かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

鈴木茂

J-ROCK永遠のバイブル「風街ろまん」リリース50周年

うっ、しまった。。すっかり忘れていたけど、J-ROCK永遠のバイブルである、はっぴいえんど2ndアルバム「風街ろまん」リリースから、昨日11/20で50周年だった。。

1971_11_風街ろまん_はっぱいえんど

・タイトル   風街ろまん
・アーティスト ぱっぴいえんど
・リリース日  1971年11月20日
・発売元    URC
・オリコン最高位 -位
・売上げ枚数   -万枚

まあ、そんなこともあって、先週、東京FMの「THE TRAD」で、はっぴいえんどのリードギタリストだった鈴木茂氏の特集なんぞ組んでいたようだけども。。。
「風待ろまん」といったら、どうしてもCMにも使われたりして知名度が高い「風をあつめて」なんだろうけど、「THE TRAD」でかかった「はいからはくち」。 




ラジオを通りして改めて聞くと、いいなぁ。鈴木氏のギターソロに、今じゃ聴けない松本隆氏のドラムソロ。日本のロックはここから始まったというのも頷ける。
「はいからはくち」のイントロ、落語の出囃子から始まるけど、大瀧氏の遊び心よ。

いや、でも、のアルバムバージョンよりも、シングルバージョンのほうが、もっとストレートでロックしてるな



アルバムバージョンとシングルバージョンがこんなに違う曲も珍しい。。。
めっちゃストレートなロックンロールですね。

ワタシは、この時2才・・・なので、もちろんタイムリーで聴けるわけもなく、後付けで聴いたくち。

今では、J-ROCKの「祖」といわれている はっぱいえんどであり、、永遠のバイブルと言われているアルバム「風街ろまん」。
たしかに日本のロックは、はっぴいえんどではなく、カップスあたりのG.Sからという方もおられるけど
これを聴いちゃうと、やっぱり、はっぱいえんどが日本のロックの原点という気分になってしまいますね。

個人的には大瀧詠一氏ボーカルの「颱風」



とか

鈴木茂氏ボーカルの「花いちもんめ」が好きだなぁ。



やっぱり、鈴木茂氏は、日本のジョージ・ハリスンだぁ。 そう思わずにはいられないこの曲ですね。

ちなみに、大瀧詠一氏って一般的にはどうしても「ロンバケ」のイメージが強いけど、遊び心いっぱいのこのころの曲もよいのよね。
「颱風」のようなダークでハード、それでいて「颱風、来るよ。また来るよ。。。そーらきたぁ」のような遊びごごろは、「ロンバケ」の頃にはもう聴けなかったしなぁ。

ああ、でも「ロンバケ」の「FAN×4」は、遊びごごろがあったか。。。



巡恋歌 / 長渕剛

1978_11_巡恋歌_長渕剛


今回の1曲セレクトは、「巡恋歌」長渕剛です。

まずはデータでする。

・タイトル    巡恋歌
・アーティスト  長渕剛
・作詞      長渕剛
・作曲      長渕剛
・編曲      鈴木茂
・リリース日   1978年10月5日
・発売元     東芝EMI
・オリコン最高位 100位以内ランクインせず
・売り上枚数   −枚

えー、今回はマクラなしで直接行きますか。
久々に、「変則」曲と行きますか。変則曲っていうのもちょっとおかしいけど、後年大ヒットした曲の中で、オリジナルは全くかすりもしなかった・・って曲ですね。

長渕剛 「巡恋歌」 

どうもね、「筋肉マッチョマン」になったしまった後の長渕の印象が強いだけに、ヒトによって好ききらいが激しいアーティストでしょ、長渕って。

だから・・・って言うこともありーの、ここでもあんまり書いて来なかったアーティストの一人かもしれない。

でもね、個人的には、キライじゃないんだよなぁ、長渕って。
昔、某着メロサイトで配信曲のセレクターやってるとき、ゴーインに当時のニューアルバムの全曲特集なんてやっちゃったくらいなんで。。。
まあ、プロデューサーっていう権限で半ばゴーインにやっちゃった・・・ってのもあるけど。。。
(でもそこそこのダウンロード数を稼げて、一応面目躍如だったんだよな。。。)

