かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

郷ひろみ

もういちど思春期 / 郷ひろみ

1981_09_もう一度思春期_郷ひろみ






今回の1曲セレクトは、「もういちど思春期」郷ひろみです。

 まずはデータです。

・タイトル   もういちど思春期
・アーティスト 郷ひろみ
・作詞     三浦徳子
・作曲     小杉保夫
・編曲     井上鑑
・リリース日  1981年8月8日
・発売元    CBSソニー
・オリコン最高位 12位
・売上げ枚数  15.6万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 8位
・ベストテンランクイン期間:1981年9月14日〜9月21日付

郷ひろみの曲も、これまで大分書いてきた・・・と思うんだけど・・・(いや自信ないな。。)、今回セレクトしてきた曲は、ちょこっと「死角」に入った曲・・・かもね。

「もう一度思春期」

えーと、前回の井上陽水「ジェラシー」に続いて1981年の今頃の曲だけどお許しあれ。
この曲の前が、あの「お嫁サンバ」でもあったし、まだ、チャートの上位常連ではあったけど、オリコンではベストテン入りを逃しているんだよね。それいえに、忘れられてる1曲なんじゃないかなぁ。

ただね、この間、「twitter」でもつぶやいたんだけど、この曲ってさ、いつ聴いても「ヘン」なんだよなぁ。。なんて、やおら書いてみたりしてふらふらふらふら

 いやいや、まあ、悪い意味では必ずしもないんだけど、どうも、イメージが散らばりがちなのよね。一貫性がないというかさあ・・・。
 まずもって、イントロからして、なして、こんなイントロが付いてんだろ? っていうのが摩訶不思議に思ったりして。。。

 詞の内容から、一見して強気なのかなぁ・・・なんて最初は思うんだけど、サビになるといきなり

 ♪抱いてやる今夜〜 ♪

 でしよ。なんだ、強気なふりをして、結局は「ヤリタイ」んじゃん・・・なんて思えたりしてふらふら

 まあ、その場その場で気持ちが変わる・・・でもって、最終的には「ヤリタイ」のよ〜・・・っていうところが、「思春期」なんでしょうな。ムリヤリ解釈すると。。



 それはそうと、この曲といったら、なんと言っても、郷ひろみにとって、「ベストテン番組」には最後の出演になった曲・・・っていうイメージが強いよなぁ。ベストテンマニアにとっては。

 あ、いや、今となっては、曲そのものは「インパクト」が弱い・・というか、ジミなイメージしかないんで、一般には、ほぼ完全に忘れ去られた曲になっちゃっるけどさあ。

 うん、実際は、この次の年の「哀愁のカサブランカ」でいきなりベストテン番組出演拒否なんてやらかしたもんだから、結果的にこの曲がベストテン番組最後の出演曲になってしまったんだけどね。

 うーん、この曲から1年間の間に、郷ひろみに何が起こったんでしょうねぇ・・・。



 まあ、今、考えてみれば、事の発端は、この曲の前の「お嫁サンバ」から始まってたんじゃないか・・・とも思えたりするんだよね。
・・・・っうのも、当初、当の郷ひろみ自身、「お嫁サンバ」って曲が大っきらいで、絶対に歌いたくない・・・とストライキ状態だったんだよね。
 そこを、当時、担当ディレクターだったCBSソニーの酒井氏が、うまくなだめて、結局はリリースすることになったんだけど、おそらく、当時、郷ひろみ自身は、心の底から納得はしていなかったんだと思うんだよね。
(後年、「お嫁サンバ」があるから今があるのような言い方もしてるし。。。)

 そのことが発端となって、作られるアーティストから、自らをプロデュースするアーティストへ・・・っていう心変わりに繋がって行ったんじゃないか・・・なんても考えられるんだよなぁ。

 事実、この「もう一度思春期」を境にして、曲想が変わっていったんじゃん、郷ひろみって。
 それこそ、それまでの「作られたアーティスト」っていう感じの曲から、自分で魅せていくっていうかさあ、セルフプロテュースしていってる感じの曲にさあ。
 もちろん、曲そのものを自分で作っていったわけじゃないけど、歌わされているっていう感じは消えて行ったような気がする。

 この曲は、ちょうど、その「端境期」にあった曲のような気がするな。




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林檎殺人事件 / 郷ひろみ 樹木希林

1978_08_林檎殺人事件_郷ひろみ 樹木希林






今回の1曲セレクトは、「林檎殺人事件」郷ひろみ 樹木希林です。

まずはデータですぅ

・タイトル     林檎殺人事件
・アーティスト   郷ひろみ 樹木希林
・作詞       阿久悠
・作曲       穂口雄右
・編曲       穂口雄右
・リリース日    1978年6月21日
・発売元      CBSソニー
・オリコン最高位  6位
・売上げ枚数    30.7万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 3位
・ベストテンランクイン期間:1978年7月17日〜9月11日付
・タイアップ:TBS系ドラマ「ムー一族」挿入曲

いつの時代も聴いてて楽しい曲って言うのはあるよねぇ。あ、いや、決して何かの曲のパロディとか、コミックソングという括りではなくて、単純に「楽しい曲」っていうの?

