年2月10日付

 この間から、知ってるヒトしか知らない曲・・・って書いてきたんだけど、よっくよく調べてみると、「有名」な曲でもまだ、書いてない曲がありますねぇ。。。あせあせ

 今も、さて、今回はどの曲にすべーな・・・などと、昔のオリコンのランキングとにらめっこしつつ、過去にかいた曲のアーカイブを調べていたら、あーらま、この曲、まだ、書いてなかったの?

 って曲が出てきましたわ。。

 C-C-Bの「空想KISS」

 うーむ、この曲は、当たり前のようにすでに書いていたと思ったんだけどなぁ。。。

 この曲は、あれですね、ドラマ「毎度おさわがせします」の「PART2」の方の主題歌ですわ。
 「PART1」は、あまりにも有名になった「Romanticが止まらない」ですわね。そそそ、内藤大助の登場のときにかかってた曲ですわ。

 これが、当時バカウケしちゃったもんだから、その続編として1986年の今頃、放送されてたわけですわ。で、この曲が主題歌・・と。

 もちろん、当時、ワタシは見てましたねぇ、このドラマ。火曜日21時は「毎度おさわがせします」でインプットされてましたねぇ。

・・・というか、このころドラマづいてたんだよな、ワタシ。きっと、1週間のうちで一番ドラマ見てたかもしれない。。。


・・・・なんてことはどうでもいいんだけど、「空想KISS」ですよ。

「Romanticが止まらない」があんな感じで、アップテンポできたんで、当然、「Part2」も同じような曲調でくるんだろうな・・・と思いきや、ミディアムテンポな、やや落ち着いた曲調できた・・・と。
 ワタシねぇ・・・最初は、ちょっと拍子抜けだったんだよねぇ。やっぱ、どうしても「Romantic〜」のインパクトが強かったじゃん。それに比べたら、どうもインパクトにかけるよなぁ・・・っていう印象が強かったし。

 中華風な味付けのアレンジも、最初はどーにも違和感があって、なんかへんな曲だよなぁ・・・なんて思ったりして。。



 でも、まあ、何回も聴いているうちにすっかりなれてきたりして、「毎度〜」もこの曲・・・って感じで馴染んできちゃったりしてたけどさ。ドラマと平行してヒットしてたんで、ロングヒットだったことも大きかったかもしれない。
 このころのドラマは、たしかに1クールだったけど、「毎度〜」の場合は前年12月から始まって、全16話、4ヶ月放送だったんだよね。それに沿ってヒットしてたから、当然、この曲のヒット期間も長かったわけさ。


 しかしさ、前にも書いたことあるかもしれないけど、C-C-Bって当時は「アイドルバンド」だったわけだけど、演奏技術的には、意外と高かったんだよね。まあ、当時は、そうは見られなかったけどさ。やっぱ、「アイドルバンド」っていう冠がそういう目で見られがちだったわけで。。
 この曲にしても、テンポからしてはあんまり想像つかないけど、細かいカッティッングとくねくね動いてるベースを見てるとさ、このヒトたち意外とテクニックはあるかも・・・なんて思えてきたりして。
 いや、実際テクニックあったんですよ。渡辺氏のこの曲のベース、実際に弾いてみると難しいって言う評判だし。ギターの米川氏なんて、一時、六本木界隈で売れっこNO.のギタリストでしたからね。




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Romanticが止まらない / C-C-B

1985_02_Romanticが止まらない_C-C-B







今日の1曲セレクトは、「Romanticが止まらない」C-C-Bです。

まずはデータでーす。

・タイトル    Romanticが止まらない
・アーティスト  C-C-B
・作詞      松本隆
・作曲      筒美京平
・編曲      船山基紀
・リリース日   1985年1月25日
・発売元     ポリドール
・オリコン最高位 2位
・売上げ枚数   51.7万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1985年3月4日〜5月6日付
・タイアップ   TBS系ドラマ「毎度おさわがせします」主題歌


 ドラマの主題歌をきっかけにブレイクするアーティストって結構いますよね。
 しかも、前実績がほとんど、何もないアーティストがいわいる「大抜擢」されるケースって、少ないようで、実際は意外とあるんだよね。
 たけど、それが一発屋で「終わらない」ケースとなると、これが意外と少ないんだよね。
 つまりぃ、「ドラマ」の力だけじゃなく、そのアーティスト自身の魅力が、人気に結びつくケースって意外と難しいんだよね。

