1993_04_胸さわぎのAfter School_LIND BERG

今回の1曲セレクトは、「胸さわぎのAfter School」LINDBERGです。

まずはデータです。

・タイトル    胸さわぎのAfter School
・アーティスト  LINDBERG
・作詞      渡瀬マキ
・作曲      平川達也
・編曲       LINDBERG 井上龍仁
・リリース日   1993年3月17日
・発売元     徳間ジャパン
・オリコン最高位 5位
・売上げ枚数  55.0万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 7位
・ベストテンランクイン期間:1993年4月12日〜4月26日付
・タイアップ:進研ゼミ「中学講座」CM曲

長年ヒット曲を聴いてくると、ヒト前で聴くと、思わず、こっ恥ずかしくなる曲ってあるんだよね。
大体はヒット当時はそう思わなかったけど、今聴くとヘンな曲なんて思う曲って感じなのかなぁ。
あとは、ヒット当時でも「おめぇ、そんな曲聴く年じゃねぇだろ」とか思われる曲もそうかもな。

まあ、ここでは何回も言ってるように、個人的には「ダサい曲」が好きなもんで、ヒト前で聴くのがコッ恥ずかしくなる曲って結構あったりするんだけどさ。

そう割り切れるようになったのも、実を言えば30過ぎてからかなぁ。うん、自分でヒットチャートサイトを始めてヒット曲談義をするようなオフ会でいろんな方の話を聴くようになってからですね。

それまでは、周りにヒット曲について理解してくれる人も少なかったし、「いい年こいて〜」って思われるのも関の山って感じだったから、そう言う曲を聴いてる事については、あんまり大っぴらにしなかったんだよね。

今回は、ヒット当時、そんな「いい年こいて〜」って思われがちだった曲を一つ。

LINDBERG 「胸さわぎのAfter School」

ビーイング系が超全盛期で、だからバンド系が今以上に隆盛を誇っていた90年代前半。 その中でもトップバンドのLINDBERGだけど、どっちかと言えば軟派なアイドルバンドっていう感じだったんだよね。
大人向けの・・・というよりかは、中高生が聴くバンドって感じだったじゃん。

当時23歳で、もうすぐ社会人なろうかとしていたワタシにとっては、「ターゲット世代」を超えてたんだよね、このヒトは。 ま、たしかに90年に「今すぐKISS ME」でブレイクしてきた時は、こっちも20歳そこそこだったし、もろ世代・・って感じだったけど・・・。
この3年間で、音楽に対しての向きあい方っちゅうか、意識はだいぶ変わってきてたって事なんだよな。

今回引っ張ってきた「胸さわぎのAfter School」は、それに輪をかけて、ちょっと人前で聴くのは恥ずかしいわなぁ・・・って言う感じだったなぁ。
まあ、それは、この曲が進研ゼミの「中学講座」のCM曲だったからってことが大きかったんだけどね。
「中学講座」だもんね。 個人的に見ても一世代下のヒト向けの曲・・・って感じだったからさあ。

でも、まあ、そんなCMの影響力もあってか、この曲、当時の中高生には人気があったんだよな。

「今すぐKISS ME」で大フレイクしたLINDBERGだけど、それ以後ヒットはコンスタントで飛ばしていたものの、売り上げ的には頭打ちで、ジリジリと売り上げが下がって来ていたんだよね。
 そこに来てこの曲、売り上げ55万枚っちゅうのは、LINDBERGにとっては「今すぐKISS ME」の61万枚に次ぐものなんですわ。 

あ、これって意外たったかな   

・・というか、コレ書いてる自分が意外だったりしたんだけど。。。。

オリコンでも最高5位だったし、ワタシのランキングでも最高7位だったし、こんなに売れたっけなぁ・・・なんて実感だったりしたもんだからさ。

今、当時のオリコンをひっくり返した。初登場だった1993年3月29日付 5位で、その時の初動売り上げが18万枚。次の週が11万枚だったんだな。。。

オリコン5位とは言えども、かなりの高レベルだったわけだ。。。 ちなみに、この時の1位がB'z「愛のままにわがままに〜」で初動72万枚。 2位がチャゲアスの「YAH YAH YAH」。登場3週目で週間売り上げ32万枚。(累積148万枚)。今とは、別世界なヒットチャートだったって事もある訳なんだけどね。

そんな最中のヒットだった訳だけども、この売り上げを支えたのも、中高生の力だったわけなんだろうね。



確かに進研ゼミのCMで使われていたし、

♪ 胸さわぎのAfter School  溢れる好奇心 全てが輝いていた〜 ♪ 

ってあるように、輝いていた中高生時代を切り取った内容なわけで、だから、中高校生に受けたって言うのは分かる。

でもさ、実際の曲といえば・・・ ウタの出だしにあるように

♪デスクに山積みのコピーに埋もれてる Everyday〜 ♪

ってあるように、このウタの主人公の「ワタシ」は既に社会人になっている訳なんだよね。 

つまりは、当時の若手社会人 ⇒ モロ、ワタシらの世代だよね。 が輝いていた昔を回想している・・・って曲な訳でさ。

だから 本来だったら、ワタシらの世代から一番支持されるべき内容だった・・とも思えるんだけどなぁ。

まあ、イメージなんだろうねぇ。 インターネットがまだ普及していなかった時代、TVの影響力はCMといえど大きかったですからねぇ。

もしかすると、この曲を支持していた「当時の中高生」が、今聴くと、輝いていた当時を思い出して、思わず「ナミダ」してしまうような曲だったりするかもな。


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