 それもお笑い系のヒトが余力でやるんではなくて、普通のアーティストがそういう曲をやるというね。

 はいはい、今回引っ張ってきた曲の前ふりですねぇ。

 林檎殺人事件  郷ひろみ 樹木希林

 楽しい曲だったよね。まずね、それまで新御三家では「二の線」であったはずの、郷ひろみが、一気に肩の力を抜いて、こういう、コミックソング的な曲に挑戦したっていうのも画期的だったんだけどね。

 やっぱり、TBS系ドラマ「ムー」で樹木希林と競演したのは、郷ひろみにとってはでかかったんだよね。「芸の幅」を広げるという点では。
 それ以前だったら、まず、こんな「軽い」曲は歌ったりしなかったろうしね。


 でも、まあ、実際は、この曲の前の年に「お化けのロック」っていう、同じく、樹木希林と歌った、コミックソングがあるから、この曲は、その第2弾ということになるんだけどね。

 でも、いまとなっては、「林檎殺人事件」の方が、一般的には知られているんだよねぇ。

 なぜか?

っていったら、やっぱし「ザ・ベストテン」のちからの大きさなんだろうなぁ。
この番組のおかけで、この曲は一気に認知度が上がったしね。なにせ、ベストテンでは4週連続1位だからねぇ。
 レコードセールスがオリコンの最高位をみてもそれほど高くなかったのを見るとハガキが強かったんだよね。

それまで、郷ひろみの場合、ハガキは西城秀樹に押され気味だったところを見ると、この曲に限っては、郷ひろみのファン以外のヒトも支持してたってことなんだろうね。

 それだけ、親しみやすかったし、聴いてて楽しかったし、エンターテイメントというよりは「娯楽」的に楽しかったね・・・・って意味おんなじじゃん(爆!)

 ちなみに、前の年、1977年の「お化けのロック」の方がレコード売上げは上だったりする(40.0万枚)。
 この時はまだ、「ザ・ベストテン」は存在してなかったからねぇ。

やっぱり、ベストテンの存在感なんではないかなぁ・・・と思ってしまうわけですわ。

 で、圧巻は1978年8月24日放送でしたっけ? 樹木希林が黒柳さんの衣装とまったく同じ衣装で、髪型も玉ねぎに結って登場したの。

 擬似、黒柳徹子と郷ひろみも久米さんのタキシードとおなじ衣装ででてきたりして、擬似司会コンビで歌ったのが一番有名にしたよねぇ、この曲。

 で、まあ、こんな、たのしい企画でも、ぴったり合ってしまうのが、この曲のよさだったんぢゃないですかねぇ。

 ♪ ふに ふに ふに ふに ふに ふに〜♪といつもながら「擬音」が多い、ちょっとふざけたところが多い阿久悠氏の歌詞と、キャンディーズという後ろ盾を失ってやや、失速ぎみだった穂口氏のメロディがうまい具合に「融合」した、傑作なんじゃないかなぁ・・・。口を酸っぱくしていってもさ。

 といまとなっては思っちゃうわけです。

 だけどさ、郷ひろみもこういう三の線の曲も折角、覚えんだから、このあとも時折、こういう、肩の力抜いた曲やればよかったのにねぇ・・・。

これ以後は「二の線」だけに「集中」して「孤高のヒト」となってしまったわけだもんね。



えーと、音だけだったら、↓の方がはるかに良いです。

http://www.dailymotion.com/video/x28vlfj_%E6%9E%97%E6%AA%8E%E6%AE%BA%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6-%E9%83%B7%E3%81%B2%E3%82%8D%E3%81%BF-%E6%A8%B9%E6%9C%A8%E5%B8%8C%E6%9E%97_music


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素敵にシンデレラコンプレックス / 郷ひろみ

1983_06_素敵にシンデレラコンプレックス_郷ひろみ







今回の1曲セレクトは、「素敵にシンデレラコンプレックス」郷ひろみです。

 まずはデータです。

・タイトル    素敵にシンデレラコンプレックス
・アーティスト  郷ひろみ
・作詞      阿久悠
・作曲      鈴木康博
・編曲      井上尭之 甲斐正人
・リリース日   1983年5月12日
・発売元     CBSソニー
・オリコン最高位 9位
・売上げ枚数   19.3万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 12位
・タイアップ:トヨタ自動車「ニューFFカローラ」CM曲


 本日は、野口五郎、西城秀樹と書いてきたんで、そうなれば、やっぱ、郷ひろみも書かないわけにゃいかんわなぁ、「新御三家」の流れからすると。。。

 ・・・というわけで、引っ張ってきました、郷ひろみの「素敵にシンデレラコンプレックス」。


うーん、野口五郎「コーラスライン」、西城秀樹「俺たちの時代」・・・と、続けざまに1980年の今ごろのヒットをこの間は持ってきたんで、普通なら、郷ひろみも1980年の今ごろの曲だよな・・・って言うのが普通か。。。

 ・・・であれば、郷ひろみは、1980年5月リリースの「タブー」だよな・・・。

 ・・・ってことになるんだけど、ここのところ、1980年の曲を立て続けに書いてきたからなぁ・・・。
 ・・・ということで、天邪鬼なワタシは、あえて1980年じゃない曲を引っ張ってきたりしましたふらふら

まあ、単純に、個人的に、この曲が気に入ってるからなんだけど。。。。。


 いつかも書いたかもしれないけど、昔さ、郷ひろみってなんとなくキライだったの。どこが・・・というと難しいんだけど、なんとなくですよ。
 子供の頃のことだから、細かい理由はないんだけどね、生理的なところだね。