・・・・ってくらいだからさ。

とは言っても、個人的にも、まだ「筋肉マッチョマン」や「ヤクザ」になる前、「やさ男」だったころの長渕が好きだったんだけどね。

今回、持ってきた「巡恋歌」はデビュー曲。 まだ、もろ「やさ男」だったころの曲ですわ。

うん、そもそも↑の「ジャケ写」の写真からして、今の長渕しか知らない方には「別人」にしか思えないかもしれないもんな。
 もしかしたら、誰かの「カバーか?」なんて思われるかもしれないけど、正真正銘、今から39年前の長渕本人なのよ。

線が細くてナイーヴで、それでいて、当時から少しひねくれていて・・というか、ヒトを信用していないようなところがありましたよね。

それでも、当時の長渕が好きだったんだよな。 なぜって言われると困るけど、古いようでなんか新しい匂いがしたっていうかね。

この「巡恋歌」。 初めて聴いたのも恐らくは、リリースされてそんなに月日が経っていない頃だと思う。
うん、いつ、どこで聴いたかっていうのは、全く覚えていないんだけど、少なくとも80年代の最初の頃だったと思う。
「順子」で大ブレイクしたのと同じくらいの頃かなぁ。 「乾杯」(と言っても80年にリリースされた「オリジナル」の方ね)と同時に聴いたのかなぁ。

どっちもね、いい曲や〜・・・って思ったのだけは覚えてるんだよな。

なんちゅうのかねぇ、簡単に言えばキャッチーの一言なんだけど、でも体に染みてくるんだよな。

ほら、ウイスキーをチビチビ飲ってるとき、体に染みてくる感じっていうかなぁ・・・。いい意味でトリハダが立つっていうか震えが来るんだよね。 

まあ、吉田拓郎氏に憧れ、拓郎フォロワーだっただけに楽曲の形式も拓郎氏そのものだし、曲自体はそれまでいくらでもあったフォークにちょいと音を厚くしたような、いわいるフォークロックやつで。
音的には全く目新しいところは無いんだけども、でも耳に入って来ると新鮮。

これが印象的だったんだよな、デビューの頃の長渕って。

まあ、デビュー曲といっても、「2回目」のデビューなんだけどね。

・・・って書くと、「なんじゃらほい?」って感じなんだけど。。。 

うん、知ってるヒトは知ってる事だけど、実際、長渕って、この曲の前に、一度、ビクターからデビューしているんだよね。 そそそ「雨の嵐山」って曲で、アーティスト名も「長渕剛(ごう)」っちゅう、本来の読みとはも少し変えられて・・・。

本人としては、アーティストとして地道にライブハウス周りをしたかったようだけど、実際は本人の思惑とは全く違い、事務所としては「芸能人」として売り出したかったらしく、デパート屋上でのキャンペーン周りの日々。

しかも、これが全く売れなかった訳で。。。。 挫折。

そんな日々に嫌気がさして、博多に戻ってしまう。 

でも1年後、「再起」をかけ、再度、1978年第15回ヤマハ「ポプコン」に応募し、本選入賞したのが、この「巡恋歌」。

そのときの画像が ↓ コレ




今聴くと、めちゃくちゃシンプル。だけど、ギターの弾き方は、後年と変わんないんだよな。当時から長渕スタイル。

それにしても甘いんだよね、声が。当時から言えば、引っかかったのはここなのかもしれないし、拓郎フォロワーを自認してたけど、一番違ったのもそこかもしれない。

そして、今と一番変わってのも、体型だけじゃなく、そこかもしれないな。

今聴くと、ホントいい曲だと思うけど・・・・でも、それでも売れなかった。 

オリコンでは100位にも入らなかった。 今でこそオリコンは101位以下も売り上げ枚数をだしているけど、昔は101位以下は売り上げを公表していなかったわけで。。。
だから、この曲の売り上げは、オリコン的に言えば「0枚」と言う訳なんだよな。

