かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

糸井重里

オトナじゃないの / 松本伊代

1982_09_オトナじゃないの_松本伊代








今回の1曲セレクトは、「オトナじゃないの」松本伊代です。

まずはデータです。

・タイトル     オトナじゃないの
・アーティスト   松本伊代
・作詞       糸井重里
・作曲       筒美京平
・編曲       鷺巣詩郎
・リリース日    1982年8月5日
・発売元      ビクター
・オリコン最高位 16位
・売り上げ枚数  11.2万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 12位

 最近1982年の曲を数多く書いてるよなぁ。ハイ、そしてまた、今回も1982年の曲なんだけどさ
やっぱ、なんだかんだ言っても、個人的には1982年って言う年は特別だったんだよな。今に続く物が確立されたと言っても過言ぢゃないっていうかさ。
 兎に角、この年はヒット曲を手当たり次第聴いてた・・・って感じだったんだよなぁ。1日中ラジオつけっぱなしで。。
 この年、ワタシは中学1年で、福島から千葉に越してきたばっかりで、本来なら、越してきてすぐに部活に入部するはずが、結局、ウダウダしちゃって、この年は夏休み中、朝から寝るまでラジオばっか聴いてたしなぁ。

で、今回、セレクトしてきた、松本伊代の「オトナじゃないの」。 この曲も、当時、何回ラジオから聴いたか・・・ってくらい、毎日毎日飽きずに聴いてたんだよなぁ。

 当時、文化放送の午後のワイド番組の中で、毎日ベストテンを発表するコーナーがあったんですよ。(今調べたら「細田勝のしあわせワイド」? そんな番組だったっけなぁ。。。)

 もちろん、カウンドダウン番組だから、10位から発表するんだけど、上位に行くほど翌日ハンデをつけて、なかなか同じ曲が続けて上位に来れなくしてた・・・ような気がする。

 そのコーナーで、毎日のようにかかってたのが、この「オトナじゃないの」だったなぁ。あ、この曲と、早見優の「LOVE LIGHT」。この曲は、ホント、あの年の夏休み中、毎日聴いてた・・・っと言っても過言じゃないな。
(ちなみに、土日は、複数のベストテン番組で聴くことになる)

 それでも、飽きずに毎日毎日きいてたんだから、今考えるとバイタリティあったよなぁ。
今だったら、3日で飽きるよ・・・多分


 兎に角、この曲、当時は、面白かったんだよな。 この曲が、松本伊代のデビュー第4弾シングルなんだけど、この前が「TVの国からキラキラ」で、ここから、作詞が糸井重里氏にかわって、サウンドがガラリと変わったんだよね。 作曲は、デビュー曲からずっと筒美京平氏で変わらなかったんだけど。
 なんちゅうのかな、よく、おもちゃ箱をひっくり返したような・・・って当時も言われてたんだけど、まさにそんな感じで、いろんな音色がまじりあって、カラフルこの上ないイメージなんだよな。

 ただ、「TVの国からキラキラ」に比べると、こっちの方は、イメージがとっちらかってまとまりがないっちゃそんな感じもするかな。
 ウタに出てくる女の子も、現実離れしてて、今で言う「2次元」的なイメージって感じもするし。
 そうね。いまだったら、何かのアニメソングになっていたかもしれないって感じなのかなぁ。考えてみれば、今のアイドルの曲とか、アニメの曲って、うーん奥底に、この曲あたりが下敷きになっているような感じがしないでもないんだよな。

 いや、アレンジの鷺巣氏、後年に実際アニメ曲を手掛けるようになったわけで、それは、この辺りの経験が基になっているんじゃないのかなぁ。

 そんな感じの曲を、来る日も来る日も聴いてたわけだから、ワタシもまだまだ子供だったんだよな・・・なんて、客観的に考えたら、思えてきたりして。。。




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いまのキミはピカピカに光って / 斉藤哲夫

1980_08_いまのキミはピカピカに光って_斉藤哲夫






今回の1曲セレクトは、「いまのキミはピカピカに光って」斉藤哲夫です。


まずはデータです。

・タイトル    いまのキミはピカピカに光って
・アーティスト  斉藤哲夫
・作詞      糸井重里
・作曲      鈴木慶一
・編曲      鈴木慶一
・リリース日   1980年6月21日
・発売元     キャニオン
・オリコン最高位 9位
・売上げ枚数   20.0万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 14位
・タイアップ:ミノルタ「X-7」CM曲