 だけども、この曲は、拒否反応がおきなかった。なぜだろうねぇ・・。

 うーん、曲自体が、郷ひろみらしくなかったってのもあるかなぁ・・・。ちょっと大人っぽいエンタテイメントな華やかさを感じたんだよね、この曲には。

 曲構成も、当時としては、必ずしも単純ではなかったし、メロディラインも比較的複雑。だけど、印象に残るんだよね。

 曲は、元オフコースの鈴木康博だけど、鈴木氏の傑作じゃないかなぁ。

 それと、アレンジがいいんだよね。アレンジャーは、土曜ワイド劇場の甲斐正人氏だけど、スリリングなアレンジがたまらないな。

 うん、曲的によく出来てたと思いますわ。郷ひろみには、この位のエンターテイメント性がないと・・・。


 うーん、それと、当時はアイドル全盛期だったからさ、アイドルの中の適度な大人シブさっていのうもよかったのかもしれない。
 演歌ではオヤジっぽずきるしさ、アイドルだけじゃ、コドモ過ぎたしねぇ、当時のヒットチャートも。

 ちなみに、オリコンでは、この曲でベストテン入りさせたけど、この曲がベストテン入りしたことで、1972年〜1983年まで、12年連続でベストテン入りっていう、当時の記録だったよなぁ・・、たしか。
 結局、次の84年に、例の「2億4千万の瞳」でもベストテン入りして、13年連続ベストテン入りまで延ばしたんだけど。

 え? 今も記録・・・。もちろん、今は違いますよん。

 新御三家の中では、最初は、歌唱力も弱くて、一番とらえどころがない・・・って見られていたけど、結局のところ、一番、長持ちしてるのが、このヒトだったりしてね。。。
 


最後に動画のリンクを張りたかったんだけど・・・・なぜに、この曲の動画が無いねん。。。。
いろいろとネットを探してみたけど、どうにも埒が明きませんでしたわ。。。
なので、勘弁。。。



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お嫁サンバ / 郷ひろみ

1981_06_お嫁サンバ_郷ひろみ







今回の1曲セレクトは、「お嫁サンバ」郷ひろみです。

 まずはデータでーす。

・タイトル    お嫁サンバ
・アーティスト  郷ひろみ
・作詞      三浦徳子
・作曲      小杉保夫
・編曲      船山基紀
・リリース日   1981年5月1日
・発売元     CBSソニー
・オリコン最高位 6位
・売上げ枚数   27.3万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 4位
・ベストテンランクイン期間:1981年5月25日〜7月13日付

 久々に郷ひろみでっす。
カラオケで盛り上がる定番曲っていくつかあると思うんだけど、この曲もそのうちのひとつだよね〜。 あれ? そうでもないのかな? うーん。
 カラオケボックス。 まあ、今では超当たり前な娯楽施設な訳だけど、ワタシ「初体験」は結構遅くて、たしか90年の3月だったと思う。大学に合格した時、「予備校」連中と打ち上げにカラオケ行ったのが最初かな?

 で、そのとき、この曲でえらいもりあがっんだよね。うーん、わたしの知らないうちに「お嫁サンバ」は、カラオケの盛り上げ用の曲になっていたのかと思ったもんですよ。 

 まあ、たしかに「能天気」な曲だし、カラオケにはうってつけの曲ではありますよね。

 こういう曲をうたう、HIROMI GOっていうのも、当時としても結構珍しかったわけだけども、当の本人は、この曲、大ッきらいなそうな。

 最初もらったときも、「この曲は歌いません」ときっぱり言い切ったそうですよ。
 ま、そこは、仕事わけだし、妥協したらしいけど、正直、本意では全然なかったらしい。

 たださ、本人の思惑通りには行かないもので、そんな曲が81年のHIROMI GOの代表曲となるくらいの大ヒットになっちゃうわけだから、やっぱり、わかんないもんだよね。

 この曲は完全に「企画」先行で制作された曲らしいけど、完全に仕掛けた方の勝ちだった訳ね。

 本人は、こういう「企画物」の曲よりも、きちんとした「歌いこめる」曲を望んでいたらしい。

 ま、たしから、この曲の前、「若さのカタルシス」にしても「未完成」にしても、ある程度「歌いこむ」には、まずまず最適な曲が続いてきた上での、このノーテンキな曲だからねぇ。

 HIROMI GOの場合、この次の「もう一度思春期」を最後に「ベストテン」を始め、主要な歌番組への出演を拒否したわけだけども、すでにこのの曲の時点で、そういう意思は固まってたんではないですかねぇ。

 ゲーノー界っていう場所と本人の意思は、絶対的にかみ合わない場合がおおにしてあるってことだよね。
 特に、HIROMI GOって完璧ナルシストだから、自分がこうだと思ったらこうでないと気がすまないんだろうねぇ。

 
 この曲があんまり、好きじゃないんぢゃないかっていうのは、どことなく当時から感じてはいたんだよね。
 やっぱりね、歌の気合の入り方がどことなく違ってたもの。
まあ、当時はHIROMI GOはあまり好きではなかったワタシですが、富にこの曲には、入れ込めなかったですねぇ。
 それは、本人が本心で歌っていないって言う事をうすうす感じながら聴いていたからぢゃないかなぁ・・と今になったら思いますねぇ。