 今日のC-C-Bは、その数少ないアーティストですわね。

 この、「Romanticが止まらない」は、当時、火曜21時〜22時で放送してた、TBS系ドラマ「毎度おさわがせします」の主題歌に大抜擢されたんだよね。

 「毎度おさわがせします」、いやぁ、これは、ワタシも毎週欠かさず見てたなぁ。何気に第1回を見たら、そのままハマっちゃったって感じだったんだよね。

内容は、あるようでないようで・・・・。まあ、「性教育」っちゅうもんを、ちょっときわどい、コメディタッチで描いていったもんだ。 
 あの当時はまだ、「性」っつうもんに、テレがあったよね。今のように「あからさま」ぢゃなかったな。
 ターゲットは、多分、ワタシらの世代、丁度、あのころのディーンエイジャーぢゃなかったのかなぁ。だから、コメディタッチで、軽い感じで丁度よかったんだよね。

 主演は、木村一八クン。いわずと知れた故横山やすし氏の長男ね。それと、中山美穂。ミポリンは、このドラマがデビューなのよね。
 ちなみに、両者ともワタシと同級生。 つまりぃ、ターゲットは、やっぱし、ワタシらの世代だったわけだぁ。

 この当時は、ドラマは2クールが普通。だから、約半年間、ずっと見てたなぁ。

 で、このドラマに大抜擢されたのがC-C-B。 いや、ほんと大抜擢よ。 それまでは、全然知らなかったもん。このヒトたちのこと。よく見つけたきたよなぁ。。。

 ただ、このを作曲した筒美氏、少し前に、このヒトたちに目をかけていたらしいですわ。やっぱし、みてるヒトは見てるってことか。

 で、曲が斬新だったんだよね。思いっきり、シンセがビュンビュンいってるし、ドラムはシモンズだし。 まあ、あの当時、シモンズのビシバシ ドラムってめっちゃトレンドだったわけだけどね。
 最初は、はて? どんなヒトたちなんだろうって思ったな。レコードのジャケ写みると、みんな斜に構えてて影があるじゃん。だから、ちょっと硬派な骨があるバンドなのかなって最初は思ったんだよね。
 BUT、実際、テレビに出てくるようになると、思ってきりナンパって感じだったけど、それよりなにより、あの髪の毛が音〜。。。
 みんな染めてたでしょ。しかも、金髪だけでなくて、青、緑、ピンク・・・・。最初、これだけでヒビッたねぇ(⇒死語?) その後、いわいるビジュアル系バンドが出てきて、髪の毛染めたり、立たせたりするバンドって普通になったけど、当時は「メジャー」の世界では、ああいう「ビジュアル」に責めてきてたバンドっていなかったからね。
 そういう意味では、サウンド的には随分、後のビジュアル系とは、ちがうけど、「元祖」ビジュアル系ですよ。

 曲の方も、充分、計算されたキャッチーメロディ路線でグッド。今考えると、ターゲットも完全にドラマとシンクロさせていた感じだよね。

 だけど、本人たちが困惑したのは、ターゲット層をティーンエイジャーに絞ってしまったことで、「アイドル」扱いにされてしまったことぢゃないかなぁって今になると思いますね。
 そういう、アイドル扱いされたことで、当時は全く演奏テクニックは評価されなかったけど、実際は、テクニックもあったわけなんですよ。 それが証拠に、ギターの米川氏は、未だに六本木あたりのライヴハウスでは、ひっぱりだこになってますしね。
 まあ、それも、売れるための手段ではあったとは思うんだけどね。

 ちなみに、C-C-Bって、「ココナッツボーイズ」の略なんだよね。・・・って、そんなの分かりきったことか。。

 もともとは、ビーチボーイズ風のコーラスグループで、湘南あたりのミニFM局では、結構人気あったみたいなんですけど、レコードは全然売れなかったんですよね。

 で、そうこうしているうちに、何人かメンバーが脱退してしまい、筒美氏と知り合った頃にギターの米川氏と、キーボードにチューさんが入ってきて、俄然ロック色が強くなったわけです。ロック色って言っても、「Romantic〜」が示しているように、半分はポップスなんですけどね。
 これも、筒美氏の計算のうちだったのかなぁ。。。?