 コピーライターの時代って言うのがかつてはあった。

う〜ん、久々にお堅い書き出し。。。あっかんべー

 たしかに、70年代終盤〜80年代にかけて、コピーライターが華の職業という時代があったよね。その後の音楽プロデューサーの時代のように、コピーライターが時代を創る・・・みたいな。

 今日、引っ張ってきた、「いまのキミはピカピカに光って」なんて、もろ、その象徴のような曲じゃない?

 ワタシと同年代以上の方は、よ〜く覚えてますよね〜。このミノルタ(カメラです)のCM。

 そそそ、「宮崎美子〜〜〜!!」(by 志村けん)ですよ〜。あせあせあせあせ(飛び散る汗)

↓ コレ



レイヤードカットのかわいらしい宮崎美子さんが新鮮。ジーパン脱ぐときのおなかのブヨブヨ感がね。。

♪ 今のきみは ブクブクに太ってぇ〜 ♪ なんて変え唄もありましたよね。(爆)

 いやいや、当時、小学5年のワタシでさえ、このCMはドキドキしましたよ〜。

 今見ると、何てことないCMなんだけど、ジーパンが脱げそで、なかなか脱げない宮崎美子さんが良かったんだよね。あせあせ
1980年の人気NO.1 CMなんぢゃないかなぁ。

 で、このCMの「いまのキミはピカピカに光って」っていうコピーを考えたのが、当時、一番の売れっ子コピーライターだった、糸井重里氏というわけですわね。

 いやいや、ホンの数秒で、ガッチリユーザーの心を掴まなきゃいけないコピーライターっていう仕事もなかなかキツイもんなんだろうけど、このヒトは、ほんとにその辺の言葉遊びは、うまいもんですよね。


♪いまのキミはピカピカに光って〜 ♪  と、あの宮崎美子さんのポーズだけで、ガッチリCM視聴者の心を掴んじゃうんだからさ。


 ところでさ、この曲について・・・・

 ほぼ100%、最初はレコード化する予定はなかったんでしょうね。

 だってさ、あのCMの部分

♪ いまのきみはピカピカに光って あきれ返る程、素敵
 僕の情熱受け止めて 〜 ♪

っていう、ほんの15秒の部分だけですよ、キャッチーなのは。

 そのあとは、いきなりツマンナクなっちゃうんですよ、この曲。

 はーい、CMが大反響だったんで、急遽、付け足しました〜!

っていうのが、はっきりとわかっちゃったりするんだよね。


 いや、恐らく、糸井氏も、曲を作った鈴木慶一氏も、まさか、あんな大反響になるとは思ってもなかったんだろうね。


・・・・で、急遽、「レコード化」ってなって、急遽、曲らしく付け足したんぢゃないの?

・・・・ってくらい、あのCMの有名な部分とそのあとの部分は落差があるの。

 だいたいに置いて、詞のつながりがないし・・・。糸井氏、かなり困ったんだろうね・・・って言うのがよくわかったりしてさ。


 でも、一番、困ったのは、歌わされた斉藤哲夫氏だったりして・・・。
 ジャケ写をみてもわかるように、ジャケ写は、宮崎美子さんのあのCMのまんまになってたりする。。。

 ようするに、歌ってる斉藤哲夫さんは、このレコードに関して、完全に蚊帳の外なわけ。。。
 結局、歌うのはだれでも良かった・・・っていう構図になっちゃうんだよね。

 それ以前に、斉藤哲夫っていうヒトは、70年代初頭の時代は、社会派フォークの旗手だった方で、あの伝説の71年の第3回中津川フォークジャンボリーにも出演されていた方なんだよね。