やっぱり時代と折り合いがつかなかったんだろうな。 たしかに時代はニューミュージック全盛の時代にはなっていた。
でも、時代が求めていたのは、新しい形の音楽。 

一時代の前のスタイルの長渕は、見た目上、アナクロな存在だったんだろうな。


ところで、2度目のデビューなんて今では、ほとんど聞かないけど、昔は結構いたんだよね。 再起をかけた再デビュー、再再デビューなんてさ。

五木ひろし氏なんて有名だし、フォーク・ニューミュージック系では「アルフィー」も再デビュー組として有名だよね。

その後「大御所」となって、未だに現役を続けて来ているアーティストには、こんな風に「苦節何年」なんて浪花節ぢやないけど、苦労してきているヒトたちは多い。

そして、長渕も、そんな挫折を経験したなかで、アーティストとして大きくなってきたんだよね。

でも、そんな苦節を味わってきた中での経験からなのか、「愚痴」っぽい歌詞の曲も、この頃は多かったんだよな。

まあ、この「巡恋歌」からして、愚痴っぽい曲ではあるんだけどさ。

2番の歌詞にある 

♪タバコを吸うなとか 酒を飲みなとか ワタシの勝手じゃないの〜 ♪ とかさ。

これ捉え方によっては、再デビュー前に味わった、自分の思惑とは違い、事務所に言われるがままの「営業」の日々に対する愚痴にも聴こえたりするんだよね。

いや、この曲だけに限らず、他にもあるんだよな。

例えば、80年のアルバム「乾杯」に収録されている 「暗闇の中の言葉」なんかはまさに、そんな苦い時代を吐露しているような曲だしね。

でも、そんな苦い時代を糧に長渕はビッグになって行く。 

この「巡恋歌」は、その出発点になった曲なんだよね。



つづく



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待ちぼうけ / 堀ちえみ

1982_09_待ちぼうけ_堀ちえみ






今回の1曲セレクトは、「待ちぼうけ」堀ちえみです。

 まずはデータです。

・タイトル    待ちぼうけ
・アーティスト  堀ちえみ
・作詞      竹内まりや
・作曲      竹内まりや
・編曲      鈴木茂
・リリース日   1982年8月21日
・発売元     キャニオン
・オリコン最高位 26位
・売上げ枚数   9.8万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 19位

 今月は1982年の曲、かなり書いてるよなぁ。 で、またまた、今回も1982年の曲でスンマセン。
はしょり? ・・・・という声が聞こえてきそうだけど、ハイ、半分は当たってたりして。。。あせあせ

 たまたま、オリコンチャートブックをペラペラめくってたら、目に止まっちゃったの。。。

 うん、それだけ。。。

 でも、ちゃんと「今」の時期にヒットしてた曲ですよ〜。

 まあ、オリコン最高位26位止まりだったわけで、ヒットに値するかどうかは微妙なところだけど、レコード売上げ的には、この曲が9.8万枚で、デビュー第3弾のこの曲で確実に、売上げは上がってるんですよね。

 詞、曲は竹内まりやさん。いやいや、この時の竹内まりやは、当たってたんだよねぇ。
 同時期に河合奈保子の「けんかをやめて」も大ヒットさせてたし。

 ただ、この年にヤマタツ氏と結婚して、シンガーとしては休業状態だったんだよね。あくまでソングライターとして活躍してたまでで。。

 で、もって、アレンジは、元はっぴぃえんどの鈴木茂氏。

 つまりぃ、大きな目で見ると、はっぴいえんど、ティパンアレイ人脈で作られた曲って訳ですね。
(竹内まりやの旦那の山下達郎は、元々、大滝詠一大先生人脈出身)

 うん、これは、シングル第3弾にして、ホリプロ側も勝負をかけて来たんだろうね、ある意味。

 中身は、かわいらしい、いかにも「アイドル」っていう、詞の内容を、竹内まりやらしい、アメリカンポップス調のメロディラインで包まれているっていうイメージ。

 うん、堀ちえみの曲の中でも、一番、ニューミュジック的な曲かもなぁ。
 あのころ、松田聖子を筆頭に、ニューミュージック系アーティストによる曲リリースが流行ってたからなぁ。(しかも、ほとんどティンパンアレイ系人脈によるもの。。。ある意味、ティンパンアレイ系人脈が80年代アイドルの曲の質を向上させたともいえる)


 だけどさ、真正直に捉えると、アホらしい、ちょっちありえない内容でもあるんだよね。あせあせ

 彼氏に会うために待ち合わせ場所で40分も待っているのに、まだこない・・・
 どうしたの? ふられちゃったの? って疑問をいだきながら、「もう、あなたなんかキライ・・・」