 いまは、何の躊躇もなく聴けるんだけどね、この曲。





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セクシー・ユー〜モンローウォーク〜 / 郷ひろみ

1980_02_セクシー・ユー_郷ひろみ











今回の1曲セレクトは、「セクシー・ユー〜モンローウォーク〜」郷ひろみです。


まずはデータです。


・タイトル   セクシー・ユー〜モンローウォーク〜
・アーティスト 郷ひろみ
・作詞     来生えつこ
・作曲     南佳孝
・編曲     萩田光雄
・リリース日  1980年1月21日
・発売元    CBSソニー
・オリコン最高位 11位
・売り上げ枚数  20.4万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 10位
・ベストテンランクイン期間:1980年2月25日付〜3月10日付


 郷ひろみの曲も、1月〜2月のヒット曲は大分書いてきたと思うんだけど、探してみれば、まだあったりするんだよね。

 ま。リアルタイムで聴いてなかった頃の曲は、まだまだ抜けていると思うんだけど、リアルタイムで聴いてた頃の曲でも、書いてない曲があるなぁ。

 その1曲が、今回セレクトしてきた、「セクシー・ユー」だったりして。

 
いや、正直言うと、当時、郷ひろみって、個人的にあんまり好きじゃなかったんだよね。当時、「ザ・ベストテン」で、新曲がランクインしてくると、曲をカセットに録音して、曲を覚えてまして、そのカセットが今でも、家に残ってんだけど、聴き返してみると、郷ひろみの曲は1曲も録音されていない。。。。それだけ好きじゃなかったんだろうね。新御三家の中では、西城秀樹派だったんだよねぇ。

 
ただね、「好きじゃなかった」だけで、決して「キライ」というわけでは無かったんだよねぇ・・。 
その辺が「天邪鬼」な性格なんだけどさ。

 好きじゃないんだけど、でも、ココロの底では「キニなって」たりしてね。素直じゃなかったんだよな。

だから、今になって失敗したなぁ・・・って思う曲が意外と多いんだよなぁ、郷ひろみの曲は。


今回セレクトしてきた「セクシー・ユー」もそんな1曲だったなぁ。
表向きは、今日もないようなそぶりを見せてたんだけど、それでも、気になる1曲だったんだよなぁ。


 この曲、それまでの郷ひろみには、無かったような1曲だったし。リズム的にも、メロディ的にも。
 うん、リズム的には、今でいう「サルサ」に近いのかなぁ。強烈な16ビートで。
その16ビートに合わせた、細かく、それでいて軽快なメロディが乗っかってて。


多分、後日、書くことになる「スローなブギにしてくれ」もそうなんたけど、南佳孝氏の曲、特にメロディラインっていうのは、このヒト独特の「臭み」があるんだよなぁ。
 コトバではなかなか表現できないんだけど、兎に角独特なんですよ。

 
 それを初めて感じたのは、この曲でしたね。だから、余計にキニなったりしてね。


まあ、この曲は、もともとは、南佳孝氏自身のシングル「モンローウォーク」のカバーなんだけどさ。
 歌詞の変えたのが、この「セクシー・ユー」っていう郷ひろみバージョンのシングルとしてリリースされたんだよね。


ま、言ってみれば、「異名同曲」っていうパターンの曲だよね。

「同名異曲」っていうパターンは、数えきれないくらいあるけど、「異名同曲」っていうのは、意外と珍しいんじゃないのかなぁ。 探せば出てくるのかもしれないけどさ。
 ぱっと思いつくのは、この曲と、来生たかお「夢の途中」、薬師丸ひろ子「セーラー服と機関銃」の「異名同曲」パターンでよね。


 しかも、どちらの曲の作詞は、来生えつこ女史っていうのもミソ。


しかもしかも、オリジナルの歌詞の一部を、ちょこっと変えているのも、同じパターン。


うーむ、来生女史は、こういう「異名同曲」を作るのが好きだったのかなぁ。


個人的には、南佳孝氏のオリジナル「モンローウォーク」も好きなんだよね。
オリジナルは、もっとネチッこいんだけどさ。なによりも南佳孝氏の歌い方がネチッこいんだよね。
 
でも、インパクトという点では、オリジナルの「モンローウォーク」の方が強い。
カリブの海のような海の匂いも感じるしね。

それに比べると、この郷ひろみバージョンの「セクシー・ユー」は、アレンジからして薄味って感じだよね。

まあ、どっちが好みっていうのは、ヒトそれぞれで異なるところだろうから、どっちがいい悪いとは言えないんだけどさ。


いずれにしても、この「セクシー・ユー」がヒットしたことに引っ張られて、オリジナルの「モンローウォーク」もチャートを上げてきた・・・っていう感じだったよなぁ。

オリジナルの「モンローウォーク」は、「セクシー・ユー」よりも半年も前にリリースされてたんだけどね。
 逆に引っ張られて、ヒットしてきたっていう感じだったんだよね。
そういう意味では、南佳孝氏にとってもラッキーだったんだろうな。


それにしても、郷ひろみの動画っていうのは、落ちてないなぁ・・・。
この曲も探してみたんだけど、You Tubeの国内サーバーにはオリジナルモノは無し。。 見たくもない「カバー」物・・は腐るほどあるのになぁ・・・。