 さすがに80年代に入って社会派フォークが完全に廃れてしまい、仕事に困っている時に、この仕事だったわけだからね。

・・で、斉藤氏の目指していたところとは、全く趣向が違う曲が、いきなりオリコンでベストテン入りしちゃった(1980年9月1日付 第9位)わけだからねぇ。。。。

まあ、なんといいましょうか。。。。。

 しかも、ほとんどの人が宮崎美子目当てだったわけでしょ・・・きっと。

 斉藤氏にとっては、罪な曲だよねぇ。。。


 兎に角、もともとCMありきで曲が出来たっていう、最初の作品なんぢゃないかなぁ。

 まあ、あとあとの事を考えるとさすがにキャニオンさんがやりそうなことではあるんだけど・・・。

 その後は、そういう商法がどんどん広がって、「タイアップ」の時代が来るわけだけどね。

 もう、その頃は、完全にCMありきで、CMに使われると所、30秒間だけキャッチーであれば、あとは何でもいいなんていう、とんでもない時代になっちゃって、今に至る・・・って感じなんだけど。。。




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恋のバッドチューニング / 沢田研二

1980_07_恋のバッドチューニング







今回の1曲セレクトは、「恋のバッドチューニング」沢田研二です。

 まずはデータです。

・タイトル    恋のバッドチューニング
・アーティスト  沢田研二
・作詞      糸井重里
・作曲      加瀬邦彦
・編曲      後藤次利
・リリース日   1980年4月21日
・発売元     ポリドール
・オリコン最高位 13位
・売上げ枚数   17.2万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 8位
・ベストテンランクイン期間:1980年6月2日〜6月9日付

 一昨日、「勝手にしやがれ」を持ってきたばっかなんだけども、またまたジュリーです。
このヒトって意外と夏場に大ヒット曲って多いんだよね。 だから、ここ暫くは、ジュリーからの選曲が多きなるかもしれないですわ。まずは、初めに書いときますね。

 さてさて、そのうち今日は、80年の「恋のバッドチューニング」を引っ張ってきてみましたわ。

 うーん、まあ、厳密に言えば、6月がヒットのピークだったから、すでに今の時期は下降線に入ってたんだけとね、まあ、許してくだされ。

 それにプラスして、あーんまりヒットしなかったからねぇ、曲自体は知らなーい、もしくは、忘れた〜・・・っていう方が多いかなぁ。

 でも、あの「カラーコンタクト」って言うのは、覚えてるでしょ?

 ジュリーの瞳がブルーだったり、グリーンだったりしたカラーコンタクトが、この曲の売りだったよねぇ。

 まあ、いまでは、カラーコンタクトなんて言っても全く驚きもしないけど、あのころはビックリしたよなぁ。いったい、目に何入れてんだ? って思ったもの。

 正直、気持ち悪かったですわ。・・気持ち悪くなかったですか? なんか、不気味に光ってたじゃん。

 そーいえば、光の具合で七色に変化するコンタクトなんかもしてたときあったよな。

 まー、あの当時のジュリーっていったら、いつもなにかしら「新しいこと」をやって驚かせてたからなぁ。
 この一つ前が「TOKIO」で落下傘背負ってたでしょ。で、この曲・・・と。

 ただ、あの落下傘に比べると、このカラーコンタクトはちょっとインパクトが弱かったっていうところもあったんだよね。

 実際、この曲から3曲続けてオリコンではベストテンをのがしてたりする。さすがのジュリーもやや苦戦してた時期にさしかかってきてたんだよね。


うーん、個人的には、この曲好きだったりするんだけどね。

サビからの

♪ちょっとずれてる周波数〜 ♪

っていうところ、ほんとに「ずれてる周波数」のようにとっちらかっているところがいい。

 ただ、ややとっちらかり過ぎてるかもしれないなぁ。全体的に分りづらいメロディラインかもしれない。

 ただ、TOKIO以来、アレンジに後藤次利を迎えてからは、音色がカラフルになったよね。

 もともと「ポリドール」っていうレコード会社のカラーからか、ヨーロッパ的な音色がメインのジュリーの曲だったけど、くわえてカラフル色な音色が増えたのはこのころからですね。

 まあ、簡単に言えば、シンセ色が強くなってきたって事だけど・・・。
 この曲はその使い方が、ややサイケっぽいふんいきを出しているんだよね。それが、カラーコンタクトとあいまって、余計気持ち悪い雰囲気があったりするんだけど。。。