 ってその場を立ち去る・・・。

 でも、よくよく考えてみたら、時計の針を2時間進めてたのに気付く。

 ごめん、あなた待ってるよね・・・・。

・・・っていう内容ですね。

 堀ちえみ、当時15歳。年相応で可愛らしいと言えば、可愛らしい。 でも、ドジといえばドジ。
 っていうのかな。

 少なくとも、「スマホ」、「メール」、「LINE」が当たり前になった今では、まずもって起こりえなくなったシチュエーションですよね。 それだけに「時代」を感じちゃったりして。
 33年前にはまだ起こりえたシチュエーション・・・・・うんにゃ、33年前でも時計の針が2時間進んでれば、気づくよな・・・普通。  なんて書いたらもともこもないか。。。


 それまでの堀ちえみって、キャラクター的に、いまひとつインパクトがつかめないままで居たんだけど、この曲で、なんとなく、その後、決定的なキャラクターとなる「ドジでのろまなカメさん」を彷彿させるような仕掛けになっていますよね、この曲。

 
 蛇足だけど、この曲の出だしは

♪ ディズニーウォッチのぞく〜 ♪

ってあるけど、当時、ワタシも、ディズニーウォッチしてたんだよなぁ・・・。なんて、脈略もないこと書いたりして・・・あせあせ

 うん、そんなことで、喜んじゃったりした、ウブな当時の私がいたりしてさ。あせあせ




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真夏の少女 / 堀ちえみ

1982_06_真夏の少女_堀ちえみ






今回の1曲セレクトは、「真夏の少女」堀ちえみです。

 まずはデータです。

・タイトル    真夏の少女
・アーティスト  堀ちえみ
・作詞      中里綴
・作曲      鈴木茂
・編曲      鈴木茂
・リリース日   1982年6月21日
・発売元     キャニオン
・オリコン最高位 26位
・売上げ枚数   7.8万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 24位

っつうことで、今回は堀ちえみの「真夏の少女」。。

・・・と書いても、ほとんどの方は知らないでしょう・・・または、忘れ去られているでしょう ふらふら

 なんて曲だよね。。

堀ちえみにとって、デビュー曲「潮風の少女」につづいての第2弾シングルですな。

 「真夏の少女」なんて、ぱっと見、アップテンポなポップスな曲かいな・・と思わせておいて、これが、全く当たり障りのない典型的な「アイドル曲」なんですねぇ。。

 正直、デビュー曲の「潮風の少女」とさほど、大差はないような曲なんだよな。

 だからねぇ、当時も、この曲は売れねーだろうなぁ・・・なんて中学生ながらも思ったりしましたねぇ。。
 うん、、やっぱさ、ぱっと聴き、新鮮味が感じないんだよね。「潮風の少女」とどう違うねん? ・・・となると、どうしても新鮮味は薄れるわけで・・・。

 折角 ♪体の中までフレッシュ〜 ♪ なんてあるのに、実際、フレッシュが感じないじゃ〜ね〜か・・とか思ったりしてね、生意気にも。

まあ、この曲単体で聴く分には、まずまず、いいかもしれないけど。。。
 曲のどこにも「毒」はないしさ。夏の午前中なんかに聴くにはいいんじゃないですかねぇ。まだ、陽が強くない時間帯当たりにさ。そんなイメージがあるな。
 つまり、「真夏の少女」という割には、ジリジリとした「夏の太陽」のイメージはないわけです。

 かといって、ジメジメとした蒸し暑さもないし、それこそ曲自体はカラッとさわやかなんだけどね。

 だけど、如何せん、インパクトに弱いし、だから、どうしても印象に薄い。。。

 まあ、それは、出し手も覚悟していたのか、この曲と、次の「待ちぼうけ」のインターバルが2ヶ月と、通常より1ヶ月前倒しでリリースされたりしたのよね。
 で、まあ、その「待つぼうけ」の評判が良かったからなのか、この曲は、あっというまに、「陰に隠れた」存在になってしまったわけよ。当時から・・・。

 ・・・・まあ、堀ちえみの曲って、第三者からしてみれば、強烈に印象に残っている曲っていうのも少ないんだけども・・・。
代表曲は? っていわれても、これまた困っちゃんだよね。このヒトの場合。。。





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