 ただ、海外のサーバーには、落ちてるみたいなんで、一応、そこをリンク。

http://v.youku.com/v_show/id_XNjEzNTk2Mzg0.html

見たい方はどうぞ。


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2億4千万の瞳 / 郷ひろみ

1984_02_2億4千万の瞳_郷ひろみ






今日の1曲セレクトは、「2億4千万の瞳」郷ひろみです。

 まずはデータです。

・タイトル    2億4千万の瞳
・アーティスト  郷ひろみ
・作詞      売野雅勇
・作曲      井上大輔
・編曲      井上大輔
・リリース日   1984年2月25日
・発売元     CBSソニー
・オリコン最高位 7位
・売上げ枚数   21.3万枚
・タイアップ:国鉄キャンペーンソング

連荘で1984年の曲を引っ張ってきて、申し訳ない。。

ここ数年

「ジャパーン」

と叫んでいるのは、Rock In Japan Fesでの奥田民生ですが、本家「ジャパーン」っつったら、やっぱし、郷ひろみのこの曲ですよね。

 なんて、一部の人しかわかんないような書き出しにしちゃいました。。

 でもまあ、奥田民生の方はわかる人しかわかんないとしても、郷ひろみのこの曲は、ほとんど誰でも知ってるよなぁ。

あ、最近は、某ボーカロイドの「おっくせんまん」・・・と言った方が分かるヒトの方が多いか?

それだけ、未だにスタンダードな曲であるわけですよね。

プラス、インパクトの塊のような曲ともいえるよなぁ。 
いやいや、郷ひろみってその前の年からインパクトがある曲を歌ってきてはいたんだよね。

 ただ、インパクトの方向性が若干、一般性とはズレてたっちゅうかさ、ちょっとマニアックな方向に向いていたところはあるかもしれない。

 やっぱ、一般性を持つためには、この間も書いたけど、「わかりやすさ」っていうのは最優先だからさ。

 その点、この曲はめっちゃ「わかりやすい」よなぁ。

 バックコーラスからして、いきなり♪おーくせんまん♪だもんねぇ。

 メロディラインも全般的にムダがない全般的に強調性が強いよね。だから、どこをとっても心象に残る。
 
 で、最後の極めつけの「ジャパーン」につながるようになってる。

 井上大輔氏のかなり太っ腹な味付けの曲だよなぁ。どこまでも尖がってるんだよね。
 もちろん、売野氏の詞も焦点が「びったし」、ムダは一切なし。

 まず、「シングル」以外使いようがないっていうかさぁ。やっぱしシングルはこうぢゃなくちゃ。

 当時、個人的には、まだ、郷ひろみっていうアーティストを心情的に認められなかったワタシですが、この曲だけは、なぜか許せたんだよね。

 それはやっぱし、「ジャパーン」っちゅうところのインパクトとキャッチーさなんだろうね。
 飾り気なしのめっちゃストレートでしょ。それがよかったんだろうな。

 ちなみに、この曲「国鉄」のキャンペーンソングだったこと、意外と忘れられているのかなぁ。
 ググッてみても、国鉄のタイアップソングだったこと書いてるサイトってあんまり出てこないね。
 
 JRって書いてあるサイトもあるけど、このころはまだ「国鉄」ですゾ。 

 この曲のサブタイトルが「エキゾティックジャパン」だけど、これも当時の「国鉄」のキャンペーンの一環じゃなかったけな? そそそ「いい日旅立ち」みたいな感じで・・・。
 でも、なにげに未だに使われていますねぇ。


 あー、それと、この曲で郷ひろみも13年連続ベストテン入りを達成したんだよね。72年〜84年にかけてですね。
 たしか、これが当時のオリコンでの最長記録ぢゃなかったけな? 



一応、動画・・・っちゅうか「静画」をリンクしたけど、速攻で削除されそうな気配。。。


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未完成 / 郷ひろみ

1981_02_未完成_郷ひろみ






今回の1曲セレクトは、「未完成」郷ひろみです。

まずはデータですぅ。

・タイトル     未完成
・アーティスト   郷ひろみ
・作詞       阿木耀子
・作曲       網倉一也
・編曲       萩田光雄
・リリース日    1981年2月1日
・発売元      CBSソニー
・オリコン最高位  13位
・売上げ枚数    15.9万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 9位
・ベストテンランクイン期間:1981年2月23日〜3月9日 3月23日   

 G.Sって好きなんだよね。

え? だれですか? 「ガソリンスタンド」って言ってるヒトは。。。

G.S⇒グループサウンズですよぉ。 いまから約50年前に、今でいう「ガレージ」系なバンドサウンドが一世を風靡、超大ブームになったわけですわ。
 ま、たしかに、ワタシが生まれる前後の話なんで、リアルタイムの世代ではないんですけどね、80年代中盤、ネオG.Sっていう、俄かにG.Sブームの再来が来たことがあるんですよね。
 それで、個人的に、G.Sを掘り返したことがあるんですよ。それで好きになっちゃったんだよねぇ。
 
 まあ、そんなこともあって、今日は、GSに関係ある曲を引っ張ってきました。

  未完成  /郷ひろみ

 ん? なんでこの曲がG.Sと関係あんの?

ってお思いの方もいらっしゃるかしら?