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TVの国からキラキラ / 松本伊代

1982_06_TVの国からキラキラ_松本伊代





今日の1曲セレクトは、松本伊代「TVの国からキラキラ」っす。

 まずはデータっす。

・タイトル    TVの国からキラキラ
・アーティスト  松本伊代
・作詞      糸井重里
・作曲      筒美京平
・編曲      鷺巣詩郎
・リリース日   1982年5月21日
・発売元     ビクター
・オリコン最高位 15位
・売り上げ枚数  13.0万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 14位

 このところ、ちょっと「濃い」曲が多かったので、今日は久々に、かる〜く、アイドルなんかどうですかねぇ〜。
 
 でね、アイドルというと、今、どうしても、この曲が頭から離れないんですよ。どうしてなんだろ?
 やっぱり、この曲の壊れ加減なんだろうな。 そう、この壊れ加減が、23年前の曲なんだけど、「今」でも充分通じるんじゃないかな・・と思っちゃてる訳です。
 SMAPの「BANG!BANG!バカンス」もワケワカンナイ詩の内容だけど、この曲も、パッと聴いただけでは、結構いっちゃってるよね。
 ただ、「BANG! BANG!〜」は、言いたいことがよくわかんないんですが、この曲は、壊れてても、言いたいことは一貫していると思うんですよ。間奏の「ねぇ キミってキラキラ?」・・・っていう一見、頭悪そうなセリフにすべて集約されているって感じですね。

 それと、メロディもかなり行っちゃってます。はっきり言って、メロディも音程もとりずらいよなぁ。筒美京平氏の曲の中でも、かなり「難しい」部類の曲なんぢゃないかなぁ。
 ちなみに、KeyはC♭・・・楽譜見ると♭が6つも付いてる・・・。恐怖。。。(まだまだアマチュアだなぁ)
 いや、でも、この曲では大いに実験してるんですよね。たとえば、Aメロからサビへ入る、2小節の「間」。私、この部分がこの曲の命だと思っているのね。
 Aメロにしても、サビにしても、音程がとりづらいけど、筒美氏独特のメロディラインは健在です。
 Aメロの♪私は嘘だと思う♪の♪私は♪の譜割、あるいは、サビ出だしの♪夜空の星もキラキラ♪の譜割⇒8分休符から8分音符連打とかね。筒美氏独特のメロディは健在なわけです。
 ・・が、これらを繋ぐ部分⇒Aメロとサビの間の2小節のメロディが途切れる部分、ここが新しいんですよ。
 うん、俺、この曲ではここの部分が一番気になるし、曲の命だと思っているんですよね。これがあることで、曲が締まるって言うかね。わざと変則的にすることで、曲が流されないって言うかね。

 まあ、全体的に見て、歌謡テクノっていう部類に入るんだろうけど、筒美氏の歌謡テクノとしては、80年の榊原郁恵の「ロボット」はじまって、その流れを汲む1曲なんだろうな。
 ただし、この曲は、筒美氏の歌謡テクノのなかでも一番、生音に近い。そういう意味でも実験ぽい感じは強いね。
 この曲の続編といえる、次のシングル「オトナじゃないの」 の方が、音のつくりとか、よっぽどテクノっぽいもんね。

 ちなみに、筒美氏の歌謡テクノは、「オトナじゃないの」から同じ82年デビュー組の小泉今日子「まっ赤な女の子」(83年)に引き継がれ、84年の小泉今日子「迷宮のアンドローラ」で完成形になるっていう流れかなぁ。


 それと、筒美氏って、独特の「鼻声」っぽいヒトが好きだよねぇ。 平山三紀にはじまって、麻丘めぐみ、・・・で、松本伊代・・。
 
 だから、絶対、松浦亜弥もいいんぢゃないかって思うのよねぇ。 最近は、筒美氏、ジャズの方に行っちゃってるけど、♪一度、お願いしたい♪(「原宿キッス」(by田原俊彦 この曲も筒美京平作曲))なんだよねぇ。

 そのまえに、この「TVの国からキラキラ」なんてカバーしたらどうかなぁ。 最近、あややも「頭悪そう」な曲がめっきり少なくなっちゃって、つまんなくなっちゃたから、ちょうどいいんでない?




この動画、やたらと短いんで、もしや・・・と思ったら、ものすごい「はしょり」方ですわ。。
当時のTV番組っぽいなぁ




※2005年8月に書いたものの再録です。
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