 チューさんは、C-C-Bに入る前は、マッチのバックバンドのキーボードで、83年の「ミッドナイトステーション」などプレイしてたのは、有名な話ですわね。




あれ? これってPV? あれから、今年でちょうど30年たつけど、この動画の存在って初めて知ったなぁ。。。
いろいろ勉強になるね。




※2006年2月に書いたオリジナルに、今回若干修正を加えました。





原色したいね / C-C-B

1987_09_原色したいね_C-C-B







今日の1曲セレクトは、「原色したいね」C-C-Bです。

まずは、データから

・タイトル     原色したいね
・アーティスト   C-C-B
・作詞       松本隆
・作曲       渡辺英樹
・編曲       C-C-B  大谷和夫
・リリース日    1987年9月23日
・発売元      ポリドール
・オリコン最高位  3位
・売上げ枚数    9.3万枚
・THE HITCHART HOT30 最高位 7位
・ベストテンランクイン期間: 1987年10月5日〜10月19日付


 いやいや、今日は、東京は本当に気持ちのよい青空でしたわ。こういう、秋晴れの日は、気持ち良い曲が聴きたくなるよね。 ・・・ということで、C-C-B「原色したいね」を引っ張ってきてみました。

 最近、にわかにC-C-Bが再注目を集めているようですねぇ。折からの80年代ブーム(?)にのって、この当時のアーティストが再び注目を集めているって言うのは、当時をよく知る者(世代)にとっては、うれしいことですね。
 まあ、それとともに、それだけ年取ったって言うか、仕掛けるほうも同世代になったって言うことでしょうねぇ。

 でもさぁ、C-C-Bっていうと、「Romanticが止まらない」ばっかクローズアップされるでしょ。まるで、「一発屋」のごときにさぁ。 これはちょっと解せないな。C-C-Bってそのほかにも結構面白い曲持ってるんだよね。
 「Lucky Chanceをもう一度」、「空想Kiss」は、「毎度おさわがせ」Part2の主題歌。ちょっと、中華かがったメロディが面白かったね。「ないものねだりのI Want You」は、ラップ入りだったしね。今をときめく、オレンジレンジなどのミクスチャーの元祖だね。
 「Romantic〜」以降、作曲を担当した、筒美京平、作詞を担当した、松本隆 両氏ともかなり入れ込んでたもんなぁ

 で、今回の「原色したいね」は、筒美氏作品から一旦離れての作品。メンバーの渡辺英樹氏による作品なんだよね。
 でも、これがいいだよね。。はつらつとしているっていうか、のびのび伸しているって言うか。
 「ないものねだり〜」を最後に、メンバーの関口が抜け、4人になったわけだけど、その直後のシングル「2 Much I LoveU」はなんか、ギクシャク感いっぱいだったもんなぁ。
 一部、歌謡曲マニアの間では賞賛が高い、「2 Much I LoveU」だけど、ワシ的には、このギクシュク感がどうもね。。。
 そのギクシャク感が、この「原色したいね」では一掃されているっていうかね。単純に聴いてても気持ち良いんだよね。
 
 特に田口氏の自由に動き回るシンセ、キーボード。笠氏のドラムも多分、シングルの中じゃ一番重くて激しいんぢゃないか
なと思わせたし、それでいてノリは最高だったしね。兎に角、なにか吹っ切れた感じがありあり感じたな。

 たしかに自ら筒美'Sチルドレンといってたくらいのバンドだから、筒美氏に絶大な信頼を置いてたんだろうけど、ここらで、自らの手でという思いもあったんだろうね。(確かに関口氏が在籍中に1曲、関口作曲であったが・・)
 それに相応しい曲に仕上がったと思いますよ。もちろん、筒美’Sチルドレンといってるぐらいだから、ところどころ、「空想Kiss」を思わせる中華風のメロディが出て来たりするけど。
 
 ただ、これが、最後の「粘り」だったのかもしれないな。たしかに、この後「抱きしめたい」とか「恋文」などのベスト
テンヒットを出したものの、なんか勢いがなくなっちゃったもんね。
 個人的には、そんな印象を持ってるんだよね。 だから、この曲はC-C-Bにとって最後の「打ち上げ花火」だっんじゃないかなと思ってるんですよねぇ。

ちなみに、タイトル「原色したいね」だけど、個人的には、「黄緑色のパステル蛍光色」ってイメージなんだよな。この曲。そうそう、透明な容器に入ったバスクリンみたいな・・・。ベストテンかなんかで、そんな感じのセットで歌いませんでしたっけね・・・? それともワシな思い込みかな。

 それにしても、秋の青空の下で聴くと気持ち良いですよ。この曲。






※2005年9月に書いたものの再掲載です。
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