 あー、この曲がヒットした頃覚えてないかなぁ。この曲、郷ひろみのバックでギター弾いてた方を。

 でさ、サビの

 ♪ あーまーいー ♪ とか ♪よーるーにー♪ のときに

寄り添ってきてコーラスつけてたじゃん。

 そうなんだよね、元ブルーコメッツのリードギター、三原綱木氏なわけです。

 はいはいはい、G.Sと繋がりますねぇ。 
 
 まあ、当時、郷ひろみのサウンドプロデューサーとして三原綱木氏が長いこと付いてたんだよね。
 そういう関係と、この曲自体、G.Sのガレージっぽい曲だったこともあって、競演っていう運びだったんだろうね。

 たださ、個人的には、当時は、この曲はよくわからなかったなぁ。
 まだ、ガレージっぽいノリがよく理解できなかったこともあるし、そもそも郷ひろみの曲自体、よく理解できなかったんだよね。

 やっぱし、「たのきん」だったしさ、個人的には。

 理解できたのは、後年、上で書いたようなネオG.Sブームがあった86,87年あたりかなぁ。改めて聴いて、「なるほどなぁ」と想ったんだよね。

 ま、なぜ、この81年2月のタイミングで、このテのガレージっぽい曲を持ってきたのか・・・って考えると、確かに、81年の初頭にG.S熱再燃の兆しがあったんだよね。

 ・・・というのも、最後のウエスタンカーニバルが開かれたのが81年1月のこと。
 そう、有楽町にあった日劇が取り壊されたのが81年3月で、その直前に最後の、ウエスタンカーニバルが開かれ、当然、G.Sの主要グループが一時的に再結成の動きがあったんですよ。

 まあ、そういう、流れの中で、沢田研二が「GS.I LOVE YOU」なんて、アルバムを出したりして、ホンの少しだけだけど、G.S熱復活の兆しがあったんだよね。

 恐らく、そういうこともあって、このタイミングで、このテのガレージっぽい曲を出してきたんだと想うんだけどさ。


 ちなみに・・・・日劇、知らない方・・・・って、実際、私も見たことないんだけどさ(なにせまだ田舎にいたもので)。
 日本劇場・・・。いまの有楽町マリオンの場所にあった大劇場ですよね。



郷ひろみ氏の動画って、少ないんだけど、この曲はありました。
リンクします。「1コーラス」だけなのは残念だけど。。。
三原綱木氏も若いなぁ・・。まあ、34年前だもんね。。。

若さのカタルシス / 郷ひろみ

1980_11_若さのカタルシス_郷ひろみ






今日の1曲セレクトは、「若さのカタルシス」郷ひろみです。

 まずは、データっす。

・タイトル    若さのカタルシス
・アーティスト  郷ひろみ
・作詞      阿木耀子
・作曲      都倉俊一
・編曲      萩田光雄
・リリース日   1980年11月1日
・発売元     CBSソニー
・オリコン最高位 15位
・売上げ枚数   17.2万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 10位
・ベストテンランクイン:1980年12月10日付
・タイアップ:TBS系ドラマ「ミセスとぼくとセニョールと!」挿入曲

 ヒトそれぞれに苦手な曲ってあるよねぇ。あ、または、苦手なアーティストも。
 ただ、年とともに、あるいは、なんかしらの環境の変化で突然、キライだった曲がいいなって思えてくることもありませんか?

 最近あんまり書かなくなったけど、自分のサイトで、最近聴いた曲で気になった曲のレビューを書いてるんだけど、曲によってはかなり、クソメソに書いたりするのね。
 でも、そういう曲でも、時とともに、だんだんよくなってくる、しまいには大好きになるって曲も結構あるんだよねぇ。

 ・・・なんか、回りくどい書き方になっちゃいましたが、実は、今日紹介する「若さのカタルシス」って曲も当時は大っキライだったんですよ。
 あー、その前に、郷ひろみの曲自体が、好きぢやなかったのね。
 なんでだかは、今となっては、記憶の彼方で、定かではないんだけど、まあ、当時の生理的に合わなかったんだろうねぇ。

 ただね、そのくせ、なーんか印象には残っているんだねぇ。
1980年の11月っていうと、この曲のイメージが真っ先に浮かんでくるのよ。
 
♪落ちるサンセット サングロウ〜 ♪

っあったでしょ?  それと、出だしの

♪中途半端にぶさらがってる 銀の枯葉が僕の恋だよ〜♪

って、この2箇所がやけに印象に残って、私の中では、この時期のイメージって、枯葉が舞ってる午後4時ごろって感じなんだよね。。
 ああ、また、意味不明。まあ、イメージとして捉えてくだされ。

 と、書いたものの、正直、この曲、覚えてらっしゃる方ってどのくらいいるのかなぁ。
 位置的に、前の「How manyいい顔」がカネボウの秋のキャンペーンソングに使われたりして、かなり派手な動きだったわけで、次の勝負曲といえる、「お嫁サンバ」までの、つなぎといえば、つなぎ的な曲ではあったんだよね。 

だからなのか、この曲は難しいですね。メロディラインが当時としては複雑だしねぇ。
 かなり実験的だったのかなぁ。
 それを見事に歌いきる郷ひろみってやっぱし、ウタうまいですわ。
 
 たしか、当時ベストテン見てて、滅多に褒めない、ウチのオヤジが、「うまい」ってほめてたっけ。。。
 なんか、そんな変なところもやたらと覚えてるんだよね。

 たしかに、この頃から「うた」の歌唱の部分をかなり意識したような歌い方になったなっていうところは見えたなぁ。
 本当のエンターテイナーを目指してきていたって言うかね。

 「ベストテン」拒否した82年のころの意識っていうのは、もしかすると、この頃から始まっていたのかもなぁ。 

 ちなみに、この次の曲は「未完成」っていう、これまた、つなぎっぽい曲だったけど、ひとりGSっぽくて、郷ひろみとしては、結構、異色な曲だったな。 
 元ブルーコメッツの三原綱木のギターが印象的だった曲ですね。


・・・で、最初に戻るけど、結果的にですねぇ、今は、この曲大好きなのですよ〜。
 聴きこめぱ聴き込むほど、味が出るっていうかねぇ。変化が激しいつくりだけに、逆に飽きが来ないんだよね。

 かなーり、回りくどい書き方でしたが、結局、一番いいたかっのは、そのことだったりして・・・

 この時期知っている方が居ない時は歌わないけどね、カラオケではよく歌いますよん、この曲。




誘われてフラメンコ / 郷ひろみ

1975_10_誘われてフラメンコ_郷ひろみ






今日の1曲セレクトは、「誘われてフラメンコ」郷ひろみでーす。

まずは、データから。。

・タイトル    誘われてフラメンコ
・アーティスト 郷ひろみ
・作詞      橋本淳
・作曲      筒美京平
・編曲      筒美京平
・リリース日   1975年7月21日
・発売元     CBSソニー
・オリコン最高位 2位
・売上げ枚数   24.5万枚
・ベストテンランクイン期間:1975年8月4日〜9月1日付


郷ひろみの「誘われてフラメンコ」・・厳密に言うとちょっと、ヒットした時期とはずれるんだけど、どうにも気になってたんで、引っ張ってきちゃいました。

CM見てるとさ、あれ? あの曲って、これのパクリじゃないかなぁ?・・・って思うことがたまにあるんだよね。もちろん、たまにだけどさ。
 最近、大塚製薬の「アミノバリュー」ってドリンクのCM見てると、どうしても、郷ひろみの「誘われてフラメンコ」を思い出しちゃうんだよね。

 ♪アー アアー アーアアーアーアー〜♪ って、↓ これですね。





 最初、ワタシ、なんで、今時のCMに、昔の郷ひろみの曲使われてんだろう? ってマジで思ったもん。

まあ、あの曲は、メッセンジャーズの「気になる女の子」って曲で、郷ひろみとは全然因果関係もなんもないんだけどね。 
 でも、声質は、「当時」の郷ひろみに似てるよなぁ。 いまよりちょっと甘ったるくて、近田春夫氏のいうところの「プラスチックボイス」だし。

 いや、それより、この「誘われてフラメンコ」の出だしの

♪アーアーアアア アーアアーアー〜♪

のところが「気になる女の子」に似てるんだよ〜。


あ、こんなふうに感じるの、ワタシだけかと思ってたら、他にも同じこと考えてたヒトがいた。


http://yamakazu.at.webry.info/200505/article_25.html


 これは、筒美氏の得意とするところの「パクリ」戦法だと踏んでるんですが、どうなんでしょうね?
メッセーンジャーズの「気になる女の子」は、1971年の曲らしいし、日本では、ほとんどヒットしなかったと思われるけど、筒美氏くらいなら、ちゃんとチェックはしてるだろうしね。
(・・・とおもってたら、日本ではヒットしてたらしいです。。71年に。。)

 しかし、すごいタイトルだ。「誘われてフラメコ」。。。。直接的ではないよねぇ。さすがに詞の行間を読ませることをモットーにしてる橋本淳氏ですね。
 ちなみに、「フラメンコ」って付いてるけど、曲は全然フラメンコぢゃないのよ。

 筒美氏が作曲と、アレンジもやられているから、ベースライン、1拍3拍強リズム重視の独特の筒美調(?)な作風で、音質も典型的かつ良質な70年代ポップスなんですけどね。
 ただ、3分そこそこの曲の中で、転調が2回も入ってるから、展開はめまぐるしく変わっているし、多分、当時としては、かなりのスピード感があったんぢゃないかな。 まあ、今でこそ、BPMが速い曲になれてるから、そういったスピード感は感じないけど。


 ちなみに、当時は郷ひろみは まだ、ジャニーズ事務所に居たと思うんだけど・・・あれ? 違ったかな?
いやいや、もともとはジャニーズ所属だったのは、間違いないんだけど、いつバーニングプロに移ったかってのは、詳しくはちょっとさだかぢゃない。75年〜76年ということは間違いないんだけどね。
 ただ、75年、76年の郷の顔つきを今、見ると、全く変わってるんだよね。 ジャニーズの頃は、ホンとに「アイドル」って感じだったけど、バーニングに移ってからは、男っぽさって言うのが全面に出てきたてたし・・・。
 曲も、76年には全然変わったって感じだな。
76年9月の「あなたがいたから僕がいた」。これは76年の郷の代表作だけど、この曲をとっても、「誘われてフラメンコ」とはまるで違う。大人っぽいというか男っぽい。作曲は同じく筒美京平氏なんだけどね。
 だから、76年時点ではバーニングに移籍していたことは間違いない。

 そういう点をみても、まだ、この「誘われてフランコ」の頃は、逆にまだジャニーズに所属してたんじゃないかな・・・と思いますね。

 まあ、なんで、郷ひろみがジャニーズからバーニングに移籍したのか・・・っていうのも真相は藪の中って部分もありますしね。
 ただ、バーニングに移ったからこそ、ここまで、アーティスト人生が続いているってことは、確実に言えるだろうけど。。。 あのままジャニーズだったら、20歳すぎたら、サヨナラだったろうしなぁ。


 さらに、この曲のチャートアクションがすごい。
1975年7月21日リリースで、同7月28日付ランク、17位初登場⇒2位⇒4位⇒3位⇒5位⇒9位⇒13位⇒・・・・
と、登場2週目で早くも最高位を記録している。

 最近のチャートに慣れてる人だったら、だからなに? なんだろうけど、これは、当時のランキングとしたら超ハイペースでのヒットな訳です。初登場17位っていうのも、当時としたらものすごいことなんだけど、リリース2週間でピークに持っていくという瞬発力ってのがね。

 まあ、CBSソニーは、当時からそういう瞬発力でピークに持っていく戦略は得意で、他に天地真理なんかもそうでしたもんね。
 
 逆に言うと、この傾向がやがての「初動のみ」の曲に繋がる「元凶」だったのかもしれないけど・・・。
ただ、当時は、スーパーアイドルしか出来ない、「勲章」みたいなものだったんだけどね。こういうチャートアクションは。
 

 ちなみに、コノ同時の時点では、「初登場1位」っていうのは、日本においては「存在してなかった」のです。
初めての「初登場1位」は1976年1月5日付の「およげ!たいやきくん」なんですからね。
 ただ、その3ヶ月前の1975年9月1日付で沢田研二「時の過ぎゆくままに」が初登場3位という記録を打ち立てまして、その当時は、それが「初登場順位」のオリコン記録だったわけです。
 なので、このころから、ヒット曲は時間をかけてつくられるもの・・・っていう常識が一気に変化してきたころともいえますけどね。
 
  ただ、それでも、現在のような壊れた状況にはならなったわけで・・・。音楽界が音楽をやる場という常識が残っていたからこそかもしれませんが・・・。


http://www.dailymotion.com/video/x1ytdb1_%E9%83%B7%E3%81%B2%E3%82%8D%E3%81%BF-%E8%AA%98%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%82%B3-1975_music

例のごとく、YOUTUBEには動画が落ちてなかったんで、別のサイトにリンク。

マイレディー / 郷ひろみ

1979_10_マイレディ_郷ひろみ






今日の1曲セレクトは、「マイレディー」郷ひろみです。

データからでーす。

・タイトル    マイレディー
・アーティスト 郷ひろみ
・作詞      唐沢晴之助
・作曲      唐沢晴之助
・編曲      萩田光雄
・リリース日   1979年9月21日
・発売元     CBSソニー
・オリコン最高位 8位
・売上げ枚数   34.9万枚
・ザ・ベストテン最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1979年10月18日〜1980年1月24日放送分


郷ひろみファンの方々、お待ちどうさまでした。 
この曲、1979年の「秋」のヒットなんだけど、当時は、個人的にはキライでね。どうしようもなかったの。
 ・・というか、上で、「ファンの方、おまちどー」とか書いといて、申し訳ないんだけど、あの当時、郷ひろみ自体、あんまりすきじゃなくてねー。

 でも、まあ、年月過ぎれば考えも変わるっつうもんで、今じゃすっかりはまってますわ。
 いや、ほんと、どうして、当時、こんな良い曲、認められなかったのかなぁ・・と思いますよ。

 この曲、作詞、作曲は、唐沢晴之助とクレジットされてるけど、いま、ちょっと調べてたら、これは、当時出演してたドラマの郷ひろみの「役名」だったみたいですね。
 これは、初めて知った。 でも、本当は、網倉一也氏なんだよね。 これは、有名な話。
 まえに、田原俊彦の「悲しみ2ヤング」のときにも書きましたが、この時期、かなりヒットをもってた作家だったんですよね。

  あ、でも、この曲の場合、詞 曲もさることながら、萩田光雄氏のアレンジもすばらしいんだよね。
 ラテンフレーバーを前面に出した、大胆なアレンジ。

 いやいや、この時期、萩田氏は、当たりに当たってたもんなぁ。同じCBSソニーから同時期リリースした、久保田早紀の「異邦人」のアレンジも萩田氏。あの曲のアレンジにもぶっとびましたもんね。 あ、それに関しては、また、後日。

 でも、この緊張感はなんだ? って感じだよなぁ。「GOLD FINGER」のような曲も良いけど、このテのちょっと緊張感ある曲の時のHiromi Goもいいよね。

 あ、この曲で、思い出すのは、「ザ ベストテン」で1位とった時の、「郷さん 不在事件」かな。
 ランキング発表したのは良いけど、郷ひろみが、まだ、スタジオに到着してなかった・・っていうハプニング。
 やっぱりあの場面が強烈に甦ってきちゃうよね。この曲の場合。
 
 それと、オリコンでは8位までしかランク行かなかったのに、ベストテンでは5週連続1位に輝いてる。
 ベストテンの当時の4要素を調べてみると、この曲は、ラジオとハガキが強かったようなんだよね。
 もちろん、有線、レコードセールスもベストテン入りしてたし、だから、4要素平均して上位につけてた、安定感はあったようだね。
 この当時は、ニューミュージックの成熟期+演歌が強くて、意外と、どの曲も要素によって、強い弱いがはっきりしてたんだよね。 この曲のように4要素とも上位につけてたって曲が少なかったのが、ベストテンで1位取れた要因のようですわ。

 まあ、レコードセールスが低かった分、「得点」は低かったけどね。


 ぬけがらゆえに、本日もまとまりない分になってしまいまして、真にあいスイマセン。。。





※2005年10月に書いたものの再掲載です。
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